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【初心者でも簡単】オクラ栽培の基本ガイド!連作障害で失敗しない方法やコツを解説!

オクラを栽培したことはありますか?実はプランターで簡単に栽培することが出来るんです。この記事では、植え付けから収穫、連作障害や病気について詳しくご紹介します。この記事を読んで、初心者でも難しくないオクラ栽培にチャレンジしてみませんか?
更新: 2021年6月18日
naru
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オクラについて詳しく知ろう!

オクラは、アオイ科アオイ属に分類される野菜です。オクラを刻むと独特の粘りがあります。この粘りが好きな方も多いのではないでしょうか?この粘りには様々な栄養素が含まれています。オクラのさやの形は、五角形のものをよく見かけます。ですが、丸い形のものや八角形のものもあります。丸サヤのオクラは、長くなってからでも柔らかい性質があります。オクラの色は、緑色のものをよく見かけますが、赤いものや黄色いものもあります。赤いオクラは、筆ると緑に変わり、緑のオクラより柔らかいのが特徴です。

オクラに含まれる栄養素

オクラの粘りには、食物繊維がたくさん含まれています。またオクラは緑黄色野菜に分類されていて、ビタミンB1・B2・C、カリウム、カルシウム、カロテン、リン、鉄等をたくさん含んでいます。生食はもちろん、煮物やあえ物にしても栄養素を失うことなく食べることができますよ。

オクラを育てよう!栽培のコツは?

オクラの栽培のコツをご紹介します。オクラは寒さに弱いので、日当りには注意しなければいけません。日当りがよく、湿度の高い空間を好みます。なので、気温が10℃以上の場所で管理していきましょう。寒さ対策には力を入れてあげてください。また、オクラの根は「直根性」という太い根を垂直にはやします。そのため、根が傷むと枯れてしまうため植え替えは絶対行わないでください。また、連作障害が起こる野菜でもあります。連作障害が起きると、成長しない原因になってしまいます。のちほど、連作障害についてくわしくご紹介します。

オクラの栽培におすすめの品種

オクラの初心者でも育てやすい品種をご紹介します。家庭菜園初心者の方はぜひ、参考にしてみてください。育てやすいオクラの品種は、実の切り口が五角形になる「アーリーファイブ」や「グリーンスター」がおすすめです。よくスーパーなどで見かけるオクラは、この品種がほとんどです。 珍しいオクラには、切り口が丸い「エメラルド」などがあります。珍しいオクラの中でも「エメラルド」は育てやすいのでおすすめです。オクラは比較的どの品種でも育てやすく、種からでもよく育ちます。家庭菜園初心者にはおすすめの野菜です。

オクラを栽培する前に苗を選ぼう

オクラの栽培初心者の方や株数が少ない方は、ホームセンターなどで苗を購入します。オクラの苗の選び方は、大きく育ちすぎているものはやめて、本葉が4枚程度で葉につやがあるものを選びましょう。初心者にありがちな失敗例は、購入した苗をさらに分けてしまうことです。株を分けてしまうと、根に傷がついてしまいます。成長が悪くなってしまったり、枯れてしまう可能性があるので購入後の苗は分けないようにしましょう。

オクラの栽培方法1「種まき方法」

種まきを行う時期

オクラの発芽適温は25℃~30℃です。種まきに最適な時期は、4月中旬~6月上旬です。種まきを行う前に、1日水につけておくと発芽しやすくなります。

プランターに種まきする方法

プランターに種まきする方法について説明します。用意するプランターは、幅約80cm、深さ30cm以上のものです。プランターに土を入れたら間隔を20cm以上開けて種まきを行っていき安栖。直径10cm、深さ1cmの穴に4粒ほどの種を蒔いていきましょう。種を蒔いたら上から軽く土をかぶせます。たっぷりと水やりを行い、乾燥しないように日向で管理しましょう。本葉が3枚ほど育ったら間引きを行っていきます。1つの植え穴に対して育ちのいいものを1本残し、あとはすべて間引きましょう。

畑に種まきする方法

畑に種まきする方法について説明します。畑は日当りのいい場所を選んでください。植え付けの2週間前には土作りを終わらせておきましょう。畑に幅150cm、高さ15cmほどの畝を作ってきます。畝ができたら上にマルチングをして寒さ対策を行っておきましょう。株間が30cm以上あくように、直径10cmの穴をあけていきます。それぞれの穴を1cmの深さに掘って、種を蒔いていきます。畑の場合も、一つの穴に4粒の種をまいていきましょう。種まきが終わったら、軽く土をかぶせます。たっぷりと水を与えて、本葉が4枚ほどに成長したら間引きを行いましょう。


オクラの栽培方法2「苗植えの時期と方法」

苗植えを行う時期

オクラの栽培が初心者の場合は苗から育てることをおすすめします。植え付け時期は4月~6月です。根が傷つきやすいので、苗についている土はほぐさずに植え付けていきましょう。プランターや畑に植え付けた場合も、植え付け後はたっぷり水やりを行ってください。

プランターへの植え付け

苗をプランターへ植え付ける方法について説明します。プランターの選び方は、種まきの時と同じです。プランターに土を入れたら、株間が20cm空くように植え付けていきます。

畑への植え付け

畑に苗を植え付ける方法について説明します。畑の準備方法は、種まきの時と同じです。株間を30cm以上空くように穴をあけ、苗より一回り以大きな穴に植え付けていきます。5月下旬に植え付けを行う場合は、マルチングを行う必要はありません。

オクラの栽培方法3「土作り」

プランターの場合

プランターにしようする土について説明します。土の配合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合がおすすめです。配合した土に苦土石灰を混ぜておきましょう。また、市販されている肥料の入った野菜専用培養土を使用してもいいですよ。

地植えの場合

地植えの場合の土作りについて説明します。まず、植え付けをおこなう2か月前に消毒剤を蒔いておきましょう。これは、害虫の被害を少なくするために大切な作業です。そして、植え付けの2週間前に苦土石灰を1㎡あたり100g混ぜます。その1週間後に堆肥を1㎡3kg混ぜておきましょう。その後1週間寝かせたら土作りが終了です。

オクラの栽培方法4「肥料の与え方」

植え付けの時に与える肥料

植え付け時、肥料に土を混ぜておきます。おすすめは、野菜用の緩効性化成肥料です。ゆっくり効く肥料を与えておくことで、追肥の時期までしっかり肥料をオクラに与えることができます。

追肥に使用する肥料と時期

追肥は、草丈が15cmになったタイミングと、実がついてから行います。草丈が15cmになった時期に与える肥料は植え付け時に使用した肥料を与えます。株元に一つまみ与えましょう。 実がついてから与える肥料は、植え付け時に使用した肥料か液体肥料を使用します。緩効性肥料の場合、3週間に1度、土にばらまいてあげてください。液体肥料の場合、2週間に1度株元に与えてあげてください。


オクラの栽培方法5「水やりの方法」

種まきから栽培している場合、発芽までは水きれを起こさないようにしてください。植え付けた種は、乾燥してしまうと発芽しない可能性があります。その後は、土の表面がしっかり乾いていることを確認してから水やりを行います。プランター栽培の場合は、土の表面が乾いてから水やりを行います。乾燥が気になる場合は、水やりの頻度を増やすのではなく、水やりの水の量を増やしてあげましょう。地植えの場合は、基本的に水やりを行う必要はありません。

オクラの栽培方法6「支柱を立てよう」

オクラは、草丈30cmまで成長したら支柱を立ててあげます。支柱を茎の節と結んでいきます。きつく結ぶと、オクラの成長に影響してしまうので緩く結びましょう。支柱は180cmのものを使用してください。オクラは1m~ mまで成長します。できるだけ、長い支柱を使用しておくと安心です。

オクラの栽培方法7「株の手入れ方法」

オクラの手入れ方法である摘心について紹介します。オクラは、葉を摘み取ってあげることで風通しをよくしてあげます。こうすることで、実の成長を促す働きがあります。ポイントは、最初の実を収穫した後です。実より下の葉はすべて摘み取っておきましょう。収穫のピークの時期に当たる7月下旬は、頂点と身の回りの葉以外はすべて摘み取ってあげましょう。草丈が高くなりすぎたら、頂点の茎を摘み取ってあげることで株の成長を止め、実に栄養をいきわたらせることで質のいいオクラを作ることが出来ますよ。

オクラの栽培方法8「収穫時期と方法」

オクラは蕾の付け根から落ちてしまわない限り、100%実を付けてくれます。オクラの花は雌雄同花なので受粉を行う必要もありません。実の長さが10cmほどに成長したらいよいよ収穫です。収穫のタイミングをしっかり見極めて、若いうちに摘んでいきましょう。 熟成してしまうと固くなって、おいしくなくなってしまいます。ですが、収穫が早すぎると種が入らず、オクラ独特の粘りがありません。収穫の際は、若すぎず熟成させすぎずを意識してくださいね。収穫の方法は、実の下にあるへたの部分を剪定ばさみなどで切って収穫していきましょう。収穫後は、下葉を取り除くことを忘れないでくださいね。忘れてしまうと、養分が葉に流れてしまい実成りが悪くなってしまいます。

オクラの栽培に失敗した?成長しない理由

失敗したと思ったらまずは連作障害を疑おう

オクラは、連作障害が起きる野菜です。「オクラが成長しない!失敗したかも」と思っている方、オクラを植え付けた場所に昨年アオイ科の植物を植えていませんでしたか?同じアオイ科を植え付けていた土を使用すると連作障害が起きてしまいます。なので、毎年同じ場所にオクラを植え付けていたり、アオイ科の植物を植え付けた土を使用した場合は、栽培に失敗してしまいます。アオイ科以外にも、トマト、ナス、ピーマンを植え付けや土を使用しないでください。 連作障害がおこる野菜は、他にもたくさんあります。家庭菜園を行う場合は、連作障害について調べておきましょう。蓮作障害を起こさないためにも、同じ土での連作はやめましょう。どうしても同じ土を使用する場合は、土を消毒してください。

育て方は正しい?管理場所や育て方を見直そう

オクラが育たない場合、その育て方が間違っていないか確認しましょう。もしかしたら、失敗の原因が日々の育て方にあるかもしれません。オクラは肥料をたくさん必要とします。追肥を与えるのを忘れていませんか?管理場所は日当りのいい場所ですか?失敗してしまうのには何かしらの原因があります。もう一度育て方を見直してみましょう。

オクラの栽培で気を付けたい病気・害虫

病気:苗立ち枯れ病

苗立ち枯れ病は、土壌細菌が原因の病気です。連作障害との関係もあります。この病気は、発芽直後から本葉3枚になるまでに発生します。水を与えても管理場所を変えても、日中葉がしおれた状態は感染を疑いましょう。この病気にかかってしまうと、治療はできません。症状が進むと他の苗にも感染する恐れがあります。病気の発生がわかったら、すぐに苗を抜き取って処分しましょう。


病気:輪紋病(りんもんびょう)

カビのよって起こる病気の一つです。感染すると、葉の表面に黄色のような斑点ができます。感染してしまった場合は、葉や実をすべて摘み取って処分しましょう。葉を定期的に摘んで風通しを良くしておくことで予防できます。

害虫:アブラムシ

アブラムシは、植物から栄養をすとったりウイルス性の病気の原因にもなる害虫です。4月~6月の時期に発生しやすいので注意が必要です。見つけたらすぐに駆除していきましょう。発生してすぐの場合は、手作業で駆除していきます。ガムテープにくっつけて取り除くこともできます。たくさん発生してしまった場合は、薬剤を使用して駆除してください。

害虫:ハマキムシ

ハマキムシは、ハマキガの幼虫のことです。4月~11月にかけて発生しやすいです。この害虫の特徴は、葉を糸でまいてその中で葉を食べていきます。くるっとまいた葉を見つけたらその部分を摘み取って処分しましょう。ほかの害虫よりわかりやすいので、見つけやすいですね。

害虫:ネキリムシ

ネキリムシとは、土の中にいる幼虫のことをいます。主に、カブラヤガやコガネムシが多いです。5月頃になると、株の根元を食べてしまいます。被害にあった場合は、土を掘り起こして取り除いていきましょう。掘り起こすときは、オクラの根を傷つけてしまわないように注意してくださいね。どうしても見つけることができない場合は、野菜に使用できる薬剤を使って駆除していきましょう。

オクラの栽培は初心者でも楽しめる!

家庭菜園初心者でも大丈夫!

オクラの栽培で、初心者でも失敗しないコツについてご紹介してきました。いかがでしたか?比較的簡単に育てることができますが、失敗しないコツはいくつかあります。「連作障害に注意しておく」ということと「管理場所は日当りのいい場所にする」ということが失敗しないように育てるために一番大切なことです。無事、収穫ができるまで失敗しないコツを中心に育てていきましょう。

栽培の手間を減らすアイデア

害虫予防のためにオクラと相性がいいマリーゴールドを一緒に植え付けることをおすすめします。害虫予防を行うことで、手間もかかりにくくなりますよね。また、オクラを栽培していると、たまに曲がった実が実ることがあります。これは、栽培終盤によくおこります。肥料不足が原因なので、追肥を与えてあげてくださいね。オクラの花はとてもかわいらしく、見ている分にも楽しむことができます。初心者でも育てやすく、失敗しにくいオクラ栽培にぜひチャレンジしてみてください。