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富津新港の釣り情報まとめ!気になる釣り場情報から釣果・狙い方をご紹介!

千葉県の内房に埠頭を持つ巨大な釣り場、ではなく巨大な港があります。それが富津新港です。大型船の出入りがあるため深く掘り下げられた港湾周辺には周年何かしらの魚が回ってきます。今回はその富津新港の釣り場(釣り座)とターゲットの狙い方などの情報をお届けします。
更新: 2020年12月10日
kuma10
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釣り人に優しい富津新港

富津新港が千葉県だけでなく釣り場として全国区になったのは単に釣果が上がるからだけではありません。最寄り駅が無いためマイカーでの釣行がメインになりますが、とにかく駐車場(後述)に困りません。その上キレイなトイレ(後述)がたくさんあり、釣り場全体が広い。言うこと無しの超1級釣りポイントの富津新港へ釣りに行きませんか?

富津新港へのアクセス方法

高速を使うなら

東京、神奈川方面から富津新港を目指すには「東京湾アクアライン」か「京葉道路」を使い、富津岬方面にハンドルを切ります。木更津南ICから国道16号線に乗り、道なりに県道90号を走り、「小糸川」を渡る(君津大橋)と500メートルほどで富津新港に到着です。木更津南ICからは約10㎞の道のりです。

下道を使うなら

どちらから来られるにしてもまず国道16号線に乗って下さい。道路標識は常に「富津岬」を目指します。道なりに県道90号を走り、「小糸川」を渡る(君津大橋)と500メートルほどで富津新港に到着です。アクアライン木更津南ICからは約10㎞の道のりです。

富津新港の釣りポイント1

富津新港右「埠頭」

大型船の出入りのある埠頭はさまざまな魚の良釣り場でもあります。なぜなら海底を堤防のギリギリまで掘り下げてあるために水深があるからです。富津新港全体に言えることですが、東京湾に対して内向きであるにもかかわらず潮通しが良い釣り場なので、水深があるだけでこの埠頭には回遊魚がよく回ります。埠頭はアジからイカまで一年中楽しめる釣り場です。

足場は良し!

ここは足場の良い釣り場なので、ファミリーフィッシングにもうってつけなのですが、水深がある釣り場の宿命で狙う魚によっては「タナ」をはずすと同じ仕掛けなのに「隣の方と釣果が違う」という事態が起こります。簡単であるはずのアジやイワシの投げサビキなど、魚がスレていますので、特にタナには気を配って下さい。

富津新港の釣りポイント2

メイン釣り場

東京湾に向かって左側の釣り場です。こちらも埠頭として機能していますので、すぐ左側の木更津港への船の出入りがあったり貨物船が直接着岸したりします。ポイント1と同じように足場が良く水深があることと、トイレが近い事(後述)で人気の釣り場です。釣り物は富津新港全体でどのポイントでも同じような魚種が釣れますので後ほど説明いたします。

富津新港の釣りポイント3

富津みなみ公園向い

メインの釣り場のさらに左、細い堤防の向かい側もまた釣り易い釣り場です。メインの釣り場を左端まで行き、向かいにある細い堤防を見ながらの釣りになります。ここは東京湾に面した側にはガードレールが張られていますが、ガードレールと岸壁の間が広い(6mほど)ので釣りには問題ありません。さらに左に回りこんで「船溜まり」の方へ竿を出すことも可能です。

富津新港の釣りポイント4

北風対策


ポイント3で紹介した「向いの細い堤防」の根元は水深は浅いのですが北風の強い時は釣りポイントになります。ただし本気で天候が崩れている時にはどうにもなりませんし、ここも北風が当たりはします。他の釣り場より多少北風に強いくらいに考えて下さい。春と秋にはシーバスの回る場所でもあります。トイレも近いですし、良い釣りポイントですよ。あ、細い堤防自体は立ち入り禁止です。

富津新港の釣りポイント5

富津新港全体図

富津新港の埠頭全体図を載せておきますが、ポイント1が赤字の立入禁止の右側で、ポイント2が立入禁止の左側です。その並びの左側がポイント3で、沖に長く伸びる防波堤の根元がポイント4です。現在沖に延びる堤防は立ち入り禁止になっていますので進入しないように気を付けて下さい。入れば釣果の上がる場所だけに残念ですけどね。

富津新港の釣り1「アジ」

味が良いからアジ

富津新港の釣り物といえばアジが一番有名ですが、千葉県にはなぜか一年を通してアジが回ってきます。千葉県の郷土料理にアジの「ナメロウ」や「サンガ」があるのもうなずけます。ナメロウはアジの切り身を味噌や大葉と叩いたもの。それを焼いたのがサンガです。向いの神奈川県ではナメロウを「タタキ」と呼ぶ地域もありますが、「焼き」は(郷土料理としては)ありません。いかにアジが親しまれているのかわかりますね。

アジング

アジの釣り方はいろいろありますが、ここでは「アジング」を紹介いたします。アジングのタックルはアタリが繊細なので、できれば専用のものを使うことをおすすめします。ロッドとリールのセットで10000円ほどの物も出ていますので、ぜひ揃えて下さい。仕掛けは2gほどのジグヘッドにワーム、3ポンド前後のフロロラインがおすすめです。

アジング基本テクニック

アジングは常夜灯のある場所での夜釣りが基本になります。富津新港には常夜灯はありませんが、釣り人がおのおのライトを持って来ますのでその光にアジが寄ってきます。アジングは「投げてタナを取りゆっくり巻く」の繰り返しですが、タナ取りが釣果に影響することは言うまでもありません。フォール(沈ませ)の時間とジグヘッドの重さを加味してタナ取りをマメにしましょう。

富津新港の釣り2「シーバス」

白身のセイゴクラス

富津新港にアジが回ることは有名ですが、そのアジを狙って「シーバス」もやってきます。80センチクラスの大物も時には入ってきますが、富津新港周辺のシーバスはおおむね40~50センチクラスの「セイゴ」です。アジングをしている時に影が見えることもありますし、アジングの仕掛けに飛びついて来ることもあります。アジング中でも気は抜けませんね。

ルアー釣り

シーバスのおすすめの釣り方は「ルアー」です。富津周辺は「アマモ」の群生が海中に見られる場所が多く、ルアーでのシーバス釣りは不利なように思えますが、水深があるので西側の浅めの場所以外は気になりません。PEラインの1号ほどに5号ほどのナイロンリーダーをつけて水質や天候によって色を変えたルアーを投げます。

シーバスルアーテクニック

シーバスフィッシングではリールの巻き方やロッドアクションも大切ですが、ルアーのチョイスもまた重要です。濁りの入っている時には「レッドヘッド」、月夜には「クリア系」、水の澄んでいる時には「ナチュラル系」がおすすめです。活性の高い時には「ペンシル」や「ポッパー」で表層でも喰ってきますが、シーバスの表層ゲットはルアーマンの夢ですよね。

富津新港の釣り3「イワシ」

永遠の大衆魚


大衆魚である筈の「イワシ」や「サバ」の高いこと。富津新港では高級魚に成り下がった(成り下がった?)イワシが高い頻度で回ってきます。ですからイワシ専門に狙う釣り人もいます。イワシは新しいうちなら当然お刺身がおいしいのですが、大量に釣れたら「一夜干し」にして保存食にしましょう。夜露の当たらないところで一晩おいておくだけでめちゃめちゃうまい干物が食べられますよ。

サビキ釣り

イワシのおすすめの釣り方は「サビキ」釣りです。ただし富津新港のイワシは釣り人の多さから多少スレています。チョイ投げできる「投げサビキ」が釣果をあげます。また、投げサビキではアジやサバ、時にはシーバスやタナゴ、サヨリなどまでが掛かってきますから最初から五目釣りのつもりでサビキを投げるといいでしょう。

投げサビキテクニック

水深のある富津新港ではサビキ釣りであっても「タナ」は重要です。特にアジなどが混じる時には底の方に回っていることもあり、画像のような仕掛けが釣果をあげます。コマセカゴの上下にサビキ針が付いているため、タナの高さが簡単に調べられます。ただ、大サバやシーバスなどが掛かることもあるので、道糸は太めのものをおすすめします。

富津新港の釣り4「メバル」

高級根魚

釣りで一番うれしいのは狙った魚を釣り上げた瞬間の達成感でしょうが、もう一つ、「食べた時のうまさ」もまたうれしさの一つでしょう。おかっぱりで釣れる魚の中でもダントツにうまいのが「メバル」です。大きいものなら薄造りの刺身、中型のものは煮付け、小型のものなら低温でじっくり揚げた唐揚げと、どんな食べ方でも納得のうまさのメバルをゲットしましょう。

メバリング

メバル釣りは夜釣りの楽しみの一つですが、狙いがロックフィッシュ全般の他にアジにも対応するためにメバリングをおすすめします。基本のタックルはアジングとメバリングはあまり変わりません。もちろん専門的に狙っていらっしゃる方からすれば違うのでしょうが、初心者はアジング仕掛けとメバリング仕掛けは共用でコストを下げましょう。

メバリングテクニック

藻や岩の沈んでいるところやヘチに2~5グラムほどのジグヘッドにワームを付けて落とし込んでいきます。着底したらちょんちょんとワームを躍らせます。これを何回かづつ繰り返しながら探り釣りをしましょう。メバルは群れている事が多いので、1匹釣れたら同じ場所で少し粘りましょう。

富津新港の釣り5「チヌ」

周年狙える大物

富津新港では1年中釣果の期待できる魚が何種類かいますが、「チヌ」もその一つです。悪食で何でも食べるチヌはシーバスと並んで釣れる場所によって「臭い」などとよく言われますが、そのほとんどが処理の仕方で解消できます。釣れたらばすばやくウロコを剥ぎ(これ大事)、頭を落とし、内臓を取り除いて下さい。流水でじゃぶじゃぶやりながら処理すれば旨味だけが残りますよ。

ヘチ釣り

チヌの代表的な釣り方が「ヘチ釣り」です。「ヘチ」、つまり岸壁のキワを狙う釣り方です。軽い仕掛けで潮になじませながら岸壁のキワにエサを落とし込んでいく釣りなので「落とし込み」と呼ばれることもあります。チヌを狙いながらシーバスなども狙うのであればエビなどを使いますが、チヌ狙いならその岸壁に付いているイガイなどをエサにするのも良いでしょう。

富津新港の釣り6「コウイカ」

淡白なシリヤケ

富津新港にはアオリイカをはじめさまざまなイカが寄ってきますが、有名なのが「シリヤケイカ」です。一見コウイカと見間違いますが、体の模様が特殊なのですぐに気が付きます。魚屋さんなどでの売値はコウイカより安いのですが、別にまずいわけではありません。食べ比べてみるとコクが少なく淡白な感じがしますがそれなりにおいしいイカです。

エギングテクニック


イカを狙うのに「エギング」をするのは今では一番オーソドックスな釣り方です。釣り方も落としてシャクる落としてシャクるという釣り方が一般的ですが、イカの種類によっては底をズル曳きのほうが良い場合があります。それが「コウイカ」系のイカ釣りです。なんならエギの下にシンカーを付けてのダウンショットリグで攻めてもいいくらいです。「コウイカは底を釣れ」です。

富津新港は夜釣りも楽しい

富津新港に常夜灯はありませんが、夜釣りも人気の釣り場です。休日前夜などは釣り人の持ってくるライトで埠頭が明るくなるほどです。24時間体制で釣りをしようと思えばできますので、朝マヅメはルアー、昼はサビキ、夜はアジングなどやりたい放題です。埠頭ですので船の出入りと、劣化で岸壁のセメントが剥がれている場所などの足元には注意して下さい。

アナゴ

富津新港の夜釣りのお楽しみは「アナゴ」。ぶっこみでイソメやジャリメをつけて竿を置いておくとたまに掛かります。もちろん専門に狙っても面白いですが、ジェット天秤でのぶっこみって鈴の音待ちですよね。その間にシーバスルアーなどで釣果を上げたいものです。

富津新港の釣り以外の情報

富津みなみ公園のトイレ

まずは気になる「トイレ」情報。富津新港には外来者の使えるトイレはありません。トイレは西側に隣接する「富津みなみ公園」内のものをお借りします。ポイント1からですと公園までは徒歩ではちょっときついので車での移動になります。公園内には5つほどトイレがありますが、公園入口の画像のトイレが一番お世話になると思います。あくまで公園のトイレです。マナーを守ってきれいに使いましょう。

駐車場

次は「駐車場」情報です。富津新港はほとんどの釣り場に車で入って行けます。しかし釣果の上がっている時などは入りきらない程の車が来ることがあります。そんな時はやはり「富津みなみ公園」の駐車場を利用しましょう。公園には広大な駐車場があり、無料で駐車可能です。釣り場からは少し遠くなってしまいますが、さらに西へ走れば「富津公園」もあります。

コンビニ・釣具屋

富津新港付近には歩いて行ける距離に「コンビニ」はありませんのでご注意ください。お車で約4分、県道90号を南下した場所(新井交差点)に一軒あるだけなので飲み物や食べ物は釣り場到着前にご用意ください。釣具屋はコンビニの交差点を右折すると「やまいく釣具店」があります。

富津新港での注意点

埠頭であること

富津新港は1級の釣り場であると同時に「埠頭」です。埠頭や漁港では当然お仕事で港を使う方達が優先です。釣果を求めるあまり「場所をお借りしている」という気持ちを忘れず、お隣の公園も含めマナーやルールを守りましょう。そして最近問題になっている「釣り場ゴミ問題」にも気を使って楽しい釣行をして下さい。

富津新港へ釣りに行こう!

超1級の釣り場である「富津新港」は1年中何がしかの釣果の見込める釣り場です。近くに釣り人を迎えてくれる公園もありますし、ご家族での釣行も楽しめると思います。足場が良く魚影も濃く、景色も良い言うこと無しの富津新港にぜひ釣りに行って下さい。