ドライシャンプーとは
ドライシャンプーとは水で洗い流す必要のないシャンプーです。頭皮全体にスプレーしてよく揉みながらマッサージをして、蒸しタオルでふき取り、ドライヤーをかけると、髪の毛だけでなく頭皮の脂汚れが落ちてスッキリします。 主に入院中や施設のケア用品として使われていましたが、「阪神淡路大震災」後、水の使えない被災地などで多く使われるようになり、現在は登山やアウトドアそして防災用品などの便利グッズとして人気が高まっています。
海外では3日置きに洗い流すシャンプーをした方が髪に良いと、毎日シャンプーする方が珍しく、ドライシャンプーが多く使われているようです。
ドライシャンプーの効果とは
普段のシャンプーの洗い過ぎに注意も
夏場の汗を沢山かく時期は、何度もシャワーを浴びてシャンプーもしているのではないでしょうか。脂性ですぐに髪がベタ付く方もいらっしゃると思いますが、普通タイプの方場合、なんか髪がパッサパサという感じになった事が一度はあるのではないでしょうか。
夏場は紫外線などの影響もありますが、「頭皮の潤いを流し過ぎ」という状況も起こっています。洗浄力の強いシャンプーで一日に何度もゴシゴシとシャンプーすると潤いも流れてしまいます。
頭皮にトラブルがある時も
頭皮に吹き出物が沢山ある場合も、色々な原因があるとは思いますが、脂っぽいからとゴシゴシ洗い過ぎると、頭皮は逆に失った油分を補充しようと、より一層脂分を放出します。そして頭皮の吹き出物が治らないという悪循環が起こります。
頭皮もお顔の延長です。肌にニキビが多い時は頭皮にもニキビがある場合があります。脂っぽくても適度に潤いも無いとバランスが大きく崩れるのです。
自然治癒力
肌には自然治癒力があるので、できればあまり刺激を与えずに、水洗いだけをして回復を待つという方法もありますが、効果はすぐには現れないので、それが逆にストレスになる場合もありますよね。
そんな時は水で流すシャンプーは水洗いだけにして、匂いが気になる時は刺激の少ないオーガニックのドライシャンプーを2日に1回取り入れてみてはいかがでしょうか。かゆみがひどい時は炎症を起こしていると思うので、皮膚科を受診してみてくださいね。
ヘアカラー後におススメ
ヘアカラー後などは、頭皮もダメージがある場合もあるし、髪にカラーを定着させるためにも洗い流すシャンプーではなく、2日間はドライシャンプーをおススメするサロンも多いようです。良い匂いのドライシャンプーも沢山販売されているので使い方を覚えて頭皮と髪をきれいに保ちたいですね。
ドライシャンプーの種類
ドライシャンプーの種類は5種
ドライシャンプーとは ●ジェルタイプ ●スプレータイプ ●ムース（泡）タイプ ●粉末タイプ ●シートタイプ など5つのタイプがあります。 一般にはスプレータイプが多いようですが、購入の際は使いやすいのを選んでくださいね。持ち運びやすいコンパクトサイズも販売されています。
タイプごとの説明
●ジェルタイプとはその名の通りジェル状のドライシャンプーです。使い方は頭皮に直接チューブから絞り出すように付けるので頭に塗布しやすいタイプではないでしょうか。
●スプレータイプとは液体だけのミストタイプとLPGガスが含まれているタイプの2つがあります。使い方は頭に直接スプレーします。LPG製品は、ご使用の際は火のそばでの使用はお気を付け下さい。 ●ムースタイプとはドライシャンプー液が泡状で出てくるタイプです。使い方は泡なので頭に付けてマッサージすると1番洗った感じがするかもしれませんね。
●粉末タイプとはベビーパウダーのように皮脂を吸着させてサラッとさせる効果があります。使い方は手のひらに少量取りながら手のひらや指先になじませて頭皮にもみこむように付けます。 ●シートタイプとは汗ふきシートのように洗浄液の成分が浸透しているシートです。拭くだけでスッキリできるのでお出かけに便利なアイテムですよね。
ドライシャンプーの成分
ドライシャンプーの成分はエタノールが主成分の消臭殺菌効果があるものが多く、トニックに近い清涼感や、皮脂汚れををかるく落とすタイプが主なのですが、最近は頭皮や髪に優しいオーガニックや弱酸性の物など種類が豊富になっています。
とはいっても、ドライシャンプーは普通のシャンプーと同じではありません。汗をかく時期は最低でも一日おきに普通のシャンプーをした方が清潔感を保てるでしょう。
ドライシャンプーの使い方
色んな便利なアイテム
ドライシャンプーは以前はシャンプーが難しい環境での使用を中心に考えられていましたが、今は、種類も多くヘアケア用品として普通に使用されている方が増えています。
入院や病気で寝込んで洗えない時はもちろん、登山やキャンプなどお出かけの時、スポーツの後や仕事帰りのラッシュ前など、様々なシーンで便利なアイテムとなっていますよ。
ドライシャンプーの使い方
ドライシャンプーの使い方は、 ●まずは髪をよくブラッシングして、頭皮の汚れを浮かせます。どのタイプの使用でも、髪の根元を意識してつけましょう。一か所だけに付けるのではなく、髪をかき分けて、頭皮全体に塗布します。
●次に、手の指の腹を使って頭皮全体を揉みこみます。両手の指の腹で良くマッサージしてください。（爪は立てないでください。爪が長くて難しい場合は、シャンプーコームやブラシで優くし地肌をマッサージしてください。）
●マッサージが終わったら、コームなどで全体をとかします。 ●蒸しタオルで頭を包み少し待ちます。（蒸しタオルは水にぬらして絞ったタオルをレンジでチンで出来ます） ●蒸しタオルで頭全体を良く拭いたら、乾いたタオルで拭き取り、ドライヤーをかけます。
ドライシャンプーの使い方の動画です。
最初に紹介したドライシャンプーの使い方は、しばらくシャンプーが出来ない状態の場合です。一週間とかシャンプーできない場合は、ドライシャンプーを付けてブラシでコーミングしただけでは、効果は感じられません。
普通にシャンプーされている場合は、汗をかいた後、シャンプーが出来ない時など、ドライシャンプーを全体に塗布して軽くマッサージして馴染ませて、タオルで拭くか、ドライヤーをかけると洗いたての感じになるでしょう。
ドライシャンプーはシャンプー嫌いのお子さんにおすすめ
子供はシャンプーが苦手
小さいお子さんってシャンプー苦手じゃないですか? お風呂に入りなさいと言っても「寒いからいやだ!」とか「顔に水がかかるからシャンプー嫌い!」とか言いますよね。
そんなお子さんでもミストタイプやムースなどの良い匂いのドライシャンプーなら頭に付けるのを嫌がる子は少ないのではないでしょうか。「良い匂い」の言葉は効果的なんですよ。
ドライシャンプーをしてあげましょう
シャンプーが苦手なお子さんにもドライシャンプーはおすすめです。水で流すシャンプーはせめて3日に1度にして、寝る前にドライシャンプーしてあげましょう。シャンプー嫌いは子供のうちだけです。
年頃になったら言わなくてもきれいにするようになるので、嫌がるうちはドライシャンプーで頭皮を清潔にしてあげましょう。 ドライシャンプーを使う場合は、2日後には必ず普通のシャンプーをする事を約束してからやってあげてくださいね。
シャンプーをしないでいると大変な事に
冬場のお子さんの頭皮のトラブルで多いのが、「頭シラミ」です。嫌がるからと1週間もシャンプーをさせないでいると衝撃の状態を目にすることになりかねません。家族全員大変なことになります。
洗い流すのを嫌がるなら、ドライシャンプーをこまめにしてあげてチェックしてあげましょう。これは田舎、都会、関係ありません。
おすすめのドライシャンプー10選!
ドライシャンプーは種類が豊富でとても全部は紹介しきれません。売っている場所はドラッグストアなどシャンプーコーナーにありますよ。もちろんネットでも購入できます。ドライシャンプーの仕組みを理解して、上手な使い方を覚えて健康な頭皮と綺麗な髪を維持したいですね。それでは数多い種類の中からおすすめのドライシャンプーを紹介していきます。
10-1.フレッシィ ドライシャンプー ボトルタイプ
こちらは資生堂から販売されているフレッシィ ドライシャンプー ボトルタイプ 250mlです。値段も300円代とお求やすく、清涼感を感じられると好評化も多いです。使用する際は、効果的に使用するために多めにスプレーして、良く揉みこむのをおすすめします。フレッシィ ドライシャンプーの使用の動画を紹介しますので参考にしてくださいね。
フレッシィ ドライシャンプーの使用動画です
10-2.DHC水のいらない リフレッシュシャンプー
こちらはDHC水のいらない リフレッシュシャンプーです。エタノールが主成分で、スッキリさっぱりの使い心地です。スポーツの後のべたつきを抑え、朝の寝癖を洗い流す時間が無い時など、かゆみを抑える成分も配合されているのでおすすめです。
10-3.ドライシャンプー ロータスフラワー
こちらはスキューズミーから販売されているドライシャンプー ロータスフラワーです。スプレータイプで、パウダーが配合されており、脂っぽさが改善されると使用された方は満足しているようです。また匂いも爽やかなフローラルの良い匂いで好評のようですよ。おすすめです。 動画も紹介しますね。
10-4.ハビナース リンスインドライシャンプー
こちらはハビナースから販売されている泡タイプの ハビナース リンスインドライシャンプーです。入院時などに購入された方が多く、香りも良くスッキリしたと効果を感じられている方が多いみたいです。泡タイプはより"洗った感"があるのではないでしょうか。おすすめです。
10-5.KOSE フレッシュケア ドライシャンプーフォーム
こちらはKOSE フレッシュケア ドライシャンプーフォーム 180gです。フォームタイプの使い方は手に取って頭に馴染ませながら全体に付けてマッサージします。
その後タオルでふき取ります。使用感は拭き取り後のきしむ感じが気になる。という方がいますが、匂いも良いという方もいます。震災に備えて購入。という方もいらっしゃいますよ。おすすめです。
10-6.ノーリンス シャンプーフォーム
こちらも泡タイプのノーリンス シャンプーフォームです。ノンシリコン・ノンアルコールで泡を頭皮になじませマッサージするので、シャンプー感と、アップルの爽やかな香りが好評のようです。おすすめです。元々はNASAの依頼で、水の使えない宇宙でも入浴・洗髪したかのような仕上がりの髪になれるようにと開発されました。
10-7.ラッシュ ドライミー！
こちらはLUSH ラッシュ ドライミー！です。パウダータイプです。ドライシャンプーというよりは、パウダーのサラサラ効果で、頭皮の脂を吸着し、分散させてくれる効果でベタ付いた髪もフワッと復活すると購入された方は満足されているようですよ。
香りも良いのも好評です。おすすめです。同じような効果でジョンソンのベビーパウダーも使えるそうですよ。 LUSHの使い方動画を紹介します。
10-8.オーガニック・ドライシャンプーAN
こちらはオーガニック・ドライシャンプーANです。ジェルタイプなのでノズルやチューブから頭皮に直接付けていく感じです。ジェルなので、流れ落ちる事も少なくて頭皮に付けやすいタイプじゃないでしょうか。仕上げに顔も洗えちゃうみたいですよ。 動画も紹介します。
10-9.COLAB（コーラボ）ドライシャンプー
こちらはイギリスのドライシャンプーブランド、コーラボのドライシャンプーです。現在、5種類の香りがあるそうです。お値段は高めですが、おしゃれなパッケージとフレグランスにもなる良い匂いと人気となっています。シューッとスプレーするとリフレッシュ効果が期待できますよ。
10-10.ハビナース ふくだけ簡単 シャンプーナップ
こちらはシートタイプのドライシャンプーです。爽やかなシトラスの香りで購入された方は使用感は満足されているようです。髪が多い場合、2枚使うのをおススメします。シートタイプの種類は他のメーカーさんでもありますのでお気に入りを見つけてくださいね。
番外編：自作のドライシャンプー
こちらの動画はドライシャンプーを自作する動画です。お好みの香りに出来るので興味がある方はチャレンジしてみましょう。
ドライシャンプーのメリットとデメリット
どの種類を使用しても、満足されていない場合、うまく使いこなせていない場合が多いと思います。ドライシャンプーはあくまでもサポートです。洗い流す状態と全く同じにはなりません。
どうしても流せない場合は、頭皮全体に浸透させ、マッサージして馴染ませたら、蒸しタオルで覆い、その上からビニールのキャップをして5分ほど時間をおいて、それからコーミングと拭き取り、ドライヤーという手順でするとだいぶ違うと思います。
ワンちゃんや猫ちゃんにも
ドライシャンプーは種類も豊富でとても身近なアイテムになりました。急なお誘いで気になる時や、匂いが気になる時など、気軽に使う方が増えていますよ。寒い時期に発生する静電気なども抑えてくれることでしょう。水を嫌がるワンちゃんや猫ちゃんにもドライシャンプーが使われています。寒い時期にはお助けグッズですね。
まとめ
今回はドライシャンプーを紹介しました。今では実にたくさんの種類がそろっています。とても身近なアイテムになっていますね。今はいつどうなるかわからないので、災害の備えとして便利なドライシャンプーを購入しておくこともおすすめします。