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守り神「シーサー」の意味&オスとメスの見分け方とは?豆知識付きで解説!

沖縄の守り神「シーサー」はみなさんご存知だと思います。でもシーサーの歴史や性別・2体1組の意味などは知らないのではないでしょうか。知らなくても困らないんだけど、知ったらシーサーの見方が変わる!性別や2体1組の意味などちょっとした豆知識をご紹介します!
更新: 2021年1月12日
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沖縄の守り神「シーサー」

沖縄と言えば「青い海・広い空・ハイビスカス・三線」と並んで「シーサー」を思い浮かばれる方は多いのではないでしょうか。沖縄の守り神として有名で全国的に知名度も高いのではないでしょうか。お土産屋さんでは本格的シーサーの置物からキーホルダーなどさまざまな商品が販売されています。

でもシーサーにオス・メスの性別があることをご存知でしょうか?沖縄の民家には必ずと言っていいほど屋根の上や門のシーサーが出迎えてくれます。でもシーサーの歴史や性別について知っている人は少ないと思います。そこで今回は守り神「シーサー」の歴史から性別の見分け方など色々なことについてご説明します。

シーサーっていつから沖縄に伝わったの?

シーサーの元となる獅子は14世紀から15世紀頃の大航海時代に中国から琉球王国に伝わったといわれています。当初は権力の象徴として城門や貴族の墓陵など高貴や王宮などの守護神として祀られていました。庶民に獅子を祀ることが許されていなかったようです。

獅子が庶民に広まったのは1689年の災害がきっかけのようです。当時、ある村落で火事が多発して困りはてた村民が風水師になんとかならないかと相談したところ、原因は八重瀬岳(やえせだけ)にあり、災いを防ぐにはその山に向けて獅子の像を作って設置すると良いと言われたそうです。

獅子の像で火災の発生が無くなった

風水師の助言通り獅子を設置したところ、ピタリと火災の発生がなくなったそうです。それ以来、沖縄では獅子は災難の守り神として広く信じられるようになり至るところでに獅子が祀られています。この時に作られたとされるシーサーが沖縄県八重瀬町の富盛にあります。現存するシーサーの中で最も古いと考えられています。

当時の獅子は今の獅子とは違い石を削って作った「石獅子(いしじし)」でした。また村落の入り口に置かれて村を守る守護神だったことから『村落獅子』と呼ばれてるいます。

職人の感謝の気持ち「獅子」

現在も民家やお店の屋根にシーサーが設置されている光景をよく見かけますが。当初は村落の入口や民家の門前などが主流で屋根の上に設置することはなかったようです。ではいつから屋根上に設置されるようになったのでしょうか?

諸説あるようでうが、1889年(明治22年)高貴や王宮だけが使用することが認められていた瓦葺の制限が解除されたことがきっかけで屋根の上に設置されだしたのではないかと考えられています。

ある職人の一人が感謝の気持ちが始まり

ある職人の一人が感謝の気持ちと災害から家を守ってほしいという願いで余った瓦と漆喰で獅子を作ったのが始といわれています。その獅子が評判になり真似をする職人が増えて一気に広まったようです。

シーサーの名前の由来は?


獅子は元々、古代オリエントのライオンだという説がありまあす。古代オリエントでは「百獣の王ライオン」が守護獣と崇拝されていました。その一つがピラミッドのスフィンクスになります。その守護獣「ライオン」が中国に渡り日本に伝わり「狛犬・獅子・シーサー」となったのだと考えられています。

守り神の獅子は中国から沖縄に伝わりました。その際、沖縄の方言で獅子のことを「シーサー」と呼ばれていたのがシーサーの始まりのようです。また方言なので沖縄でも本島から少し離れた八重山諸島では「シーシー」と言われています。

シーサーが対になっている意味は?

お土産屋さんでは2体1組で売っていることが多いので、ほとんどの方はシーサーを購入される時は対で購入されると思います。でも窯元などではよく1体づつ売っている所もあるので気をつけないとダメなことがあります。

実はシーサーは男性と女性に分かれているんです。なので何も知らず買ってしまうと、もしかすると2体のシーサーは「オス・オス」や「メス・メス」になっているかもしれませんよ!これから見分け方を説明しますので、もし家にシーサーが飾ってありましたら確認してください!

シーサーの性別の見分け方・意味は?

シーサーをよく見てもらうといくつかの違うところに気がつくと思います。作り手によって色々な種類があるのですが、共通して大きく違うのが「口を開けてる物」と「口を閉ざしてる物」があります。気づいていましたか?実は口が開いてるか閉じているかが性別の見分け方の1つなんです!

性別の見分け方は口を開けている方が「オス」で口を閉ざしている方が「メス」になります。対のシーサーの置物を持っている人で両方とも口が閉ざしていたり開いている物だと両方とも同じ性別だということです…

オスは災難を防ぎ、メスは福を招き入れると言う意味で二つ合わせて本領発揮と言うことになります。ただし性別の見分け方なども諸説があるようではっきりとしたことは分かっていないようです。

シーサーの色の意味は?

沖縄のお土産屋で売られているシーサーはシンプルな色の物からカラフルな色の物まで色々な種類のシーサーがありますね。いったい色には意味があるのかな?と思う人も少なくはないと思います。

諸説ありますが基本「色」には意味がないようです。どんな色のシーサーでも守り神としてあなたを守ってくれるので気に入った色のシーサーや飾る場所に合うシーサーをお求めください!

シーサーの置き方の意味は?

店頭や民家に置かれてあるシーサーをよく見てもうと同じ方角を向いているような?シーサーは守り神だから置き方や方角に何か意味でもあるのかな?と疑問に感じる人も多いと思います。

結論から言いますと、特に置き方には決まりはないようです。シーサーは2体で1つですが1体だけ飾ってもいいですし、オスが左右どちらでもいいようです。また決まった方角を向いてる訳でもないようです。みなさんが気に入った物を気に入ったように飾ってもらえればOKです。

シーサーの置き方には意味があります!?


前項目でシーサーの置き方は自由で置き方に意味はないとお伝えしましたが、沖縄ではある一定のルールでシーサーが置かれています。全てのシーサーが当てはまる訳ではありませんが良くあるシーサーの配置につて2つお伝えしますので参考にしてください。

配置の例①沖縄でよく見られる配置

屋根獅子としてシーサーを単体で置く場合は「オス」(口が開いている物)。対で置く場合は、シーサーを正面から見て右が「オス」左が「メス」を置きます。またシーサーの向きは鬼門(北東)に向いてることが多いようです。

シーサーと仁王像の起源は同じ!?

シーサーは「物事の始まり」と「物事の終わり」を意味する「阿吽」を表していると言われています。お寺の門に配置されることが多い仁王像も同じ「阿吽」を表されており口を開けている方が阿形(あぎょう)像、口を閉ざしてる方を吽形(うんぎょう)像と名前が付いています。

これはシーサーと仁王像の起源が同じだと言うことになります。配置は向かって左に口を開けてる阿形の仁王像で右に口を閉ざした吽形の仁王像が多いようですが、時代によって配置が変わっているようでお寺によっても左右が違います。

また神社入り口の両脇などにある「狛犬」もシーサーや仁王像と同じ起源だと考えられています。

配置の例②風水的な配置の意味

風水的な見方をすると一般的な配置とは少し違ってきます。共通していることもありますが、ここからはそんな風水から見たシーサーの配置についてお伝えします。

シーサーの風水的な正しい置き方の意味!

シーサーはオス(陽)メス(陰)の2体で1組です。陽と陰が揃うことでこ2体の間に結界ができ、家を殺気から守ってくれます。これは狛犬や阿吽の像と同じと考えられています。

シーサーの置く場所について

一般的には玄関前や東北の鬼門方位に置くことが多いようですが、風水的にはちょっと違うようです。シーサーは家を殺気から守ってくれるので地気や風気の乱れなどが入ってくる場所に置くのが一番、風水効果を発揮してくれると考えられています。

でも一般の人では地気や風気の乱れなどがある場所はわかりません。そこでよく言われるのは「道路に面している場所」「玄関」「ベランダ」がいいとされています。

シーサーの置き方について


シーサーを正しい場所に設置しても置き方を間違えると意味がなくなります。シーサーは外からくる殺気を防ぐことを目的に置いています。なのでシーサーの顔を殺気が来る外を向いていないといけません。

シーサーのオスを左にメスを右に置くのがいいとされています。その際はぴったりとくっつけて置くのではなく離して置くことが大切です!オスとメスの距離が短いと結界が狭くなるので殺気が通りやすくなります。シーサーを設置する時は2体を離すようにしてください!

シーサーの色の風水的な意味は?

基本的にはシーサーの色には全く意味がありません。でも風水を意識したシーサーもあり風水から見たシーサーの色についてご説明します。

みなさんご存知の方も多いと思いますが、風水では色によって運気が変わると考えられています。沖縄のお土産屋では風水を意識したシーサーをよく売っていますので、一部ですが風水的な色の意味についてご紹介しますのでシーサーを購入される時の参考にしてください。

[赤]仕事運・健康運[黄]金運[緑]平常心・協調性[茶]安定運[黒]ストレス除去・格調高さ などになります。店舗によっては色についての説明の表示があるところもありますので探してみてください。

シーサーの日がある?!

4月3日は何の日かご存知でしょうか?みなさんお気づきですようね…そうですシーサーの日なんです。沖縄県那覇市にある壺屋という町が制定した記念日なんです!!全くの語呂合わせ「4月(シー)3日(サー)」なんです。

壺屋には焼き物のお店や窯元がたくさんある「やむちん通り」というところがあります。焼き物にゆかりのある町ならではの記念日で、当日は普段は入れない窯元のシーサー巡りやシーサー作り体験もできたりと、色々なイベントが開催されて盛り上がっています。もし4月に沖縄にいかれる方はシーサーの日に合わせてはどうでしょうか。

シーサーをじっくり見てみましょう!

シーサーの歴史や性別の見分け方などちょっとしたシーサーの豆知識をまとめてご紹介しました。知っていたことは幾つあったでしょうか?シーサーを見かけた時に今回ご紹介しました豆知識を思い出してもらえれば今までとは違ったシーサーを見ることができて楽しいのではないでしょか。

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