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日本一過酷で危険!太田山神社の怖すぎる参拝方法とは?本殿はどこ?

北海道で最も西の山にある「太田山神社」は、日本一参拝が過酷な神社でも有名ですですが、せたな観光では2位の人気を誇ります。今回は、日本一過酷で危険と言われる太田山神社の怖すぎる参拝方法や本殿の場所、参拝中に迫る恐怖などをご紹介いたします。
2020年8月27日
ゆん
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日本一過酷で危険な「太田山神社」とは

日本一過酷で危険な神社で有名な、「太田山神社」を知っていますでしょうか。この太田山神社は「太田神社」「太田の神社」とも呼ばれている山岳霊場で、北海道久遠群せたな町にある北海道本土で最も西にある神社です。江差町の笹山稲荷、函館市の恵山賽の河原、奥尻町の賽の河原、八雲町の門昌庵と共に北海道の道南五大霊場の1つに数えられているため、北海道民の中では有名な神社でもあります。

太田山神社は猿田彦大神を祀っている

太田山神社は1441年~1443年の嘉吉年間に創立したと伝えられており、猿田彦大神(サルタヒコ)を祀ります。サルタヒコは古事記や日本書紀に登場する日本神話の神であり、天孫降臨の際に道案内をしたことから、道や旅の神である「道祖神」としており、交通安全の神でもあります。

一部では縁結び神社とも言われている?!

交通安全の神である猿田彦大神が祀られている太田山神社ですが、試練を乗り越えれば願いが叶うと言われています。北海道までの旅行で親密度アップはもちろん、太田山神社参拝まで過酷な参拝を終えた後の達成感を喜び合い、より一層縁を固くすると言われています。カップルで参拝に挑戦する際は、恋愛運アップなどの願いを持ちながら参拝してみましょう。

太田山神社の本殿は北海道の崖にある

なぜ太田山神社が日本一危険で過酷な神社と言われているのでしょうか。その理由は、本殿の場所にあります。太田山神社の本殿は太田山の中腹である標高430m付近にある洞窟の中にあります。太田山自体、標高が458mなのでほぼ登山です。しかも本殿に行くまでの道は、最初の鳥居から待ち受ける急勾配の階段から始まり、設置されたロープで崖を登るなど、いつ事故が起きてもおかしくない不安定な足場を進みます。

日本一過酷で危険な「太田山神社」の参拝方法

北海道本道で一番西にあり、日本一過酷で危険と言われる太田山人神社の参拝方法は登山です。山岳霊場のため、本殿にたどり着くまでは、修行として大きな試練が待ち受けています。

太田山神社の最初の難関は石段

太田山神社の入り口である鳥居から見上げれば、既に最初の難関の急勾配な「階段」が待っています。この階段は平均斜面45度、段数約140段です。唯一の救いは階段の左右にある手すりと、階段の一番上から垂れ下がっているロープです。これが無ければ、登山に慣れている人でもかなり厳しいです。そしてラスト50段程で傾斜面が50度程になり止めを刺されます。登り切った階段を振り返ると、眩暈がするような光景ですので、事故を起こさないためにもなるべく振り返らないよう次に進んでください。

約50分間むき出しの岩壁を登る

鳥居から階段を登り切ると、次に待ち受けるのが「岩壁」です。階段や舗装された道ではなく、むき出しの岩壁に、覆い茂る植物、上から垂れ下がっているロープしか視界に入ってきません。軍手、登山靴は必須ですので必ず山登りの恰好で挑みましょう。途中で休憩したい場合は、大きな岩を見つけなければ休憩出来ませんので、岩壁を登る前に十分な休憩をしてください。

岩壁途中の鳥居で休憩


岩壁の途中に鳥居が見えてきますが、この場所は本殿ではなく「女人堂」というお堂です。当時、本殿は女人禁制だったため、大正時代に女性も拝めるようにと建てられました。そのため、今でも体力がない女性は本殿ではなく、この女人堂でお参りします。唯一拓けた休憩所でもありますので、十分な休憩を取った後残りの岩壁を登りましょう。

北尋訪の崖に架かる鉄の橋

岩壁を登り切って、やっと本殿!と喜ぶ方もいますが、まだです。鳥居がありますが、本殿が見当たりません。その理由は、本殿は「北尋訪の崖」にある洞窟の中にあります。洞窟に行くまでの道は、工事現場の足場になるような鉄の網の橋、そして補強は漁業で使用されているような網、一定間隔で太いロープが滑り止めとして設置されているだけです。思わず足がすくみます。

ラスト7mの崖登り

恐怖と戦いながら橋を登り切ると、ラスト7mの「崖登り」が待ち受けています。今までのような土と岩場ではなく、完全に乾いた岩を登ります。洞窟からはロープと鉄の輪が連なっている梯子のようなものが垂れ下がっています。途中で休憩出来ませんので、一気に登り切りましょう。

太田山神社参拝まで約100分はかかる

4つの試練を越えれば、やっと本殿に到着します。登山に慣れている方であれば最初の鳥居から本殿まで100分程でたどり着きますが、体力・経験がかなり必要になってきます。休憩時間も含めて、片道120分程は見ておきましょう。もちろん、帰りは登り切ったこの参道を降らなければいけません。行きと違って下が見えますので、さらに恐怖心が煽られます。落ち着いて慎重に下山してください。

女性の参拝客も意外と多い

ほぼ登山とロッククライミングで男性でもかなり体力的に厳しい参道ですが、意外と女性の参拝客も多いです。カップルで来る人もいれば、女性の一人旅で参加する強者もいます。元々女性登山家にも有名でしたが、少し前にテレビで乃木坂46のメンバー4人がCDヒット祈願と称して、太田山神社の参拝に挑戦した番組が放映され、4人とも無事参拝を成功させています。この番組を見て挑戦したという女性も、少なからずいるのではないでしょうか。

太田山神社に行くまでの5つの恐怖

太田山神社が日本一危険で過酷と言われる理由は、参拝方法だけじゃありません。自然との闘いもかなり過酷です。

ヒグマ出没注意

北海道にはヒグマが生息しており、太田山でもかなりのヒグマが目撃されています。基本的にクマは臆病で人間を避けてくれますが、冬眠明けの春や繁殖期の時期は凶暴ですので、時期をしっかり確認してください。また、登山でも良く使われているクマ除けの鈴は必須アイテムですので、リュックなどに付けましょう。

落石注意

参道がむき出しの岩壁ですので、雨などで地盤が緩んでいるときや、上に他の参拝客がいる場合は落石に注意しましょう。また、自分自身が足場にした岩が落ちる場合も少なからずありますので、事故を起こさないためにもロープをしっかり掴んで落ちないように心がける必要があります。滑り止めが付いた軍手や、登山靴などの装備もしっかり用意しましょう。

強風注意


太田山のすぐ側は海です。そのため、海風も吹いており強風に要注意です。強風に煽られて崖から落ちるなどの事故を起こさないためにも、強風の日は参拝を中止するなどの安全対策を行いましょう。特に、ラストの鉄の橋と岩壁は谷底から吹く風も重なりますので細心の注意を払ってください。

天気に注意

強風もそうですが、その他天気に要注意です。前日や当日に雨が降って居た場合は、土がぬかるんで落石の危険性が高まる他、岩場が濡れて滑り落ちる可能性もあります。また、北海道は雪が降ることで有名ですので、冬は入山禁止になっている場合もあります。必ず前日と当日の天気を確認してください。

虫・蛇に注意

山と言えば虫と蛇。特にスズメバチやブユ(ブヨ)、マダニ、ヤマビル、マムシに要注意です。虫よけのために虫よけスプレーや薄荷油、刺された時のためにステロイド系軟膏やポイズンリムーバーは必ず用意しておきましょう。また、マダニに噛まれた際は、専用ピンセットを使用するか、殺虫剤などで自然にマダニが剥がれるようにしむけ、決して無理矢理抜かないようにしてください。

太田山神社参拝のための5ポイント

太田山神社の危険性についてご紹介してもなお、参拝したいという強者がいましたら次は参拝を楽しむために、ご紹介する5つのポイントに気を付けてください。

万全の体調で臨む

病気などの体調面ももちろんのこと、前日は少しでも早めに布団に入ってたっぷり睡眠をとりましょう。登山に慣れている、体力があるから大丈夫と思っていても、何が起きるかわかりません。しかも、約100分も険しい参道を登りますので、万全の体調で臨んでください。

体力に自信のない人は行かない

ここまで読んでいてもわかるように、太田山神社の参拝はかなりの体力が必要になります。少しでも体力に自信のない人は、事故を起こしてからでは遅いので計画の中止を検討してみてください。どうしても行きたい場合は、最初の階段を登り切った後や中間にある女人堂で大丈夫かどうかの判断をしましょう。

荷物は最小限に留める

登山装備をしっかり整えるとかなりの重量があります。ロッククライミングの如く岩壁を登りますので、荷物は最小限に留めて自分への負担を軽くしましょう。不要な荷物は、宿泊所などに預けておくことをおすすめします。

軍手、登山靴必須

太田山神社参拝のための装備品として、軍手と登山靴は必須です。特に滑り止めが付いたものを用意しましょう。また、怪我などしないか不安な方は、ヘルメットやプロテクターなどもおすすめします。

無理と思ったら即座に中止

テレビでやっていたから、話題作りのためになど軽率な気持ちでチャレンジできるものではありません。遠い場所から折角していたとしても、諦めは肝心です。少しでも無理だと思ったら、途中であっても即座に中止して安全を確保しましょう。

太田山神社で死亡事故記録は今のところ無し


急勾配な階段に岩壁、そしてヒグマの出没やマムシなどかなり危険が多い太田山神社ですが、2018年2月現在死亡事故の記録はありません。写真を見る限り転落事故が起きそうではありますが、参拝される皆さんはマナーを守り安全第一を優先しているようです。ただし、転倒や虫刺されなどの事故が多発しています。最初の鳥居の付近に、太田神社からのお願いの看板が立っていますが、全てにおいて自己責任になりますので、十分注意して参拝してください。

観光協会による太田山神社参拝ツアーあり

危険で過酷な神社と知られる太田山神社ですが、一人で参加するのが不安という方向けに、せたな観光協会が太田山神社の参拝ツアーを実施しています。太田山神社に慣れている登山の専門家も同行するツアーのため、安全に日本一過酷で危険な神社の参拝を楽しむことが出来ます。また、ツアーの良いところは約2,000円の参加費がかかりますが保険代込での徴収になりますので、万が一何かあった時はせたな観光協会が対応してくれます。

毎年6月には「太田神社例大祭」開催

太田山神社では毎年6月27日と28日に「太田神社例大祭」というお祭りを開催しています。この祭りは海の安全と大漁を祈って開催される祭祀で、1日目の宵宮祭で白装束を来た男性が一斉に険しい参道を登っていきます。その他、太田山ではせたな町特産のホタテなどの貝類の炭焼きなども振る舞われますので、参拝しなくても祭りを楽しむことが出来ます。

困った時は「せたな観光協会」に問い合わせ

春だけどヒグマは大丈夫なのか、冬だけど参拝できるのか、場所がわからないなど太田山神社参拝に関してお困りのことがありましたら、せたな観光協会にお問い合わせください。些細な質問まで丁寧に対応してくれます。またTwitterでもせたな観光公開のアカウントがあり、随時更新されていますのでそちらも合わせてご参考くださいませ。

太田山神社までのアクセス方法

太田山神社の本殿までの参拝方法をご紹介しましたが、太田山神社の入り口である鳥居までのアクセス方法をご紹介します。太田山神社の入り口の場所は、北海道久遠郡せたな町大成区太田17番地で、基本的に車で向かうことをおすすめします。札幌から太田山神社入り口までは車で約4時間15分、函館からは約3時間30分です。バスで向かう際は、函館バスに乗り「太田」バス停で下車して徒歩15分程です。

生半可な覚悟で臨まないことが吉

日本一過酷で危険な太田山神社についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。本殿が崖にあるため、命がけの参拝になりますが、大きな事故もないため登山家などには人気の高い神社となります。場所が場所だけにかなりの体力と気力が必要となります。もし、体力には自信があるという方であれば、スリルと達成感を一度に味わうことが出来ますので、チャレンジしてみてはいかかでしょうか。生半可な覚悟では参拝できませんので、しっかり覚悟を決めてから参拝してください。