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生姜の栽培方法と育て方!時期や植え付けのコツなどわかりやすく解説!

お料理や、健康のためなど生姜には色々な活用法があります。生姜には身体を温める効果や血行を良くする効果があり、お家でプランターなどでも育てる事が出来ますので、栽培の方法や、植え付ける時期、育て方、栽培のコツなどを解りやすくご紹介します。
2020年8月27日
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生姜について

熱帯を中心に分布しているショウガ科の多年草です。生姜は、インドでは古くから保存食や医薬品として使われていました。日本には中国より伝来し、奈良時代に栽培が始まりました。気候が暖かくある程度の湿度や保湿力のある土壌を好む特徴がありますので日本の風土にはよく合ったようで、北から南まで栽培されています。

根生姜、本当は地下茎

一般的に知られている生姜は、スーパーや八百屋さんで良く見かける根生姜かと思われます。普段見掛けることの多いこのゴツゴツした塊は、生姜の根の部分だと思われがちですが、この部分はじゃがいもと同じく地下茎なのです。つまり我々が普段利用しているのは根では無く茎の部分になります。生姜の根はこの地下茎の下から細い根が生えますが、お店で売られている物は出荷前に根は取られているので目にすることはなかなかありません。葉生姜やはじかみなど地上に出ている部分もまた正確には茎では無く偽茎と呼ばれています。

栽培生姜の《効果・効能》

生姜を身体の中に取り込むと身体の中の血行を良くして身体を温めるという特徴・効果があります。また、生姜の胃や腸に対する刺激で消化機能を促進させたり、発汗作用や循環機能の活性化などの不要なものを取り除く解毒作用があるとして、しぼり汁や生姜のすりおろしを使います。

栽培生姜の種類

生姜は、収穫する時期によって“矢生姜”・“葉生姜”・“根生姜”に分類されています。

矢生姜(はじかみ)

軟化栽培した物で茎元が紅色になった物を収穫した物です。“はじかみ”と呼ばれ料理の添えや毒消しなどとして用いられています。

葉生姜(谷中生姜)

小指大に生長し葉がついたままの物で谷中生姜が有名です。

根生姜

地中の塊根部分を食用とします。

生姜の《花・花言葉》

食用の“生姜”の花は滅多に見られません。”ジンジャー“という名前の真っ白な花はこの生姜の花とは全く別の物です。生姜の花の開花期は(8月~10月)くらいです。 花言葉は、“豊かな心””信頼””慕われる愛“”無駄なこと“です。


生姜の栽培&育て方

生姜は気温の低い環境では育ちにくく、生姜の栽培には適度な湿度と気温が必要となります。その点、日本は気候や風土が生姜の栽培に適しています。種まきをするのでは無く、種生姜を植えて栽培します。日本で一番有名な生姜の産地は高知県ですが、千葉、埼玉、静岡、熊本、長崎、宮崎県など栽培に適した地域が日本には沢山あります。

生姜の栽培時期・育て方

生姜の植え付けるための適期は(4月中旬~5月上旬)までで、栽培は地温が15℃以上になってから植え付けて下さい。4月下旬までに植え付けると、梅雨に水分をたっぷり吸収でき、8月くらいの若い内に収穫すると”葉生姜”として使えます。(種生姜を傷つけないように優しく収穫して下さい)(10月下旬~11月頃)には根生姜を収穫できます。

種生姜選びのポイント

4月くらいには園芸店で”種生姜”が販売されますので、”近江生姜”(大きくて辛みが弱い)・”谷中生姜”(小さいですが辛みが強い)など、良い種生姜を選ぶことで最初の育成が決まるので、表皮の色つやが良く、みずみずしい”種生姜”を選ぶことが重要なポイントとなります。 販売されている生姜には三州白芽生姜という種類がありますが、初心者にも育てやすい品種と言われていますのでおすすめです。

種生姜を栽培&育て方

生姜は、有機質が豊かで保湿性に富んだ土壌を好みます。元肥と堆肥を入れた畑を事前に十分に耕しておきます。プランターの場合は、プランターの大きさは幅60㎝くらいのプランターを用意して下さい。このサイズのプランターに3株くらいは植えられます。

生姜を栽培しましょう

★種生姜を準備して下さい。1個50gくらいに切り分けて、切り口が湿ったままですと腐る原因になる場合がありますので、1,2日の間陰干しをして植えて下さい。 ★”種生姜”を植え付ける場合は、種生姜と種生姜の間を30㎝くらい離して植えて下さい。地植えの場合、2列目を植える場合は、畝と畝の間は60㎝以上あけて下さい。 ★15㎝くらいの深さに土を掘って、そこに種生姜を横に寝かせて植え、土を5.6㎝被せ手でしっかり押さえて落ち着かせ、たっぷりの水を与えて下さい。 ★最初の土寄せの時期は生姜が発芽した時点で、2回目は葉が出た頃を目安にして葉が出た生姜の根元部分に土を寄せて、地表が乾燥しないために藁やマルチ材を地表部分に引きます。 ★水をこまめに与えることが育て方の重要なポイントです。

プランターに植え付ける場合の注意点

プランターや植木鉢に植え付ける場合は、プランターの縁いっぱいまで用土は入れないで下さい。株が大きくなったら土寄せが出来なくなります。用土を入れる量は6、7分目くらいにしておくのが良いでしょう。

生姜栽培のポイント

★生姜の根元に増し土をするのは、根茎を太らせるためには重要ですので、発芽してからは土寄せをこまめにして下さい。 ★生姜は乾燥にとても弱いので水やりには細心の注意をして下さい。

生姜栽培に必要な《用土》の作り方

地植えの場合には、1㎡につき堆肥は3㎏プラス有機肥料(骨粉入り)150~200gを土と良く混ぜて耕しておきます。 プランターに植える場合には、培養土を使うと便利ですが、自分で作りたい場合には、赤玉土5:砂2:バーミキュライト3プラス石灰と化学肥料を混ぜた物を作って植えて下さい。

生姜栽培での《水やり》の方法

植え付けを終えたら、土が乾かないように水をたっぷりと、芽が出るまで与えて下さい。プランターの場合は、朝、夕2回ほど与えて、地植えの場合は、2,3日に1度くらいの割合でこまめに水を与えて下さい。特に梅雨明けの夏場には注意が必要です。

生姜栽培に必要な《肥料》


元肥料に加えて追肥料をすることにより根の太り方が良くなり収穫量も増えます。水はけを良くしなければいけないので“牛糞堆肥”よりも”腐葉土”を用いる方が良いようです。本葉が2,3枚出てきたら有機肥料を1㎡当たりに50~100gまき、1ヶ月後に2回目の追肥料を与えて土寄せ(生姜が日に当たって緑色になるのを防ぎます)をして下さい。3回目の追肥料のめどは8月中旬くらいまでとして与えて下さい。 ショウガをプランターに植え付けて育てている場合は、株周辺の土に化成肥料を5gほど土に混ぜ、株元にこの土を寄せて下さい。生姜の追肥には生姜が大きく育つためのカリ分を含んだものが良いです。

《連作障害》を起こさない育て方

同じ場所で同じ作物を栽培すると、生姜は連作障害を起こす場合がありますので、その連作障害を避けるために同じ場所での栽培間隔を最低でも1年あけて下さい。連作障害を起こすと生産量が減少してしまいます。生姜は日陰が好きなので、生姜の“コンパニオンプランツ”であるサトイモと一緒に植えるのがおすすめです。生姜もサトイモも日陰と水分を好むところが良く似ており、サトイモの大きな葉の日陰で生姜が良く育ちます。

栽培している生姜に着く《病害虫》

生姜がかかりやすい病害虫や、かかった場合の対処の仕方や予防法を解説します。

病気・対策

主な病気には“根茎腐敗病”が挙げられます。症状としては、葉が黄褐色になり悪臭を放つようになり、倒れるか立ち枯れの状態になります。病原は、土から感染するカビの一種です。病気にさせないためには連作をしないことと、病気のない種生姜を使うことが重要です。生姜は水分が必要ですが、必要以上に多湿にならないように一度に大量に与えるのではなく、こまめに水やりをして下さい。万が一発病した場合には発病している株と、株の周辺の土を全部処分しましょう。

害虫・対策

★アワノメイガ(茎や根に侵入し内部を食べます。黄白色で5㎜~2㎝くらいの幼虫です。)幼虫が茎の中に入ってしまったら駆除するのは非常に難しいので、発見したら出来るだけ早めにその部分ごと切り取って下さい。また、天然成分の有機農産物にも使える殺虫剤“STゼンターリ顆粒水和剤”なども効き目があります。 ★サツマイモネコブセンチュウ(根に寄生し、根を腐らせ葉を枯らせます。) センチュウにかかってしまうと薬剤もあまり効果がないので、発生を防ぐ事が重要となります。もしかかってしまった場合は、土壌消毒が必要となります。予防としては連作をしないことや、センチュウを抑制する効果があると言われる“マリーゴールド”を一緒に植えるのも効果的です。

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出典:Amazon
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その他”ヨトウムシ“やウイルスを媒介する”アブラムシ“など害虫がつかないようにこまめにチェックして、発見した場合は早急に駆除や対策をして下さい。

栽培した生姜の《収穫時期・方法》

生姜を収穫する時期は収穫時期によって生姜の様子が変わって来ます。 ★矢生姜(はじかみ)は6~7月頃に、塊茎が大きくなり始めた頃に新芽だけを収穫して下さい。 ★葉生姜収穫適期は7~8月頃、生姜の株元が赤くなってきたら株ごと引き抜いて収穫します。 ★根生姜は10~11月頃で、地上部の茎葉が黄色くなってきた頃が収穫時期となります。霜が降りる前に収穫を終えて下さい。 ★種生姜はすりおろして食べると香りが強く美味しく食べられます。

生姜の《保存法》

せっかく育てた生姜です大事に保存しましょう。保存するためには温度が重要なポイントになります。保存の最適温度は、13~15℃で、これよりも高すぎると芽が出てしまい、低いと傷んでしまいます。土がついたままで保存しますが、茎や根は切り取り、湿度は高く保って下さい。 生姜は収穫後に数ヶ月間保存しておくと、硬くて繊維質で辛みが強く風味のある生姜になります。これは私達が良く薬味として使っているひね生姜と呼ばれる物です。

土に埋めて保存する方法

土を20㎝くらい掘り、もみ殻があればもみ殻を敷き、その上に生姜が当たらないように並べ、土を被せます。これを繰り返し最後にもみ殻を被せたらその上を土で覆い藁や落ち葉で覆って保存します。

箱に密封して保存する方法

からの発砲スチロールに新聞を敷き、生姜一塊ずつを濡らした新聞紙に包みその箱に並べ蓋を密封し、涼しい場所で保存します。色が少し黒ずみますがひね生姜になります。

生姜をすりおろして保存する方法


生姜をすりおろして冷凍し保存します。生姜を製氷皿などにすりおろして入れそのまま凍らせます。生姜のキューブを作っておくと紅茶やお料理に使えて便利です。

乾燥生姜にして保存する方法

乾燥生姜の作り方は、生姜を薄くスライスしてザルなどに並べてしっかり乾燥させます。(完全に乾燥すると1/10くらいの重さになりますので、出来上がりの分量は造りたい分量の10倍くらい必要になります。)乾燥した生姜をミキサーで粉末にすると生姜パウダーが出来ます。

生姜の《利用法・作り方》

生姜にはたくさんの利用法があります。料理はもちろんですが、生薬や入浴剤などにも利用する事が出来ます。

入浴剤の作り方

作り方は簡単です。生の生姜を1,2片皮ごとすりおろすか、細かく包丁で刻みガーゼなどの布に包み入浴する15分くらい前に湯船に入れておきます。肌の弱い人は入浴前に取り出しても充分に香りや成分は溶け込んでいます。お料理に使った残りでも大丈夫です。 乾燥した生姜を使った作り方は、乾燥した生姜は香りが立ちにくいので1㎝くらいにスライスした物を、すりこぎなどを使って表面を軽くたたき、そのまま入浴20分くらい前に湯船に入れておきます。入る前に取り除いてもそのままでも生姜風呂を楽しめます。

生姜シロップの作り方

生姜糖の作り方

生姜糖の作り方は、新生姜を洗って皮をむき薄く切った物を水で1,2時間さらします。さらした生姜を鍋に入れ沸騰させ茹でこぼします(茹でこぼすとは1,2分茹でたらザルにあけて水を切ります)。辛みが強いようでしたらこの茹でこぼしを繰り返して下さい。茹でこぼす回数はご自分で食べてみて回数を増減して下さい。この茹でた生姜の水を切り、再び鍋に砂糖と水とともに入れ、弱火で水分が無くなるまで煮ます。水分が無くなったら熱い内にグラニュー糖をまぶして乾かせば生姜糖の出来上がりです

まとめ

生姜は私たち日本人には欠かせないほど日本に定着しています。日本の風土にも合い、育て方もさほど難しくありません。大きな畑で無くてもプランターでも育てることのできる生姜を育ててみませんか。