イカナゴとは?
まさにこれからが旬のイカナゴですが、そもそもイカナゴって何?聞いたことはあるけど食べたことないかも、と思われている方も多いはず。そしてイカナゴにはさまざまな呼び名や食べ方があります。 イカナゴを美味しく食べるためにも、まずは「イカナゴ」を知りましょう。
イカナゴの生態
イカナゴは低水温を好む魚で、産卵期は12月から5月ごろ。寒い地域ほど遅くなるため、あたたかい瀬戸内では2月下旬頃からイカナゴ漁が始まります。見た目は細長く、頭は小さくとがっています。 そして全国的に獲れる魚ですので、方言の違いのように、地域によって呼び名が変わってくるんです。
イカナゴの呼び名はさまざま
卵からかえったばかりの稚魚は、東日本ではコウナゴ(小女子)と呼ばれ、西日本ではシンコ(新子)と呼ばれます。 そして成熟した成魚は、北海道ではオオナゴ(大女子)、東北はでメロウド(女郎人)、西日本ではフルセ(古背)、カマスゴ(加末須古)、カナギ(金釘)などと呼ばれ、呼び名が多いので少々ややこしいですね。
イカナゴのサイズ
イカナゴの稚魚が、3cmほどに成長するとイカナゴ漁が開始されます。イカナゴは1歳で成魚となり、13cmほどに成長します。そして3年から4年にかけて20cmほどまで成長します。 稚魚から成魚まで美味しい食べ方はいろいろありますので、イカナゴを知れば知るほど何倍も美味しい思いができるというわけですね。
イカナゴ漁の解禁日はいつ?
解禁日と聞くとみんなが押し寄せるイメージがありますが、そのイメージ通り、イカナゴの解禁日には大勢の方が押し寄せるんです。 しかし先ほども挙げたように、3㎝ほどに成長するまで漁は始まりませんので、毎年解禁日は違います。いろんな方が毎年解禁日を予想するほどに人気なイカナゴ。一体どこを見ればわかるのでしょうか。
話し合いで決まる
漁の解禁日は毎年、兵庫県立水産技術センターで調査し話し合ったうえで決められます。過去3年の解禁日を見ると2017年は3月7日、2016年は3月7日、2015年は2月26日でしたので、2018年も3月上旬が予想されます。 「イカナゴ 解禁日」と調べるといろいろ予想が出てきますのでチェックしてみましょう。
イカナゴの美味しい食べ方!稚魚ver.
ここまでイカナゴについてを説明しました。ではどんな食べ方があるのでしょうか。ここから、おすすめの美味しい食べ方を紹介していきます。どんな料理でも美味しいイカナゴ。まずは稚魚のおすすめの食べ方をご紹介します。
これぞ定番!くぎ煮
折れた釘に似ていることからくぎ煮とよばれ、いわゆるイカナゴの「佃煮」です。兵庫では「春の風物詩」ともよばれ、漁の解禁日に大勢の方が新鮮なイカナゴを買い求め、大量に作って親戚中に配るんだそうです。 お好みで山椒を振ってパンチを効かせると更に美味しいですよ。おすすめのレシピを参考に作ってみてください。
生のままでいただく
ぜひとも試していただきたい一品。新鮮なイカナゴだから内臓の臭みもなく、ペロリと完食できてしまいます。あたたかいご飯の上に、生のイカナゴを豪快に乗せ、醤油をたらし生姜を少しのせて食べるともう絶品。 あなたもイカナゴのとりこになるでしょう。
ちりめんや釜揚げも美味しい
これまたご飯がすすむ一品。ちりめんはサイズが小さいほど美味しいです。イカナゴは脂が多いですので、イワシに比べるとクセがありますが、このクセがたまりません。塩ゆでした釜揚げもぜひ食べてみてください。
イカナゴの美味しい食べ方!成魚ver.
成魚のイカナゴも忘れてはいけませんよ。美味しい食べ方、たくさんあります。成魚だからこそ楽しめる、旨味たっぷりのイカナゴ料理を楽しんでくださいね。やみつきになる料理ばかりで今すぐにでも食べたくなりますよ。
食べたらハマる!メロウドの刺身
知る人ぞ知る、メロウドのお刺身。さんまのお刺身に似ていますが、これがとろけるような旨さなんです。一口食べると止まらないほど。脂がのっていて、この美味しさはやみつきになります。 焼酎や日本酒とも相性がばっちりです。想像しただけでよだれが止まりません。
から揚げ
みんな大好きから揚げです。カリッと揚がれば頭から尻尾までパクパクと食べれます。レモンを少し絞っていただくと「旨い!」と思わず声が出てしまいます。ビールが止まりませんね。もちろん、ご飯も止まりません。
メロウドの塩焼き
ここはシンプルに塩焼きでいただきましょう!レモンを絞ってもよし、おろしポン酢を添えてもよし、こんな美味しい魚だっとは想像できないほど旨味が詰まっています。酢漬けにしても最高です。 倉敷市のサイトに簡単な酢漬けの作り方がのっていますのでぜひ作ってみてください。
イカナゴ料理はまだまだあります!アレンジver.
イカナゴはどんなお料理とも相性バッチリ。ここからは、おすすめのアレンジ料理を厳選してご紹介いたします。みなさんも作ってみてくださいね。
コウナゴのかき揚げ
コウナゴ(稚魚)と春菊のかき揚げです。イカナゴのみのかき揚げももちろん美味しいですが、春菊と合わせて揚げることによりまた違った味わいになります。春菊な苦手な方も、食べやすい1品です。
金ごまいかなご佃煮の巻き寿司
くぎ煮を使った巻き寿司です。ご飯ととても相性のいいくぎ煮、酢飯と合わないはずがありませんよね。見た目も華やかで、味も間違いなし。老若男女に喜ばれる一品です。くぎ煮をたくさん作ったりいただいた際はぜひ作ってみてください。
パスタとも相性のいいイカナゴ。稚魚と旬の菜の花を使い仕上げた一品。春を感じさせてくれる美味しいパスタです。菜の花が無い場合などは、キャベツに変えても美味しく仕上がりますよ。
イカナゴ親子のピザトースト
少し珍しいアイデア料理です。イカナゴの稚魚と成魚をパンにのせ、ピザトーストに。パンと合うの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これがまたハマるんです。ぜひとも一度試していただきたいです。
イカナゴはどこで買える?
さて、イカナゴはどこで手に入るのでしょうか。獲れたて新鮮なイカナゴを買い求めるのならば、やはり漁港直送の市場がおすすめです。 神戸市内のスーパーによっては新鮮なイカナゴが購入できるそうですが、「一人1kgまで」などg制限があるとか。みんなそれだけ新鮮なイカナゴを狙っているんですね。
思い切って市場へ行こう!
ここは、思い切って市場へ出かけましょう。大阪市此花区にある大阪市漁協のサイトは解禁日も分かります。現在は去年の情報が載っていますので、これから要チェックです。
こちらも生のイカナゴが購入できます。イカナゴ漁の解禁日をチェックし、気合を入れて行ってみましょう。
そして魚の棚内ではメールにて予約ができるお店もあります。購入を希望される方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
イカナゴは何の料理でも美味しいということが分かっていただけと思います。ご飯やパスタ、パンにも相性がいいのでいろんな料理が楽しめます。 イカナゴの稚魚から成魚まで、さまざまな食べ方があり食べたくて仕方なくなってきたんじゃないでしょうか。今年の解禁日もあと少し。食べたくてうずうずしますが、グッとこらえて解禁日まで待ちましょう。