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サンスベリア(トラノオ)の育て方!植え替えや増やし方など失敗しないコツとは?

サンスベリアはトラノオとも呼ばれる観葉植物です。まっすぐにスッと伸びる葉とその模様が特徴的です。育て方や増やし方も簡単で初心者の人でも育てやすい観葉植物の一種です。今日はサンスベリア(トラノオ)の育て方とお手入れの方法と共に、増やし方もご紹介していきます。
2020年8月27日
佐藤3
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サンスベリア(トラノオ)とは

サンスベリア(トラノオ)は他の観葉植物と比べても育て方が簡単で初心者でも育てやすい観葉植物のひとつです。サンスベリア(トラノオ)は気づくと株が増えていて、株分けで簡単に増やすこともできます。 横に広がらず、大きくなっても100cm程度とインテリアとしてもちょうどよい大きさであることから、室内に飾る植物として人気があります。

幸運の植物

模様が綺麗で手入れも簡単なサンスベリア(トラノオ)は風水では幸運の植物とよばれています。 サンスベリアの花はあまり咲かないですが、これにも贈り物にピッタリな素敵な花言葉を持っています。 まずはサンスベリア(トラノオ)の基本情報から見ていきましょう。

科名・学名

サンスベリア(トラノオ)はリュウゼツラン科(キジカクシ科)チトセラン属の観葉植物です。 学名は「Sansevieria trifasciata」といいます。

原産国

サンスベリア(トラノオ)はアフリカや南アジアの比較的乾燥した地帯が原産国です。 その品種は70種類ほどあるといわれています。 日本に入ってきたのは明治の末ころといわれています。

英語名・別名

サンスベリア(トラノオ)の英語の名前は「Snake Plant」。蛇のような長く伸びた葉からイメージされた名前です。 この他英語名にはヴォストヘンプという名前があり、これは弓の弦に使う麻という意味があります。サンスベリアの繊維から、弓の弦となる糸が取れたことに由来します。

日本語名・別名

日本では別名虎の尾(トラノオ)千歳蘭(チトセラン)厚葉千歳蘭(アツバチトセラン)とも呼ばれています。

サンスベリア(トラノオ)の名前の由来

サンスベリアにはトラノオという別名がありますが、これはサンスベリアの葉の模様が虎縞に見え、その形が尾のようなことから名付けられました。 しかしサンスベリアにも種類があり、全てのサンスベリアがトラノオのような形や模様であるわけではありません。 「サンスベリア・トリファスキアタ・ローレンティ」という品種がトラノオのような形や模様をしており、これがトラノオの名前の由来といわれています。

サンスベリアとサンセベリア

サンスベリアにはサンセベリアという別名もあります。どちらも学名の読み方の違いだけで、間違った読み方ではありません。 しかし、一般的にはサンスベリアで流通していることが多いでしょう。

学名の由来

サンスベリアの学名は「Sansevieria trifasciata」ですが、これはナポリのサンセビエロの王子の名前を記念として付けられています。 サンセビエロという地名がサンスベリアの学名の由来になりました。

サンスベリア(トラノオ)の特徴

サンスベリアは観葉植物の中でも葉が厚く多肉植物のひとつとして考えられています。そのために乾燥にも強いのが特徴です。 また空気清浄機能に優れている、風水で良い意味を持っている、手入れが簡単などの特徴もあげられます。これらについては後述で詳しくご紹介します。

サンスベリア(トラノオ)の種類

サンスベリア(トラノオ)は非常に多くの品種がある観葉植物です。 その豊富な品種の中からよく見かける人気の高いものをご紹介します。

サンスベリア・ファーンウッド・ミカド

歯が細く、株わけの増やし方でよく増える品種です。 とても株が増えるので群生になりやすいです。

サンスベリア・ハニー

短めの葉が上から見ると綺麗に放射状に生えてくることから人気のある品種です。

サンスベリア・サムライドワーフ

サンスベリアの中でもトラノオの模様がなく縁に黄色が入る肉厚の葉がロゼット状に広がる品種です。 ミニサムライとも呼ばれ、サンスベリア・ハニーと共に人気が高い品種です。

サンスベリア(トラノオ)の育て方:難易度

サンスベリアの育て方難易度は「とても簡単」で初心者の方でも正しい育て方をすれば面白いようにどんどん増えていく楽しい観葉植物です。 乾燥した地域の原産なので水やりはあげすぎなければ少しくらい忘れても枯れてしまうことはなかなかありません。 寒さには少し注意が必要ですが、暑さと乾燥に強く品種によりミニサイズのものから100cmくらいになるものもあります。

サンスベリア(トラノオ)の育て方

サンスベリア(トラノオ)の育て方①土

サンスベリアの育て方で最初に気をつけるのは土です。 サンスベリア用の土を買ってくれば、他に手間もかかりません。 観葉植物用の土を使うなら鹿沼土と4:1か3:1程度に混ぜて使用すると良いでしょう。 水はけのよい土にしてあげることで、水やりでの失敗が減り手入れも簡単になるでしょう。


サンスベリア(トラノオ)の育て方②害虫

サンスベリアは育て方は簡単ですが付く可能性のある害虫の種類は多いです。 それぞれの害虫のからのお手入れ方法をご紹介します。

ハダニ

サンスベリアの葉の裏側に潜んで葉の汁を吸う害虫です。気付かず放置していると葉が枯れてしまうことがあります。 ハダニを見つけたら、お手入れ方法は取り除くことで駆除できます。

アブラムシ

アブラムシは観葉植物だけでなく色々な植物につく害虫です。 汁を吸う時にすす病などのウィルスを媒介します。 この時のお手入れ方法は、アブラムシ駆除の薬剤を使用します。

ナメクジ・ダンゴムシ

ナメクジやダンゴムシは葉や芽を食べてしまうこまった存在です。 外に出しておくとつきやすく、ナメクジは夜に活動するので見つけにくい害虫でもあります。 ナメクジやダンゴムシを見つけたらお手入れとして、割り箸などでつまんで捨てましょう。 サンスベリアの葉の間に潜んで見つけにくいナメクジやダンゴムシには駆除用の薬剤も有効です。

サンスベリア(トラノオ)の育て方③置き場所

サンスベリアは乾燥には強いですが、その半面風通しが悪いと株の根元が群れて腐って枯れてしまいやすくなります。 また、室内に置く場合はエアコンの風が直接当たらないような場所に置きましょう。

おしゃれな飾り方①

サンスベリアの中でもあまり丈が伸びずミニ種と呼ばれる品種は、床の低い位置に置くと目線から外れてしまいせっかくの素敵な姿が目立ちません。 棚の上などある程度高さのある場所に飾るとよいでしょう。 あまり水を上げる必要もありませんので、水を嫌うものの側にも置くことができます。

おしゃれな飾り方②

ホームセンターや園芸店ではおしゃれなスタンドが売られています。 サンスベリアは縦に伸びる品種が多い植物なので、縦のラインを強調してあげるとスマートでモダンな雰囲気のインテリアになります。 スタンドを利用したスラッとした飾り方もおすすめです。

おしゃれな飾り方③

サンスベリアは株分けでいつの間にかたくさん同じ種類が増えていることも多いです。 そんなときには、同じくらいの大きさのサンスベリアをズラッと横に並べて飾ってみてはいかがでしょうか。 同じ鉢に植える、大きさを揃えることで幾何学模様のような美しさを表現できます。

おしゃれな飾り方④

背の高い品種を並べて置くことで、圧迫感を感じさせない部屋のパーテーション代わりに使うことも可能です。 カフェカーテンとの組み合わせで、上側はカーテンで下側はグリーンでと、とてもおしゃれな目隠しになります。

おしゃれな飾り方⑤

立派に育ったサンスベリアの鉢は、目立つところに置いてその素晴らしい姿を見てもらいましょう。 玄関先や部屋のワンポイントとして存在感を出してくれます。 他の同じくらいの高さの植物と比べて横に広がらないので上にはスペースがあるけれど、横にはあまり広くないというところにも便利に飾ることができます。

サンスベリア(トラノオ)の育て方④越冬

サンスベリアはアフリカなどの原産の観葉植物なので暑さには強いですが、寒さには少し弱い性質があります。 気温が10度以下になるような時は外に放置せずに室内に入れてあげましょう。5度を下回るとサンスベリアは枯れてしまいます。 寒くなると成長が止まりますので、水やりは月に1度程度を目安にして水のあげすぎに注意します。

冬場の暖房

いくら冬の寒さが少し苦手なサンスベリアでも、冬の暖房器具の熱風が直接あたる所では元気がなくなってしまいます。 冬だから暖かくしてあげようとするのはよいのですが、置き場所にも注意してあげましょう。

サンスベリア(トラノオ)の育て方⑤肥料

サンスベリアは肥料のお手入れはほとんど必要とせず、水やりだけでスクスクと大きくなります。

液体肥料は2000~3000倍に薄めて

もし成長を早くしたいのであれば、2000~3000倍に希釈した液体肥料を与えます。 肥料をあげるペースは10日に1度程度でよいでしょう。

固形肥料

固形肥料を根元に置く場合は、4〜7月と10月に緩効性のものをあげるようにしましょう。

肥料のあげすぎに注意

あまり肥料を与えすぎると葉が肥料で焼けて変色してしまいます。 サンスベリアに肥料をあげるときには、しっかりと液体肥料の濃度を守って肥料のあげすぎに注意しながら与えましょう。

サンスベリア(トラノオ)の育て方⑥水やり

サンスベリアのお手入れは水やりと株分けをしてあげるくらいです。その中で頻繁に行うお手入れとしては、水のあげすぎに関する注意だけです。

根腐れ

水やりが過ぎると根腐れの原因となります。 水やりは土が完全に乾いてからたっぷりとあげるようにしますが、少しくらい忘れていても葉肉が熱いのですっかり枯れるまで時間がかかり、よっぽどのことがないかぎり初心者でも枯らしてしまうことはないでしょう。 特に冬には、気温が10度程度になったら月に1度の水やり程度で十分です。

サンスベリア(トラノオ)の育て方:植え替え


サンスベリアは地下茎を作る植物です。 そこからにょきにょきと新しい株がどんどん増えてきます。放っておくと鉢の中が増えたサンスベリアの株で一杯になって根詰まりをおこしていることもよくあります。 定期的に植え替えをして、元気に育つようにお手入れしてあげましょう。

植え替え方①

サンスベリアの株を鉢から抜き、古い土を落とします。あまり丁寧に落とそうとすると株がバラバラになってしまいますのでだいたい落とせればOKです。

植え替え方②

鉢から抜いて古い土をとった株は、そのまま植え替えることはしません。 ゆっくりと1日かけて日陰で乾かしてから植え替えるようにしましょう。

植え替え方③

前よりも大きめの鉢の底に鉢底石を敷いて、サンスベリア用の土を入れ植え付けます。 サンスベリア用の土が売っていない場合は、観葉植物用の土3に対して鹿沼土を1混ぜ込んだものを使用します。 サンスベリア用の土は水はけのよさを重視しましょう。

植え替え方④

1日乾かした株を、鉢の真ん中に置き株がグラグラしないよう、周りから少しずつバランスよく土を入れてあげます。

植え替え方⑤

植え替えてから1週間ほどは水やりをしません。 サンスベリアは弱っている根に水やりをすると腐ってしまうことが多いためです。

植え替え時期

冬の時期と、5月から10月までの真夏(8月・9月)を除いた時期に植え替えを行いましょう。

サンスベリア(トラノオ)の育て方:増やし方

サンスベリアの増やし方には「株分け」「挿し木」「水差し」の3種類の方法がありますが、水差しの方法は挿し木の方法とほぼおなじなのでここでは株分けと挿し木の方法をご紹介します。 挿し木や水差しの方法で増やすと先祖返りといってサンスベリアの斑(ふ:模様)が消える現象が起こります。 綺麗な模様をそのままに増やしたいなら株分けを行います。

サンスベリア(トラノオ)の育て方:挿し木

挿し木での増やし方①

挿し木でのサンスベリアを増やし方は、まず葉を5cmから10cmの長さにカットします。

挿し木での増やし方②

サンスベリア用の土に、葉が生えていた方向そのままになるように伸びる方向を上にして挿し木します。

挿し木での増やし方③

挿し木をしたら、水はあげずに数日放置しておくと根が伸びてきます。根が伸びたら水をあげます。

挿し木で増やし方:時期

冬の寒い時期はサンスベリアは成長を止めて休止しています。 冬の休止中を避けて暖かくなってから、時期的には5月から8月頃に行います。

サンスベリア(トラノオ)の育て方:株分け

株分けも冬場を避けておこないます。 挿し木の時期と同じくらいの時期(5月から8月)に行うとよいでしょう。

サンスベリア(トラノオ)の株分け①

植え替えと同じように株を鉢から取り出します。

サンスベリア(トラノオ)の株分け②

株ひとつひとつの絡まっている根をハサミで丁寧に切り分けます。根の先についている白い突起は子株でこの後新しい株になります。切り取らずに株の根元につけたままにして植えるとすぐにまた株が増えます。

サンスベリア(トラノオ)の株分け③

傷んだ根やカビた根を取り除き、1日日陰で乾燥させた後、ひとつひとつ鉢に植え付けていきます。

サンスベリア(トラノオ)のトラブル対策

剪定

サンスベリアは伸びている葉の剪定作業などは必要ありません。 根元の古い葉を取り除く程度でよいでしょう。


根詰まり

どれだけ余裕をもった大きな鉢に植えたとしても、サンスベリアはどんどん株が増えて根詰まりを起こします。 最低でも2年に1度は冬場を避けた4月から10月までの間に、株分けや植え替えを行い根詰まりを防ぎましょう。

サンスベリア(トラノオ)の花について

サンスベリアは葉の様子を楽しむ観葉植物です。 しかし、ちゃんと花もつけますし、花には素敵な花言葉が存在します。 ここでは、サンスベリアの花とその花言葉についてご紹介していきます。

サンスベリア(トラノオ)の花言葉:栄光

サンスベリアの花言葉は「栄光」です。また「不滅」という意味もあります。 これは、サンスベリアの別名である「千歳蘭」という呼び名からきた花言葉です。 千歳(ちとせ)とは1,000年という年数ではなく、非常に長い間という意味があります。千歳飴の千歳と一緒です。 サンスベリアを店舗の開店祝いとして贈る人が多いのは、このように長い間お店が繁盛するようにという縁起物という意味で贈られます。

サンスベリア(トラノオ)の誕生花

サンスベリアの誕生花は6/20と7/28です。

サンスベリア(トラノオ)の贈り方

サンスベリアは幸運を運ぶ植物、栄光という花言葉、魔除けの意味もあるまさに贈り物にピッタリな植物です。

贈りたい人

これから新しい生活をはじめる人への新築祝い、開店祝いにサンスベリアを贈るのが一般的です。 花言葉には「寛容」という意味もありますので、小さな仲違いをしてしまったお友達にプレゼントして仲直りするにもよいのではないでしょうか。

贈る時に添えたいプレゼント

サンスベリアは育て方も簡単で株分けで長く残る贈り物です。それと一緒に添えるならば、そちらはあまり残らないものがベストでしょう。 贈る相手の好みに合わせた食べ物や、新居に必要なものを買い足すのに使える商品券などはいかがでしょうか。

サンスベリア(トラノオ)と風水

サンスベリアは風水でもよい気を出して悪いエネルギーを浄化する幸運を運ぶ観葉植物として扱われています。 またトラノオの名前の由来である虎模様は、風水では魔除けや厄除けの意味もあります。 このことから、サンスベリアは縁起の良い植物として家に置くとよいとされています。

魔除けの置き方

玄関やトイレ、窓の側など魔が入り込むところにサンスベリアを配置することで、魔除けの役目を果たしてくれるといわれています。

サンスベリア(トラノオ)の花の時期

サンスベリアの花の時期は8月から10月にかけてです。 株が小さいうちはなかなか開花はしませんが、大きく古い株になるとジャスミンにも似たとても良い香りを放つ花を咲かせてくれます。

サンスベリア(トラノオ)のその他情報

サンスベリアはシックハウス症候群の原因といわれるホルムアルデヒドやアンモニアといった有毒成分を吸収してくれます。 このことからサンスベリアは「空気清浄の効果がある観葉植物」と呼ばれています。 NASAが発表した資料には、他の空気清浄効果のある植物の中でもトップクラスの実力を持った観葉植物と記されています。

まとめ

風水でも運気のあがる幸運の植物であり、空気を綺麗にする働きもあるサンスベリアは乾燥に強いので水やりの心配もなく育て方も簡単です。冬には温暖地であればほぼ水やりの必要もなく手間がかからない植物です。 植物の育成が苦手な人にもお手入れが楽で、どなたにプレゼントしても喜ばれます。 どんどん新しい株がでてくるので株分けでの増やし方も簡単です。 幸運の植物サンスベリアをおともだちやご家族にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。