メタニウムMGLとは？
2016年にフルモデルチェンジされた人気のベイトリール「メタニウムMGL」。旧モデルと比べて格段の性能アップを果たしたとされていますが、実際にはどこがどう変わったのかわかりづらいですよね？ そこで今回はメタニウムMGLを大解剖！これを読めばメタニウムMGLの凄さがわかる！購入に迷っているあなた！必見です。
メタニウムMGLの何が変わったのか？
メタニウムMGLは2016年にフルモデルチェンジ後何が変わったのか？気になりますよね？まず従来のスプールがMGLスプールに変更されました。 次にブレーキシステムにNEW SVS∞（インフィニティー）に変更されています。ギア等は前作より好評を得ていたマイクロモジュールギア、X-SHIPは標準装備されています。メタニウムだけにHAGANEボディとサイレントチューンも施されています。 と、これだけ並べられても分かり難いですよね？順に解説していきます。
メタニウムMGLのスペックは？
2016年にフルモデルチェンジされたメタニウムMGLのスペックを見てみましょう。スペックとは基本的な性能で、糸巻き量、最大ドラグ力、自重、ベアリング数などのことです。メタニウムMGLは左右ハンドルの2機種にギア比の違うモデルがあります。
メタニウムMGL
まずベイトリールとしてスタンダードなモデルから紹介します。ハンドルは右巻き、左巻きの2機種でスペックは共通、気になるスペックは以下の通りです。 ギア比→6.2：1 最大ドラグ力→5.0ｋｇ 自重→175ｇ 糸巻き量→ナイロン12lb-100ｍ ベアリング数→10/1（SA-RB/1ローラー） 最大巻き上げ長→66cm
メタニウムMGL HG
次にHGモデルを紹介します。ハンドルは右巻き、左巻きの2機種でスペックは共通、気になるスペックは以下の通りです。 ギア比→7.4：1 最大ドラグ力→5.0ｋｇ 自重→175ｇ 糸巻き量→ナイロン12lb-100ｍ ベアリング数→10/1（SA-RB/1ローラー） 最大巻き上げ長→79cm
メタニウムMGL XG
最後にXGモデルを紹介します。ハンドルは右巻き、左巻きの2機種でスペックは共通、気になるスペックは以下の通りです。 ギア比→8.5：1 最大ドラグ力→5.0ｋｇ 自重→175ｇ 糸巻き量→ナイロン12lb-100ｍ ベアリング数→10/1（SA-RB/1ローラー） 最大巻き上げ長→91cm
3モデルの使い所は？
メタニウムMGLのスペックは上記の通りです。3モデルの違いはギア比の違いです。ギア比が高いと巻上量が多くなりますが、その分巻上げるのに力が入ります。 例えば巻上げ抵抗の高いルアーを使う場合、ハイギアのXGでは巻きが重たくなり、一日中巻くととても疲れてしまいます。そこはギアの項で詳しく解説しますが、あなたの使い方で違うスペックのベイトリールを選んで下さい。
メタニウムMGLのギア比はなぜ3種類あるのか？
先のスペック紹介でメタニウムMGLにはギア比が3種類設定されていましたね。ではこのギア比の違うメタニウムMGLを上手く使いこなすにはどうすればいいのかを解説していきます。ただしあくまでも目安として下さい。コレが絶対に正解というわけでは無いのです。
スタンダードなギア比6.3：1の使い所
スタンダードなギア比の使い所は巻物を中心としたルアーを投げてまく使い方が適しています。抵抗の高いクランクベイトやスピナーベイト、テキサスリグのスイミングなど、ルアーを巻いて使うときにはこちらのギアを選択されるといいでしょう。 また、初めての1台としてもこのギア比は最適です。
ハイギア7.4：1の使い所
俗にいうハイギアの設定がなされているのは「HG」というモデルです。7.4：1というギア設定はアシ際をテキサスリグなどでピッチングしながら打ち込んでいく釣りにマッチしています。 ハイギアの利点は巻き上げ速度の速さにあり、テキサスリグなど落とし込んでバイトがない場合はすぐに回収して次のポイントへ打ちたいですよね？巻き上げが早ければ手数が増えるので魚を釣るチャンスが増えるのです。
エクストラハイギア8.5：1の使い所
こちらは最も高いギア比になる「XG」です。エクストラハイギア設定のメタニウムMGLは夏場や冬場に登場回数の多いジギングスプーンやボートからの釣りで速い速度でどんどんアシ際を打っていくような釣りに適しています。ハイギア過ぎて巻物にはあまり向かないギア比ですが、あえてXGを使うことによりゆっくり巻くといった使い方もあります。一日やり続けると疲れてしまうのでオススメはできませんが、それも一つなのです。
メタニウムMGLのスプールは？
メタニウムMGLのスプールは「マグナムライトスプール」と謳われているように、徹底的な軽量化がされています。この肉抜きの目的と、以前のスプールと何が変わったのかを徹底比較してみましょう。
スプール径は？
メタニウムMGLのスプール径はシマノ伝統の34mm径です。別段ここは変更ないのですが、以前のモデルのスプールと見比べると内側の肉抜きがされています。 つまりスプール径は変えないで、内側の肉厚を改めて再設計、これにより軽い力でもより遠くへ飛ばせれるスプールになったのです。
スプールの重量は？
先にも述べましたが、スプールの肉厚を薄く作り直すことによりスプールの重量が軽量化されています。公式には発表されていませんが、2gほどの軽量化。たった2gの差は同じ重さのルアーを投げた時の飛距離にあらわれていて、前モデルと投げ比べたら10mほど差が出たと実験結果もあります。
軽い力で回転するスプールだ
結果飛距離が変わっただけではなく、軽い力でルアーを遠くまで飛ばせることになったので、初心者やこどもでも使いやすいリールになっています。特に力の弱い女性やこどもには最適なリールともいえますね。もしあなたが奥さんやこどもさんと一緒に釣りに行くなら1台持っていたいリールなのです。
メタニウムMGLのブレーキシステムは？
メタニウムMGLのブレーキシステムは従来のSVSブレーキをさらに発展させたSVS∞（インフィニティー）が装備されています。今までのSVSが外部からの調整が難しかったのですがSVS∞は外部からの調整も可能になった遠心ブレーキシステムで、より細いブレーキ調整が楽に行えるようになりました。
メタニウムMGLの飛距離は？
メタニウムMGLの飛距離、気になりますよね？アンタレスというハイエンドモデルに比べてメタニウムMGLは少々落ちる程度です。ただしオールマイティーに使えるリールなのでブレーキ調整次第で5gほどの軽量級ルアーから24gほどの大型ルアーまで幅広いセレクトができるのがメタニウムMGLの特徴です。飛距離も満足な飛距離を出せるとなると、すべてのリールをこのメタニウムMGLで揃えるアングラーもいます。
18gのルアーを投げた時のテスト距離は？
メタニウムMGLが発売される前にフィッシングインストラクターの村田基氏が大阪ドームでこのリールの飛距離を図るためにテストを行っています。その時は12lbナイロンラインに5.8ftのMパワーのロッドで80m近く飛ばしていました。同条件でもう少し長いロッドでラインも10lbほどまで落としたら軽く90mは飛ぶのではないでしょうか？
メタニウムMGLとアンタレスを比較！
メタニウムMGLの上位機種といえばアンタレスが挙げられます。アンタレスといえばシマノのバス用リールのハイエンドモデル。価格もメタニウムMGLより1万円ほど高く設定されていますね。 アンタレスとメタニウムMGLの圧倒的な違いは心地よく使えるルアーの重量の違いです。アンタレスの方が抵抗の大きなルアーが投げやすいのですが、淡水専用のリールになってしまっています。
メタニウムMGLとアルデバランを比較
もう一つメタニウムMGLと比べるなら価格帯も同等なアルデバランが挙げられます。こちらのリールは軽量級のルアーを遠くまで投げることのできるリールという位置づけなので一概に比較はできませんが、キャストのフィーリングはアルデバランのほうが軽く投げることができるように思えます。ただし重量級のルアーは少々扱いにくいので注意が必要です。
メタニウムMGLのインプレまとめ
メタニウムMGLのスペックや旧モデルからの変更点はご理解いただけましたか？それでは実際に使っているアングラーのインプレを見てみましょう。良いインプレも悪いインプレもまとめてみたので購入の際の参考になさって下さい。
飛距離、巻き心地とても良く満足。上位機アンタレスなど使いましたがもう16メタニウムmgl以上の性能はバス釣りに必要無い。
メタニウムMGL以上のリールはアンタレスやカルカッタコンクエストが挙げられます。しかし上位機種と遜色ない性能ならばこれ以上は必要ないと書き込まれてますね。非常にわかりやすいインプレです。
メタニウムMGLは’07に続き2台目。 河川のシーバスとサクラマス狙いで使用。 特に飛距離、後半の延びには驚いた。 14ｌｂナイロンを75ｍ巻き6.6ｆｔのＭアクションのロッドで18ｇのメタルバイブレーションを投げたら全て出切ってしまった。。。
河川の汽水域で使用されているアングラーからの書き込みです。メタルバイブがいくら飛ぶからと言って75m巻いた糸がなくなるほどとは驚きですね。しかもロッドの長さに注目、6.6ftのシーバスロッドとしてはショートロッドですよね。ほんとに驚きの飛距離です。
"使いやすくシマノの気合いが感じられバーサタイルなリールです。 このリールで軽いルアーは投げないのでベイトフィネス的な味付けは不要で現状がベストです。 要望点は、メカブレーキやSVS∞の調整ダイヤルのノッチ（クリック）音が欲しい位です。"
細かな要望ですが、調整ダイヤルのクリック音がほしいというインプレです。特に夜釣をすることが多いシーバスアングラーはこのクリック音は重要かもしれません。バス釣りでも少しだけブレーキを緩めたい時に重宝します。シマノさんの対応次第なのですが、アンタレスにはこの機構ついてるんですよね。
巻き心地は凄いと思います。が、MMギアのグリス切れ？なのかそこそこ使うとウィンウィン音が鳴ります。飛距離は現存する他のリールとそこまで大差はありませんが13メタに比べると非常に扱いやすくなってます。
メンテナンスしていないとベアリングが唸ったような音がします。特に海釣りや汽水域での使用の後は真水で洗って陰干しすることをおすすめします。また、オイルは基本的にベアリングのみに注油。ほかは余程のことがない限り分解して清掃の必要はありません。このインプレを書き込んだアングラーさんの症状を読む限りベアリングのオイル切れですね。
インプレは絶賛の嵐！
以上、メタニウムMGLのインプレをまとめてみました。インプレではメタニウムMGLを絶賛する声が沢山書き込まれています。それだけ完成度の高いリールで、アングラーも十分満足して使われていることがわかりますね。先にも述べましたが、オイル切れは宿命のようなもの、一ヶ月に一度程の注油作業は長くリールを使うために必要なメンテナンスです。
メタニウムMGLに合うロッドは？
メタニウムMGLがどれだけ高性能リールかお分かりいただけたでしょうか？最後になりますが、メタニウムMGLに合わせたいロッドを紹介します。どのロッドもメタニウムMGLの性能を遺憾なく発揮できる秀作ばかり、メタニウムMGLとの相性も抜群です！
オススメのロッド【シマノ バンタム】
バンタムというロッドは万人にバス釣りの楽しさを教えてくれる名竿の一つです。誰にでも使いやすく、魚を釣る楽しさが手元まで伝わりやすいバスロッドです。メタニウムMGLとの相性は申し分なく、オカッパリからボートまで様々な楽しみを与えてくれます。
オススメのロッド【シマノ ポイズングロリアス】
バスプロ仕様のポイズングロリアスもメタニウムMGLと合わせるロッドとしておすすめです。「プロが使っているから使いにくい」というバスロッドではなく、プロがきちんと監修して作り込んだバスロッドなのです。ラインナップはベイトフィネスからビックベイトロッドまで多岐にわたり、バーサタイルロッドの166MはメタニウムMGLとの相性も抜群です。
シマノ ロッド ポイズン グロリアス 166M
出典:Amazon全長(m):1.98 継数(本):1 自重(g):97 先径/元径(mm):1.8/11.3 適合ルアーウエイト(g):7~21 適合ラインナイロン(lb):8~16 グリップ長(mm):215
オススメのロッド【シマノ ポイズンアルティマ】
シマノのハイエンドバスロッド「ポイズンアルティマ」もメタニウムMGLとの相性は抜群です。特に166Mとの相性は他のどのロッドよりも使いやすく、様々なルアーが意のままに操れると評判です。もしハイエンドバスロッドを1本選ぶなら、筆者はこちらを選びます。
メタニウムMGLは釣りの腕を上げてくれるリールだ！
メタニウムMGLを大解剖してみました。人気のリールだけに、選ぶ時何を基準に選べばいいか迷う時ありますよね？そんな時はあなたがどんな釣りをしているのか？どんな釣りをしたいのかを基準になさってはいかがでしょうか？ 巻物をやるならギア比は低いほうが使いやすいし、ピッチングでどんどん投げていきたいならハイギアのほうが使いやすいといった基準こそあります。それはあくまでも一例としてリールを選んでみて下さい。