はじめに
ジャスミンという花を知らなくても、ジャスミンの香りは知っているという人も多いでしょう。 そのくらいジャスミン=良い香りがする花として香水やコスメの香料として使用されています。
ジャスミンという花の呼び名はペルシャ語の「ヤースミーン」から来ているといわれており、その意味は「神からの贈り物」
ジャスミンの類まれなるその香りを象徴し褒め称える名前となっています。 香料の他、有名なジャスミン茶の原料としても使われます。
ジャスミンの特徴
ジャスミンは古くから観賞用として栽培されてきている植物です。 そのメインとなる品種はソケイとマツリカの2種類で、主に香料の原料として大規模な栽培が行われ続けています。
香料としてのジャスミン栽培
昔はフランスのグラースがジャスミン栽培地として有名でしたが、現在はジャスミン栽培地といえばエジプト、モロッコ、インドなどに移っている状態です。
お茶としてのジャスミン栽培
マツリカはジャスミンの中でもお茶の原料として栽培されています。 この品種は中国やインドネシアなどで多く栽培されますが、昼のうちに蕾を摘んで、夜、花が開き始めたらお茶とブレンドするという1日がかりの作業で作られています。
ジャスミンの花言葉
ジャスミンはその甘い香りから女性の美しさやセクシーさをあらわす花言葉の意味がつけられています。 ここでは、まず全体的なジャスミンの花言葉の意味をご紹介しましょう。
花言葉:「愛想のよい」
花言葉には花の色によって違う花言葉を持っているものと全体につけられた花言葉を持つものもあります。 ジャスミンは全体と花色によって花言葉が違ってくるので注意しましょう。 ジャスミン全体につけられた花言葉の意味は「愛想のよい」という他、「優美」や「愛らしさ」、「官能的」という意味も持ちます。
「官能的」の花言葉由来
ジャスミンの花はあのクレオパトラも愛した花として有名です。 もちろん、クレオパトラほどの美女と謳われた女性ならさそがし官能的だったことでしょう。 そのクレオパトラの色気を引き立てたのがジャスミンの官能的な香りであったといわれています。
英語の花言葉
ジャスミン全体の英語の花言葉は次の2つがあります。 「amiability」「You are cheerful and graceful」 それぞれ(愛想がよい)と(あなたは朗らかで気品がある)という意味となります。
白いジャスミンの花言葉
花言葉:温和
ジャスミンには主に白と黄色の花があります。 白いジャスミンには「温順」や「柔和」、「好色」という花言葉の意味もあります。
花言葉由来:「花の姿」
ジャスミンの花言葉には「温順」「従順」という慎ましやかな意味と、「好色」というセクシーな意味の両極端な言葉が充てられています。 これには、温順や従順は花の姿から、好色は花の香りからのイメージに対してつけられた花言葉であるからといわれます。
白いジャスミンの英語の花言葉
「amiability」「sensuality」 愛想の良い、好色なという意味が込められているのが白いジャスミンの英語の花言葉です。
黄色のジャスミンの花言葉
黄色いジャスミンは香りのない黄梅などの品種が代表種です。 そのためか、黄色のジャスミンの花言葉には美しさを称える意味のみが付けられています。
花言葉:優雅
黄色のジャスミンには「優美」「優雅」という花言葉の意味があります。 黄色いジャスミンの仲間にはオウバイという品種があります。 これは漢字では「黄梅」と書き、花姿はジャスミンととても似ていますが香りはほとんどない品種です。
このことから、黄色のジャスミンの花言葉にはセクシーな意味が無いのです。
黄色いジャスミンの英語の花言葉
「grace」「elegans」 しとやかや優雅という意味です。 黄色いジャスミンに込められた英語の花言葉の意味にも、やはり香りをあらわす情熱的な言葉は付けられていません。
ジャスミンの誕生花:6月8日
ジャスミンの誕生花は6月8日です。
開花時期
ジャスミンの一般的な開花時期は3月から6月です。 しかし、品種によっては夏が終わる頃まで咲き続ける品種もあります。
ジャスミンの花言葉の贈り方
ジャスミンと言えば甘い香りから女性をイメージする人も多いでしょうが、その花言葉には「柔和」や「温順」もあり男性に向けたプレゼントとしても使用できるでしょう。 ジャスミン=女性という考え方では他の人と同じ贈り物しかできません。時には見方を変えてみてはじめて、意外で驚きのある贈り物ができます。
こんな人におすすめ
情熱的な花言葉の意味を込めて-恋人に向けて。 穏やかな花言葉の意味を込めて-優しい会社の上司に向けて。 もちろん、どちらも男性・女性にこだわらずその人にあったジャスミンの贈り方を考えるのも楽しいです。
プレゼントの贈り方
ジャスミンは切り花にしてしまうと日持ちがしないので、切り花はプレゼントには向きません。 すぐ枯れてしまう花をもらうのは縁起が悪いと好まない人もいるからです。 ジャスミンの花を贈るなら鉢植えが良いでしょう。
またはプリザーブドフラワーにしたものをインテリアに加工したものも、いつまでも綺麗な花が楽しめて人気があります。
花と一緒に贈るおすすめグッズやアイテム
ジャスミンの花と一緒に贈るなら、やはりジャスミンに関連したアイテムやグッズを選びましょう。 ハーブティーがお好きな人には、ジャスミン茶を素敵な茶器と一緒にプレゼントするのも素敵です。 お花を育てるのが好きな人はジャスミンの苗木をプレゼントしても喜ばれるのではないでしょうか。
ジャスミンの飾り方
ジャスミンの花姿は清楚で穏やかな女性の姿を連想させます。 南インドではジャスミンの髪飾りは結婚する女性の大切なアイテムです。 この他、ジャスミンの花を髪飾りにする地方は少なくありません。
生花はもったいないですが、日本にもジャスミンの花を髪飾りに加工したものが売られています。 鉢植えをお部屋に飾るのもよいですが、たまには自分の自慢の黒髪にジャスミンを飾ってみるのもよいでしょう。
風水情報
風水では、鉢植えの花は外に飾るのがよいとされています。 鉢植えを室内に飾っていると恋愛運が低迷するといわれているからです。 ジャスミンは切り花にされることは少ない花なので、鉢植えを外に置くのが風水的には良いでしょう。
方角は北側の鬼門に置くのがおすすめです。 白い花の持つ浄化の力で鬼門方向からくる悪い運を払ってくれます。
ジャスミンの基本情報
科名・属名
ジャスミンの科、属性はモクセイ科ソケイ属です。 ソケイ属の植物は世界中に300種類以上存在します。
和名・英名
ジャスミンの花を英語で書くと「Jasmine」。 漢字の名前は素馨(ソケイ)、茉莉花(マツリカ)となります。 ソケイとマツリカはジャスミンの有名な2品種でもあります。
原産地
ジャスミンは温かい地方を原産としています。 アジアからアフリカの熱帯や亜熱帯が原産地です。
栽培されている国・地方
香料の原料とされることが多いソケイは、エジプトやインドで多く栽培されています。 お茶として消費されるマツリカの種類は、中国の南部や台湾を中心としたアジアで多く栽培されているのが特徴です。
花名由来
ペルシャ語のヤースミーンがジャスミンの語源です。 ヤースミーンには「神の贈り物」という意味があります。
まとめ
ジャスミンには、花の香りを楽しむ品種、お茶にして楽しむ品種の大きく分けて2つの品種がありました。 花言葉も花の姿とその香りで両極端な意味の言葉が充てられているのが特徴的でした。
素敵な花言葉がある花ですが、切り花には向かないのでプレゼントにする時は小さな鉢植えやプリザーブドフラワーなどに加工されたものを贈るのがよいでしょう。
乾燥されてお茶に加工されたジャスミンの花ならば女性だけでなく男性へのプレゼントにも喜ばれるでしょう。 中国茶だけでなくハーブティーがお好きな人にはぜひ素敵な茶器と一緒にジャスミン茶を贈ってみてはいかがでしょう。