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電源プラグとは?その形状や規格など種類ごとの特徴と使い方をご紹介!

電源プラグとは一体どんな役割と機能をもつ物なのか?その形状や規格などの種類について日本国内と国外の事情を踏まえつつ徹底解説していき、電源プラグの持つ特徴と使い方までをご紹介します!また、海外へ旅行にいく際に気になる電化製品事情にも言及し注意点なども解説!
更新: 2023年12月9日
石倉
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目次

電源プラグとは?

出典: https://www.cabling-ol.net/cabledirect/ACJ-2P-WOG.php

エアコン、冷蔵庫、洗濯機と世の中は電気を使う製品がいっぱいです。電気のない生活なんて考えられない!皆さん、そう考えていることでしょう。その電気を使う製品に必ず付属しているものが電源です。そして電源から伸びているケーブルの先端にくっついているプラグこそ、電源プラグ。皆さんご存知のとおり電化製品に電気を送り込むためのものですね!

電源プラグとは電化製品に電気を通すためのプラグのこと!

電源プラグとは皆さんのご家庭にある電化製品に電気をきちんと通して正常に動くように電気を送ってあげるコードの先についているプラグのことです。ただ、皆さんも良くご存知のように「電気」というのは取り扱い注意の危ないもの!感電したり漏電したら大変ですよね!

電源プラグは感電や漏電を防ぐためにある

皆さんが電源プラグと言われてパッと浮かぶものは何でできているでしょうか?木ですか?それとも鉄でしょうか?違いますよね、そうプラスチック樹脂やゴムです!すなわち電気を通しにくい素材、絶縁体です。これをカバーとして覆うことで電源プラグは皆さんが感電や漏電の心配をすることなく安心して電化製品を使用できるよう機能しているというわけですね。

電源プラグの形状

電源プラグと言われてすぐに思い浮かぶものはおそらく皆さんこの形ではないでしょうか。薄い長方形の金属がプラスチックから二本飛び出ている形状、これが一般のご家庭で一番見られる馴染みのある電源プラグなのではないかなと思います。

電源プラグの形状は差し込み口のコンセントとセット

電源プラグとコンセントって皆さん、同じものを指す言葉だと思っていませんか?実はこの二つの用語は違うものを指すワードなのです。区別は単純で、電源プラグというと「差し込む側」でコンセントというと「差し込まれる側」となります。

皆さんのご家庭にも壁に備え付けてあるかと思います。電源プラグを差し込む穴が空いた基盤のようなものです。電源プラグは形状、機能と全てこのコンセントとセットで設計されているわけです。

エアコンだけ見てもこんなに違う電源プラグの形状

出典: https://www.forum-net.jp/ct_readme/air_confirm.html

エアコンは一般の家庭内でもとくに電圧や電流がかかる製品ですよね。電圧や電流によって「も」電源プラグの形状は変わってくるんです!皆さんが馴染みがある電源プラグと言えば上の画像の一番左、二つ突起が付いているタイプではないかと思います。

電源プラグの形状は他にもたくさんあるんです!

出典: https://www.myrental.co.jp/plug.html

電圧や電流によって「も」電源プラグの形状は変わってくると言いましたね。そう、察しの良い皆さんならもうピンときていることでしょう!実は電源プラグの形状は他にも山ほどあるんです。その数はもう全部紹介していられないほど!国、規格によってさまざまなものがあるのですが、代表的なものを特にピックアップして紹介することにしましょう!

日本の主な電源プラグの形状はAタイプ!

出典: http://www.cucoo-rental.com/plug.html

長細く少し厚みのある形状の二本の線がある電源プラグが日本の一般家庭用家電の電源プラグのタイプになります。一般的な分類はAタイプ。この形状の電源プラグを使っている国は実は日本以外にもあります。代表的な国はUSアメリカ・カナダあたりですね。EUなどのヨーロッパ各国は国ごとに電源プラグの形状が違っていたりします。

差し込み口で見るAタイプ形状のもう一つの顔

出典: http://www.izutsu-ltd.com/standard.htm

Aタイプは他にもこのようにオデコにホクロのような穴が開いているものもあるのです。このホクロは「アース」の役割を持っていて高電圧の製品にとくに用いられて漏電や感電、火災を防ぐ役割を担っています。地味に見えて結構重要なホクロなんですね!

電源プラグの規格

出典: https://www.cabling-ol.net/cabledirect/ACJ-3PS-15A.php

さてさて、お次は電源プラグの規格についてのお話です。電源プラグの規格は主に国ごとで変わってきます。日本ならコレ、USならコレ、カナダなら、中国ならといった感じですね。

日本の電源プラグ規格は「JIS」

「JIS」とは、Japanese Industrial Standardsの略語です。日本語で訳すと日本工業規格、コレにより日本の工業製品はいろいろな影響を受けています。電源プラグも影響を受けている製品の一つです。ちなみにこの「JIS」規格は法律によって決められています。

5.1構造一般 構造は,次に適合しなければならない。(1)構造は,形状が正しく丈夫であること。(2)プラグの抜き差し又は着脱が円滑で,電気的接触が確実であること。(3)プラグには,容易に差込み,引抜き又は着脱ができるように滑り止めを施してあること。(4)通常の使用状態(プラグにコードを接続した状態及びプラグ受にプラグを差し込んだ状態)で充電金属部に手が触れるおそれがないこと。(5)導電金具相互の接続部は,使用状態で収縮するおそれがある絶縁物を導体間に挟んで同時に締め付けないこと。

規格は安全な電化製品利用のためにある!

日本はJISという規格にしたがって電源プラグを普及させるように法律で決められているわけですが、その目的は安心安全な電化製品の利用環境を整えることにあります!ちなみにアメリカUSの規格は「UL」でカナダは「CSA」といった具合に各国でいろいろな規格を採用しているのです。EUなどのヨーロッパ圏はイギリス、イタリア、オーストリアetc……と各国で規格が違うので旅行の際には注意して下さいね!

電源プラグ・電流(アンペア)による種類分け

まず電流、アンペアによる種類分けですが15A、20A、30Aそして15Aと20Aの兼用の4種類があります。アンペアが大きくなるにつれて電源プラグの差し込み形状も二股のご家庭でよく見られるおなじみのAタイプ形状からどんどんものものしい、工場で使用するようなものへと変わっていきます。

電源プラグ・コンセントにアースがあるかどうか


出典: https://www.chiko.co.jp/setti/faq/001-1.html

電源プラグはコンセントとセットになっていると前述しましたが、このセットの組み合わせには大きく6種のものがあります。単相で100Vのもの、200Vのもの、そして三相で200Vのものでまず3種あります。さらに、その3種のセットはそれぞれアースがついているかどうかの2種に区分されます。これで計6種類のセット数になるわけです。

電源プラグ・引掛形と抜止形の2種類

電源プラグは単純に抜いて挿すだけの一般家庭にあるAタイプだけではないことは先述したとおりです。例えば、200V以上の高電圧の器具を使う工場内や作業者が縦横無尽に行き交う場所などでは単に抜き挿しで管理する電源プラグでは危ないであろうことは容易に想像がつきそうですよね。

そこで電源プラグに「抜けにくさ」という機能を求めた結果生まれたのが引掛形と抜止形の電源プラグです。両タイプで仕組みが違うのですが主に回転させて電源プラグを固定する点で共通しています。

電源プラグ・3ピン

ここまでの説明のなかで電源プラグには漏電や感電事故を防ぐためにあるものがあるかないかで二種類の区別があることについて軽くふれましたが何だったか覚えていますでしょうか?そう、「アース」です。ホクロのように電源プラグのコンセントのオデコ部分に付けられた穴にピンを通すタイプの電源プラグも皆さんの生活の中で、実はごくごく身近にあるのをご存知でしょうか?

ご家庭に必ずあるはず!3ピンタイプの電源プラグ

3ピンタイプの電源プラグはアースが付いているものです。「え?そんな特殊なタイプのものあったかな?」と疑問に思われる方も多いでしょうが、実はこのアース付き3ピン電源プラグは最近になって法律である製品、ある電圧の電化製品には必ず付けるように義務づけられるようになったのです!

3ピンタイプ電源プラグの製品はこれだ!

3ピンタイプの電源プラグがついているご家庭でよく見られる電化製品は、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯衣類乾燥機、温水洗浄付き便座、エアコン、食器洗い機です。ほかにもいくつかあるのですが、ご家庭にあるものはこんなところでしょうか。機会があれば電源プラグを見てみてください、かならずアースがある3ピンタイプのもののはずです!

200Vコンセントには必ずアースが付いている

200V以上の強い電力を使う製品については3ピンのアースつきコンセントがセットで使用されるように設計されています。「200Vっていってもそんなに強い電力の製品が家庭にあるの?」と思われるかもしれませんが、意外に身近にあるもので、例えばエアコンなどはご家庭用のタイプでも200Vの電源プラグとコンセントで動くように作られています。

もともと200V以上の製品にアース付きコンセントを使用することは義務とまではなっていませんでしたが、漏電や感電などの痛ましい事故による教訓からできた取り決めですので、皆さんの安心安全のためにも正しい電源プラグの利用を心がけましょう!

電源プラグの安全な使い方

電源プラグは一般的な電圧の低いAタイプでもきちんと使わなければ漏電感電火災の原因となりえます。必ず正しい使用法を守り、安全な電化製品との付き合い方を覚えておくようにしたいですね!

差し込みの甘さは事故のもと!

電源プラグは絶対にきっちり奥まで差し込みましょう!差し込みが甘い場合には電源プラグがどんどん熱くなっていき火災事故の原因になってしまいます。乾燥している時期にはとくに注意!大事な家、そして何より大事な自身と家族の命を守る電源プラグの使い方を心がけましょう!

コンセントの差し込み部分は清潔に!


コンセントの差し込み部分はホコリや汚れがたまりやすい場所ですよね、「ん?いつのまにあんなに」という感じで白いホコリが付いていたりするものです。これも火災事故の原因になりますので定期的に掃除をするようにしておきましょう。

ビショビショの手は絶対ダメ!

台所やお風呂場で水仕事をしてから、ついつい面倒くさくなり濡れた手のままで電源プラグに触っていませんか?ダメですよ、これは本当に危ないです。ビリビリっと感電してそのまま帰らぬ人になんてことになったら悔やんでも悔やみきれません!電源プラグに触るときには必ず手をふいてから!

電源プラグを海外で使うときは注意しよう!US・EU

USアメリカや、EUなどのヨーロッパ諸国は日本人にとっては人気の観光スポットです!海外旅行が当たり前になってからもうずいぶん時が経ちましたが、皆さんはUSやEUに旅行に行く際、または行くとした場合にお気に入りの電化製品を旅行カバンに入れて旅立とうと思われるのではないでしょうか?

USのコンセントは日本と同じAタイプ

これは先に少しだけふれましたが、実はUSのコンセントは同じ形のAタイプなのです!「なんだ、じゃあ日本の電化製品そのまま使えるんじゃ……」と思ったそこのアナタ!ちょっとだけドントムーヴです。日本の電化製品とUSの電化製品は確かにコンセントの形状は同じAタイプなのですが、使用されている電圧が違うのです。

日本の場合はおおよそ100VでUSの場合はおおよそ120Vとなっています。日本の電化製品の中にも海外向けにアメリカでも使えるように設計されているものもあるので、必ず電圧を調べてから電源プラグを差し込むようにしましょう。

EUヨーロッパ諸国の場合はどうなの?

EUの場合は電源プラグの形状自体がさまざまあり、そしてその形状タイプがEUと日本では違いますので基本的にそのまま日本の電化製品を使うことはできません。どうしてもお気に入りの電化製品を旅行に持って行き現地で使いたいという場合には「変換コネクタ」を使えば、使用することができる場合もあります。

まとめ

出典: http://www.irasutoya.com/2016/02/blog-post_572.html

電気も電化製品もわれわれの生活をより豊かにより便利にしてくれるスバらしい技術です。ただ、正しく使わなければ事故の元になります。電源プラグやコンセントの種類、特徴を正しく把握し、きちんと利用して安全な電気との付き合い方を追求しましょう!