花言葉で育てたい桔梗
ガーデニングする際に、すてきな花言葉と一緒に花を育ててみませんか?桔梗の育て方は簡単で、初心者でも栽培しやすい植物です。古くから日本人に馴染み深い桔梗は、日本全国で栽培できる健常な植物なんですよ。秋の七草のひとつにも挙げられています。面白い別名もありますよ。今回は、桔梗の花言葉や育て方、開花季節や植え付け方法など詳しい育て方もまとめています。
桔梗について
桔梗は、日本になじみの深い植物ですが、実は今では絶滅危惧種に指定いされているんです。桔梗には漢方薬の働きをすることもあって、自生している桔梗の数が激減しつつあります。桔梗の野生種は、最近では個体数が減少してしまい、環境省によって絶滅危惧Ⅱ類とされているんです。お庭で桔梗を育てることによって、桔梗を保護できるかもしれませんね。
花名由来
桔梗の花名の由来は、漢名の桔梗を普通に読んだとき「キチコウ」と読みます。このキチコウが時代の流れで変化していき、今の「キキョウ」という呼び名に変わっていくことになりました。また、英語で桔梗のことを別名「バルーンフラワー」と呼んでいます。これは英語圏に桔梗が渡来した時に、桔梗が花を開く前に、つぼみがポンとした小さな風船のように見えることから英語で「バルーン」と表現されたようです。
季節
桔梗の開花時期は、晩夏から冬にかけてです。季節を長くまたぐことができるので、ガーデニングにも重宝しますね。桔梗はこのことから、秋の七草の1つになっています。それでは、次のまとめの七草についてみていきましょう。
七草について
季節を彩る秋の七草は、桔梗(ききょう、)女郎花(おみなえし)、尾花(おばな)、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、萩(はぎ)です。 桔梗も秋の七草の一に入っていますね。この秋の七草は、万葉集に歌われた物の植物で構成されています。しかし、万葉集の中には、「桔梗」という言葉は乗っていないんです。これは、南陽州の中に出てくる「あさがお」が別名で桔梗だとする説があり、季節もぴったりの桔梗と定めています。また、あさがおは別名でオシロイバナという説もあります。
万葉集
万葉集で、奈良時代に山上憶良がに詠んだこの2首が秋の七草の由来になっているんです。 「秋の野に、咲きたる花を、指折り、かき数ふれば、七種(ななくさ)の花」 「萩の花、尾花、葛花、瞿麦(なでしこ)の花、姫部志(おみなえし)・また藤袴・朝貌の花(キキョウ)
秋の七草は観賞用
秋の七草は、春の七草とは違って観賞するためのものです。そのため、食用にしてかゆにしないように気をつけましょう。しかし、桔梗は漢方薬としても使用することができます。昔は生薬として、桔梗の根っこを使用していました。桔梗の根には、サポニンという物質が豊富に含まれており、去痰や鎮咳、解熱作用があるとされています。むやみに知らない人は口にしないようにしてくださいね。
桔梗の栽培情報
桔梗の育て方、花言葉の前に、桔梗の基本情報についてお伝えします。
科名属名
桔梗の科名属名は、キキョウ科キキョウ属です。
学名
桔梗の学名は、Platycodon・grandiflorusでした。
英語名
英語名は、先ほども詳しく紹介した通り、「Balloon・flower」「Chinese・bellflower」になっていますね。英語では、花が開く前の形をとって風船のようなバルーンフラワーと呼んでいます。
和名・別名
桔梗の和名は、桔梗(キキョウ)で、別名は岡止々岐(オカトトキ)とも呼ばれています。個の別名は、桔梗と呼ばれる前の呼び名です。この別名オカトトキは、岡に生える釣鐘人参(トトキ)のような花という由来があるようです。今でも地域によっては桔梗を別名のオカトトキと呼んでいる地域もあります。
分類
桔梗は、耐寒性多年草です。宿根草なので、一度地上部が枯れてもまた芽吹いてきます。
原産国
桔梗の原産国は、日本(北海道~九州)・東アジア・中国です。
桔梗の育て方①
まずは、桔梗の好む土と植え付け時期を見ていきます。
土作り
桔梗は、弱酸性の土を好む植物です。中和するために石灰を混ぜなくても大丈夫です。 用土は、草花用の培養土の場合は、鹿沼土を混ぜて弱酸性にしておきましょう。自分で作るときは、赤玉土:鹿沼土:腐葉土を5:2:3で混ぜます。
植え付け・時期
苗は市場に2月から流通します。植え付けの季節は、土が十分に暖かくなる3月~4月中旬におこないましょう。背徴するのに、15~25℃あれば大丈夫です。
桔梗の育て方②
水やりや場所の管理について紹介します。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをするようにします。庭植えの場合は、根付いてしまったら水やりの必要はありいません。過湿を嫌うので、多く水やりをしすぎないように気をつけたいですね。 冬は、やや乾燥気味にするとよいと思います。
場所
桔梗は、日なたを好む植物です。強い直射日光は葉焼けしたり、根が枯れてしまいます。明るい半日陰で栽培すると開花がよくなります。
桔梗の育て方③
肥料や植え替えについても見ていきましょう。
肥料
春に、枯れた地上部から芽吹きます。このころに、桔梗の根元の土の上に肥料をまいておきましょう。化成肥料で大丈夫です。根に直接当たらないようにして、芽吹いてからすぐに栄養補給ができるようにしておけば生育がよくなりますよ。また、化成肥料のほかに液体肥料を水やりするのも効果的です。その後の肥料は不要です。
桔梗の種まき
桔梗は種まきでも栽培することができます。
種まき方法
桔梗の種は市販では売っていないので、自宅で栽培している桔梗から種まきをしましょう。種まきに使う土は、腐葉土・堆肥を混ぜ、水はけをよくしておきます。もしくは、種まき培養土などに種まきをします種まきの時は、種を浅く植えるようにしたいので、上から覆う土は少し載せる程度にしておきましょう。 種まきができたら、種が流れてしまわないように、水やりを行います。暖かい加温をして太陽の光委によく当てておくと2週間ほどたってから芽吹きます。種まき後は年度が間引きをして、本葉が出てきたら植え付けましょう。
種まき時期
種まきに適した時期は、3月です。
桔梗の花言葉
それではさっそく、桔梗の花言葉についてみていきましょう。まずは桔梗全体の花言葉です。
桔梗花言葉:「永遠の愛」「誠実」「清楚」「従順」
桔梗全体の花言葉は、「永遠の愛」、「誠実」、「清楚」、「従順」でした。桔梗の花言葉は可憐で大和撫子を文字であらわしたかのような美しい言葉が連なっていますね。 また、英語での花言葉は、 「endless love」、(永遠の愛)「honesty」(誠実)、「the return of a friend is desired」(親友の帰りを願う) です。英語の花言葉も同様の意味合いを持っているようですね。
花言葉由来
花言葉の由来は、桔梗という一人の少女の話に由来しています。桔梗という少女は、恋人がいましたが、離れ離れになってしまいます。けなげに待ち続けた彼女は、最後には桔梗という花にいなってしまったという物語なんですね。少し悲しい気持ちにもなりますね。宿根草なので、そこで根を張ってこれからもずっと待ち続けるけるのでしょうか?英語の花言葉にも、友の帰りを待つ花言葉がありました。この物語が由来しているようです。
青紫桔梗の桔梗:「気品」
青紫の桔梗の花言葉は、「気品」です。見た目の通り、上品な色あいで派手さはなく落ち着いています。古来より紫は高貴な色だったため、贈り物には最適な可憐なお花だったのではないでしょうか?
白桔梗の花言葉:「清楚」「従順」
白の桔梗の花言葉は、「清楚」・「従順」です。和紙のように柔らかい花は、上質な美しいオフホワイトをしています。その見た目は、大和撫子のように清楚で美しいさまを表現しているかのようですね。
開花時期・季節
桔梗の開花季節は、5月中旬~9月です。開花の季節になると、定番の紫や白の花を咲かせたり、ピンクの花の桔梗もあります。
草丈
桔梗の草丈は、約15~150㎝程度と小さいです。
桔梗誕生花
桔梗を誕生花にするのは、8月2日・8月28日・9月1日です。桔梗の季節になっています。
まとめ・評価
桔梗の花言葉、育て方のまとめはいかがでしたか?桔梗の花言葉は、上品な見た目のそのままを表現しているように感じますね。桔梗には3種類のカラーと色別の花言葉があるので、ご自身に合わせて栽培してみると楽しいと思います。日本を代表する秋の季語にもなっている桔梗は、可憐で繊細な大和撫子のようない印象を受けます。桔梗を育てていくと、心が自然と浄化されていくようです。開花時期まで丁寧に栽培していくと、日本の文化に親しめるのではないでしょうか?桔梗の育て方の参考になればうれしいです。