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メロンの栽培方法!甘くて美味しいメロンを実らせる、育て方のコツをご紹介!

甘くてジューシーなメロンは夏の代表的な果物です。原産地は北アフリカと言われていましたが、最近になってインドで栽培されていたということが分かりました。当時のメロンはそれほど甘味はなかったようです。日本では大正時代から現在のようなメロンが栽培されています。
更新: 2021年6月10日
いのたん
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メロン栽培

メロン栽培はちょっと難しいですが、初心者でも作れないことはありません。 初心者でも作りやすい品種も出回っています。ここでは、メロンの栽培方法や種からの苗の作り方、プランターでの育て方を紹介します。

メロン栽培:土の作り方

メロン栽培に大切な土づくり

メロン栽培に適した土壌は通気性と水はけがよいということが大事です。栽培する土を調べ、通気性や水はけが悪い場合は腐葉土などを混ぜたり、野菜用などにブレンドされている土を使いましょう。

植え付け前に

土の準備ができたら、種や苗を植える2週間まえに石灰を入れ、よく耕しておきます。植え付ける前に元肥として化成肥料や油粕等を土に混ぜますが、元肥が多すぎてしまうと病害虫の発生が多くなるので注意しましょう。

メロン栽培:種からの育て方

メロンの種まき時期

種からの育て方です。メロンの種まきはじゅうぶんに暖かくなった3月~5月頃が適しています。畑に種を撒くよりも、ポリポットをおすすめします。畑に直接種を撒いても発芽しますが、メロン栽培には最低でも気温が14度以上と言われているので、ビニールや新聞などで保温が必要です。

ポリポットで種まき

種から苗の作り方です。10センチくらいのポリポットに種を2~3粒撒き、軽く土をかけます。気温が下がる夜間や早朝は暖かい室内に入れてください。土が乾かないように、上に濡れたキッチンペーパーをかぶせて、発芽したらキッチンペーパーを取り、本葉が4枚~5枚になるまで育てます。メロン栽培は高温が適しているので、芽が出てからも温度管理に気をつけてください。

定植

種まきから本葉が4~5枚になったら、いよいよ植え付けです。根を傷めないように注意して、70センチ以上の間隔で植えていきましょう。このときに、あまり深く植えすぎないようにするのがコツです。まだ、気温が低い時期であれば、トンネル、マルチ、ホットキャップなどで保温をして寒さから守ってください。

メロン栽培:苗から育てる場合

苗の選びかた

メロン栽培には挑戦したいけど、種からは難しいと思う方は苗から挑戦してみましょう。ホームセンターなどでもいろいろな種類のメロンの苗が販売されています。苗の選び方は、やはりしっかりと双葉がついていて、ある程度太さがあり、しっかいと伸びた苗です。ヒョロヒョロの苗や萎れているように見える苗は避けてください。少々、値段が高くなりますが、接ぎ木苗があれば実の付きもよいし、病気にも強いのでおすすめです。

メロン栽培:水やり

与えすぎに注意


お水を多く与えすぎると根腐れの心配もありますが、果実の糖度も上がりません。特に地植えの場合は表面は乾いていても土の中に水分が残っています。土に棒や指などをさして、乾いていたらお水をあげましょう。メロンは加湿が苦手です。実割れの原因にもなるの梅雨の時期などは注意してください。

メロン栽培:肥料

どんな肥料がいいの?

特にこれといった指定の肥料はありません。有機肥料でも、化学肥料でもどちらでもよいです。有機肥料は微量要素が豊富でおいしさを引き出す働きがあり、化学肥料は即効性があり、肥料欠乏の心配がありません。ホームセンターなどに行くとメロン栽培用の肥料などもあるので、それを利用する方法もあります。

メロン栽培:摘心

摘心とは?

徒長枝を抑え、花や実の付きをよくするために、新しく伸びてきた枝や茎を摘み取ることを言います。必要に応じて、成長過程で何度か行うことがあります。

摘心のやり方

本葉が5~6枚に成長したら、親蔓を5節くらいで摘心します。そうすることで、元気に子蔓を発生させます。子蔓が成長して孫蔓が伸びてきたら、元気のある孫蔓を残して摘心して着果させます。子蔓の4節までにできた孫蔓はすべて摘心してください。

メロン栽培:追肥

追肥の時期

追肥は、一番最初に着果した実がピンポン玉くらいに成長してからです。与え方は、苗の根本から少し離して緩効性化成肥料をパラパラと撒きます。撒くだけで、土と混ぜる必要はありません。

肥料の与えすぎに注意

着果する前でも、苗を植え付け後にしっかりと大きく育ち雄花が満開になったときや、成長はしていても葉の色が薄くて、ちょっとヒョロヒョロに育っているときにも、肥料を与えても問題はないですが、早く成長させたいから、大きくなってほしいからと言って肥料の与えすぎはいけません。肥料を与えすぎると病気や害虫の原因になってしまいます。株の成長に合わせて、必要な分だけ与えることがメロン栽培に大切なことです。

メロン栽培:人工授粉

人工授粉ってなに?

人工授粉とは言葉通りに人工的に受粉させることです。野外での栽培では、人工授粉をしなくても、風や虫で自然に受粉しますが、確実に着果させるためにも人工授粉をしておいた方が安心です。

人工授粉のやり方

人工授粉のやり方はとても簡単です。メロンの花には雄花と雌花があり、見分けかたは、花の根本に膨らみがあるのが雌花、ないのが雄花です。雄花を摘み取って、雌花に擦りつけたり、筆を使って受粉させてたりする方法があります。筆を使う場合には、できるだけ柔らかい筆を使用してください。

メロン栽培:害虫


メロンに付きやすい害虫

メロンが被害にあいやすい害虫は、おもにモグリバエ、アブラムシ、ウリバエ、ウリノメイガ、ネコブセンチュウ、ダニと数多くあります。これらの被害にあうと生育が悪くなってしまったり、最悪の場合は枯れてしまったりするので、早期の駆除が必要です。

害虫駆除

苗についてしまった害虫にあった薬剤を使って早めに除去ししょう。牛乳スプレーやトウガラシスプレーなど、ネットで検索すれば自分で作ることも可能です。ネットで検索すれば作り方もいろいろでてきますが、市販のものに比べると効果は弱いです。残留農薬などが気になるなら、天然成分だけで作られた害虫用の薬も販売されているので、そちらを使用する方法もあります。

メロン栽培:病気

発生しやすい病気

メロンによくある病気は、うどんこ病、つるわり病、べと病、つる枯れ病、斑点細菌病などがあります。これらは、全て薬剤で治療することが出来ます。

病気になったら?

ほとんどの病気は致命的にはなりません。葉に白や黄色の斑点が現れたりなどの症状が出たらすぐに薬剤を使って治療してください。なんの病気かわからなければ、症状の出ている葉を一枚摘み取ってお店に持っていくとよいでしょう。

メロン栽培:摘果

摘果とは?

実をたくさん付けても、すべての実を大きく育てることはできません。大きく、美味しく実を成長させるために、数個だけ残し、他の実は摘み取ってしまうことを摘果いいます。摘果をすることで、栄養がいきわたり、良質のものが出来ます。

摘果の方法

メロンの実が直径5~6センチくらいになれば摘果の時期です。一番、丸みがあり質のよさそうな実をひとつだけ残して他の実はすべて摘果ししょう。残す実は一つの苗に一つだけです。もったいない気もしますが、美味しいメロンを作るためには必要なことです。

メロン栽培:収穫時期

収穫

収穫の目安は開花後45~50日で、ネット種はそれよりも少し長く50~55日ほどで収穫時期になります。ヘタの部分にひび割れが入ると収穫のタイミングです。ネット種は実の枝から出た葉が枯れてきた時が収穫のタイミングになります。

収穫前の大事なこと

メロン栽培では収穫が近づいてきたら、水やりを控えてください。収穫の10日前から水やりを控えることで、糖度の高いメロンを収穫することができます。また、果実の割れを防ぐことにもなります。


メロンの種類

メロンの種類はとても豊富です。よくお店で見かけるネットメロンもあれば、小ぶりのメロン、形がちょっと変わっているメロンなど珍しい種類もあります。こういったメロンもホームセンターや園芸店で簡単に種や苗を購入することが出来るので、いくつか紹介してみたいと思います。

プリンスメロン

初心者でも栽培しやすく、糖度も高く味も良いです。果実は500~600g形はほぼ円形です。

かわい~ナ

その名の通りに小ぶりでかわいいメロンです。摘果の必要がなく、一つの苗からたくさんの果実を収穫できます。糖度も高く、日持ちもよいのが特徴です。

マクワ・ニューメロン

皮が淡緑白色でちょっとひょうたんっぽい形をしています。味もよく、果実は300g前後。

アーマイン

果実表面に縦の溝があるのが特徴的。比較的病気にも強いメロンです。果実は甘味があり、日持ちもします。生ハムと相性が良い。

ころたん

果重が300~500gと小ぶりのネットメロン。家庭菜園でも栽培しやすい品種です。糖度も高く、味にクセもなく、果肉に厚みがあるので、小さいくても食べ応えは抜群です。

まとめ

メロン栽培のポイント

初心者のメロン栽培で一番難しいのは摘心です。どの茎や蔓を摘心すればいいのか迷ってしまうことがありますね。でも、ここで紹介した通りに摘心をすれば大丈夫です。

プランターで栽培

庭がなくてもプランターで栽培することも可能です。プランターに土と肥料を入れて、支柱を立てて作ることができます。お世話の仕方は同じですが、地植えよりも土が乾きが早いので水やりを多めにすることが必要です。