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スギ花粉の飛散時期は?飛び始めからピークまで飛散状況を押さえよう!

いよいよスギ花粉の時期が到来します。今年はいつから飛び始め、ピークはいつからいつまでと予測されているのか、今シーズン予想されている飛散時期や飛散量をまとめました。また、スギ花粉が飛ぶメカニズム、花粉症の原因やおすすめの対策などもご紹介いたします。
2020年8月27日
しまうま花屋
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スギ花粉の時期がやってくる!

年が明け、いよいよ寒さが厳しくなってきましたね。春が待ち通しい気持ちになると同時にやってくるのが、花粉症の脅威です。花粉症を引き起こす植物の種類はたくさんありますが、今回は一番早くやってくるスギ花粉に着目したいと思います。

スギ花粉の飛散時期、今年はいつから?

まずは今シーズン、スギ花粉がいつから飛散し始めるのか現在の状況を見てみましょう。

飛散開始時期、今年は例年並み

スギ花粉の飛散は気温との関係も高く、1〜2月の気温によって飛散開始の時期が決まってきますが、現状況では今年は平年並みもしくは平年並みの気温と予想されており、飛散時期も例年並みの予想となっています。 そのため、今シーズンのスギ花粉の飛散開始は、例年並みの2月上旬、2月10日頃から飛散が始まるとの予想が出ています。 各地の飛散開始日予想は以下の通りです。 ■九州の一部・東京 2月上旬 ■九州の一部・四国・中国・東海・関東の一部 2月中旬 ■関西・北陸・甲信 2月下旬 ■東北 3月上旬

本当に飛び始めるのはいつから?

実は飛散開始日という基準は、 「1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日」 という規定があります。 つまり、スギ花粉は飛散開始日よりも前から飛び始めています。2月上旬が花粉飛散開始日になっている東京などの地域は1月末から飛び始めています。早めの対策を心がけましょう。

スギ花粉飛散ピークの時期はいつからいつまで?

では、ピークの時期はいつからいつまでなのでしょうか。 各地のピーク予想をみてみましょう。

各地のピーク時期はいつからいつまで?

■福岡 2月下旬〜3月上旬 ■高松・広島・大阪・名古屋 3月上旬〜3月中旬 ■東京 3月上旬〜4月上旬 ■金沢・仙台 3月中旬〜3月下旬 ピークは早いところで福岡の2月下旬から始まります。全国的にスギ花粉のピークが収まるのは3月下旬の予想です。東京のピークは他地域よりもピークが長いと予想されています。

ピークの時期も例年並み

ピークになる時期も、花粉が飛ぶ時期の気温と関係があります。2〜3月の気温も平年並みか平年より高く予想されているため、今シーズンのピークも例年並みとのことです。 しかし、そのしばらく後にヒノキやブタクサなどの花粉がやってくるので、他の種類の花粉にもアレルギーがある方は4月下旬までは少し辛い時期が続いてしまいますね。さらに東京はヒノキ花粉のピークが4月上旬〜4月下旬とされているので、スギ花粉とのピークが重なってしまう4月上旬〜中旬が辛抱どころかもしれません。

スギ花粉、今年の飛散状況は?


では続いて、気になる花粉の飛散状況を見てみましょう。

飛散量のメカニズム

そもそも、スギ花粉の飛散量はどうやって決まるのでしょうか。 スギ花粉の飛散量を決めるのは、前年の夏の天候です。 飛散量はスギの雄花の着花量によって決まりますが、その量は夏の天候によって左右され、その結果、以下のように翌春の飛散量が決まるのです。 ■飛散量のメカニズム 日照時間が長く気温が高い → スギ雄花の着花量が多い → 春の飛散量が増える さて、では今シーズンの飛散量はどうでしょうか。

今シーズンのスギ雄花の着花状況は?

環境省によると、そのため今シーズンのスギ雄花の着花量は全国的に平年並みか多いとの結果が出ています。 日本気象協会によると2017年の夏は全国的に気温が高く、日照時間も多かったとされ、そのため雄花の着花量が多かったとの評価が出ています。

前シーズンとの飛散量の比較

全国の広い範囲で前シーズンの飛散量を上回るとの予測が出ています。 各地の予測はこちらです。 ■青森・岩手・宮城・茨城・東京・神奈川  愛知・奈良・島根・高知 非常に多い ■福島・栃木・石川・福井・京都・遠島 多い ■新潟・群馬・埼玉・千葉・山梨・静岡  長野・岐阜・三重・和歌山・愛媛・宮崎 やや多い ■山形・富山・兵庫・鳥取・広島・香川・大分 並み ■秋田・滋賀・大阪・熊本・鹿児島 やや少ない ■岡山・山口・福岡・佐賀・長崎 少ない 日本気象協会によると、前シーズンに比べて全国的に多い予測が出ています。特に非常に多いとされている東北や東京では、前年比は190%との見込みが出ています。

スギ花粉飛散量、例年よりは少ない

ところが、例年と比べると飛散量は少ないとの見込みです。 日本気象協会による例年比というのは2008年〜2017年のデータを基にしたものを指します。それによると飛散量は例年値と比べ、東北地方と東海地方がやや多い、そのほかは全国的に少ないもしくは例年並みという予測です。 よって、ここ10年の中では例年並みもしくは少ないといえるでしょう。

スギ花粉、いつまで辛い?

スギ花粉はピークは3月までとされていますが、花粉自体はしばらく飛んでいるのがつらいところです。ではスギ花粉による花粉症で辛いのはいつまででしょうか。

スギ花粉いつまで飛んでる?

スギ花粉は実は10月中頃から徐々に飛び始め、5月頃まで飛散し続けています。 花粉症の症状が出るほどまでの飛散量になるのはピークの2〜4月とされていますが、微量の花粉は飛び続けているのですね。症状が辛いのは4月頃までには収まるでしょうが、油断大敵です。

花粉症が起こるメカニズムとは?

今シーズンの花粉飛散状況の予想を見てきましたが、次に気になるのは対策の仕方ですよね。 自分に合った対策を見つけるには花粉症のメカニズムを知ることから。まず、花粉症の症状が現れてしまうメカニズムってどうなっているのでしょうか。

花粉症が起こるメカニズム / 1.スギ花粉が飛ぶ理由

花粉はなぜ飛んでくるの?


花粉症の症状を引き起こしている原因は、もちろん花粉です。 でもスギの木が目に見えてたくさんある場所に住んでいるわけでもないのに、影響を受けてしまうひとたちはいっぱいいます。なぜこんなにスギ花粉が飛んでいるのでしょうか?

スギが花粉を飛ばすのは

スギやヒノキは、雄花にできた花粉を風に乗せて雌花へ運んで受粉する、風媒花という植物です。また、他の木と交配することで遺伝子の多様性を図るため、近親交配を避けるように遠くまで飛ばす必要があるのです。 そのため、スギやヒノキの花粉は風に飛びやすいように小さく軽く、また、受粉の可能性を高めるために大量に飛ばします。

日本はスギだらけ?

スギが花粉を飛ばす理由は分かりましたが、それにしても花粉が飛びすぎていると思いませんか?まず、日本にはスギの量が多いのです。 スギはまっすぐ伸びる上に加工しやすい生産性の高い木材として、木材需要が高まった戦後、国が造林を積極的に推奨したのがスギでした。また、60〜70年代に起きた建築ブームにおいてもたくさんのスギが植えられ、スギの人工林がつくられました。 しかし、外国からの輸入により林業は衰退してしまい、たくさんできたスギの人工林が放置されるようになってしまったのです。放置されたスギは、手入れもされず、毎年大量の花粉を飛ばすこととなってしまいました。

花粉症が起こるメカニズム / 2.花粉症の原因とは

花粉症のメカニズムとは?

では、花粉症の症状が引き起こる原因とはいったいなんでしょうか。 花粉症はアレルギー疾患のひとつです。花粉症の症状を引き起こす直接的な原因となっているのは、花粉内部にあるアレルゲン物質の仕業です。 このアレルゲン物質が体内に取り込まれ、体内の抗体と結合することでアレルギー症状が発生します。体外から入ってきた花粉を異物とみなした抗体が、それらを外に追い出そうとしてくしゃみや鼻水などの症状を引き起こすのです。重症になると喘息や気管支炎、また頭痛や発熱などの症状が起きます。

日本で花粉症患者が多い原因は

今や国民病とも言われるほど花粉症患者が多い日本ですが、どうしてこんなにも花粉症患者が増えたのでしょうか。 花粉症患者増加の原因として、以下の四つが挙げられています。 ①スギ花粉の増加  上述の通り、放置されたスギの木が増え、花粉を大量に飛ばしているといいます。 ②排気ガス・大気汚染  花粉の中にあるアレルゲン物質の拡散を誘発しているのが、大気中の汚染物質だという説があります。汚染物質との相互作用が花粉のアレルギー性を促進していると考えられています。 ③不規則な生活  睡眠不足やストレスは自律神経を乱し、ホルモンのバランスを崩します。また、免疫機能が低下し、花粉症の発症や症状を悪化させる原因となります。 ④食生活の変化  現在の日本では、食事の欧米化により高タンパク・高脂質の食事を摂る機会が増えてきました。体内の免疫を刺激しやすいタンパク質や脂質の摂取量の増加に伴い、アレルギー疾患増加の一途をたどっています。  

スギ花粉症のおすすめ対策は?

では、花粉症の症状を少しでも軽くするために、また、これから花粉症が発症しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

スギ花粉症のおすすめ対策/1.生活習慣の改善

規則正しい生活を

睡眠不足や偏食などは体の免疫機能に大きな影響をもたらします。症状を和らげるためにも、食生活を野菜中心にしてみましょう。 喫煙は鼻の粘膜を直接刺激してしまうため症状を悪化させてしまう恐れがありますし、飲酒は免疫力を低下させてしまいます。飲み会シーズンではありますが、症状の緩和のために控えてみましょう。


腸内環境を整える

免疫機能の大きな役割を担っているのが、腸です。 腸内環境を整えて、善玉菌を増やし、免疫細胞の働きを促進させてあげましょう。ヨーグルトなどの発酵食品で善玉菌を増やし、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖をよく摂りましょう。 腸内環境を整えることで顕著に症状が改善されるように思えないかもしれませんが、腸内環境を整えるには日々の積み重ねが大切です。朝食にヨーグルトを整えたり鍋はキムチ鍋にするなど、冬のうちから少しずつ心がけてみてくださいね。

スギ花粉症のおすすめ対策/2.治療とお薬

辛いときは病院へ

日常生活に支障をきたすようなら、早めに病院での受診をおすすめいたします。 どこが辛いかによって何科を受診するかを決めると良いでしょう。 ■耳鼻咽喉科 初めて症状が出たとき 鼻水・喉の痛み・くしゃみ ■眼科 目のかゆみ ■内科 糖尿病や高血圧などの症状を持っている方

早い時期から薬を飲もう

早めに薬を飲んで初期療法をすることで、ピーク時の症状を和らげることができます。花粉症だとわかっている人は早めに病院へ行って薬を処方してもらいましょう。 市販の薬でも十分効果がありますが、症状によって薬の種類も変わってきます。一度病院で診てもらうことで、自分の症状を知ることができ自分に合った薬を選ぶことができます。薬の効果は2週間後に出ると言われていますので、やはり早めの服薬をおすすめいたします。

花粉症を引き起こす植物の種類

今回は発症者数が一番多いとされるスギ花粉をテーマにお送りしましたが、花粉症の症状を引き起こす植物の種類は約50種類もあると言われています。 春の花粉症状を引き起こす植物は、スギの次に多いヒノキと、そのほかシラカバ・ハンノキ・コナラなどもあります。花粉は種類は違えど通年通して飛んでおり、秋に花粉症を発生させるものも多くあります。地域によっても花粉の種類は異なっていますので、おかしいな?と思ったら病院で調べてもらってみては。

まとめ/飛散時期や状況を確認して早めの対策を

今シーズンの飛散状況は例年並みとはいえ、症状が辛いのは変わりありませんよね。毎日の飛散状況を確認して、マスクや手洗いうがいを徹底し、早めの対策をしてみましょう。 また、なにかと忙しい現代の生活において、規則正しい生活を送るのは簡単なことではないかもしれません。一年中は難しくても、花粉症のピークだけでも規則正しい生活を心がけてみましょう。それだけでも少し楽になれるかもしれません。