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ルック車とは?激安ロードバイクの注意点と購入後の改造方法を解説!

通勤や通学にママチャリではなく、ロードバイクやクロスバイクに乗る人が大変増えています。自転車のブームが始まって長く経ちましたが、いわゆるルック車を眼にする機会も増えたように感じます。今回は、ルック車に関して様々なことを皆様に知っていただければと思います。
2020年8月27日
木下雄太
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ルック車って、そもそも何?

そもそもルック車とは、見た目だけのバイクのことを指します。そのため本格的なロードバイクやクロスバイクとは違い、街乗り限定の自転車と考えていただいた方が良いです。ですが、通勤や通学のみにルック車を使用するのであればさほど問題はありません。

ルック車の問題点

ルック車の問題点はいくつかあります。たとえば、販売者側が「ルック車」と提示していない場合が多いです。そのため購入者は「本格的なロードバイク」や「頑丈なクロスバイク」だと思い込んで購入してしまうという事が多々あります。先述のような使い方であれば問題はありませんが、もし本格的なサイクリングを前提に購入した場合はバイクが破損してしまったり、あるいは怪我にもつながるので大変危険です。

ルック車は悪なのか

では、ルック車は悪なのでしょうか。先ほども申し上げたように、ルック車は見た目だけのバイクです。しかし、逆に言えばファッション目的でロードバイク「風」やクロスバイク「っぽい」自転車がほしいという人にはぴったりなのです。ですので、ご自身の使用目的を良く考えて、街乗り程度であるならば本格的なものでなくルック車で問題は無いかと思います。

ポピュラーなルック車

実は、ルック車の中でもポピュラーな種類のバイクが存在します。それは「ビーチクルーザー」です。ビーチクルーザーは、アメリカは西海岸のサーファーたちがサーフボードを持ちながら海まで走るために考案されたバイクです。とはいっても機能性はママチャリとほとんど変わりません。ですが、ヴィンテージ市場ではレアな衣類とともに高額で取引されているものもあります。こういったヴィンテージビーチクルーザーをまねたルック車はかっこ良く、街乗りにも最適なのでお勧めです。

ルック車の見分け方

ルック車か本格的なロードバイクやクロスバイクなのかを見分ける方法はいくつかあります。その方法を知っておくと騙されてルック車を買ってしまうということは殆どなくなります。

ルック車は値段が安い

ルック車は、本格的なロードバイクやクロスバイクに比べると値段が圧倒的に安いです。殆ど3万円未満で購入できます。中にはファットバイクのようなマニアックなものですと6~7万円することはありますが、定番車種のロードバイクやクロスバイクのルック車であれば、そこまで高額なものは人気ブランドの偽物でない限りはほとんどありません。

ルック車の部品はママチャリとほぼ同じ

そして、ルック車は部品がママチャリと共通していることが多いです。中でもスポークを見ると、太さがまったく異なります。ロードバイクやクロスバイク、あるいはマウンテンバイクのスポークとルック車のスポークを比べると、前者のスポークの方が太いです。その分丈夫なので、ある程度乱暴をしても問題は無いのですがルック車はそうはいきません。

ルック車に体重100㎏の人間が乗ると

これは体験談ですが、体重100㎏の人間がルック車に乗り続けると、スポークが連日外れてしまいタイヤがガタガタにゆがんでしまいます。これはスポークがママチャリと同じものを使っているからだけでなく、なんと本数すらママチャリと同じだからです。中には本数をある程度増やしたルック車もありますが、ほとんどはママチャリと同じ本数です。本格的なクロスバイクやロードバイクですと、100㎏の人間が乗り続けても問題ない物のほうが圧倒的に多いです。

ルック車かどうかを販売店で見分ける


ルック車なのか、それとも本格的なロードバイクやクロスバイクなのかを販売店判断するという見分け方もあります。一昔前はかなり難しかったですが、今ではネットで店舗のレビューを確認できます。ですので、事前に販売店に関する情報をネットで確認しておけば、ルック車を誤って購入してしまうということもありません。この見分け方は非常に簡単で気軽に出来るのでお勧めです。

ショッピングサイトで購入する場合

ショッピングサイトで購入する場合は、上記の見分け方法にプラスした見分け方が必要です。それは、その店舗の「低い評価」のレビューを見るという方法です。その店舗が直接販売サイトを運営している場合、購入者のブログ等から情報を得るという見分け方になります。しかしショッピングサイトの場合は、利用者が直接レビューを書き込むことが出来るのでそれを見分け方の材料にするわけです。

悪徳業者には注意

しかし、中には高評価レビューを得る為にわざわざライターを雇う悪徳業者も居るのが実情です。ですので、あえて悪評価を見ることでその店がどのようにトラブルを解決しているのか、またはひどい対応をしていないかを確認することで良店舗かどうかを判断するという見分け方も必要になるのです。

ルック車かどうかを説明文を読んで判断

一般的なルック車とは、実は説明書に「オフロードでの走行はしないでください」というようなことが書かれているものがほとんどです。ですので、ロードバイクやクロスバイクがほしい場合には、まずは商品の説明書を読ませてもらうと良いでしょう。もしお店で断られた場合、その時点でルック車の可能性は極めて高いですがその自転車のブランド名と商品名称をネットで検索すると、商品説明を確認することが出来ます。

ルック車の利点

ルック車の悪いことばかりを書いてきましたが、実は良い点もあります。それは単純に、デザイン性が優れているものが多い割りに値段が安いという点です。一見すると、高額なロードバイクや本格的なクロスバイクに見えても実は3万円前後というものがザラです。ファッション感覚で乗る分には問題ありませんし、カジュアルに乗れると言うのも良いですね。

ルック車の性能

しかし、実際のところ性能は悪いといわざるを得ません。こぎ心地が極めて重く、中にはママチャリよりも辛いといわれるものまであります。ですのでルック車とはわかった上で購入する場合にも、試乗するなどのような見分け方が必要になってきます。ですが、ある程度であればルック車の性能を上げることも可能です。

ルック車を改造する

実は、ルック車も改造することである程度性能が向上します。出来る箇所はかなり限られていますが、それでも毎日乗るという人にとっては必要不可欠と言っても過言ではないです。

ルック車のスポークを換える

ルック車の乗り心地を改善するのに、まずはじめにしておきたい改造とはズバリ「スポーク」の交換です。ルック車のスポークは先述のように、ママチャリと同じものが使われている場合がほとんどです。ママチャリのスポークは細いため、段差などからのダメージが蓄積すると破損してしまい、最終的にホイール全体が歪んでしまいます。ですので、たとえばマウンテンバイク用のスポークに取り替えるのです。マウンテンバイクのスポークはかなり丈夫ですので、この改造だけでも乗り心地は格段にあがります。

この改造に必要な金額

この改造の際に必要な金額は、大体5~6千円前後でしょう。ホイールを換えても良いですが、スポークとは別に代金が必要になる場合もありますのでその点はご注意ください。

ルック車のサドルを換える

もっともポピュラーなルック車の改造箇所とはどこかと言いますと、サドルです。たかがサドルと思われるかもしれませんが、特にロードバイクやクロスバイクを模したルック車は衝撃を和らげるような機能がないのである健康被害に及ぶ可能性が極めて高くなります。それは「痔」です。正規のものを購入した人でもサドルを交換するという人は多いの、。痔を防ぐためにもサドルの交換は必須だといえるでしょう。


あまり知られていない、サドルの重要性

サドルはルック車に限らず、あらゆる自転車の乗り手にとって「要」ともいえる部品です。単に痔を防ぐということだけでなく、長時間乗り続けるために必要な要素を持っているからです。その要素とは「クッション性」です。サドルの素材やスプリング部分によって絶妙なクッション性を生み出し、乗り心地を浴してくれているのです。そのおかげで、長時間乗り続けることが出来るというわけです。

ルック車の持ち手を換える

ルック車の持ち手を換えてみるというのも良いです。ビーチクルーザーなどでは定番の改造ですが、クロスバイクやロードバイクでも気分を変えるために好きな素材の物に換えるという人は多いです。本格的な自転車であれば持ち手選びにも真剣になりますが、ルック車の場合は街乗りを前提としているので、そこまで重く考える必要は無いです。

皮製より、ゴム製が良い

持ち手を交換する際、レザーよりもゴム製の方が良いです。皮はカッコ良く、経年変化も楽しめるすばらしい素材です。しかし、持ち手は乗れば必ず触れる場所なのでダメージを着実に受け続けます。毎日乗るのであれば、1年以内にダメになってしまう可能性も十分にあります。しかしゴム製であれば水にも強く、腐食もしづらいという点があります。ですので、持ち手の改造をするのであればゴム製への交換が良いのです。

ルック車でおすすめの車種

ルック車と一口に言っても、ロードバイクやクロスバイクだけでなくマウンテンバイクなど車種だけでも複数存在します。しかし、今おすすめしたいのはそういった定番ではなく先ほど少しお話したファットバイクなのです。

ルック車のファットバイクが何故良いのか

ファットバイクの特徴は、とにかくタイヤの太さにあります。その太さによって、たとえば雪道でも平気で走ることが出来るほどです。あくまで正規のファットバイクであればの話ですが。では何故ファットバイクのルック車をおすすめするのかと言いますと、その頑丈さにあります。

ルック車であってもタイヤが太い

ファットバイクのルック車も、タイヤは極太です。まれに「ビーチクルーザもタイヤが太いし、見分け方を教えてほしい」という人が居ますが、はっきり言って見分け方なぞ必要ありません。下手をすると原付のバイクより少し細い程度であるものまで存在しているのです。タイヤが太いということは、それだけパンクもしにくいということです。さらにこういった特殊なタイヤなのでルック車であるにもかかわらずスポークもしっかりしていて、ルック車の中ではかなり頑丈だといえます。

ファットバイクのルック車の欠点

しかし、そんなファットバイクのルック車にも欠点があります。それは、漕ぎにくいという点です。非常に重く、なれるのにそこそこ時間がかかるかと思います。最近では変速ギアつきのものも販売されており、そちらですとある程度こぎやすいです。

ビーチクルーザーとファットバイクのハイブリット

また、ハンドルはチョッパーでタイヤは極太という、ファットバイクとビーチクルーザーを掛け合わせたようなルック車も増えてきています。ビーチクルーザーは数々のパーツを交換して改造することによって個性を出すという楽しみ方が出来ます。同じものは無く、「他の人と被るから何か見分け方を用意しないと」ということも必要ありません。それがファットバイクのルック車でも出来るようになってきているのです。

ルック車のロードバイクに乗ってみて

あくまでも体験談ではありますが、今はビーチクルーザーに乗っているのですがかつてルック車のロードバイクに乗っていたことがあります。そのときのことをお話させていただきますので、ご参考になればと思います。

ルック車の使用感


ルック車のロードバイクに手を出したのは、自転車ブームが某アニメによって騒がれた時期です。皆は有名な高額車種に手を出す中、そこまでお金を出したくないと思い3万円前後のルック車を購入したのです。約2年間乗り続けることになりましたが、良い点も悪い点もありました。

ルック車なので盗まれにくい

今でもそうですが、高額な自転車は盗難の対象です。その上盗難率が高いため保険も限られており、盗難保険に加入できない人も多いです。しかし、ルック車の場合はそもそも盗まれる機会がそれほど無く、盗まれたとしても3万円程度なのでそこまでショックではないです。

ルック車は気軽に改造が出来る

気軽に様々な改造を出来るという点も、ルック車の良い点だと感じました。高額な自転車に乗っている人の場合、パーツも純正品にこだわる方が多く費用がかかります。しかし、ルック車であれば易いパーツでも問題はありません。むしろ前カゴを取り付けて利便性を高めてもなんとも思いません。ルック車は、言ってみれば気軽さがウリなのです。

ペイントしてしまうのもアリ

ルック車ユーザーの中には、自身でペイントやカラーリングをしてしまうという人もいらっしゃいます。近年ではホームセンターに行けばカラーリング用品も数多く取り扱われています。いわゆるDIYの感覚でペイントをしてしまうのです。高額な自転車には絶対に出来ない行為です。これもまた、ルック車だからこそ可能な楽しみ方だといえるでしょう。

ルック車は恥ずかしいのか?

自転車乗りの間では、ルック車はかなり嫌われています。ネットで「ルック車」と調べると自転車乗りの方がブログで罵詈雑言を浴びせている内容のものがいくつもあります。では、実際のところそこまで気にしなければならないのでしょうか。

ルック車は見た目だけのもの

これまで言い続けてきましたが、ルック車はあくまでも「見た目だけ」の自転車です。ロードバイク「風」でありクロスバイク「っぽい」自転車なのです。そんな自転車に乗りながらレーサーパンツなんかをはいていたら「あいつルック車の癖に何気取ってんだよ」と思われて当たり前なのです。

ルック車かどうかは普通の人には分からない

はっきり言ってしまうと、その自転車が高額なロードバイクなのかルック車なのかを普通の人は判断できないです。なぜかと言いますと、自転車のブランドを知っているのは当然の事ながら自転車を趣味にしている人たちだからです。ですので、いかにも自転車乗りな服装をしない限りはルック車であっても恥ずかしくは無いかと思います。あくまでも「普段の交通手段として」利用しているという感じであれば問題はないのです。

ルック車と自転車初心者

自転車をこれから始めようとする人がはまりやすい罠が、ルック車を購入してしまうというものなのは言うまでもありません。しかし、逆に「これから自転車を始めたいけど、今のところは通勤にしか使わないだろう」という人が本格的な自転車を購入してしまうという話も良くあります。ものの良し悪しが分からずにいきなり良い物を買ってしまうと、メンテナンスなども満足に出来ずに結果的に腐らせてしまうという話も良くあるのです。ですので、はじめにルック車でロードバイクやクロスバイクの雰囲気を感じてみるというのも私はアリだと思います。

まとめ

ルック車は、自転車乗りの間では悪評の高い自転車です。本格的な使い方をしようとすると破損の恐れもありますし、販売業者の中にはルック車と教えずに売りつける者も居るので自然とそうなってしまうのです。しかし、ルック車自体は性能と使用目的が合致していれば大きな問題はありません。むしろ自転車という趣味の入り口として貢献してくれているという側面もあります。ですので、一概にもルック車が悪い物とはいえないのです。いきなり良い自転車に乗ると、先述のようにメンテナンスやあるいは改造といった作業工程が分からないという問題も発生してしまいます。しかし、最初にルック車に乗っておくことでそれらを気兼ねなく学び、今後の自転車ライフを楽しむ道を作ってくれるのです。そういった意味でも、ルック車は決して悪いものではないといえます。ただし、乗り手がルック車であるということをきちんと理解している場合に限ります。ルック車とは知らずにオフロードなどを走ってしまうと破損や大怪我の可能性もあるので注意しましょう。 関連まとめ ロードバイク初心者におすすめな人気エントリーモデルランキング11! https://kurashi-no.jp/I0016173 ママチャリ改造でここまでできる!軽量&高速化でロードバイクにカスタム! https://kurashi-no.jp/I0015590