スモークウッドを使いこなそう！燻製での基礎知識や簡単レシピを解説！

スモークウッドとは？

スモークウッドをご存知ですか。スモークウッドという言葉の意味から想像できるかもしれませんが、木材を粉状にして加工した燻煙材のことです。そのためアウトドアで人気の燻製料理を作る際に必要なアイテムと言えます。

スモークウッドの魅力と使い方

燻製料理初心者にも使える

スモークウッドの魅力は、なんと言っても燻製料理初心者でも簡単に使えることです。わざわざコンロなどの火を使わずにスモークウッドに直接火を付けるだけで、燻製料理を作ることができます。そのため、アウトドアで作る燻製料理に欠かせないアイテムです。

スモークウッドの種類とそれぞれの使い方

スモークウッドは、使用する木の種類によってそれぞれの特徴があります。大きく分けてヒッコリー、さくら、なら、ぶな、くるみ、りんご、ウィスキーオークの7種類です。 ヒッコリーとさくらは、特にクセや香りが強いスモークウッドです。そのため、食材によっては煙臭くなってしまう場合があるということも頭に入れておくといいでしょう。それでは種類ごとの使い方を紹介します。

「ヒッコリー」の使い方

バーベキュー大国のアメリカだけでなくヨーロッパでも大人気の「ヒッコリー」。クルミ科の広葉樹で、クルミよりも香りが強いのが特徴です。魚、肉、チーズなどさまざまな食材との相性が抜群なので、燻製料理初心者にもおすすめです。

「さくら」の使い方

日本を代表する花と言えば「さくら」。「さくら」の花は本当にきれいで見事ですが、木は広葉樹の中でも固く、スモークウッドの中でもクセや香りが強いのが特徴です。そのため、羊肉、豚肉、青魚などのクセが強い食材を選ぶようにしましょう。

「なら」の使い方

「なら」はブナ科の広葉樹です。英国のかなり広い地域に分布しているオークのことです。香りがすっきりとしていて色付きも良いのが特徴です。そのためチーズを燻製にする際に使うときれいな仕上がりになりおすすめです。またチーズ以外の食材にも使えるため、万能なスモークウッドのひとつと言えます。

「ぶな」の使い方

高さ30メートルほどにも達する落葉広葉樹です。曲げに適しているため家具の脚に適していると言われています。他のスモークウッドに比べて色付きが速いのが特徴です。さらに香りが爽やかで魚介類をまろやかな味にすることができます。またチーズにも最適なスモークウッドです。

「くるみ」の使い方

落ち着いたカラーと木目が特徴の「くるみ」は、高級家具や工芸品によく使われています。同じ系統の「ヒッコリー」と似た香りで、肉や魚だけでなく幅広い食材との相性が抜群です。またすっきりとした香りながら色付きが良いのも特徴です。

「りんご」の使い方

近年、1年中販売されている「りんご」は、夏の終わりから秋にかけて成熟する果物です。また健康にもたらす効能が素晴らしいのも特徴です。香りは果実のようにさわやかで甘く、色付きも落ち着いています。そのため、ウサギや鶏などの白い色の肉または白身魚やホタテなどに相応しいスモークウッドです。

「ウィスキーオーク」の使い方

別名ホワイトオークとも言われているのが「ウィスキーオーク」です。オークにウィスキーを染み込ませることで深い味わいになります。またナッツのような独特の香ばしさも魅力です。そのため、この香りを生かせる白身魚のようなあっさりとした食材にぴったりです。

スモークウッドの選び方のコツ

食材との相性も大切

スモークウッドの選び方は、使う食材と相性のよいスモークウッドをセレクトすることが基本となります。例えばクセのある香りのある羊肉やいわしなどの食材には香りの強いさくらとの相性が抜群です。さらに、食材に焼き色をしっかり付けたい場合は、ならやぶながおすすめです。また燻製初心者は、ヒッコリーから使ってみるといいでしょう。

アウトドアに最適なのはなぜ？

燻製　匂いだけでなく煙が充満する

室内で燻製料理を作るときに一番考えないといけないことは、換気をすることではないでしょうか。換気をしないとすぐに室内が煙臭くなり臭いが染みついてしまいます。それに比べてアウトドアでは、換気をする必要がありません。そのため長時間燻製料理を作ることも可能です。

スモークチップとの違いや使い方

スモークチップとの違いは、小さな木材タイプなので直接火を付けることができることです。スモークチップの場合は、木屑タイプなので鉄皿などにのせて下からの火力が必要です。そのため必ずコンロなどの電熱器の熱源を用意する必要があります。それでは、おすすめのチップレシピをご紹介します。

おすすめチップレシピ3選

身近な食材を使ってできるチップレシピ。今回は、豆腐、スモークチーズ、タコを使ったチップレシピを選びました。おかずが足りずあと一品追加したいという時のおかずとしてだけでなく、お酒のおつまみにもぴったりなチップレシピではないでしょうか。

燻製　チップレシピ①燻製塩麩豆腐

塩麩と燻製のコラボで作る豆腐料理。おかずにもおつまみにもぴったりなチップレシピです。

燻製　チップレシピ②スモークチーズ

フライパンと100円ショップで手に入る蒸し器を使うだけで簡単にできる自家製スモークチーズを使ったチップレシピです。

燻製　チップレシピ③タコの燻製

おつまみにぴったりなタコを使ったチップレシピです。

燻製の種類は？

燻製には大きく分けて3種類

独特の風味が癖になる燻製。食材を長時間燻煙することで保存性を高めることができるのも特徴の一つです。また、燻製には大きく分けて3種類あります。分類方法の目安は温度と燻製時間によります。そのためどんな燻製料理を作るかによって燻製方法を選ぶことができます。

低い温度による燻製「冷燻」

「冷燻」とは、25度以下の低い温度で燻製する方法です。そのため、夏場など温度が高い場合は外気が25度以上になってしまうケースがあります。そのような場合はこの燻製方法はしないようにしましょう。燻製の特徴としては、水分がぬけてドライな仕上がりになります。

一般的な温度による燻製「温燻」

30～60度ぐらいの温度で燻製する方法が「温燻」です。ほとんどの燻製にこの方法が取り入れられています。燻製の特徴は、長時間かけていぶすことです。例えば、ベーコンやロースハムなどが代表的な燻製製品です。また保存食の燻製方法に適しています。

高い温度による燻製「熱燻」

80度の高い温度で10分～1時間ほどの短い燻製時間でいぶす方法です。高い温度でも燻製時間が短いため料理を保存することができません。ですが、お手軽に熱々の燻製料理を楽しめます。また燻製時間が短いため、食材の水分が十分にありまろやかでジューシーな味わいになります。

燻製のためのスモークウッドの使い方

ここでは、スモークウッドの基本的な使い方を説明します。すでに説明していますが、スモークウッドに直接火を付けて使います。そのため花火のようにライターを使って火を付けることも可能ですが、しっかり火が付いていないと途中で煙が消えてしまう場合もあるので、注意が必要です。

燻製　①火の付け方

まずスモークウッドの片側にライターなどで火を付けます。ライターで付きにくい場合はバーナーを使いましょう。お線香のように煙が出てきたらスモーカーの中に入れます。煙の量を増やしたい場合は、両側に火を付けてみてください。または、スモークウッドの本数を増やしてみるのもいいでしょう。

燻製　②時間

スモークウッドの長さによっても違いますが、だいたい火を付けてから1本のスモークウッドで4時間～6時間燃焼し続けます。また、作りたい燻製料理によって燻製時間を短くしたい場合はスモークウッドをカットしたり、途中で取り出すなどしましょう。

燻製　③温度

気になる燻製時の温度ですが、一般的に20～70度ぐらいと言われています。そのため燻製の種類の中で、30～60度ぐらいの温度での温燻製と25度以下の温度での冷燻製に向いています。また、熱燻製のように高い温度で短時間料理する場合は、熱源が必要なスモークチップを使用するほうがベターです。

燻製　④消え

消えという現象をご存知ですか。スモークウッドに火を付けていたにもかかわらず、気づいたら途中で煙が消えてしまうことです。原因はいくつか考えられますが、スモークウッドに火を付ける時は、スモークウッドにしっかりと火を付けるようにすることが大切です。

消えが起こる原因とは？

消えの原因①

消えの最初の原因は、スモークウッドにしっかりと火が付いていなかったということによります。ライターでも火を付けることができますが、しっかり火を付けたい場合はコンロやバーナーを使うことをおすすめします。スモークウッドが、真っ黒になるまで燃焼させることでほぼ解決できます。

消えの原因②

消えの2番目の原因は、酸素の濃度が少なくなってしまうことです。スモークウッドの燃焼には、空気中の酸素が必要となります。そのため酸素の濃度が少なくなると消えが起こることになります。そのため、あらかじめスモーカーに空気穴があるかどうか確認しておきましょう。空気穴がしっかり開いていることで空気が入れ替わり、酸素の濃度が高まるようになります。

消えの原因③

消えの3番目の原因は、スモークチップが湿った状態の場合です。湿気があるとせっかく火を付けても燃焼しません。スモークウッドはブロック状の木なので、湿気を吸いやすい特徴があります。そのため、袋から出したら持ち運びにも注意する必要があります。

燻製　ダンボールの使い方

燻製器がない場合または自分で作りたい場合にダンボールが便利です。 まず、ダンボールの中に食材をのせる魚焼き網などを用意します。その後、金皿にのせたスモークウッドを入れて煙を出し続けることで燻製料理を作ることができます。また簡単に金皿をダンボールから取り出せるので、燻製時間も自分の好みに変えることも可能です。

スモークウッドのコスパは？

スモークウッドは、ネット価格でだいたい1本400円前後（2018年3月現在）です。そのためスモークチップの2倍ぐらいの価格です。まとめ買いすることで送料が無料になる場合もあるので、節約するためにもこれから燻製料理を作りたいと思っている人はまとめ買いしてはいかがでしょうか。 また、スモークウッドのタイプが決まっていない場合は、セットタイプを選ぶことをおすすめします。

スモークウッド　おすすめ人気ランキング　TOP5

スモークウッドのおすすめ　TOP5

新富士バーナーのアウトドアシリーズ「SOTO」のスモークウッド4種セット。初心者向けのヒッコリー、少し香りの強めのさくら、ウイスキーの香りが染み込んでいるウイスキーオーク、爽やかで甘い香りのりんごなど、ちょっといろいろと試してみたい人にぴったりです。

スモークウッドのおすすめ　TOP4

ウイスキーオーク、さくら、ヒッコリー、りんご、ブランド、くるみの6点セット。 ■本体サイズ：50×295×38mm（1本当たり） ■重量：250g　(1本当たり) ■使用しやすいサイズにあらかじめカットされています。 ■税込価格: 2,180円（2018年3月現在）

こちらも「SOTO」の商品です。6種類のセットなので、お試しの幅が広がります。1種だけ使用するのではなく、いろいろなスモークウッドの組み合わせも楽しめます。中でも、すでにブレンドされているスモークウッドがどんな香りなのか気になるところです。

スモークウッドのおすすめ　TOP3

さくら、ヒッコリー、ブレンド、ウイスキーオークの4点セット。 ■サイズ：50×38×100mm（1本当たり） ■重量：85g　（1本当たり） ■税込価格: 748円（2018年3月現在）

「SOTO」のミニサイズ4点セット。1人暮らしの人や少量の食材を使って燻製をしたい人におすすめです。少量の食材にさくら、ヒッコリー、ブレンド、ウイスキーオークの4種のスモークウッドを使用することで、燻製の出来上がりを比較できるのもおすすめポイントです。

スモークウッドのおすすめ　TOP2

■大きさ　　 W（上45：下50[台形]）×L 295×H 48 （mm） ※種類によって多少異なる。 　　　　 ■燃焼時間 燻製時間目安: 常温で１本あたり約４時間。 ■税込価格:　570円（2018年3月現在）

埼玉県入間郡にある進誠産業。燻製に必要な道具を販売している会社です。スモークウッドの片側にライターやコンロで火を付けるだけで使い方も簡単です。煙の量を増やしたい場合は、両側に火を付けるか1本増やすだけ。短時間の燻製の場合は、折って使用できます。 ヒッコリーは、特にベーコンやハム、スモークサーモンに最適です。

スモークウッドのおすすめ　TOP1

おすすめTOP1に見事輝いたのは、進誠産業のサクラ、ナラ、リンゴ、クルミ、ブナの5種から選べるスモークウッドです。特にサクラが人気ですが、他の種類も試す価値アリ。1本の税込み価格が348円と最安価ですが、送料が割高になってしまう場合があるので数種類まとめ買いするほうがお得です。

スモークウッドで料理しよう！

スモークウッドを使って料理をするのは難しいことではありません。様々なサイトにもレシピが公開されていますので、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。お手軽に出来るだけでなく美味しいのもおすすめのポイントです。それではスモークウッドを使ったおすすめ燻製料理をご紹介します。

スモークウッドを使った燻製簡単レシピ3選

燻製　スモークサーモン

自宅で簡単にできるスモークサーモンです。

燻製　ベーコン

まるで美味しいイタリアンお店で食べるようなベーコンができます。

燻製　マダカ

マダカがこんなにも美味しい魚のスモークに。

スモークウッドを使ってあなたも燻製のプロに

スモークウッドは燻製に欠かせないアイテムです。どのスモークウッドを使うかはあなた次第。使う食材と相性の良いスモークウッドを1種類セレクトするのもいいですが、ブレンドする使い方もあります。ぜひ使い方をマスターして、今日から燻製料理を楽しんでみてはいかがですか。