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みょうが(茗荷)の栽培方法!家庭で簡単にできる育て方をご紹介!

みょうがの栽培方法を紹介します。家庭でも簡単にできるように、地植えとプランター栽培の2つを取り上げました。自宅で栽培すれば、欲しいときに庭から収穫することができます。手軽にみょうがを使えるように、自宅で行う栽培方法を学びましょう。
更新: 2021年8月11日
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みょうがはどんな作物?

みょうがは、ショウガ科ショウガ属に分類される多年生の植物です。本州から沖縄に自生し、林の下などのじめじめとした半日陰を好みます。暑さや寒さには強いものの、直射日光には弱く、強い日があたると葉焼けを起こします。冬を迎えると、地上部を枯らし、翌年の春に芽を出します。葉はショウガに似た形をし、50cm~80cmほどまで丈を伸ばします。地上に出ている部分は、葉鞘(ようしょう)が折り重なったもので、茎ではありません。

食べている部分はみょうがの蕾

みょうがは食感がよく香りが強いことから、薬味や酢漬けなどに利用されています。みょうがは土のなかで茎を伸ばす種類です。私たちは、土から出てきた芽が生長してできる、花蕾(からい)を食べています。花蕾は蕾のことですよ。

みょうがの栽培は簡単!家庭菜園で挑戦できるみょうがの栽培法

みょうがは、どのような点に注意すると簡単に育てられるでしょうか。初めての方でもみょうがを育てられる方法を紹介します。自宅でみょうがを栽培して、料理の味を引き立てる薬味や食感を楽しむ酢漬けなどを作ってみましょう。 みょうがは家庭菜園でも簡単に育てられる作物です。しかも、日あたりの悪い場所でよく育ち、畑の空いたスペースやベランダなどで栽培が行えますよ。

みょうがの簡単な栽培方法・苗、根株を購入する

みょうがは種から育てることができません。栽培するためには、苗・根株(地下茎)を手に入れる必要があります。販売先は近くのホームセンター・園芸店、通販でも買うことができますよ。 【苗・根株の販売時期】 ・3月~4月ごろ

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みょうがの簡単な栽培方法・植え付け

みょうがの植え付けは、日中の気温が高く上がり始める前の、「3月~4月ごろ」に行います。みょうがは、土のなかの温度が15℃を超えてから、葉を大きく生長させます。そのため、気温が15℃よりも低い時期に植えておくことが大切です。

植え付けの手順・地植え

1.1カ月ほど前に土づくりを行います。土壌を改良する資材や肥料を混ぜてください。 2.畑に60cmほどの畝を作ります。苗・根株は、15cm前後の間隔を空けて、植え付けてください。1㎡あたり、7株ほどを目安にしましょう。 3.苗・根株を植え付けます。穴を掘って、7cmほどの深さに植え付けてください。根株は、芽を上に向けて植えましょう。 4.苗の周りや根株のうえに5cmほど土をかぶせて、水をたっぷり与えてください。

植え付けの手順・プランター

1.1カ月ほど前に土づくりを行います。植え付けと同じく、使用する用土に改良資材と堆肥を混ぜておきます。 2.プランターを用意します。深さ30cm、容量20lほどのプランターに軽石を敷き、土を詰めてください。 3.土を3分の2ほど入れて、苗・根株を植えましょう。根株は芽が上を向いていることを確認してください。 4.残りの土をかぶせましょう。かぶせる土と穴の深さは、地植えと同じです。 5.植えつけた苗の周りや根株のうえに、たっぷりと水をかけてください。プランターの底から水が溢れ出るまで水やりをして、完了です。

プランター栽培では脇に寄せて植える

プランターにみょうがを植えるときは、脇に寄せて植えましょう。根の先を真ん中へ向けると、生長しやすい環境ができあがりますよ。

みょうがの簡単な栽培方法・管理する場所


みょうがは、半日陰のじめじめした場所を好みます。直射日光が強くあたらない場所を選びましょう。庭木の下や、家の北側がおすすめです。庭植えの場合、畑の位置によっては直射日光があたってしまうこともあるでしょう。この場合には、日の光を和らげる遮光ネットや寒冷紗を掛けましょう。これで、日射しが和らぎます。

地植えでは、ほかの草木と分けて植える

みょうがは、地下茎を伸ばして生長する植物です。庭の畑で育てていると、ほかの草木の周りからも芽が出てきます。みょうがを地植えで育てる場合は、ほかの草花と混ざらないように、レンガなどで栽培する場所を分けておきましょう。

プランター栽培では、室外機のそばを避ける

プランターで育てる方は、エアコンの室外機が置いてある場所を確認しておきましょう。ベランダには室外機が設置されていることがあります。そのため、近い場所にプランターを置いてしまうと、室外機の熱で乾燥が進んでしいます。 プランターは地植えよりも土の量が少なく、すぐに水分が失われます。ベランダや軒下でみょうがを育てる場合は、エアコンの室外機から離した場所に、プランターを設置しましょう。

みょうがの簡単な栽培方法・冬場の管理

冬の時期は土が凍ってしまわないように、土のうえにわらや落ち葉を敷いておきましょう。これで、冬を越すための温度を保つことができます。

みょうがの栽培に使う用土

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みょうがは、水はけのよい、肥沃な土壌を好みます。植えつける前に、肥料などを混ぜて、みょうがの生態に合わせた土を作りましょう。植え付けの1カ月前~2週間前までに、苦土石灰と堆肥を混ぜておきます。1週間前には、腐葉土も混ぜてくださいね。 【畑の土に漉き込む用土・肥料・改良資材】 ・植え付けの1カ月前~2週間前:堆肥、苦土石灰 ・植え付けの1週間前:腐葉土

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【プランターに使う用土・肥料・改良資材】 ・培養土(野菜用):堆肥:=8:2  肥料のほかに草木灰も混ぜておくと、phが調節できますよ。みょうがのphは、5.5~6.0です。

みょうがの簡単な栽培方法・日常管理

みょうがを植え付けたら、次は日常管理です。収穫・越冬を経て、翌年の春を迎えましょう。

みょうがの簡単な栽培方法・水やり

地植えの場合とプランター栽培では、水やりの方法が異なります。栽培方法に合わせた方法で水やりを行います。

みょうがの簡単な栽培方法・水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。乾燥に気を付けて、水やりを行ってください。

プランター栽培の水やり

水やりは毎日を行いましょう。プランターの底から水が溢れ出るまで、水をあげてください。乾燥を防ぐために、土の表面に腐葉土を敷いておくと、水分の蒸発を抑えられますよ。


みょうがの簡単な栽培方法・芽が出たあとの管理

みょうがの芽が出てきたら、土のうえにわらを敷いておきましょう。乾燥しやすい夏場でも、土の水分を保つことができます。

みょうがの簡単な栽培方法・追肥

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追肥は2回行います。6月~7月に1回、11月~12月に1回です。緩効性の化成肥料を株の回りに撒いてください。 【1年目】 ・化成肥料100g/㎡ 【2年目以降】 ・化成肥料50g/㎡

みょうがの簡単な栽培方法・間引き

みょうがは、繁殖力が旺盛で、どんどん葉を伸ばします。そのため、2年目を迎えると畑やプランターが混み合ってきます。適度な空間を設けて、生長しやすい環境を整えてあげましょう。 間引きを行う時期は5月~6月ごろです。本葉が6枚に増えたときに、混み合うところの株を引き抜きましょう。抜いた株は処分せずに、ほかの場所やプランターに移すと、株を増やすことができますよ。

みょうがの簡単な増やし方・株分けと植え替え

みょうがは、株分けで増やすことができます。株分けは、植え替えと一緒に行うと、根詰まりを起こす事態を避けられますよ。

3年~4年が植え替えの目安

みょうがの栽培は3年~4年が目安です。長い期間、同じ場所やプランターで育てると、地下茎が混み合ってしまい、生長が止まってしまいます。3年~4年を迎えたら、植え替えをしましょう。みょうがは連作を嫌う植物です。植え替えを行うときは、別の場所や新しいプランターへ移しましょう。このときに使用する用土も、新しいものに替えてください。

株分けと植え替えを行う時期

・秋~春にかけて 「10月中旬~11月下旬」と「1月~3月」

株分けと植え替えの手順

1.植え替えを行う2週間前に、新しい用土を作ります。畑の土に苦土石灰50g~80g、堆肥150g~180gを混ぜておきましょう。 2.土を掘り返して、みょうがの株を取り出します。土を落として、株を分けてください。 3.根株は15cmほどを残して、切り分けましょう。根株に3つ~4つの芽が付いていることを確認してください。 4.植え付けと同じ要領で、新しい場所・プランターに移し替えて、完了です。

みょうがの簡単な増やし方・プランター栽培の株分けと植え替え

プランターで栽培する方は、2年~3年を目安に株分け・植え替えを検討しましょう。地植えよりも狭い場所で育てるため、根が混み合う時期が早まりますよ。

株分けと植え替えの手順


1.みょうがの株をプランターから取り出します。根株ごと引き出してください。 2.根の周りの土を落として、株を分けましょう。根株は10cmほどの長さに切り分けます。芽が3つほど付いていることを確認してください。 3.植え付けと同じ要領で、新しいプランターに移し替えましょう。用土は、植え付けの配合と同じです。 4.植え付けが終わったら、水やりをしましょう。プランターの底から水が溢れるまで行ってください。

みょうがの簡単な栽培方法・収穫時期

みょうがの栽培では、1年目の収穫は期待できません。1年目は根を生長させるための期間です。収穫は、2年目以降と捉えてくださいね。

みょうがの収穫時期

・2年目以降:7月のなかごろ~9月 「花みょうが」が収穫できます。 花みょうがは、私たちがよく食べている赤い蕾のことです。本葉が12枚~13枚に増えたら、2cm~3cmほどの花蕾を摘み取ります。根元から折って、収穫をしてください。

・2年目以降:4月なかごろ~6月 「みょうがたけ」が収穫できます。 みょうがたけは、若い茎のことです。10cmほどの背丈の茎で、葉が開く前に収穫します。

収穫は花が咲く前に行う

みょうがの花が咲いてしまうと、柔らかくなってしまいます。みょうがは、開花する前の硬い蕾を収穫しましょう。

みょうがたけの収穫は間引きと一緒に行う

みょうがたけは、株を間引くときに行うとよいでしょう。植え替える場所がなかったり、これ以上株を増やしたくなかったり、と現状の数を維持したいときに最適です。

みょうがの簡単な栽培方法・冬越し

みょうがは、多年草の植物です。冬を迎える前に、地上部を枯らして生長を抑えます。11月下旬に、枯れた地上部を刈り取ってしまいましょう。 地植えの場合、冬の間に水やりをする必要はありません。プランター栽培の場合は、土のなかが乾いてから数日を空けて、水やりを行います。水やりは気温が上がる午前中に行いましょう。夕方に水を与えると、土が凍ってしまう場合があります。

まとめ

家庭でも簡単にできるみょうがの栽培方法を紹介しました。みょうがは、一度にたくさんの芽を出す植物です。わらや落ち葉で土の表面を覆っていると、芽の存在に気付かない場合があります。花を咲かせてしまうと食味が落ちてしまうため、収穫時期を迎えたら、こまめに土のうえを観察しましょう。自宅の庭やプランターで「みょうが」や「みょうがたけ」を収穫し、毎日の料理に使ってみてください。