はじめに
アイビーは、ガーデニングにもよく使われますが、その生命力の強さから、壁一面を覆いつくしたりしていたりもします。甲子園球場なども、アイビーで覆われていますよね。雑草並みの生命力があるにもかかわらず、空間をおしゃれに見せてくれるアイビーには、風水効果もアリ、素敵な花言葉もあります。しかし、一方で目を逸らしたくなるような怖い花言葉もあります。そこで、アイビーの花言葉を中心に、アイビーの贈り方や飾り方など、アイビーの楽しみ方をまとめました。
アイビーの特徴
アイビーはヨーロッパや西アジアを中心に自生している、常緑のつる性植物です。つるに生える細い根を利用して、地面はもちろん、壁や崖など、あらゆる場所に伸びていきます。葉の形は丸みを帯びたものから、尖ったものまであり、色も斑入りのもの、明るい緑、暗い緑・・・と多種多様な品種があります。
とても美しい葉が魅力的なアイビーですが、自生地以外では「侵入種」として扱われることもあります。アイビーの中でも、日本で最も多く販売されている「セイヨウキヅタ」は、アメリカのオレゴン州などでは販売や輸入が禁止されています。
アイビーは、人の手が加わらなくなった古い建物などを、ものすごい勢いで覆ってしまうこともあります。アイビーは、細い根で建物にしがみついているため、撤去しようとしても、おびただしい数の根のあとが壁に残ってしまい、完全に取り去ることは難しくなります。他にも、雨どいなどの排水路を塞いだり、タイルを持ち上げたり、建物にダメージを与えることもあるので、植える場所には注意が必要です。ただ、個人的に楽しんだり、贈り物にするくらいでは、環境や家屋にダメージを与えることはないので、安心してくださいね。
アイビーの花言葉
まずは、アイビーの花言葉から見ていきましょう。その美しい姿にぴったりな素敵な花言葉から、その姿からは想像できない少し怖い花言葉まであり、興味深いですよ。
花言葉:永遠の愛
アイビーには「永遠の愛」という花言葉があります。この花言葉は、ギリシャでは、婚約の際に女性から男性にアイビーを贈る習慣があるなど、世界中で広く知られています。そのため、日本でも結婚式のブーケや飾りなどにも使用されることが多いです。
「永遠の愛」の花言葉由来
アイビーは、とても生命力が強く、雪が降ってもほとんど枯れることはありません。そのため、枯れずに伸びていくこから、枯れない愛、つまり「永遠の愛」という花言葉がつきました。
花言葉:友情
アイビーの花言葉には、「友情」という花言葉があることも有名です。友情という花言葉を持つ植物は多いですが、なぜこのアイビーに友情と言う花言葉が付いたのでしょうか。
「友情」の花言葉由来
アイビーに「友情」という花言葉が付いたのは、アイビーが建物などにしっかりとしがみついて伸びていく姿を、絆や友情の強いつながりに見立てたからです。今までもこれからも繋がっていたいという友達への気持ちは、「永遠の愛」にも通ずるものがありますよね。
花言葉:誠実
また、「永遠の愛」や「友情」とは少しニュアンスが異なる花言葉として「誠実」があります。一体アイビーのどんな姿からこの花言葉は生まれたのでしょうか。
「誠実」の花言葉由来
なぜ「誠実」がアイビーの花言葉になったかと言うと、壁などにしっかりと根を生やしている姿に由来していると言われています。しっかりと地に足をつけて伸びていく姿は、もしこれが人間だったら、確かに誠実な人ですよね。
花言葉:死んでも離れない
そしてアイビーにはもう一つ、少し怖い花言葉として「死んでも離れない」という言葉があります。「死んでも離れない」と聞くと、少し恐怖さえ覚えますが、いったいどんな由来があるというのでしょうか。
「死んでも離れない」の花言葉由来
「死んでも離れない」という花言葉の由来は、実は「永遠の愛」や「友情」の由来によく似ていて、つるを伸ばしながら壁などにしっかりしがみついたアイビーの姿から連想されています。また、アイビーは葉が枯れてしまっても、つると根は、しっかりと壁などに貼りついたままです。まさに、死んでも離しません。しかし、言い方を変えれば、「死んでも、生まれ変わっても一緒にいたい」ということにもなるので、完全にネガティブなイメージというわけでもありません。
西洋のアイビーの花言葉
西洋では、他に2つの花言葉があります。西洋では、怖い花言葉はないようなので、安心してください。
花言葉:忠実
西洋では、アイビーに「忠実」という花言葉があります。忠実と一口に言っても、いろいろな場面が想像できますが、やはり西洋でも愛にちなんだ忠実を指した花言葉のようです。
花言葉由来:「忠実」
アイビーがしっかり根付いて伸びていく姿と、「忠実」な恋人の姿を重ねて、この花言葉が生まれました。恋人に対し真心を込めた対応をする姿、労をいとわず尽くす姿は、確かにただひたすらに根を張り伸びていくアイビーの姿に似ているかもしれません。
花言葉:夫婦愛
アイビーには「夫婦愛」という花言葉もあります。アイビーのどのような姿から、この花言葉が生まれたのでしょうか。
花言葉由来:「夫婦愛」
アイビーが壁や崖にしがみついて、枯れることなくグングン伸びていく姿と、夫婦の理想の姿を重ねあわせて誕生したのが、この「夫婦愛」という花言葉です。お互いに側にいて、支え合って前を向いて成長しながら暮らす夫婦は、確かに素敵ですよね。
アイビーの誕生花:1月21日
アイビーは、1月21日生まれの方の誕生花です。寒さの厳しい時期ですが、アイビーの葉は寒さにも強いので、プレゼントにも利用できます。1月21日の誕生花は、他にも「ロウバイ」や「クロッカス」「ユキヤナギ」などの冬に咲く花があります。
開花時期
アイビーの開花期は9~12月です。ただし、かなり長く生きたアイビーしか花をつけない上、見た目も目立つわけではなく、開花は長くても1週間と、アイビーの花に出会える可能性はかなり低いです。そのため、アイビーの花はとても貴重なので、見つけたらしっかりと目に焼き付けておいてくださいね。
しかし、黄色の大きな花を咲かせたアイビーを見たことがある人もいるかもしれません。葉の形もアイビーで、つる性植物ではありますが、これは「マーガレットアイビー」と言って、キク科の植物です。アイビーと言う名前が付いているので、勘違いする方も多いようですが、これはアイビーではありません。ただ、花もアイビーの葉も両方楽しみたいという方は、マーガレットアイビーを育ててみるのも良いかもしれませんね。
アイビーの花言葉の贈り方
アイビーの花言葉にネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれないので、アイビーを贈るときは、気持ちを表す言葉やメッセージカードを添えるのもおすすめです。
こんな人におすすめ
アイビーには怖い花言葉はあるものの、見た目がとても華やかなので、大切な人への贈り物にぴったりです。友達や恋人へ、また、プロポーズにもおすすめですよ。
プレゼントの贈り方
アイビーは、どんな花とも相性が良いので、フラワーアレンジにしてプレゼントするのがおすすめです。また、アイビーはつる性のため、使い方によって丸みを出したり、長さを出したり・・・とアレンジの雰囲気を決めるのに役立つので、上手に取り入れてみてくださいね。
また、アイビーなどの美しい葉を主役にした、グリーン中心の花束も素敵ですよ。特に、女性から男性へのプレゼントとして人気があります。
他にも、アイビーは育てやすいこともあり、鉢植えをプレゼントする人も多いです。サイズはミニ観葉サイズからあるので、選びやすいのもうれしいですよね。アイビーは、どんな鉢に植えるかでも雰囲気が変わってくるので、贈りたい相手をイメージしながら、鉢や鉢カバーを選ぶの楽しいです。
花と一緒に贈るおすすめグッズやアイテム
アイビーはシンプルで、爽やかなイメージがあるので、オーガニックコスメなどど一緒に贈ってみるのはいかがですか。オーガニックコスメの中でも、ハンドクリームは種類も多く、男女問わず喜ばれるので、おすすめです。
アイビーの飾り方
アイビーの飾り方は様々ありますが、一番お手軽なのが、花瓶に生ける飾り方です。特に、透明のガラス製の花瓶との相性は抜群で、おしゃれな空間づくりに役立ちます。
アイビーは、リース作りにもよく利用されます。アイビーだけで作ってもおしゃれですが、季節の花や木の実を合わせてもかわいいです。
アイビーは、ドライフラワーにしても楽しめます。つるの自然な曲線のおかげで、数本だけでもおしゃれに見えます。風通しの良い場所に干しておくだけで簡単に作れるので、花束などに使われていたアイビーなどをリユースしてもいいですよね。
風水情報
アイビーには風水効果があることでも知られています。アイビーは、恋愛運上昇や金運アップ効果が期待できる植物で、飾る場所によって効果が変わってきます。恋愛運を上昇させたい方は、南か東南に飾りましょう。一方、金運をアップさせたい方は、北に飾りましょう。その方角に良い飾り場所がない・・・と言う方は、玄関に置くことで、いろいろな運気を招き入れることもできます。玄関にアイビーを飾ると、邪気を払う効果も期待できるので、あなたの願いに合わせて、アイビーを飾ってみてくださいね。 アイビーを飾りすぎて運気が下がるということはないので、アイビーの生命力を活かして、たくさん飾るのもおすすめです!
アイビーの基本情報
科名・属名
ウコギ科キヅタ属
和名・英名
和名:西洋木蔦(セイヨウキヅタ)・イングリッシュアイビー・アイビー・ヘデラ 英名:English ivy・Common ivy・Ivy
原産地
ヨーロッパ・西アジア・北アフリカ
花名由来
学名である「ヘデラ」は、ギリシャ語で葉が密集するという意味の「Hedra」が語源となっている説と、ラテン語の「Haerere」が語源になっているという説があります。また、和名の「ツタ」は、どこでも「伝」うことから名づけられたと言われています。
アイビーの育て方
アイビーは非常に丈夫で育てやすい植物です。また、気に入った品種があれば、簡単にどんどん殖やすこともできます。アイビーは空間をおしゃれにする効果もあるので、ぜひ、育ててみてくださいね。
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まとめ
花言葉を中心に、アイビーについてご紹介してきましたが、魅力は伝わりましたか。アイビーには怖い花言葉もありましたが、よく言えばそれも愛情の裏返しです。ネガティブなイメージは取り去って、ぜひ、大切な人への気持ちと一緒に、アイビーを贈ってみてくださいね。