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毒草図鑑!毒性最強の日本三大有毒植物&身近に潜む危険な植物12選

今回は日本に自生する色々な有毒植物と日本三大有毒植物と言われているドクセリやトリカブト、ドクウツギをの3つの毒草を紹介していきます。植物が好きな方や触れ合いたい方は紹介されている毒草をチェックして万全な情報を入れてからぜひ植物と触れ合っていってください。
更新: 2021年3月9日
きたむー
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毒草・有毒植物とは

毒草とは、その植物の全体か一部分に毒のある有毒植物のことです。人や動物などが食べたり触れたりすると炎症や痙攣などの症状を引き起こします。毒性が強く危険な致死量が高い有毒植物にいったっては死に至る場合もあります。

毒草・有毒植物でも食べられるものがある

毒のある植物でも加工などの処理さえすれば食用になったり、薬草にもなったりします。身近なものの名前だとイチョウ(銀杏)、ワラビやジャガイモなどの植物が毒性がありますが処理されて食べられたりしています。植物の中でも食料としての価値がなく有害なものや毒性の強い危険な植物が有毒植物と言われています。

他にも毒草・有毒植物について

他にも毒のある危険な植物は殺虫や、狩猟用の毒矢にも使用されます。蚊取り線香なども使われている例です。また動物の種類によっても有害、無害は変わってきます。

身近な例では、普段ふつうに口にしているネギやタマネギは犬や猫にとっては有害で、場合によっては重い障害が出ることもあります。鳥や獣などが普段口にしているからと言って人が口にすると逆に有害という場合もあります。

日本三大有毒植物

日本三大有毒植物①ドクゼリ

特徴・分布

出典: http://01.gatag.net/0003366-free-illustraition/

日本で最強クラスの三大毒草。ドクセリという名前の大型の植物で高さは80~100cmほどになります。小葉は長楕円形状の被針型で長さは3~8cmほどで、幅は5~20mmになります。果実は長さ約2.5mmほどで、毛は生えません。日本では九州~北海道にかけて広く分布します。

この植物の有毒な毒性

葉の形状が食用のセリと似ていたり生育環境も似ているの若葉を間違って摘んでしまい中毒する方が後を絶えません。また、地下茎をワラビと間違え食べてしまって亡くなった死亡例や、間違ってかゆみ止めとして使用してしまい亡くなった死亡例などがあります。

こちらの日本最強クラスドクセリの主な毒成分はシクトキシンと言われるもので皮膚から吸収されやすい性質をもっています。症状としては痙攣、腹痛、嘔吐、めまい、呼吸困難、下痢など、最悪の場合は死に至ります。5g以上の摂取で致死量にいたります。

日本三大有毒植物ドクセリ・花言葉

ドクセリの花言葉は「死をも惜しまず」「死をも惜しまない人」「あなたは私の命取り」「あなたは私を死なせる」などの死に関連した花言葉がドクセリは多いです。日本最強クラスの毒をもっていて花言葉も死に関連する花言葉ばかりで怖い花です。

日本三大有毒植物②トリカブト

特徴・分布

こちらも日本最強クラスの三大毒草の1つです。トリカブトという名前で、分布は本州中部以北に広く分布します。北海道の山野に生える毒草でもあります。全長は約1mほどです。名前の由来は形が兜似ていることから名づけられました。

この植物の有毒な毒性

毒性は非常に強く全草や特に根っこに多くの毒性があります。採取時期や地域によって毒性の強さは変わりますが、強さに関係せず摂食は非常に危険な毒草です。

最強の毒草がもつ主な毒はアコニチンと呼ばれるもので、口にすると呼吸困難や嘔吐、臓器不全を引き起こします。最悪の場合死に至ります。口にしてから数十秒で死に至る即効性もあります。

半数致死量は0.2g~1gです。また芽吹きの頃には、ニリンソウやヨモギにも似ているため間違って口にして、中毒になった事故もあります。蜜や花粉にも毒があります。

日本三大有毒植物トリカブト・花言葉


トリカブトは英語で「Monkshood(修道士の頭巾)」とも呼ばれています。また花言葉は「騎士道」の他にも「人嫌い」や「栄光」、「復讐」があり、花言葉の由来としては、「人嫌い」は修道士からにちなんで、「騎士道」や、「栄光」はカブトにちなんで、「復讐」はトリカブトの毒性にちなんで名づけられました。

日本三大有毒植物③ドクウツギ

特徴・分布

上記の二つに続いてこちらも最強のドクウツギという名の三大毒草は、北海道や本州の山地や河川敷などに生える毒草です。高さは約1m~2mほどです。実は約1cmほどで、ドクウツギは初めは赤いですが、熟してくると黒紫色になります。

この植物の有毒な毒性

日本最強の毒草、ドクウツギが持つ主な毒は、コリアミルチン、ツチンと呼ばれるもので、人が摂取すると呼吸困難や痙攣を引き起こし最悪の場合死に至ります。

葉や茎も有害で、果実は甘いと言われていて昔、農村の子供たちがドクウツギを食べてしまい、死亡した例もあります。十分に黒塾したドクウツギは毒性が抜けていると言われていますが、安全性はないので決して食べないでさい。

日本三大有毒植物ドクウツギ・花言葉

日本最強クラスの三大毒草にも関わらず花言葉はまさかの「謙虚」です。毒草なのに花言葉が「謙虚」は似合わないですね。

危険な毒のある身近な毒草12選

ここからは日本に生えている身近な毒草についてまとめて紹介していきます。

危険な毒のある身近な毒草①アセビ

アセビという名前の有害なこの植物は「馬酔木」とも書きます。その名前の由来はこの実を食べ、毒に当たった馬が酔っ払ったように歩くことからこの「馬酔木」という感じが使われました。全部が有毒で危険な植物です。

間違って大量に食べてしまうと呼吸神経系に麻痺を起こします。致死量の低い植物ですが危険です。特に似ているその他の植物などはありません。

呼吸麻痺や、神経麻痺を引き起こします。

アセビの毒はアンドロメドトキシンやアセボプルプリンなどの毒があります。症状としては腹痛や血圧低下、呼吸麻痺や神経麻痺、下痢や嘔吐を引き起こします。

危険な毒のある身近な毒草②イチイ

イチイという名前の有害なこの植物はとても寒さに強く、主に北海道や東北などに分布します。高さが約20mほどの高い木に実をつけます、成長はとても早いです。幹の直径は約50cm~100cmほどです。

別名「オンコ」とも呼ばれていて、完熟したイチイの実は食べると甘いですが、果実以外は全ての部位に毒を持っています。特に種子は猛毒で、種を4~5回ほど噛むと致死量に達します。

症状

出典: http://publicdomainq.net/tag/%E8%8B%A6%E3%81%97%E3%81%84/

イチイの毒はタキシンと呼ばれる進行の早い毒

イチイの実による主な中毒症状は、めまい、腹痛、嘔吐、痙攣、呼吸困難や筋力低下などといった症状が現れます。また最悪の場合死に至ります。大量摂取や種子を多く噛み砕いてしまった場合に死ぬ危険性があります。タキシンと呼ばれる毒は進行の早い毒です。

危険な毒のある身近な毒草③イヌサフラン

有害な毒を持つイヌサフランという名前の毒草は一般的にはコルチカムという名前で知られています。また園芸用に一般のショップでも売られています。その見た目が「タマネギ」や「ニンニク」などにも似ているために、誤って食べてしまい、中毒症状や死亡してしまう事例が後を絶ちません。

記載した日本最強クラスのトリカブトは10年間のうちに死者2名に対して、イヌサフランは死者4名を出していて,致死量も高く最強のトリカブトよりも死者を出している、危険な毒草です。

症状


皮膚の知覚が麻痺してしまう毒コルヒチン

イヌサフランに主に含まれる毒、コルヒチンを人が摂取してしまうと、下痢や嘔吐、皮膚の知覚麻痺、呼吸困難になってしまいます。また最悪の場合死に至ります。球根を犬が誤って死亡したなど、別の食材と間違えて調理してしまい死亡してしまった事例などがあります。

危険な毒のある身近な毒草④キダチョウセンアサガオ

有害な毒草キダチョウセンアサガオは原産地はアメリカですが、暑さに弱く標高の高い場所にしか生息していません。そのために温暖気候の日本では夏に手入れを怠ってしまうとすぐに枯れてしまいます。ですが低温に強く比較的育てやすい植物です。

症状

主に幻覚や幻聴を引き起こします。

アセビと同様に致死量の低い植物ですが、キダチョウセンアサガオに含まれるスコポラミンを摂取してしまうと、瞳孔が散大したり嘔吐や痙攣、呼吸が乱れてしまったり、呼吸困難に陥ります。また地下茎から抽出される成分には幻聴や幻覚、急性痴呆、行動異常などの症状を引き起こします。

危険な毒のある身近な毒草⑤キョウチクトウ

キョクチクトウという名前の毒草はインド原産で江戸時代中期に中国から日本に持ち込まれました。キョクチクトウは丈夫で枯れにくいため街路樹などにも使われています。

またその毒はとても強烈で過去に牛の餌にキョクチクトウが混ざっていてそれを食べた牛が9頭死亡した事例もあります。さらにキョクチクトウの枝を箸代わりにしたために中毒症状がでた事例もあります。

症状

オレアンドリンという毒で四肢の脱力に陥ります。

キョクチクトウに含まれる毒強心配糖体(オレアンドリン)と呼ばれるものは人が摂取すると、腹痛、下痢、嘔吐、四肢の脱力やめまいに陥り最悪の場合死に至ります。オレアンドリンの致死量は有名な青酸カリをも上回ります。またキョクチクトウ周辺の土や燃やした時にでる煙にも有害な成分が含まれているので注意です。

危険な毒のある身近な毒草⑥クサノオウ

クサノオウという名前の毒草は沖縄県以外の日本国内に分布しています。全株有毒で危険な植物です。この植物はクサノオウの葉をちぎると黄色の乳液が出てきます。人がその乳液に触れると皮膚がただれてきます。若芽はヨモギに似ているので間違えて食べてしまうと消化器系の内臓がただれてきてしまうので要注意です。

症状

有害な毒を21種も持っていて皮膚がただれる。

クサノオウは人体に有害な毒を21種も持っています。症状はしみだす乳液を触ると皮膚がただれてきて、間違って体内に入れてしまうと内臓がただれ、最悪の場合死に至ります。皮膚が弱い人は花自体に触れるだけで皮膚が炎症起こします。

危険な毒のある身近な毒草⑦グロリオサ

グロリオサという名前の植物は、とてもきれいで特徴のある花を咲かせることで一般的なお店にも売っている花です。ですが根(球根)が山芋に似ているため間違って食べてしまって中毒になる事例が報告されています。

この花の毒はイヌサフランと一緒の毒コルヒチンで致死量も高く大変危険です。過去に静岡と高知で2年連続死者が出てしまった事例もあります。

出典: http://publicdomainq.net/tag/%E8%8B%A6%E3%81%97%E3%81%84/

臓器不全や、発熱を引き起こします。

グロリオサの毒はコルヒチン、グロリオシンと呼ばれるもので人が体内に摂取すると口腔・咽頭灼熱感、臓器不全、発熱、嘔吐や下痢などの症状にみまわれます。全ての(特に塊茎・球根に毒性が強いです。)部位に毒性があり、山芋と似ていて間違って食べてしまわないように注意が必要です。

危険な毒のある身近な毒草⑧クワズイモ

クワズイモという植物は里芋と間違って食べてしまう事例の多い植物で、毎年1~2件の事例が報告されています。大きさは個体によって異なりますが、葉は約60cmほどにもなり葉柄は約60cm~1mほどにもなる、かなり大きな種類の植物です。

日本の沖縄では色々なところで自生している沖縄県民には馴染みの植物でもあります。

口に入れた瞬間に激痛が走るクワズイモ


クワズイモの毒はシュウ酸カルシウムと呼ばれるものです。人が体内に摂取してしまうと、嘔吐や下痢、皮膚炎、麻痺、悪心を引き起こします。シュウ酸カルシウムは顕微鏡で見てみると、結晶の両端がとげとげした針のような形をしています。

なので口に入れた瞬間に激痛が走りますがそのおかげでクワズイモによる中毒の重篤化を回避できることができます。健康な皮膚にシュウ酸カルシウムがついてしまっても、皮膚が炎症するおそれがあるので触れるときは必ず手袋をしましょう。

危険な毒のある身近な毒草⑨シキミ

シキミと呼ばれる花は昔から、お墓の前や仏壇の前によく備えられるはなとして有名ですが、毒性の強い種子や果実を間違って子供が口に入れてしまい中毒症状を引き起こす事例はよくありますが、一番多いのは中華料理などでよく使われる「トウシキミ」と呼ばれるものと間違えてしまうことです。

香りも似ていてよく注意が必要で、致死量も高く間違えて食べてしまうと最悪の場合死に至るほど危険な植物です。

数時間で四肢の痙攣などの症状が出ます

シキミの毒はアニサチンと呼ばれるもので人の体内に摂取してしまうとわずか数時間といった速さで四肢の痙攣や意識障害を伴った痙攣、嘔吐、下痢などの消化器系の不全といった症状が現れ始め、最悪の場合死に至ることもあります。

全て(特に種子、果実が毒性が強い)の部位に毒があるのでみなさんぜひ気を付けてください。

危険な毒のある身近な毒草⑩ジギタリス

ジギタリスという植物は観賞用として庭や公園などで栽培されるようになったのがきっかけでその一部が日本で野生化し自生するようになっています。

以前までは食用とされていたコンフリーと似ているためにそれがきっかけで間違ってジギタリスを食べてしまうという事例が多々ありましたが、コンフリーにも肝障害を引き起こす毒性があるのが分かりそれからはコンフリーを食べることがなくなったので次第にジギタリスの中毒被害も減っていきました。

致死量が高いので最悪の場合死に至ります。

最悪の場合心機能の停止による死亡

ジギタリスの毒はキョウチクトウやスズランと同じ配糖体の毒性をもっています。人が体内に摂取すると、嘔吐や下痢、頭痛やめまい、不整脈、胃腸障害になり最悪心機能が停止して死に至ります。全ての部位に毒性を持っていて大変危険な植物です。

危険な毒のある身近な毒草⑪スイセン

有名なスイセンの花は伸びた葉っぱがニラなどに似ているために間違って食べてしまうことが多い植物です。平成18年~平成27年にかけての10年間で死亡した事例はありませんが間違って食べてしまった事例は37件という多さで一番の事例がある要注意の植物です。

中毒症状が重篤かしない理由はクワズイモと同じくシュウ酸カルシウムが含まれているために口にした瞬間激痛が走り吐き出すために重篤があまりない理由です。

リコリンやシュウ酸カルシウムなどで強い嘔吐症状に陥ります

スイセンにはリコリンとクワズイモで紹介したシュウ酸カルシウムが含まれていて人が体内に摂取すると強い嘔吐症状に陥ります。そのためあまり重篤化はしませんが、死亡例はあるのでニラなどと間違えないように注意しましょう。

危険な毒のある身近な毒草⑫スズラン

こちらも有名なスズランはかわいらしく人気がありますが、致死量が高く人を死に至らしめる大変危険な植物です。多い事例としてはスズランと似ている行者ニンニクと間違って食べてしまう事例や、スズランが入っていた水を間違って飲んでしまって死亡した事例なども報告されています。

強心配糖体の毒性全38種もの毒性を持ちます

スズランの毒性は体内に入ると頭痛や血圧低下、嘔吐や心不全を引き起こし最悪の場合死に至ります。花粉にも毒性がありスズランを触り花粉が付いた手から口に入ることもあるのでスズランを触った後は必ず手を洗いましょう。

毒草図鑑まとめ

色々な有毒植物を紹介しましたが日本最強クラスの三大有毒植物ドクセリ、トリカブト、ドクウツギ以外にも危険な植物は色々なところに咲いています。これらの他にも危険な有毒植物はたくさんあるのでみなさん注意して植物と触れ合ってください。