検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

六甲全山縦走大会の気になるコースやタイム、申し込み情報をご紹介!

六甲全山縦走大会。六甲全山?縦走?どんな大会なの?気になるコースや距離、タイム。事前の準備や練習、申し込みの方法やおすすめの宿泊場所まで。神戸を代表する登山の祭典。山好きなら一度は参加したい六甲全山縦走大会について紹介していきます。
2020年8月27日
masa_tasaki
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

六甲全山縦走大会とは?

 神戸市の背後に連なる六甲連山。西は須磨から東は宝塚までの約 56 kmの距離 を1日のうちに歩き通す「六甲全山縦走大会」。当初は、アルピニストたちの六甲登山の総仕上げとして、アルピニストに必須の体力と精神を鍛え上げるものとして行われていました。

 昭和50年に第1回目の「KOBE 六甲全山縦走大会」を実施。以来、神戸ならではのユニークな大会として全国から毎年約2,000名の参加者を集めています。現在は例年11月に2回にわけ開催。第1回から2017年の第43回大会までの合計参加者数は157,556名、完走者は132,187名と歴史ある大会です。

 「KOBE六甲全山縦走大会」は、六甲山の自然を肌に感じながら、人と人とが触れ合い、日頃鍛えた体力と精神力で楽しく厳しく歩くスポーツの祭典。トレイルランニングレースのようにタイムを競い合うものではありません。そのためコース上を走ることは禁止されています。

縦走とは?

 縦走は、登山方法のひとつ。山頂を目指し登り、山頂から下山する通常の登山とは違い、縦走では、山頂から下山をせず次の山へ向かいます。ルートによっては山頂を目指さず、山の峰と峰を結ぶ稜線(りょうせん)を歩くことも縦走と呼びます。  縦走では、通常の登山より長い距離を歩くことになりますが、複数の山を登るので様々な山の表情を楽しめるのが縦走の魅力の一つです。

「KOBE六甲全山縦走大会」の舞台。六甲連山

 六甲山地とも言われる六甲連山。兵庫県南東部に位置し、距離にして東西約30キロメートル、南北約10キロメートルに連なっています。六甲連山は、瀬戸内海国立公園の区域に指定されています。最高峰は、東六甲山で海抜931m。主な山は、鉄拐山・摩耶山など。最高峰は、特に六甲山最高峰と称されています。  

「KOBE六甲全山縦走大会」のコース概要

 スタート地点は、山陽電鉄「須磨浦公園」からすぐの「須磨浦公園」。チェックポイントを経由し、総距離56kmの道のりを進む。ゴール地点は、阪急宝塚駅近く、宝塚湯本台広場。チェックポイントの通過にあたっては、制限タイムが設けられています。制限タイム内にチェックポイントを通過する必要があります。

六甲全山縦走~スタート地点からゴール地点まで~

<コース> 六甲連山(須磨浦公園~菊水山~掬星台~一軒茶屋~宝塚)

<スタート> 須磨浦公園 (5:00 ~ 7:00) <チェックポイント> 菊水山(8:30 ~ 12:20) 掬星台(12:00 ~ 15:50) 一軒茶屋 (13:50 ~ 18:20) <ゴール> 宝塚(16:30 ~ 22:40)

「KOBE六甲全山縦走大会」へ参加するには

 ここでは「KOBE六甲全山縦走大会」へ参加するにあたって、気になる開催時期や参加資格、申し込み方法などを紹介していきます。

開催日

 例年11月に2回行われています。 2017年大会は、11月12日(日)・23日(木・祝)の2回開催されました。申し込みは、どちらか1回のみで重複申込はできません。大会開催の発表は例年7月。申し込みは、8月初旬から開始されます。発表は、神戸市のホームページで行われます。

参加資格

 中学生を除く15歳以上で、山登りのトレーニングを積んだ健康と体力に自信のある人であれば参加することができます。尚、18歳未満の方は、保護者の同意が必要となります。

定員、参加費

 定員は、各日2,000人。応募多数で定員を超えた場合は、抽選となります。参加費は、1人3,000円ですが、別途手数料がかかります。  また、2017年の大会からは、「ふるさと納税枠」が設けられ100,000円のふるさと納税をした本人を条件に先着順で募集が行われました。定員は、各日20名。2017年大会では、大会参加権のほか、大会参加の際に宿泊施設で使える宿泊券が贈呈されました。

「KOBE六甲全山縦走大会」への申し込み方法

 大会への申し込みは、「郵送」または「インターネット」。いずれの方法も、本人を含む4名まで、参加者の同意のもと、代表者による申し込みが可能です。


郵送での申し込み

 専用参加申込用紙を神戸市ホームページからダウンロードし必要事項を記載の上、郵送で申し込みを行います。

インターネットでの申し込み

  大会申し込みサイト「J T B ス ポ ー ツ ス テ ー シ ョ ン 」から申し込みを行います。申し込みの際には、事前に会員登録が必要です。抽選の場合、結果は後日、「JTBスポーツステーション」のマイページ ログイン画面上で公表されます。

 インターネット申込、専用参加申込用紙の重複申込はできないので注意が必要です。当選した場合、参加料の支払いを期日までに行うことで、正式エントリーとなります。  例年10月上旬に大会要項等、大会事前資料を送付され、10月下旬に大会当日に使用する参加証等が郵送されます。

「KOBE六甲全山縦走大会」へ向けての練習は?

 六甲全山縦走コースは56㎞。登りと下りを合わせた、累積標高は、3,000mとなります。受付時間からゴールまで最長で、約17時間動き続けることになります。完走するには、長時間、動き続ける脚力と体力が必要となります。ただしタイムを競う大会ではないためは完走率83.9%。最高齢の完走者は男性81歳、女性は73歳となっています。  初心者でも完走は目指せます。あまり不安になりすぎる必要はありません。最低でも練習で、25kmほどの距離の登山を複数回、経験しておきましょう。しっかり練習して完走を目指しましょう。

コースを知る

 「六甲全山縦走マップ」が神戸市から発売されています。事前にコースを知ることはもちろん、大会当日も持参することをおすすめします。遠方の場合でも郵送による購入も可能です。ぜひ、手に入れることをお勧めします。

(販売場所) ■神戸市総合インフォメーションセンター ■TEL:078-322-0220) ■神戸市役所2号館2階「市政情報室(開庁日のみ)」 ■TEL:078-322-5175) (郵送での販売) ■株式会社 武揚堂(ぶようどう)」 ■TEL:06-6941-4911 ■E-mail: osaka@buyodo.co.jp ※別途手数料がかかります。

実際にコースを歩いてみる

 コース地図を手に入れたら実際に歩いてみるのがベスト。ただし、全コースを歩くのは難しいと思います。全コースを歩くのではなく。須磨浦公園~掬星台の前半。掬星台~宝塚の後半と2日に分割し練習することをお勧めします。  また神戸市のアウトドアショップなどが行う練習会なども行われていますので参加してみてはいかがでしょうか。

実際に歩くことができない場合

 遠方からの参加の場合実際にコースを歩くのは難しいかもしれません。その場合、距離にして25~30km程度の登山コースを何回か歩くことをお勧めします。自分の体力、脚力を把握でき、必要な体力が身に付き、自信にもつながります。近くに登山ルートがない場合でも坂道や階段などを組み合わせたコースでのウォーキング練習も効果的です。

歩き方にもコツが

 六甲全山縦走大会のように長距離を長時間歩行するためには歩き方も重要。疲れにくく安全な歩行を練習で身に付けておくと安心です。ザックを背負っての歩行は猫背になりがちです。登りも下りも上体は起こしておくのが基本です。

登りの歩き方

 長距離を移動する登山では歩き方も重要です。特に脚に負担がかかる登りでは、歩き方のコツがあります。あまり前かがみにならず、歩幅は、小さく細かく。足裏全体を使って登ります。足の筋肉全体を使い脚の疲労を軽減します。登り坂で歩き方を意識して練習行い、効率の良い歩き方を身に付けてください。

下りの歩き方

 一見楽に思える下り坂。下り坂では、着地の際に、体のバランスが不安定になりがち。実は転倒も起こりやすいので注意が必要です。登りと同様、小さく細かい歩幅、足裏全体の着地が基本です。着地の際にかかとから足を着くと膝やふくらはぎに負荷がかかり、また転倒の危険もあるので足裏全体での着地を下り坂を使って練習しましょう。

完走へ向けてのタイム設定

 しっかり練習して、出場したなら完走を目指したい。完走へむけ目安となる想定タイムを紹介します。56kmの距離を移動する「KOBE六甲全山縦走大会」。平均時速5kmで歩いて約11時間かかる計算です。  参加者2000名の大会、道中、狭い登山道や各チェックポイントでは例年渋滞が発生します。各チェックポイントに設けられた制限タイムも想定して、スタートから13時間から14時間でのゴールを目指しましょう。


「KOBE六甲全山縦走大会」の準備

 六甲全山縦走大会は長時間、長距離を歩行する大会。参加者自らの責任で、自らの足で歩くことを基本にしています。健康管理や、食料、地図、コンパス、ライトなどの準備は、各自の責任行う必要があります。ここでは事前に必要な準備や装備について紹介します。

「KOBE六甲全山縦走大会」の装備:服装篇

 「KOBE六甲全山縦走大会」の行われる11月は木々が紅葉するころ。日中日差しがあれば温かく、日が暮れると肌寒くなり昼夜の寒暖の差が激しい時期です。登山ではあらゆる天候の変化に対応する服装を準備する必要があります。登山ではレイヤリングと呼ばれる重ね着で気温の変化や天候の変化に対応します。  服装とともに、靴は、登山で重要なアイテム。登山用の靴を準備しましょう。また長距離の登山では豆などの足のトラブルも考えられます。ある程度歩きなれた靴で大会に望みたいところです。

服装についての考え方

 1着で万能な機能をまかなえる服はありません。ベースレイヤーと呼ばれるアンダーウェアとミドルレイヤーと呼ばれる中間着。そして風や雨を防ぐアウターレイヤーとの組み合わせを基本に服装を準備しましょう。

■ベースレイヤー: 汗を吸収しかつ速乾性のある下着 ■ミドルレイヤー: 長袖のTシャツ、ジッパー付きで体温調節できるものならベスト。必要に応じてフリースなどの薄手の防寒用ジャケットもあると安心です。 ■アウターレイヤー: レインウェア上下。万が一の雨や風の強い場合に備えます。防寒にも役立ちます。 ■登山用のボトムス ストレッチの効いた登山用のパンツがおすすめです。必要に応じてサポートタイツをはけば疲労軽減に役立ちます。 ■登山用の靴: 長時間歩きつづけるため靴は重要な装備。登山用の靴を準備しましょう。小石などの侵入を防ぐミドルカットやハイカットの靴がおすすめです。軽さを求めるのならトレイルランニング用の靴も選択肢の一つです。 ■手袋: 軍手などの手袋は手をついて登る急坂や転倒の際にけがの防止に役立ちます。 ■帽子、サングラス: 枝や紫外線などから目を守るサングラス、急な雨の場合や日差しをさえぎる登山用の帽子もあると安心です。

「KOBE六甲全山縦走大会」の装備:食料篇

長時間にわたり長距離を歩行する六甲全山縦走大会。途中最低限のエイドでのサービスはありますが、必要な食料や飲料は各自で準備する必要があります。

食料、飲料についての考え方

 歩行距離が長く、長時間にわたり行動をする六甲全山縦走大会。必要な水分量や食料の目安について紹介します。水分やカロリーの必要量は以下の計算式を目安としてで算出できます。ご自分の目標タイムや体重に合わせて水分、食料などを事前に準備しましょう。 (消費水分の計算式) 行動時間(目標タイム)×体重×5ml=脱水量 (消費カロリーの計算式) 行動時間(目標タイム)×体重×5Kcal=消費カロリー

おすすめの食料は?

 おすすめの食料は持ち運びに便利な「行動食」と言われるゼリー飲料やグミ、羊羹など。アウトドアショップでは様々な種類の行動食が販売されています。触感や味、カロリー等を比べてご自分の好みのものを見つけてください。また発汗によって失われる電解質補給のために、ミネラル分や塩分の含まれているサプリメントも用意しておくと安心です。そして、完走後にはアミノ酸系のサプリメントを摂取することで疲労回復が早まります。

「KOBE六甲全山縦走大会」の装備:その他

 六甲全山縦走大会は各自の責任において参加する大会。早朝から夜まで行動するにはヘッドランプは必携。地図やコンパスなどいざという時に役立つ装備を準備することも大切です。

その他の装備について

■ザック(リュック): 25Lから50Lの間でまかなえます。自分の装備に合わせて準備しましょう。ザックカバーがあると雨でも安心です。 ■ヘッドランプ: ヘッデンなどと呼ばれる頭に付けるヘッドランプ。日没後まで行われる六甲全山縦走大会には必要な装備です。 ■地図、コンパス: 神戸市から発行されている「六甲全山縦走マップ」がおすすめ。また万が一に備えて登山用のコンパスも準備しましょう。 ■ストック: 歩行をサポートするストックもあると安心です。カーボンやアルミなど軽く、コンパクトに収納できるものがおすすめです。登山道保護と周りの方の安全のため必ずゴムキャップ装着しましょう。また、使用の際は周りの参加者に配慮して使用しましょう。 ■お金: 途中で飲み物や食べ物を購入したりする場合もあります。最低限のお金を用意しましょう。

 その他、意外に便利なのがジップロックなどのしっかり口のしまる袋。防水できるので携帯電話やデジカメなどの電子機器を入れて持ち運べば安心です。また財布代わりにも使えます。  テーピングやバンドエイド、常備薬、エマージェンシーキットなどは、各自の責任において準備し参加することをおすすめします。

「KOBE六甲全山縦走大会」へのアクセス

 「KOBE六甲全山縦走大会」気になるアクセス方法です。スタート地点の須磨浦公園は、山陽本線「須磨浦公園駅」からすぐのところにあります。また「KOBE六甲全山縦走大会」は、スタート地点とゴール地点が離れている大会。公共交通機関でのアクセスをお勧めします。


「KOBE六甲全山縦走大会」おすすめの宿泊場所

 大会スタート時間は早朝5時、遠方から参加の場合は特に、前日からの宿泊が必須です。どうせ宿泊するならアクセスの良い宿泊施設が良いですよね。ここでは、大会スタート地点の山陽本線「須磨浦公園駅」までの移動時間が、概ね30分以内の宿泊施設を紹介します。 (ビジネスホテル) ■神戸ルミナスホテル(最寄り駅:神戸高速大開駅/JR兵庫駅) 住所:神戸市兵庫区塚本通6-2-11 電話番号:078-511-7700 ■ホテルリブマックス神戸(最寄り駅: 神戸高速新開地駅) 住所:神戸市兵庫区水木通1-2-8 電話番号:078-575-6061 ■チサンホテル神戸(最寄り駅:神戸高速神戸駅/JR神戸駅) 住所:神戸市中央区中街通2-3-1 電話番号:078-341-8111 (国民宿舎) ■シーパル須磨(最寄り駅:山陽電鉄須磨駅/JR須磨駅) 住所:神戸市須磨区須磨浦通1−1−1 電話番号:078-731-6815 ※宿泊施設に関する情報は、2018年2月現在のものです。

KOBE六甲全山縦走大会の参加は1日2000名。宿泊施設も込み合うことが予想されます。上記の宿泊施設の情報を参考にして、事前に確認の上、早めの宿泊予約をされることをおすすめします。

いよいよスタート。六甲全山縦走大会を楽しむ!

 前日までに装備の確認を行い、いよいよ大会当日。スタート時間は5時から7時までの間です。途中の渋滞や各チェックポイントの制限タイムを考えると早めのスタートがベストです。またスタート前のトイレは込み合うことが予想されます。早めに宿泊場所を出発し、余裕をもってスタート地点に立ちましょう。  あとは事前の練習で培った自分の力を出し切り、六甲山の自然を肌に感じながらゴールを目指すだけ。共に参加する人々と励まし合い、大会運営に携わるボランティアスタッフと交流しゴールまでの道のりを楽しんでください。また大会中は、他のハイカーや周辺住民の方にも配慮し、ゴミの持ち帰り、大声を出さないなど基本的なマナーを守りましょう。尚、ゴールした完走者には完走認定証と完走盾が贈呈されます。

「KOBE六甲全山縦走大会」完走後は

 ゴール後は、温泉で大会の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。ゴール地点の湯本台広場の近くの宝塚温泉を源泉とする温泉施設を紹介します。

出典: http://www.naturespa-takarazuka.jp/

住所:宝塚市湯本町9-33 電話番号:0797-84-7993

六甲全山を舞台にした縦走大会は他にも

 大会規模の大きい「KOBE六甲全山縦走大会」以外にも六甲全山を舞台とした縦走大会が開催されています。いずれの大会もタイムを競うものではなく、歴史ある大会です。参考にしてください。

兵庫労山「六甲全山縦走大会」

 3月の第2日曜日に、兵庫県勤労者山岳連盟主催で、六甲全山縦走大会を行っています。全縦コース、西コース(25km)と東コース(28km)の距離の異なる3カテゴリーで開催されます。自分の体力に合わせ参加可能な大会です。事前の練習会も行われます。 ■問合せ先:兵庫県勤労者山岳連盟 ■電話番号:078-222-2463

神戸ヒヨコ登山会「六甲全山縦走大会」

 3月の最終日曜日に、神戸ヒヨコ登山会主催で、六甲全山縦走大会を開催しています。昨年度は、全縦走コース、半縦走コースの2コースで行われました。 ■問合せ先:神戸登山研修所 ■電話番号:078-801-3267

「六甲全山縦走大会」まとめ

 いかがでしたか。六甲連山を舞台に行われる「六甲全山縦走大会」。自分の限界に挑戦する56kmの道のり。登山を始めたばかりの初心者だって完走できます。準備を万端に整え完走目指して是非ともチャレンジしてみてください。