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「梅(うめ)」の花言葉とは?色別で違う意味や由来を解説!縁起はいい?

春の季節を真っ先に教えてくれる梅(うめ)の花。冬から春へと変わる時期に開花して見頃を迎えます。梅(うめ)には多くの花言葉があり、色別の花言葉も。梅には多くの品種があり、それぞれ違った開花時期や花色を楽しめます。梅の花名の由来やおすすめ品種をご紹介いたします。
更新: 2021年1月28日
Yukari.S
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梅(うめ)ってどんな花?

梅(うめ)は落葉高木で、放任しておくと10メートルの樹高になり、栽培する場合には剪定で3~5メートルくらいの高さで管理されます。梅(うめ)は、古くより花の美しさと香りの良さ、果実の薬効で人々に親しまれてきました。

現在、全国各地に、梅(うめ)の花を楽しむための梅園や果実を収穫するための梅農園が存在し、梅の見頃の季節には多くの人が集まります。また梅(うめ)の花は、ガーデナーにも愛される花で、庭のシンボルツリーのほか、盆栽にして楽しむ方も多いようです。

梅(うめ)の花の特徴

梅(うめ)の花の開花時期は2~4月。早春、まだ少し肌寒い時期に、まるで春の季節の訪れを教えてくれるかのように、花と可憐な花を咲かせ見頃を迎えます。梅(うめ)の花は、1節につき1つつきます。

梅(うめ)の花の直径はだいたい1~3センチ。梅(うめ)の花の色は、ピンクのほか、白や赤などもあります。

また一重咲きのものや八重咲のものなど、バラエティに富んでいます。開花時期の違う品種を植えておき、花の見頃をずらせば、長い間梅の花の鑑賞を楽しめます。

梅(うめ)の花の香り

梅(うめ)の花には、上品な甘酸っぱい香りがあります。梅(うめ)の花の香りは、花の満開時より蕾のほころび始めた頃の方が強く、また、日中より早朝のほうが強い傾向にあるそうです。

梅(うめ)の葉の特徴

梅(うめ)の葉は長さ5~8センチです。卵型の先がとがった形状で、周囲が少しぎざぎざしています。花の咲く季節には葉はまだ見られず、花が終わったあとで葉の新緑の季節を迎えます。

梅(うめ)の花言葉・全体の花言葉

梅(うめ)には、多くの花言葉があります。梅(うめ)の花全体をあらわす言葉のほかにも、赤や白、ピンクの色別の花言葉も存在します。どれも梅(うめ)の花の美しさから由来する言葉になっていて、人々の梅(うめ)の花への愛が感じられます。

梅(うめ)の花全体の花言葉1

梅(うめ)の花には、「高貴」という花言葉があります。高貴とは「気品のあるさま」を意味する言葉で、梅(うめ)の花のまさに気品高い美しさから由来する言葉でしょう。

梅(うめ)の花全体の花言葉2

梅(うめ)の花には、「高潔」という花言葉もあります。高潔を辞書で調べると「「心が気高くて、清らかなこと」と記載されています。梅(うめ)の花の何とも言えず凛とした雰囲気そのものをあらわす言葉です。

梅(うめ)の花全体の花言葉3

梅(うめ)の花は、「忠実」という花言葉も持っています。

この言葉は、菅原道真(すがわらのみちざね)が詠んだ歌「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」に由来します。

この歌は、菅原道真(すがわらのみちざね)が大宰府に流された時、梅(うめ)の花が彼のところに飛んできたという物語を描いていて、その梅(うめ)の姿から忠実という花言葉が生まれました。

梅(うめ)の花全体の花言葉4

梅(うめ)の花言葉には、「不屈の精神」「忍耐」というものもあります。梅(うめ)の花が開花する時期は冬の寒さの残る時期、春の季節がやってくるか来ないかという時期で、まだ冬のような冷たい風が吹いているなか、花の見頃を迎えます。その姿からつけられた花言葉です。

梅(うめ)の花言葉・色別の花言葉

梅(うめ)の花の赤色の花言葉

赤色の梅(うめ)の花言葉は「優美」です。赤い梅、紅梅というのは独特の雰囲気を持っています。紅梅が見頃を迎える満開の風景は、艶やかな女性のような色香、上品な美しさから、この花言葉がつけられました。

梅(うめ)の花の白色の花言葉


白色の梅(うめ)の花言葉は「気品」と「澄んだ心」です。白梅の清楚な雰囲気は、見るものをはっとさせるような澄んだ魅力を持っています。見頃を迎えても決して華やかすぎず奥ゆかしい花模様です。その清楚な美しさから由来する花言葉です。

梅(うめ)のピンク色の花言葉

ピンク色の梅(うめ)の花言葉は「清らかさ」です。ピンク色の梅の可愛らしさはまるで少女のようなピュアな輝きを放っています。そうした雰囲気をあらわしている花言葉です。

梅(うめ)の花名の由来

梅(うめ)の花は、かつて「ムメ」と呼ばれていました。これは「梅」の発音「ムイ」「メイ」がなまったものです。そして、時の経過とともに「ムメ」から現在の「ウメ」と呼ばれるようになったそうです。

梅(うめ)の基本データ

科名属名

バラ科サクラ属

学名

Prunus mune

和名

梅(うめ)

別名

匂草(ニオイグサ)、香散見草(カザミグサ)、風待草(カザマチグサ)、初名草(ハツナグサ)、告草(ツゲグサ)、春告草(ハルツゲグサ)、緑の花(ミドリノハナ)、木の花(コノハナ)

英名

Plum blossom

原産国

中国

梅(うめ)の花の種類

梅(うめ)の花には、500種以上の品種が存在します。梅(うめ)の花の色は、スタンダードなピンクのほかにも白や赤などさまざまです。また、梅(うめ)は、花の美しさを鑑賞するための「花梅」の品種と、果実を収穫するための「実梅」の品種に分けられます。

梅(うめ)の花の見頃も品種によりさまざまで、早咲き、遅咲きタイプのものがあります。

さらに梅(うめ)は、その性質から、野梅系(やばいけい)、緋梅系(ひばいけい)、豊後系(ぶんごけい)、杏系(あんずけい)の4つの系統に分類されます。

野梅系(やばいけい)

いわゆる野梅から変化を遂げた梅(うめ)の種類で、中国からもたらされた梅(うめ)の子孫と言われています。野梅系(やばいけい)は、もっとも原種に近い梅(うめ)です。

野梅系(やばいけい)の梅(うめ)の特徴として、枝が細めで花や葉っぱも小さいことが挙げられます。野梅系(やばいけい)の梅は原種に近いので、大変良い香りがします。

緋梅系(ひばいけい)


緋梅系(ひばいけい)の梅(うめ)は、前述の野梅系(やばいけい)の梅(うめ)が進化したものです。緋梅系(ひばいけい)の梅(うめ)の特徴として、枝や幹の内部が赤いことが挙げられます。

緋梅系(ひばいけい)の梅(うめ)のほとんどの花の色は赤です。ただし白い花の場合でも、枝の内部の赤いものは緋梅系(ひばいけい)に属します。緋梅系(ひばいけい)の梅(うめ)も、野梅性(やばいけい)の梅と同じく葉が小さく枝が細い特徴を持ちます。

豊後系(ぶんごけい)

豊後系(ぶんごけい)の梅(うめ)は、梅(うめ)と杏(あんず)の交雑したものです。杏(あんず)の特徴を大きく引き継いでいて、花の色はピンクのものが多く、葉っぱのサイズの大きいものが多いです。また、豊後系(ぶんごけい)の梅(うめ)は、育ちの良いタイプが多いのも特徴です。

杏系(あんずけい)

杏性(あんずけい)の桃は、前述の豊後系(ぶんごけい)よりも、葉が小さく枝が細いのが特徴です。杏系(あんずけい)の梅(うめ)の花は開花時期の遅いタイプが多く、花の香りはあまりしません。

梅(うめ)の花のおすすめ品種6選

大変多くの品種のある梅(うめ)の花。可愛らしい花姿と爽やかな香りで、春の季節の訪れを真っ先に教えてくれるので、お庭に1本植えておくと素敵です。

梅(うめ)の花には、一重咲きのものや八重咲のもの、また枝が垂れる枝垂れタイプの梅(うめ)もあります。鉢植えにして小さく仕立てれば、お部屋のなかで梅(うめ)の花を愛でることもできて楽しいです。

藤牡丹枝垂れ(ふじぼたんしだれ)

「藤牡丹枝垂れ(ふじぼたんしだれ)」は、豊後性(ぶんごけい)の品種です。可愛いピンク色をした大輪の花を開花させます。愛らしいぽってりとした八重咲の花模様が大変魅力的で、枝垂れ梅のなかでも人気のある品種です。3~5メートルくらいになります。

摩耶紅梅 (まやこうばい)

「摩耶紅梅 (まやこうばい)」は、少し青みがかったピンクの花色の美しい品種です。春の季節の澄んだ青い空に、映える花色で、八重咲きタイプです。

寒白桃 (かんぱくもも)

「寒白桃 (かんぱくもも)」は、白梅の代表品種のひとつです。八重咲きの花びらと清楚な真っ白の花色は、まさに息をのむ美しさです。

紅加賀

「紅加賀(べにかが)」は、主に北陸地方を中心に栽培されている品種で、豊後系(ぶんごけい)に属します。花は、一重咲きタイプで、淡いピンク色に少し白がかかったような独特の美しさを持ちます。

「紅加賀(べにかが)」は花のみならず、少し大ぶりの実がなる品種で、花の鑑賞と果実の収穫両方を楽しむことができます。

鹿児島紅

「鹿児島紅」は、名前のとおり見事な紅色の梅(うめ)です。八重咲の花びらと濃い紅色はとても魅力的です。やや晩生品種です。放任すると3~10メートルにまで成長します。

酔心梅(すいしんばい)

「酔心梅(すいしんばい)」は、野梅系(やばいけい)の梅(うめ)です。白とピンクが見事に混じりあった花色はなんとも言えない美しさで、人気があります。一見、桜のような雰囲気さえ持つ珍しい梅(うめ)です。


梅(うめ)にちなんだ言葉

塩梅

塩梅は、もともと塩と梅酢を指します。酸味と塩味は料理の基本であり、そのバランスが大切であることから、現在では、とても具合のよい、ちょうどよいことを意味して「いい塩梅」と表現します。

梅はその日の難のがれ

朝出掛ける前に梅干を食すると、その日一日災難から身を守れる、という意味の言葉です。昔の旅人は、旅をするあいだに訪れる土地での風土病などにかからないように、梅干しを薬として携帯して重宝していたという風習に由来しています。

現在では、梅干しに殺菌効果が期待できることが研究によりはっきりしています。今でも、旅館の朝ごはんに梅干しが出されるのは、この言葉によるものなのだそうです。

梅(うめ)の実の栄養素

梅の果実を加工した梅干しはその優れた効能から「医者いらず」と呼ばれています。中国では古来より梅の実を「うばい」という漢方薬に用いて、解熱・抗菌作用を利用してきた歴史があります。

梅干しは人間を「血の毒」「水の毒」「食の毒」の3つの毒から守ってくれるそうです。梅干しには殺菌作用もあり、昔の日の丸弁当というのは、大変理にかなっていたというわけです。梅干しを健康の薬として、心がけて摂取するとよいですね。

梅干しは「血の毒」から身を守ってくれる

「血の毒」というのは、血流が悪く血液の代謝が良くないことを要因とする毒を意味します。梅干しにはクエン酸などの有用成分が含まれていて、そのおかげで血の毒を防ぐことができます。

梅干しは「水の毒」から身を守ってくれる

「水の毒」は、体内の水分が汚れることを意味します。梅干しの抗菌作用は、人間の体内の水分の質を改善できるそうです。

梅干しは「食の毒」から身を守ってくれる

「食の毒」は、不規則な食事や暴飲暴食を繰り返すことにより、体内のバランスを崩している状態を意味します。梅干しには解毒作用や殺菌作用があり、体内を正常なバランスに導いてくれます。

おめでたい意味を持つ梅の花の魅力に包まれよう

「松竹梅」と聞くと日本人なら誰しも「おめでたい」という印象を持つでしょう。松竹梅のひとつである梅(うめ)は、ほかのどの植物より早く花を咲かせ春の喜びを知らせてくれることから、おめでたい花とされています。

桜の季節の少し前に見頃を迎える梅(うめ)の花。全国に多くの梅を鑑賞できるスポットがありますので、ぜひ梅見をしてみませんか。梅の上品な美しさと爽やかな香りに満たされてうっとりすること間違いありません。

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