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カラーの花の咲かせ方とは?種類や特徴、見頃の季節をご紹介!

カラーの花は、その清楚かつ華やかな花模様から、世界中で愛されています。花束やウェディングブーケとしての需要も高く、また比較的育てやすいのでガーデニング初心者さんにもおすすめの花です。カラーの花の特徴や、育て方のコツをまとめました。  
2020年8月27日
Yukari.S
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カラーってどんな花?

カラーの花の特徴

ラッパのような円錐形の形が特徴的で花束としても人気のカラーの花。実は、花だと思われがちな円錐形の部分は花ではなく、仏炎苞(フツエンホウ)と言う部位で、ガクが変化したものです。本当の花は、仏炎苞の中にある黄色の棒の部分です。カラーの花には、8種類ほどの原種があり、そこから開発された園芸品種は100種類ほどあると言われていいます。鉢植え、地植えともに楽しめ、ガーデナーにも人気の花のひとつです。

カラーの花は花束やブーケに人気

シンプルかつ上品な花模様から、ウェディングブーケとして高い人気があります。花の色は、白いものが有名ですが、そのほかにも、ピンク、黄、赤、紫などさまざまなものがあります。茎がまっすぐに伸びるので、花束やアレンジメントにも取り入れられやすく、人気に拍車をかけているポイントでしょう。

カラーの花の季節

カラーの花の開花時期は、4月~6月で初夏のお花です。お花屋さんなどで切り花や花束として販売される旬の季節は6月。ちょうどジューンブライドの季節とも重なります。ただし、花の美しさから花束としての需要が高いので、最近では温室栽培も盛んです。真冬のカラーの花をお花屋さんで見ることもあり、季節を問わず楽しめる花となっています。

カラーの花の由来

カラーの花は英語で、「Calla」もしくは「Calla lily」と呼ばれています。英語で「色」を指す「color」ではありません。英語の花名の由来は諸説あります。そのひとつは修道女の服の衿のイメージを由来としているというものです。またほかにも、ギリシア語のカロス(美しいという意味)を由来としているというものがあります。

カラーの花の花言葉

すべての花色に共通の花言葉

カラーの花のすべての花色に共通する花言葉として「乙女のしとやかさ」「華麗なる美」「清浄」「清純」の4つがあります。どの花言葉からも、女性の美しさがイメージされる内容が特徴的です。

花色別の花言葉

カラーの花言葉には、その色別のものもあります。ピンクは「情熱」、黄色は「壮大な美」、紫は「夢見る美しさ」です。

カラーの花を誕生花とする日


6月27日 7月28日(黄色) 10月31日

カラーの花の基本データ

科名・属名

サトイモ科のオランダカイウ属

学名

Zantedeschia aethiopica Spreng

和名

オランダカイウ(和蘭海芋)、カイウ(海芋)

原産国

南アフリカ

カラーの花の種類

カラーは、その育つ環境の特徴から、畑地性カラーと湿地性カラーに分けられます。それぞれに育て方や利用されるシーンが異なります。

カラーの花の種類1・畑地性カラー

畑地性カラーは、比較的乾燥した場所で育つタイプのものです。湿地性カラーと比べると、栽培が容易なので、ガーデニングや園芸を楽しむ人の間で人気です。花色が豊富なのも魅力的な点です。


カラーの花の種類2・湿地性カラー

湿地性カラーは、湿り気のある場所で育ちます。もともと、エチオピアなどの水辺で群生していたものから開発されたものです。池や川の淵など水辺で生息して、大株になる特徴を持っています。畑地性カラーと比べて耐暑性に優れています。主に切り花として楽しまれています。  

カラーの花の育て方1・基本的なポイント

土づくり

畑地性カラーは、水はけの良い土を好みます。赤玉土(小粒もしくは中粒)に腐葉土と川砂を混ぜ込みます。または草花用培養土を利用してもよいでしょう。湿地性カラーは、逆に水持ちの良い土を好みます。赤玉土(小粒もしくは中粒)に腐葉土を混ぜ込むか、鹿沼土だけのものを使ってもよいでしょう。

水やり

畑地性カラー、湿地性カラーどちらも、春から秋の生育期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。冬になると、カラーの花は休眠期を迎えます。畑地性カラーの場合は、水やりをやめます。湿地性カラーの場合は、冬も湿り気が必要なので、定期的に水やりを続けます。

場所

カラーの花は、日当たりの良い場所を好みます。特に4月~6月の開花期にはしっかりと日光に当てましょう。ただし真夏は、直射日光を避けて風通しを良くします。鉢植えの場合は、季節に応じて、場所を変えます。地植えの場合は、大きな木のそばに植えるなど、はじめに植える場所を工夫しましょう。

肥料

最初の植え付けの際に、緩効性の化成肥料を土に混ぜておくと良いでしょう。緩効性の肥料は、ゆっくりと効果があらわれる特徴を持ちます。そして、カラーの花の咲く直前である5~6月には、週に1度の液体肥料、もしくは、月に1度の固形肥料を施します。

剪定・花柄摘み

花が終わった後の花柄や枯れた葉を、こまめに取り除いて、できるだけ風通しを良くします。花柄は、花茎ごと手で抜き取ります。葉は黄色くなったり、茂りすぎてきたら取り除くようにしましょう。ただし、葉は光合成により、土の中の球根を太らせる役割を持っています。あまり取り除きすぎないようにしましょう。また、種を採取したい場合は、花柄をすべて取らずに、良いものを残しておきます。

カラーの花の育て方2・植えつけと植え替え


植えつけ

カラーの発芽適温は20~25℃前後です。そのためカラーの植え付けは、3月中頃~5月、暖かくなってきた頃におこなうと良いでしょう。適温ですと、だいたい3週間くらいで発芽します。鉢植えの場合、15センチ鉢に1球の球根を植えます。地植えの場合、球根同士の間隔を20~30センチあけるとよいでしょう。鉢植え、地植えどちらの場合も、球根の深さは大体3~5センチにします。

植え替え

カラーは、同じ場所でずっと育てていると生育が悪くなってくる側面があります。そのため、だいたい3年に1度の植え替えをして発育を促進させるとよいでしょう。植え替えの適期は3月中旬です。鉢植え、地植えともに、土の作り方や肥料の施し方を、植えつけの際と同じ手順で行うとよいでしょう。

カラーの花の育て方3・増やす方法

種まき

カラーの花が咲いたあと、花柄を摘まずに観察していると、やがて種ができます。その種を採取して種まきをします。種をまく適期は、8~9月です。育苗箱か小さいめの鉢に、育苗用の土を入れ、種をまきます。発芽するまで半日蔭に置いて、水やりを続けます。発芽したら、だいたい月に1回、液体肥料を施します。1年間管理すれば、カラーの苗の完成です。好きな場所に植えつけることができます。

分球

カラーは半耐寒性の球根ですので、分球により増やすことができます。分球の適期は3~4月です。球根を傷つけないように注意しながら掘り起こします。そして適度な大きさに切り分けます。球根の塊のくびれのある部分で、切り分けると比較的スムーズに分けることができます。ただし、湿地性カラーは、あまり細かくすると、そのあとの花つきが悪くなることがあるので、大きいめに切り分けることがポイントです。

まとめ

カラーの花は、清楚でありながら、ラグジュアリーでもあり、大変魅力的なお花です。お花屋さんで切り花を購入して花瓶に挿せば、お部屋の印象ががらりと変わり素敵です。ただし人気のあるお花で一輪の花の値段もそれなりにします。花束にしようと思うと、ちょっぴり値段がはってしまうかも知れません。 そこで、おすすめなのが、カラーの花をいちから育てることです。カラーは、球根植物なので、順調にスクスク育てば、毎年増えていきます。また、鉢植えでも地植えでも育てることができるので、トライしやすいのではないでしょうか。 カラーの花は、ちょっとした育て方のポイントが分かれば、比較的育てやすい植物です。カラーには畑地性のものと湿地性のものがあり、好む環境が少し違います。その点を把握することが、カラーの育て方の最大のポイントです。開花したら、お庭や鉢植えに咲く花を眺めて楽しむのもよいですし、切り花にして楽しむのも素敵です。自分で育てて開花したカラーの花をアレンジメントフラワーにするというのもとても贅沢なひとときでしょう。