気になる50口径弾の威力とは?他の弾と比較するとわかる驚愕の威力に迫る!のイメージ

気になる50口径弾の威力とは?他の弾と比較するとわかる驚愕の威力に迫る!

50口径というのは直径が0.5インチの弾丸を使用する銃のことですが、デザートイーグル50AEのような拳銃弾から、ポピュラーな50キャリバーと呼ばれるM2マシンガンで使われる50口径までいくつかの種類があります。ここでは主に50キャリバーについて解説します。

2018年01月27日更新

荒石 誠
荒石 誠
趣味は自転車のロングライドと料理と鉄砲全般。AppleとMac大好きです。どうぞよろしくお願いします。
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目次

  1. 50口径:12.7x99mm NATO弾
  2. 50口径:開発の経緯
  3. 50口径:ハンドガン
  4. 50口径:弾薬のエネルギー
  5. 50口径:対人用としては過大な威力
  6. 50口径:特質の一つ 低伸性
  7. 50口径対物ライフル
  8. 50口径:射程距離
  9. 50口径:狙撃に使用するようになった契機
  10. 50口径:バレットM82狙撃銃
  11. 50口径:大口径狙撃銃の用途
  12. 50口径:各国の機関で配備されている狙撃銃
  13. 50口径:映画のスクリーンでも活躍
  14. 50口径:多様な弾薬
  15. 50口径:アメリカでの所持規制
  16. 50口径:まとめ

50口径:12.7x99mm NATO弾

動画はM2重機関銃の発砲シーンですが、この重機関銃が米軍に正式採用されたのはなんと1933年で、採用から85年も経った現在も現役で使用されています。世界各国でも使われているだけでなく、ライセンス生産している会社も多く、日本でも生産され自衛隊に納入されています。

50口径:開発の経緯

spookshowbaby13さんの投稿
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50口径代表の12.7mm弾の開発は、なんと第一次世界大戦時にまでさかのぼります。米陸軍が新たな対空兵器としての弾薬と兵器を求める中、ジョン・F・ブローニングが開発を手がけました。50口径の弾薬とそれを使用するM2重機関銃が完成すると、それは対空機関銃だけでなく、戦闘機や爆撃機などにも搭載され、戦車や装甲車、ジープから歩兵が据え付けて使用するなど、ありとあらゆるところで使用されるようになりました。

50口径:ハンドガン

t.lippeveldeさんの投稿
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一口に50口径と言っても、ブレットの直径が0.5インチの物は50口径ということになりますので、中にはデザートイーグルの50AEのようなハンドガン用のカートリッジもあります。ハンドガン用としては強力なカートリッジですが、マグナムライフルや機銃弾とは別物です。

50口径:弾薬のエネルギー

bravo6sevenさんの投稿
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通常弾丸の威力を表す時には、弾頭の重量と初速から割り出したマズルエナジーとして数値化します。7.62mmNATO弾では2000~3000フィート・ポンドですが、50口径の12.7mmNATO弾は10000~13000フィートポンドに達します。これは12.7mmの50口径弾のエネルギーが小銃弾とは桁違いの威力を持っていることを端的に表しています。

50口径:対人用としては過大な威力

動画は各種の弾薬を人体に近いと言われるバリスティックゼラチンに撃ち込んだ実験動画ですが、3分40秒付近に50口径を撃ち込んだシーンがあります。映画などでこの威力を表現したエフェクトはほとんどありませんが、実際に50口径で人体のどこかを撃たれたら負傷程度では済まないということがわかると思います。実際にイラクでは長距離から50口径の狙撃銃で撃った後で確認に行ったところ、敵は体が上下に別れていたと言います。

50口径:特質の一つ 低伸性

ar15comさんの投稿
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低伸性というのは、弾丸の飛翔する軌道が低く遠くまで伸びるということです。50口径はその成り立ちが対空兵器であったため、非常に遠くまで弾丸が落差も少なく威力を保ったまま飛んで行きます。これが超長距離狙撃用のライフルにも使われる理由の一つです。

50口径対物ライフル

hiro_pewpewさんの投稿
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画像では50口径の弾丸の大きさがわかるようにタバコの箱がおいてあります。

第2次世界大戦当時、車両などの対物ターゲットを破壊できる大口径ライフルが存在しました。対人用ではなく対物用のライフルで、アンチマテリアルライフルとも呼ばれます。現在でも50口径であれば、ヘリコプターなどに対しては十分な威力を持っています。その対物ライフルを対人用の狙撃銃に応用したものがバレットM82に代表される50口径の狙撃銃です。

50口径:射程距離

動画はアメリカ海兵隊のスナイパー訓練で、M107スナイパーライフルで2kmの距離を撃つトレーニングです。米海兵隊では7.62mmのスナイパーライフルでは600mで照準点と弾道が一致するように調整するそうですが、50口径ではるかに遠くを撃つように調整することがわかります。実用上の射程距離は2km以上と考えて良いでしょう。

50口径:狙撃に使用するようになった契機

動画ではM2重機関銃にスコープを搭載して単発で撃っているシーンがあります。ベトナム戦争時、海兵隊の狙撃手として伝説的なカルロス・ハスコックが1967年にM2重機関銃に10倍のスコープを取り付け、ベトナム兵を2300m離れたところから狙撃し、その記録はその後アフガニスタンでカナダ軍のロバート・ファーロングがマクミランTAC50狙撃銃で2430mの狙撃に成功するまでの35年間破られませんでした。そうした事例がその後50口径の弾薬を使用する対人狙撃ライフルの開発に繋がっていったのです。

50口径:バレットM82狙撃銃

casualathleteさんの投稿
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アメリカのバレット社が設計・生産しているセミオートマチックのスナイパーライフルです。大きさは1448mmと長く、重量は13kgほどもあります。レシーバー上部にスコープマウント用のレールが装備されバイポッドが標準装備です。バレル先端には大きなボックス型のマズルブレーキを装着し、その反動を大幅に低減しており女性でも連射できるほどです。ですがその大きさと弾薬を含めた重さから、前線で持ち運ぶにはかなりの負担になります。

50口径:大口径狙撃銃の用途

出典: https://barrett.net

M107A1

バレットM82は米海兵隊にはM107A1として正式採用されています。バレルにサウンドサプレッサーが装着されているモデルが存在します。

バレットM82A1はイラクでも実戦で使われましたが、郊外の砂漠であれば有用でしょうが、その大きさからくる取り回しの悪さで市街地では好まれなかったようです。映画アメリカンスナイパーのモデルになったクリス・カイルは自身の著書で50口径はあまり好まないと記述しています。逆にアフガニスタンのような山岳地帯ではその大きさを考慮しても、有効なライフルでしょう。

50口径:各国の機関で配備されている狙撃銃

出典: http://www.accuracyinternational.com

アキュラシーインターナショナル製AW50

L85を50口径に改修したライフルです。

バレットM82はアメリカをはじめ、西側諸国のみならず、中国まで含めて40カ国以上が導入しています。それだけ50口径を使用する遠距離狙撃用のライフルの有用性が認められているということになります。もちろん自国で独自に開発した狙撃銃を配備している例もあります。中でもイギリスのアキュラシーインターナショナル製AW50ボルトアクションライフルなどが良い例です。

50口径:映画のスクリーンでも活躍

映画「シューター・極大射程」でボブリー・スワガーがヘリに向かってバレットM82を撃っています。本当はセミオートマチックなのに一発ごとにボルトを操作しているのはご愛嬌でしょうか。他にもロボコップやマイアミ バイス、ネイビーシールズ、ハートロッカーなどなど、そのインパクトのある大きさと迫力もあり、出演作はとても多いです。

50口径:多様な弾薬

バレットでトレーサーを撃っている動画です。50口径には通常の銅を被せたフルメタルジャケットの他にも色々な弾頭の弾薬があり、バレットはそれらの弾薬を使用することもできます。

トレーサー:曳光弾

cinder0512さんの投稿
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トレーサー(曳光弾)は通常、M2重機関銃などの弾薬のリンクに通常のフルメタルジャケット弾に混ぜて使用します。発射すると光りながら飛ぶので弾道を目で確認することができます。

焼夷弾

破壊する対象が車両や航空機の場合に、命中すると燃える弾頭があります。燃料タンクなどに命中すれば一発で車両などを破壊することができます。

徹甲弾

徹甲弾とは鉄やタングステンなどを弾頭の芯に配置した貫通力を高めた弾頭です。薄い装甲の車両などは内部まで弾丸が通るので、遮蔽物の陰の対象を攻撃することができます。また焼夷弾と徹甲弾の機能を併せ持つ焼夷徹甲弾という弾薬も存在します。

実際に50口径の焼夷徹甲弾で分厚い鉄板を撃っている動画がありました。さすがに貫通するまでは至りませんが、かなりのインパクトがあります。これが完全に固定されていたらもっと深い穴が空くでしょう。ちなみにこの動画を撮った人は、さらに別の動画では20mm砲でチタンの板を撃っています。

50口径:アメリカでの所持規制

sureshotsmagさんの投稿
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アメリカでの銃規制は州によって大きく違うのですが、フルオートと多弾数マガジンは規制が厳しい傾向が強くなっています。ところがどうやら50口径に関しては規制がかかっていないようで、グアムでも私たちが行って撃つ事ができますし、本土でも特に規制はなく趣味で所持している人は多いようです。非常に強力な武器で銃というより砲に近いのですが、実際に犯罪に使用される例がないこともあり、普通に所持できるようです。ただし所持するにも撃つにもかなり高価なオモチャとなります。

50口径:まとめ

southernrootsshopさんの投稿
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画像は22LR、9mm、40s&w、357magnaum、5.56mm、 7,62mm、 50キャリバーが並んでいます。

stephcolefitnessさんの投稿
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50口径と、その中でもメジャーなバレットM82を主に取り上げて解説しましたがいかがだったでしょうか?50口径を使用したライフルが、それ以外の小銃などとはかなりかけ離れた存在だという事が分かったと思います。超遠距離の狙撃を可能にすることと引き換えに、非常に大きく重いライフルですが、運用にあたって用途を限定すれば恐ろしい威力を持った兵器です。今後もロングレンジスナイパーの相棒として進化していくでしょう。

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