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能郷白山の登山コース(ルート)を難易度別に解説!温泉・アクセス情報も!

能郷白山(のうごうはくさん)は岐阜県と福井県にまたがる標高1618メートルの山です。日本二百名山、ぎふ百山にも数えられる山で、花の鑑賞や周辺の温泉などの魅力もあります。能郷白山の登山ルートの難易度、駐車場などのアクセス情報を紹介します。
2020年8月27日
すがや
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能郷白山の基本情報

日本二百名山のひとつ能郷白山

能郷白山(のうごうはくさん)は標高1618メートルの山です。福井県と岐阜県の県境にあり、この2つの県をまたがる形の山となっています。なお、山頂は福井県側に属しています。日本二百名山、ぎふ百山にも選定されている山としても知られています。

白山信仰の山

能郷白山の山頂には祠(ほこら)があり、白山信仰の山でもあります。伝承のレベルになりますが、白山の開祖である僧泰澄によって718年に開かれたといわれています。能郷白山のほかに、白山、能郷山、権現山などの別名も持ちます。

両白山地に属する

能郷白山は岐阜県と北陸三県に連なる両白山地に属しています。両白山地は越美山地と加越山地の2つに大別され、能郷白山は加越山地の最高峰の山になります。なお越美山地の最高峰は石川県と岐阜県にまたがる白山で標高は2702メートルです。白山が両白山地の最高峰の山になります。

能郷白山の登山ルート1

温見峠ルートからの登山

能郷白山の登山には2つのコースがあります。ひとつめのコースが福井県と岐阜県の境である温見峠から入るコースです。標高1020メートルから能郷白山に登り始めることができます。標高差は595メートルで距離は約2.4キロで約2時間での登頂を想定されているコースです。

後半は難易度も上がる

温見峠ルートでは登り始めの道はよく整備されているので、登山しやすい気持ちのよい道となっています。しかし、1492メートル以降は傾斜の大きな道も増えてきます。ところどころロープが必要な場所もあるなど難易度も上がります。

能郷白山の登山ルート2

能郷谷ルートからの登山

能郷白山のもうひとつの登山ルートは能郷谷から入るコースです。このコースでは能郷谷林道ゲートから登山道までを約1時間歩く必要があります。標高710メートルから登り始めることができ、標高差は約897メートル、距離は約4.5キロ、3時間強での登頂が想定されるコースです。

事前の天気に注意

能郷谷ルートでは道中に沢があり、前日までの天気状況次第では濡れてしまう可能性もあります。またこちらのコースも傾斜の大きな場所もあります。特に前半は急登が多いです。後半は比較的緩やかな道へと変わります。こちらのコースは前半が難易度が高めです。


能郷白山の難易度

難易度は初心者での登れるレベル?

能郷白山の2つのルートはいずれも急勾配はあるものの、初心者でも登頂することは十分に可能なレベルとも言えます。シーズンとしては6月から7月、また秋口から11月ころまでが天気も安定していて登りやすいシーズンと言われています。初心者であればこの時期の登山がおすすめです。

温見峠ルートの方が難易度は低めか

温見峠から入るルートの方が登頂までの時間も短くどちらかと言うと、こちらのルートのほうが難易度は低めと言えるかもしれません。いずれのルートから登るにしても事前の準備はしっかりした上で挑戦しましょう。

能郷白山へのアクセス

温見峠登山口は駐車場がなし

能郷白山登山口へのアクセスを紹介します。温見峠登山口へは国道157号線を通ります。ちょうど岐阜県と福井県の間から登山口へとはいれます。温見峠登山口は駐車場もトイレもあります。駐車場はないですが、路肩に車を止めて登山をしている人が多いようです。

駐車場がある能郷谷ルート

能郷谷登山口も同じく国道157号を通ります。能郷谷登山口は駐車場がありますが、車を止めてから登山口まで3キロほど歩く必要があります。駐車場に安全に車を止めたいのであれば能郷谷登山口の方が適していると言えるかもしれません。

登山口アクセスの注意点

いずれの登山口へのアクセスも一点注意点があります。国道157号は冬季などは雪のため通行禁止になることもあります。そのため、カーナビで案内表示をしてもルートが表示されないこともあるようです。登山口に確実にアクセスするためにはカーナビだけでなく地図などの情報も利用しましょう。

能郷白山の魅力1

能郷白山で鑑賞できる花

能郷白山の魅力のひとつに四季折々の花を鑑賞できる点もあります。特に春から夏までにかけてはさまざまな花が標高が高めのところで鑑賞できます。能郷白山で鑑賞できる花をいくつか紹介します。

冬の花、ザゼンソウ

能郷白山で見られる花としてはまず雪深いころのザゼンソウがあります。ザゼンソウは1月から3月ころの能郷白山で鑑賞できます。ザゼンソウという名前は僧侶が座禅を組んでいる姿に似ていることから名付けられたそうです。ちなみにハエなどが好む悪臭を放っています。

見るものを圧倒するカタクリ


能郷白山ではカタクリも見ごたえのある花です。カタクリは3月から4月のころに咲く花でたくさんの数の花を咲かせたカタクリを鑑賞することもできます。その数は数千もしくは数万となり、見るものを圧倒するほどの量となります。

有毒のコバイケイソウ

能郷白山で注意が必要な花としてコバイケイソウがあります。コバイケイソウは6月から8月ころに咲く花で高さは1メートルを超えるものもあります。注意が必要な理由として毒があります。コバイケイソウは有毒物質を含みます。そのため山菜と間違えて食べたりしないように注意しましょう。

能郷白山の魅力2

温泉にもアクセス可能

能郷白山の魅力として温泉もあります。能郷白山のいずれの登山口からもアクセスできる距離にうすずみ温泉という温泉があります。登山の前や後に温泉に入ってリフレッシュすることが可能です。能郷白山を登山するときには温泉も併せて利用するのがおすすめです。

温泉の成分

うすずみ温泉は10時から20時まで入浴可能で、日帰り入浴にも対応しています。温泉の主な主成分はナトリウムイオンと塩素イオンとのことで、伊勢湾のはるか昔の海水が温泉の源になっているという説もあるそうです。冷え性やうつ状態、きりきずなどに対して効果を発揮します。

山の地図や情報を公開

うすずみ温泉は登山客の受け入れに対して非常にオープンで公式サイトには能郷白山をはじめとした近くの山の情報や地図などを見ることができます。うすずみ温泉の地図を見ながら登山の予定を立てたり、登山家同士での交流もできるかもしれません。

能郷白山登山の注意点

天気に注意

能郷白山登山の注意点をいくつか紹介しておきます。能郷白山は岐阜の山の中で最も遅くまで雪が残っていると言われる山です。どの山を登るときも当然天気を注意する必要はありますが、能郷白山の登山では特に春先などでは天気により注意が必要です。

温見峠登山口を利用できないことも

天気と並んで注意が必要なのは冬の登山です。先にも触れたように国道157号は冬期は通行止めになることもあります。その影響で温見峠登山口は冬は利用できないこともあります。熟練者以外は雪山登山は避けたほうがいいですが、冬季の登山場合は注意してください。

能郷白山の周辺の山

能郷白山の周辺は山が多い


地図を見るとわかりやすいですが、能郷白山の周辺にはたくさんの山があります。最高峰は能郷白山以外への登山もおすすめです。いくつか周辺のおすすめの山も紹介します。

温泉から直行の倉見山

能郷白山の魅力でも紹介したうすずみ温泉からすぐ登れるのが倉見山です。登山口はうすずみ温泉の裏にあるので登る前や登った後にすぐ温泉に入ることができます。標高も926.8メートルで高くないのでおすすめです。

初心者におすすめの冠山

能郷白山と同じく岐阜県と福井県にまたがる冠山もおすすめの山です。冠山は日本三百名山に指定されている山でもあります。標高は1257メートルあり、登山道が整備されており約1時間で登頂することができます。初心者にもおすすめの山のひとつです。

地図を開いて登る山を決める

この他にも能郷白山の周辺にはたくさんの山があります。登山好きであれば地図を見ているだけでも楽しくなるのではないでしょうか。休日には地図を開いて、どの山に登るかを考えるのもとても楽しそうです。

能郷白山についてまとめ

能郷白山の登山に出かけよう

能郷白山について、登山の難易度や駐車場などのアクセス情報、花や温泉といった魅力を紹介しました。能郷白山は暖かい季節には登りやすくおすすめの山です。天気に注意すればどちらのルートも初心者でも挑戦可能なレベルと言えるでしょう。よく準備して登山にでかけましょう。

岐阜、福井の他の山情報はこちら

岐阜、福井の他の山の情報も知りたい方はこちらの記事もおすすめです。記事の中で紹介した白山、日本百名山にも数えられている笠ヶ岳を紹介しています。能郷白山同様、こちらの山の登山もおすすめです。