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椿(ツバキ)の育て方!種まきから植え替え、増やし方をご紹介!

毎年きれいな花を咲かせ楽しませてくれる椿は、春を知らせてくれる日本の代表銘花ですね。椿の花をたくさん咲かせる育て方を知っていますか?今回は、そんな椿の育て方はもちろん、花言葉や由来、鉢植えの育て方、増やし方をまとめました。椿の品種要チェックしてくださいね。
更新: 2021年12月22日
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椿の正しい育て方

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椿は、日本の伝統的な銘花として、庭木の定番となっています。歴史委は古く、万葉集でも記載されていたり、縄文時代から存在していたという文献もあるんです。そんななじみ深い椿を、庭木として育ててみませんか?

今回は、椿の育て方、肥料の時期・剪定の時期・挿し木と種まきの増やし方などをまとめています。鉢植えでも十分に育てられますよ。茶花の女王とも呼ばれる椿を、お庭の庭木に迎えてみませんか?

椿の基本情報

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まずは、椿の基本情報について紹介したいと思います。花名の由来についても、合わせてご紹介しますね。

科名属名

椿の科名属名は、ツバキ科ツバキ属でした。カメリア属ともされています。

学名

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椿の学名は、Camellia・japonicaです。

和名別名

椿の和名は、椿でツバキと読みます。また、そのほかの名前にはヤブツバキやヤマツバキとも呼ばれています。椿には、たくさんの種類があるため品種を分けるために呼び方を変えている場合があるようです。

原産国

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椿の原産国は、日本です。特に、本州から四国、九州・沖縄までの暖かい地方に自生していました。

分類

椿は、庭木として分類されている花木です。常緑性高木で、光沢のある葉っぱがギザギザしています。日陰でも栽培可能で、耐寒性・耐暑性にすぎれています。

庭木樹高

椿の樹高は、約5~10mにもなる高木です。しかし仕立て方や鉢植えなどで育てると小さくまとまります。強剪定も可能な育てやすい庭木ですね。

花名由来

椿という花名の由来は諸説があるようです。光沢のある常緑の葉っぱが特徴で、その厚みのある葉の姿から「あつば木」と呼ばれていたこともあります。

また、艶のある葉をみて「艶葉木(つやばき)」といわれたという説、「光沢木(つやき)」と呼ばれたという由来などがあります。

椿の開花情報

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それでは、椿の開花情報についてお伝えしていこうと思います。椿の花言葉とその花言葉の由来、そして誕生花についてもまとめました。

開花時期

椿の開花時期は、品種によって異なります。主に、11月~12月のものや2月~4月に開花時期を向かえる品種もあります。

花の色

椿は、品種改良が盛んにおこなわれ、たくさんの品種や形、色のものがあります。椿の花の主な色は、赤やピンク、白・パープル・複色などです。

花言葉

椿の花言葉は、「控えめな優しさ」・「誇り」です。椿の花色別でも花言葉が設定されています。例えば、赤の椿は「控えめな素晴らしさ」・「気取らない優美さ」・「謙虚な美徳」です。

そして、白の椿は「完全なる美しさ」・「申し分のない魅力」・「至上の愛らしさ」とされています。最後にピンク色の椿の花言葉は、「控えめな美」や「控えめな愛」・「慎み深い」とされています。花色によって由来も様々ありそうですね。

花言葉の由来

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たくさんの花言葉を持つ椿ですが、よく使われている「控えめ」という意味合いの花言葉には由来があります。椿は、花に香りがないことで有名です。そのため、花に香りがないものの大きな花を咲かせて自己主張しない姿から「控えめ」などの花言葉に由来してきたといわれています。


誕生花

椿を誕生花とするのは、1月1日・1月2日・1月25日・2月3日・11月11日・12月10日・12月21日です。誕生花になっている日にちが多いので、その日に生まれた赤ちゃんの記念樹としても植え付けられることがあるそうです。

椿の育て方①土作り

日本特有の庭木の椿ですから、酸性の土質を好みます。そのため、肥料などによって用土がアルカリ性になると葉が黄色くなって来てしまいます。しっかりと土づくりをしていきましょう。

土の種類

椿は水はけが良い土質で、有機質の多い肥沃な弱酸性の土で良く育ちます。そのため、庭木の場合は、多めに腐葉土を混ぜておき、元肥として有機質の肥料・緩効性肥料をすきこんでおきます。

鉢植えの椿の場合は、赤玉土と鹿沼土、腐葉土をそれぞれ等量混ぜて作ります。鉢植えの場合葉中玉や小粒で作りましょう。

椿の育て方②鉢植え

椿は、鉢植えにしてもきれいに育てることができますよ。鉢植えの場合でも満開の開花時期を迎えますし剪定も楽に行うことができます。強剪定にも強い植物なので、鉢植えにしておけばコンパクトにまとまることが可能なんです。日陰でも栽培できるので、家の中でおしゃれな鉢植えに仕立てて飾るのもおしゃれですね。

鉢植えの植え方

鉢植えの場合は、椿のポットの大きさよりやや大きめの鉢にを準備します。椿の苗よりも2号大きいものにします。ただし、あまり大きすぎると根が水を吸うことができなくなって枯れてしまうことがあります。庭木の場合も鉢植えの場合も、椿の苗を植え付けた後、2週間ほど日陰で養生するとよいでしょう。

植え付け時期

椿の植え付け時期は、庭植え・鉢植え同じ3月中旬から4月です。遅くなった場合は、寒くなる前の9月中旬から10月中旬に行います。

椿の育て方③場所

庭木の場合は、根鉢の2倍の穴を掘って根鉢を崩さないように植え付けましょう。この時注意したいのは、深植えにならないようにすることです。鉢植え・庭木も、椿は日当たりのよい場所でも日陰でも栽培することができます。

椿の育て方④水やり

椿は、水はけが良くて有機質の多い。肥沃な土を好み、弱酸性の土で育つ庭木です。鉢植え・庭木の椿で水やりの仕方を少し変えてみましょう。

鉢植えの椿

鉢植えで、植え替えてから2年以内の椿は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるようにします。鉢植えは乾きやすく、根が張るのにも時間がかかります。さらに今年開花時期を迎える椿は、花弁のためにたくさんの水を必要とします。椿の株の状態に合わせて、たっぷりと水やりをしましょう。

庭木の椿

庭木として苗を植え替えた場合、根付くまでの間は毎日水やりをしましょう。根付いてからは、基本的に水やりの必要はありません。真夏などの、雨が少い時期には土の表面を観察して水をたっぷり与えます。

椿の育て方⑤肥料

たくさん花を咲かせる椿には、定期的に肥料を与える必要があります。

肥料の時期

肥料を与えるタイミングとしては、寒肥として2月から3月。そして椿の花が咲き終ったあとのお礼肥として、緩効性肥料や油かすを与えるようにしましょう。この時の肥料によって、株を回復させ、6月から来年の花芽を作る大切な時期になります。

同じ場所に肥料を与えてしまうと、肥料やけをお起こすので、寒肥とお礼肥は別々の場所に置くとよいと思います。

鉢植えの椿の肥料

鉢植えの椿の場合は、肥料は3月に化成肥料を株元与えるようにしましょう。アルカリ性にならないように注意して、酸性の土壌になるように肥料にも注意するようにしましょう。

椿の育て方⑥剪定


椿は、高木になる常緑樹です。そのため、剪定の必要もあります。その剪定時期や、剪定方法についてご紹介します。

剪定の時期

剪定は花後すぐに行いましょう。またこの剪定時期に合わせて、チャドクガが発生しやすいので、殺虫剤で駆除してください。

剪定方法

葉芽の先に来年開花する花がつくので、葉芽を残すように間引くように剪定をします。その後は、夏に花芽が分化するので、夏以降は枝を切らないようにしたほうが良いと思います。樹形を整える程度で、株全体の枝を短く剪定します。また、庭木の場合強剪定は花後すぐに行うと翌年に花が咲かなくなってしまいます。

椿の育て方⑦植え替え

椿の植え替えをしようと思った場合、どのようにして行えばよいのでしょうか?

植え替え時期

植え替えの時期は、植え付けの時期と同様です。

鉢植え椿の植え替え方法

根鉢を傷めないように大きめの穴を掘り上げます。植え替えの際は、土も新しくするよいでしょう。植え替えたばかりの鉢植えは、日陰で養生しておきます。庭木の場合は、剪定と同じようにしてもかまいません。少し葉を落としておくと、根がよく回って良く根を張るようになりますよ。

椿の育て方⑧品種

たくさんある椿の品種の中から、あなたの好みの花を見つけましょう。

岩根絞(いわねしぼり)

江戸ツバキの代表的な種類です。中輪、半八重咲きの咲き方はしっとりしていて美しいですね。花は、紅色地に白斑が入るのが特徴です。中でも、白が少ないほうが美しいと評価されるといいます。

村下(むらげ)

島根県奥出雲で自生していた、ヤブツバキの枝変わりの品種です。濃紅の一重咲きが可愛らしい、極小輪の椿です。主張しない姿が美しいとされて、コレクターに人気のかわり椿です。

蝦夷錦(えぞにしき)

代表的な江戸の椿です。白地に濃紅の縦絞りが映える、半八重中輪の椿ですね。3月から4月咲きですよ。

卜伴椿(ぼくはんつばき)

ト伴(ぼくはん)椿も海外の華やかな品種改良かと思いきや、日本のは、江戸期からよく知られた古典品種です。紅色の花弁と中心の葯の白色で、見事な紅白を生み出す姿は縁起が良いとされて非常に美しい椿です。

乙女椿 (おとめつばき)

開花時期は、3月から5月でピンク色の八重咲きの椿です。女性に人気の椿で、洋風のお庭にも庭う大きな花が特徴です。

加茂本阿弥(かもほんなみ)

京ツバキを代表する品種の一つです。京都に行くと、白の椿が多く目を引き付けます。この品種は、中でも大輪で一重椀咲きの白花というのが特徴です。中の雌しべが金のようにも見え美しいとされています。

椿の育て方⑨増やし方


椿の増やし方には、種まき・取りき・挿し木などで行えます。種まきととり木での増やし方では、すぐに開花させることはできません。挿し木の場合は、若い枝を使って大きくすれば、2年ほどで開花することができます。今回は、増やし方の中でも、挿し木と種まきの増やし方について紹介していきたいと思います。

剪定で出た枝は、水につけておくとそのまま開花することもありますよ。茶かとして人気の椿なので、余すことなく使ってあげるとよいかと思います。

椿の育て方⑩挿し木

増やし方の一つ、挿し木について紹介していきたいと思います。

挿し木の時期

増やし方の中でも簡単に行うことのできるのが挿し木です。挿し木の増やし方で気を付けたいのは、挿し木をする時期です。あまり暑かったり寒い場合は根が張らずに休眠してしっまったり枯れてしまいます。挿し木での増やし方の適期は6月から7月になっています。

挿し木方法

剪定で切り取った枝を使っても構いませんが、できれば春から伸びた健康的でまっすぐな勢いのある枝を使用します。枝から10~20cmほどの穂木をとりましょう。1日水につけて置いた後に水あげします。

清潔な挿し木用培養土にさします。その後は、直射日光を避けた明るい日陰で、保温するようにします。発根してからは、9月中に鉢上げして増やすことができますよ。

椿の育て方⑪種まき

椿の種まきというと、あまりピンとくる人はいないのではないでしょうか?それもそのはず、椿はそのまま花が枯れて種ができる姿はあまり見かけません。かわりに、花がそのままそっくりと地面に落ちている姿はよく見ると思います。そのなぞについてや、椿の種まきについて詳しくみていきたいと思います。

「首から落ちる」という由来

椿の花は、そのままそっくり地面に落ちてしまいます。その姿に由来して、昔から「椿は首が落ちるようで不吉」などと言い伝えられています。しかし、実は椿は縁起の良い植物ともされているんですよ。

常緑樹は、昔から神聖なものとされていて、代表的なものでいうと松ですね。それと同じように、椿も邪を払う木として庭木に良く用いられてきました。根も葉もないうわさなんですね。しかし、花がそのまま落ちいてしまうということは、椿の種などはどうなっているのでしょうか?

椿の種

花と一緒に良くみてみると、種を確認することができます。この椿の種を採取しておいて種まきをすれば、たくさんの増やし方ができそうです。この時、椿のこの種の親木がわかるように、種が落ちる前には採取しておくとよいといわれています。

そして、地面に落ちている椿の種は乾燥しているため、なるべく木についている時に取ったほうが種まきで発芽率が上がるようです。しかし、落ちている種でも、1~2日ほど水に浸しておくと再生されて、種まき後の発芽率はよくなるいわれていますよ。

種まき方法

椿の種まきは、種が黒くなるころの9月~10月に採取して種まきを行います。赤玉土もしくは、赤玉土と鹿沼土を混ぜ合わせた用土を作っておきます。ない場合は、種まき培養土などを使うとよいでしょう。そこに指先で穴をあけ、種まきして軽く覆土します。

残念ながら、椿の種まきは発芽率はあまり良くないといわれて言います。根気よく水やりを行いましょう。殻が固いので、軽く穴をあけておくとよいかもしれません。発芽後は1本ずつ分けて植え替えます。

椿の育て方を参考にしよう

常緑の庭木としても人気のある花を咲かせる椿には、たくさんのかわいらしい品種がありましたね。たくさん花を咲かせるためには、肥料や剪定の必要もありますが比較的簡単な育て方で大きくなる庭木です。

挿し木などの簡単な増やし方で、たくさんの苗を作って楽しむのもいいかもしれませんね。もちろん鉢植えの椿も、開花時期には美しい満開の花を咲かせてくれますよ。植え替えにも気を付けて、大きく育ててみてくださいね。