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インゲンの育て方!家庭菜園での失敗原因と栽培のコツをご紹介!

インゲンの育て方を知っていますか?インゲンは、育て方も管理方法も比較的簡単で、たくさん収穫することができる野菜です。これから。インゲンの育て方や管理方法、失敗しないポイントをご紹介します。育ててみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
2020年8月27日
naru
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インゲンについて知ろう

インゲンとは

インゲンについてご紹介します。インゲンの原産地は、中央アメリカです。マメ科インゲンマメ属に分類されている一年生作物です。インゲンには、カロテン・ビタミンC・食物繊維・ビタミンB群・カルシウムなどをたくさん含んでいます。

インゲンの花は、白色か淡い紫色の蝶型です。さやは、細長いものが多くあります。日本では、北海道でよく栽培されています。インゲンの調理方法はとても簡単です。たっぷりの熱湯でさっと下茹ですればすぐに料理に使うことができます。 生のまま天ぷらにしたり、あえ物やおひたし、バター炒めにするととてもおいしく食べることができます。また、完熟した豆を乾燥させて貯蔵し、煮豆や甘納豆などに使用されています。

インゲンの品種

インゲンは、「つるあり種」と「つるなし種」に分けられています。特徴としては、つるなし種は種まきから収穫までの期間が短く、つるあり種は種まきから収穫までの期間が長いです。他にも、さやが長い品種もあります。さやの形も「丸さや」や「平さや」など種類も豊富に存在しています。初めてインゲンを育てる場合は、つるなし種をおすすめします。

インゲン、サヤインゲン、キヌサヤとたくさんの種類がありますが、違いについて知っていますか? 通常のインゲンは、煮豆やお菓子などに使用される豆のことをいいます。野菜として使用する豆は、サヤインゲンといいます。食べる方法の違いによってつけられている名前です。キヌサヤは、インゲンと同じマメ科ですが、エンドウのさやのことをいいます。

インゲンを栽培する失敗しないポイント

育て方が比較的簡単なインゲンの栽培ポイントについて紹介します。 インゲンは、一年に3回も栽培することができます。基本的に暖かい気候が好きで、寒さには弱いです。霜の時期の管理さえ気を付けていれば4月~7月の間、花が咲いた後また種まきを行うことで連続収穫することが可能です。 土は、連作障害が起きないように3年ごとくらいに交換してあげます。畑の水はけはよくしておきましょう。


日当りのいい場所で栽培するのが基本になりますが、花が咲いてから雨に当ててしまうと花粉が上手につかない可能性があります。雨が直接当たらない場所で育てていきましょう。 また、肥料を与えすぎてしまうことによって花付きが悪くなってしまう場合もあります。肥料の与え過ぎには十分注意しておきましょう。 種まきをする前に、一晩種を水につけておくと発芽率が上がりますよ。

インゲンの育て方1「土作り」

インゲンを育てるための土作りについてご紹介します。インゲンを植え付けたり種まきを行う2週間前から土作りを開始します。 2週間前に、苦土石灰をまいて全体を深く耕しておきましょう。1平方メートルあたり100gほどの量です。その1週間後に、堆肥と化成肥料を施しておきます。堆肥は1平方メートルあたり3kg、化成肥料は1平方メートルあたり150gまいておきましょう。そのあとはしっかり耕してあげてください。

畝作り

畝の作り方について説明します。つるあり種を植え付けるときの畝は、120cmの幅で25cmほどの高さにします。つるなし種を植え付けるときの畝は、75cmの幅で25cmほどの高さにします。 畝の高さは、水はけが悪い畑を基準にご紹介しました。水はけがいい畑であれば、もう少し低くても問題ありません。畝を作ったら、上からマルチを張って植え付けのタイミングまで管理しておきましょう。植え付けは、マルチの上からでも行うことができます。

インゲンの育て方2「種まき」

インゲンの種まきを行う時期は4月~6月です。生育温度が15度~20度なのでこの時期がぴったりです。

インゲンの種まきは、直まきとポットまきの2種類あります。 種まきを行う場合は、直径7cm深さ3cmに掘った穴に4粒ほどの種をお互い離してまきます。上から2cmほど土をかけてさっと水やりを行います。 ポットの場合は、ポットの上から約3cm下まで土を入れて4粒ほど種をまきます。こちらも同じく2cmほど土をかぶせてさっと水やりを行います。 直まきを行った場合、発芽後にカラスなどの被害にあいやすいです。ポットで育てるか、カラス除けなどをして被害にあわない管理をしておきましょう。

発芽したら、間引きを行います。ポットの場合、発芽したら間引きを行い1つのポットに2本残しておきます。直巻きの場合、本葉が2枚になったら間引きを行い2本立ちにしておきます。間引き後は、土を軽く押して株がぐらつかないようにしておきましょう。

インゲンの育て方3「支柱たて」

つるあり種のインゲンを植え付けた場合、支柱が必要になります。つるあり種のインゲンは、本葉が4枚になるとどんどん伸び始めます。なので、まきつくためのネットや支柱を準備してあげましょう。 苗1か所に対して支柱を1本立てていきます。長い畝の畑であれば、ところどころ斜めの支柱をいれて安定させてあげましょう。 支柱を使わずネットを使用する場合は、きゅうり用のネットを使用します。苗のそばにネットを垂らしてあげましょう。ところどころに支柱を立ててあげることで安定させることができます。支柱もネットもつるあり種のインゲンには必要なものです。準備してあげましょう。

つるなし種のインゲンの場合、短い支柱を立ててあげることで倒れることを防止する効果があります。苗3本を挟むように支柱をたててひも2本で苗をはさむように固定してあげます。短い支柱を何本も用意できるようであれば、苗1本ずつに支柱をたてて、ひもで緩く縛ってあげても倒れることを予防できます。

インゲンの育て方4「水やりと追肥」


水やり

インゲンの水やり方法について説明します。水やりは、土の表面が乾いたら行います。特に、花が咲き終わって収穫時期に入るまでは水やりをしっかり行ってあげてください。この時期に水きれを起こしてしまうと、花が落ちてしまったりさやが変形してしまったりすることがあるので注意しておきましょう。

追肥

インゲンに与える追肥について説明します。追肥は、化成肥料を1平方メートル当たり40gほどまいていきます。まいたとき、くわなどを使って混ぜていきましょう。

インゲンの育て方5「収穫」

つるなし種のインゲンの場合、種まきから50日程度で収穫を行うことができます。つるあり種のインゲンは、種まきから70日程度で収穫を行うことができます。どちらのインゲンも、花が咲いてから2週間して実がふくらんできます。ふくらみが確認できたら収穫時期です。

サヤの大きさが15cmほどに成長したら、いよいよ収穫します。剪定ばさみやハサミなどで収穫を行います。枝を痛めてしまわないように注意しながらハサミで収穫していきましょう。切る場所は、インゲンの付け根あたりです。収穫が遅くなると、さやが固くなってしまうので早めに収穫していきましょう。早めの時期に収穫を行うことで株への負担も少なくなり、長い期間収穫を行うことができますよ。

気を付けたい病気や害虫

害虫

インゲンにつきやすい害虫は、アブラムシとハモグリバエです。特に、アブラムシには注意が必要です。アブラムシは、株の養分を吸い取ってしまいます。ウイルス性の病気も運んでくる可能性もあるので、見つけたらしっかり駆除しておかなければいけません。

アブラムシの駆除は、手作業で駆除していくか農薬を使用する方法があります。自分で取っていく場合は、根気が必要になってきますが発生初期であれば問題ありません。手作業やブラシなどで取り除いていきましょう。できるだけ農薬は使用したくないと思うので、農薬を使わずに害虫がよってきにくくする方法をご紹介します。


木酢液をいうものを知っていますか?これは、炭を作るときに出る蒸気を液体に変えたものです。この木酢液は、アブラムシなどの害虫がよってきにくくするだけでなく、有用微生物を増やして植物の根の成長を促してくれるともいわれています。 予防のために、スプレー容器に入れてかけてあげましょう。余ったら、土にかけてあげても問題ありません。木酢液は、使用方法に従って薄めて使うようにしましょう。濃すぎると有害になってしまうので気を付けてくださいね。

病気

インゲンのかかりやすい病気について説明します。梅雨時期になると炭疽病、多湿時期になるとさび病が発生しやすくなります。アブラムシが運んでくるウイルス病もかかりやすいです。 このような病気への予防は、苗通しの間隔を広くして風通しを良くしてあげたり、薬剤による防除を行います。株が蒸れてしまったり、日光不足にならないようにしてあげましょう。

プランターで育てることもできる?

プランターでの栽培方法

種からポットに育てて苗を作ったらプランターへ植え付けることで、プランターでの栽培が可能になります。60cmほどのプランターに2株植え付けることができます。根を深く貼るので、できるだけ深型のプランターを準備しましょう。 プランターに入れる土は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3に大さじ1ほどの石灰を混ぜたものを使用します。もちろん、市販の野菜用培養土を使用しても問題ありません。 プランターで育てる場合は、ネットを使用することをおすすめします。支柱をプランターの両はしにたてて、ネットをかけておきましょう。プランターであれば管理もしやすく、狭いスペースでも栽培することができるのでベランダでも栽培できますね。

初めて育てるなら「つるなし種」がおすすめ!

家庭菜園を初めて行う方は、早く収穫出来て管理方法も簡単な「つるなし種インゲン」をおすすめします。毎日の食卓にとれたてのインゲンを取り入れることができます。インゲン豆は、緑黄色野菜です。栄養素が豊富な緑黄色野菜は毎日取り入れたいですよね。

インゲンは、1つの苗からでも想像以上に実ってくれる野菜です。もし、収穫時期に間に合わず大きくなりすぎてしまったインゲンを発見したら、素揚げしてみることをおすすめします。インゲンを素揚げして塩を振りかけて食べると絶品です。自分で育てた新鮮なインゲンは、どんな食べ方でもおいしく食べられますよね。カラスなどの被害にあわないように管理して、種から育ててみてはいかがでしょうか?