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【どくだみの効果的な駆除方法!】根っこから除去&予防するには重曹・石灰・熱湯!?

「どくだみ」は一度除去してもしつこく生える厄介な雑草。この記事では、そんなどくだみを効果的に駆除する方法をご紹介します。重曹や熱湯を使った駆除方法やそのメリット、どくだみが生える場所への石灰を用いた予防方法まで解説するので、ぜひ実践してみてください!
更新: 2023年3月30日
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どくだみってどんな植物?

どくだみとは?

どくだみは、住宅の周りや道端の、特に日陰と日向が半々になっているような場所を好んで生えてくる、ドクダミ科ドクダミ属の多年草です。臭いが特徴的で、畑や庭で嗅ぎなれない臭いを感じたらどくだみが生えていた、ということもあるほどです。

古来から薬草として使われてきた?

どくだみには「デカノイル-アセトアルデヒド」という成分が含まれています。これが、どくだみのもつ臭いの元なのですが、一方で肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などの細菌や、いくつかのウイルスの働きを抑える効果を持つといわれています。このことから、どくだみは古くから民間療法によく取り入れられてきた植物です。

実は食べられるって本当?

どくだみは、食べられる野草の1つです。揚げる、炒めるなど、熱を通すことでどくだみの独特の臭いを抑えられるので、天ぷらなどにして食べる地域もいくつかあります。またベトナムなどアジア諸国には、薬味としてどくだみを使う場所もあります。

どうしてどくだみは増えやすいの?

千切れても増える!驚異の繁殖力

どくだみは、地下40センチぐらいの深さに、根っこを広く深く伸ばしそこからさらに、地下茎をのばして成長していきます。この根っこがやっかいもので、たとえどくだみを引き抜いても、根っこや地下茎が残る限りはそこから成長してしまいます。これが、どくだみが増えやすい大きな原因です。

抜いたどくだみを放置すると、そこから増える!

地下茎で増えるどくだみは、引き抜いて駆除した後、放置しておくとそこからニョキニョキと増えてしまいます。土の中にどくだみが残っている状態で、その土を耕したとしましょう。すると、こまかくなったどくだみの地下茎から、こまかくなった分だけどくだみが増えてしまうのです。

どくだみ駆除のポイント3つ!

繁殖力が非常に強いどくだみは、普通に引き抜いても根っこが地面の中に残ってしまいます。駆除するためには、いくつかのポイントがあります。

ポイント1:根っこに集中攻撃

もしどくだみを引き抜いて除去するなら、根っこが残らないように地面を注意深く掘る必要があります。根っこを残すとそこからまた増えてしまうので、そっくり根っこごと掘り出してしまいましょう。もしくは、根っこを枯らしてしまえば、そこからどくだみは増えることができなくなります。

ポイント2:範囲が広がる前に対処

どくだみは、放置するとどんどん増えていきます。つまり見つけたら早い段階で対処した方が、結果的に手間も少なくなります。どくだみを増やしたくない、と思う人は、見つけ次第対処しましょう。

ポイント3:駆除作業は花が咲く前に行う

どくだみの開花時期は、6月くらいからです。それより前に対処することで、種ができるのを防ぐことができます。根っこを残さないようにするのも大切ですが、どくだみは種からももちろん増えてしまうので、早めの対処がオススメです。

どくだみのおすすめ駆除方法は4種類!

どくだみの駆除ポイントをお伝えしたところで、どのように駆除すればいいのか、おすすめの駆除方法を紹介します。除草剤を使う方法の他にも、熱湯や重曹を使うやり方がありますので、好きなものを選んでくださいね。

1:除草剤で退治する!

おすすめの除草剤は『グリホサート系』


『グリホサート系』の除草剤は、撒くことで対象の植物の茎や葉に含まれる緑色の成分から吸収され、アミノ酸が出来上がるのを防ぎます。すると栄養をとれなくなった植物は、根っこから枯れてしまいます。植物が持つ成分にだけ働きかけるので、動物への影響もなく、土に残っても微生物が分解してくれます。

日産化学 ラウンドアップマックスロード

出典:楽天

除草剤での退治方法

『グリホサート系』の除草剤を使ってどくだみを退治するときには、よく晴れた日を選びましょう。除草剤を扱う時は、必ず手袋を装着してください。商品の表示通りに水で原液を薄めて、噴霧器や霧吹きで撒きます。効果は1週間ほどで現れます。花が咲く前の、4月から5月頃の天気がよい日がおすすめです。

メリットその①一度に根絶やしできる!

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植物に効率よく効く除草剤は、どくだみを含めて雑草をまとめて根絶やしにできます。稀に、除草剤がかかっていなかった部分だけどくだみが生えてくることもありますが、何度か繰り返すことでどくだみを根絶やしにできます。

メリットその②どくだみだけ駆除することも可能!

どくだみだけ駆除したい、という方には、筆やハケを使う方法がおすすめです。薄めた除草剤をどくだみの葉に直接塗っていきます。こうすることで、他の植物に影響を及ぼすことなく、どくだみだけ駆除できます。塗り忘れたどくだみが生えてくることがあるので、根気よく続けることが大切です。

デメリット:噴霧器の使用など用意が大変

除草剤は効果は抜群ですが、噴霧器や原液を薄めることなど、用意が大変な方法でもあります。どくだみのためだけにそこまでお金をかけたくない、と思う方には、あまり向いていない方法かもしれません。

2:熱湯で退治する!

除草剤を使いたくない人へ、熱湯がおすすめ

できれば薬は使いたくない、という人には、熱湯を使った駆除方法がおすすめです。なにしろ熱湯は元をたどればただの水なので、植物への影響力はかなり低く、人間にとっても安全度の高い駆除方法です。こちらも、花が咲く前に行うのがベストです。

熱湯での退治方法

この退治方法は、熱湯を用意してどくだみにかけるだけで終了です。つまり、どくだみが生えた状態のまま茹でてしまうようなもの。熱湯をかけられたどくだみは次第に枯れていき、駆除することができます。

メリットその①:お湯を沸かすだけだから用意が簡単!

家で熱湯を用意するだけなので、用意はとても簡単です。どくだみ全体に撒く必要があるので沸かす量は多くなりますが、それでも用意そのものは比較的簡単な部類に入ります。

メリットその②:除草剤を使わずにできる!

どんなに安全度が高いといわれても、除草剤を使うことはやはり心配という方には、熱湯を使う方法はおすすめです。熱湯の中に何かくわえる必要もないので、安心して使うことができます。

デメリット①:除草剤に比べると時間がかかる!

熱湯を使うデメリットは、除草剤に比べると時間がかかってしまうことです。熱湯そのものは確かに安全度は高いのですが、一部が枯れた程度ではまたどくだみは生えてきます。毎日観察しながら、定期的に熱湯をかけることが大切です。

デメリット②:どくだみ以外に被害が出ることも……

熱湯をどくだみにかけると、土の中を伝って他の熱に弱い植物に影響を与える可能性があります。駆除したい雑草ならまだしも、残しておきたい植物だったら悲しい結果になってしまいます。熱湯をかけるときは、なるべくどくだみだけにかかるよう、注意して行いましょう。

3:重曹で退治する!

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出典:Amazon

安全性重視で、どくだみだけ駆除したい方におすすめ

除草剤は嫌だけど、熱湯のように何度も手をかけない方法を探している方には、重曹を使った駆除方法がおすすめです。少し手間はかかりますが、熱湯より他の範囲に影響が出にくいのが特徴です。花が咲く前の4月から5月がベストタイミングです。

重曹での退治方法


まずどくだみに傷をつけます。鎌などで、どくだみをざっくり切るだけで大丈夫です。この時、他の植物を切らないように注意しましょう。そして水100mlに対して重曹を8g混ぜ込み、8%の濃度をもった重曹水を作ります。

これをどくだみにかけていくと、傷口から重曹を吸収したどくだみの内部で、二酸化炭素がどんどん増えていきます。枯れる状態に近づいていくので、どくだみの老化現象が早まり、やがて枯れていきます。

メリットその①:重曹なので人間にとっても安全

重曹はお菓子をふっくらと膨らませるのに使われることもあり、食用の重曹なら人間にとっては害のない存在です。また掃除にも効果を発揮し、手で触れてもきちんと洗い流せば無害な存在なので、扱う時に除草剤ほど気をつけなくてよいのもメリットの1つです。

メリットその②:重曹は除草剤より手軽に試せる

除草剤に比べると、重曹は100均ショップでも手に入るので手軽に試せます。どのくらい効果があるのか試してみたい、という場合にも、気軽に用意できるのは嬉しいポイントです。

デメリット:一度どくだみを傷つける必要がある!

重曹を使った駆除方法は、どくだみを1度傷つける必要があります。刈り取るほど大変ではないにしろ、熱湯や除草剤に比べるとひと手間かかってしまいます。

4:塩で退治する!

手軽にどくだみを駆除したい方におすすめ

安全性を重視したうえで、手軽にどくだみを駆除したい方には塩がおすすめです。塩をかけると、どくだみが脱水症状になり枯らすことができます。家庭にあるものでもいいですし、駆除用に購入するのもよいでしょう。リーズナブルに用意したい人には、1kg500円以内で購入できる「伯方の塩」がおすすめです。

塩での退治方法

どくだみが生えている土に塩をかけるだけで簡単に駆除できます。また、塩を水に溶かして塩水をかけるのも効果的です。ただし、塩をかけるとどくだみだけでなく、他の植物も枯れてしまいます。周りの植物にかからないように注意しましょう。

メリットその①:家にあるものでもOK!

塩はほとんどの家庭で常備されているものです。家に常備している人は、用意する手間を省けます。また、家になくてもAmazonなどの通販や近くのスーパーなど、どこでも手に入るのが魅力です。

メリットその②:安心して利用できる!

除草剤を使うことに抵抗を感じる人も、塩なら安心して使えるのではないでしょうか。塩、もしくは塩水をまくだけなので手軽で安心です。

デメリット:他の植物を枯らしてしまう恐れも……

塩をどくだみにかけると枯れますが、あやまって他の植物にもかけてしまうと一緒に枯らしてしまいます。どくだみの近くに枯らしたくない植物がある場合は、細心の注意を払って行う必要があります。

生える前に対処したい!どくだみの予防方法

庭にどくだみが生えてくる前に、いっそ予防策を講じるのも1つの手です。どくだみが生えるのを防ぐ方法について、調査してみました。

どくだみが生えやすい場所には「石灰」

どくだみが好きなのは、酸性の土壌です。そのため庭の土に苦土石灰を混ぜ込むことで、アルカリ性に傾けると、どくだみは生えにくくなります。ですがどくだみ以外のアルカリ性を嫌う植物も育ちにくくなるので、自分の庭に植えたい植物を考えながら対処しましょう。

朝日工業 ハイパワー苦土石灰 4kg

出典:Amazon
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ミントなど、他に繁殖力の強い植物を植えてみる

ミントのように、ハーブ系の植物は繁殖力の強いものが多くあります。どくだみが生えるスペースがないほど、それらのハーブが生えていれば、どくだみが生えてこない可能性はあります。ですがどくだみと共存してしまうパターンもあるので、注意が必要です。

アップルミント 9cmポット苗

出典:楽天

一か所だけ、どくだみスポットにする!


庭の一か所だけどくだみスポットにしてしまえば、ある意味どくだみの数を制限することができます。他の場所にどくだみが生えてこないように、板や鉄板で土の中に仕切りをつくることが大切です。

生えたどくだみを使う方法もあり!どくだみ活用術

古来は薬草として、現代ではハーブの1つとして親しまれるどくだみを、いっそ活用してしまう方法もあります。生えて困っている、という人も、駆除の一環として試してみてください。

どくだみの効能

どくだみにはイソクエルシトリンという成分が含まれており、血液をサラサラにし動脈硬化の予防や血圧低下の効能があるといわれています。また利尿作用などデトックス効果も高く、皮膚病に効果が期待できるとされています。カルシウムが豊富なのも特徴で、お茶にして飲むことで効率よく体内に取り入れられるそうです。

保存しやすく使いやすい、乾燥どくだみの作り方

生の葉でも使えますが、乾燥させるとより使いやすくなります。綺麗に水洗いしたどくだみを、風通しのよい場所に吊るして乾燥させます。1週間ほどでパリパリに乾燥してくるので、フライパンを使って弱火で加熱し、さらに水分を飛ばします。こうしてできた乾燥どくだみは、ジップロックやタッパーなどに入れて密封して保存できます。

活用術その①:どくだみで作るお茶

乾燥させたどくだみを、だしパックなどに5gほど入れて、お鍋でことこと煮出します。乾燥どくだみ5gに対して、水は300mlほどが適量です。沸騰させると重要な成分が壊れてしまうので、70度に届かない程度の温度でじっくり煮出しましょう。他の茶葉と混ぜると、飲みやすくなります。

活用術その②:どくだみの入浴剤

どくだみ茶を濃く煮出したものや、乾燥どくだみをメッシュ地の布袋に入れてお風呂にいれておくだけです。殺菌効果や保湿効果、新陳代謝のアップなどが期待できます。アトピーやニキビにも効果的といわれています。臭いがやや気になるかもしれませんが、薬草風呂だと思えば味わい深い香りです。

活用術その③:どくだみの天然化粧水

どくだみ茶を煮出したら、その量が半分になるまでさらに煮詰めます。煮詰め終わった量を計り、その半分のグリセリンを加えたら、ミネラルウォーターや精製水でおよそ4~5倍に薄めて出来上がりです。天然成分のみで保存料が一切入っていない、お肌に優しい化粧水が作れます。

煮出すときの注意点!

どくだみを煮出すときは、耐熱ガラスの鍋やホーロー鍋(瀬戸引き鍋)を用意しましょう。鉄製のものを使うと、どくだみに含まれているタンニンと反応してしまいます。

早めの対処で、どくだみ退治!

どくだみの駆除は、早めの対処が肝心です。花が咲く前には動けるように、準備を進めておきましょう。今回紹介した方法も、ぜひ参考にしてみてください。