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カゴ釣りの基礎講座!仕掛けはこうして作る!準備する道具から解説

「カゴ釣り」は、コマセエサに寄ってきた魚に付けエサをくわさせる釣り方で、マダイや青物類などをはじめとする多くのターゲットを狙うことができます。この記事では、カゴ釣りの定義やターゲットから、仕掛けのアイテムや仕掛けの作り方に至るまで、徹底的に解説していきます。
更新: 2022年4月21日
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「カゴ釣り」とは?

「カゴ釣り」は、潮通しの良い 港湾の岸壁や堤防、磯などから、マダイや青物類などを狙う釣り方の1つです。 カゴ釣り仕掛けには、「コマセエサ」と呼ばれる、青物をはじめとする様々な魚を寄せるための寄せエサを入れるための「コマセカゴ」が装着されており、コマセカゴの先端には、長いハリスが付いたハリがあります。

そのため、特別なテクニックを必要としなくても、コマセエサと付けエサ (ハリに付けるエサのこと)とが自動的に同調しますので、コマセエサに寄ってきた魚に、効果的に付けエサの存在をアピールすることができる利点があります。

また、遠投力に優れた竿やリールを用いて、仕掛けを遠投する釣りですので、警戒心が高く、接岸する機会の少ない マダイやイサキの大物、5kgを超えるヒラマサなどの大型青物類なども狙える、まさに魅力いっぱいの釣りです。

カゴ釣りのターゲットは?

カゴ釣りでは、前述した マダイや青物はもちろんのこと、市場で高値で取引されることの多い高級魚もターゲットとなります。 ここでは、カゴ釣りで主に釣れる「5種類のターゲット」を見ていきましょう。

カゴ釣りのターゲット1【マダイ】

マダイは、船釣りのターゲットとしてのイメージが強いですが、カゴ釣りで大型のマダイを狙えるポイントは日本各地にあります。

カゴ釣りのターゲット2【青物類】

カゴ釣りのターゲットとなる青物類は主に、「アジ」、「サバ」、「カンパチ」、「ブリ」、「ヒラマサ」、「シマアジ」などです。

カゴ釣りのターゲット3【チヌ】

海釣りの代表的なターゲットの1つである チヌ も、カゴ釣りの好敵手です。

カゴ釣りのターゲット4【イサキ】

イサキは主に、磯でのカゴ釣りで釣れることの多いターゲットですが、地域によっては、堤防などの 気軽に釣行できるポイント から狙える場合もあります。

カゴ釣りのターゲット5【グレ】


コマセエサや付けエサには、グレが好む エビ類 が用いられることが多いため、必然的にグレが掛かる機会も多くなります。

カゴ釣りの釣り方の流れは?

カゴ釣りの釣り方の流れは、まずコマセカゴにコマセエサを入れ、ハリに付けエサを付けます。 次に仕掛けを遠投し、ウキが立つのを待ち、ウキが立ってから10秒程度が経過したら、竿を2、3回シャクって、コマセカゴからコマセエサを拡散させます。

あとは、ウキが沈むアタリが出たらアワセを入れ、掛かった魚を取り込みます。 アタリが来なければ、静かに仕掛けを回収して、コマセカゴにコマセエサを補充し、再度付けエサを付け直して、直前に仕掛けがあったポイントの潮上 (潮流の上手 (かみて)のこと)に、再び仕掛けを遠投します。

カゴ釣り仕掛けの基本構成は?

カゴ釣り仕掛けは、仕掛けの上部から順に、「道糸」(メインライン)、「ウキ止め」、「シモリ玉」、「ウキ」、「ストッパー」、「コマセカゴ」、「ハリス」、「ハリ」の、8種類の各種アイテムで構成されています (詳細は後述)。

カゴ釣り仕掛けのアイテムをご紹介!

カゴ釣り仕掛けには、基本的なものから細かいものに至るまで、様々なアイテムが必要です。 ここでは、カゴ釣り仕掛けに使われる「8種類のアイテム」それぞれの選び方のコツと、おすすめの各種アイテムについてご紹介していきます。

カゴ釣り仕掛け1【道糸】

磯スペシャル 遠投 カゴ・ぶっこみ 200m 5号

出典:Amazon

道糸 (メインライン)は、リールに巻く糸のことで、カゴ釣りにおいては、伸縮性に優れ、比重が最適な「ナイロン」道糸 (メインライン)の使用が一般的です。 基本的に道糸 (メインライン)は、仕掛け全体の重さ、竿のパワー、ハリス (ハリを結ぶラインのこと)の太さ、ターゲットの平均サイズなどを総合的に勘案し、ベストな太さを選択します。

例えば、50cm前後のチヌや中型青物が狙え、潮流が若干速めのポイントの場合、「8号」のコマセカゴ、「中型」の羽根ウキ、「3号」の遠投磯竿、「2.5号」のフロロカーボンハリスを用いる際には、「5号」程度の道糸 (メインライン)をチョイスしておけば、竿を思い切り振り下ろして50m以上の遠投をする場合でも、切れる心配は無いでしょう。

カゴ釣り仕掛け2【ウキ止め】

ナカジマ ウキ止めの糸 SS 徳用

出典:Amazon

ウキ止めは、狙うタナ (水深の層のこと)を決めるためのアイテムで、「ゴム」のものと「糸」のものとの、2種類があります。

ゴムのウキ止めは、ワンタッチでセットすることができるのがメリットですが、再利用が困難な点や、竿のガイドリング (道糸 (メインライン)を通すための輪のこと)に引っ掛かりやすい点などが否めないため、筆者は糸のウキ止めをおすすめします。

カゴ釣り仕掛け3【シモリ玉】


シモリ玉は、ウキの 道糸を通すための穴 をウキ止めが通過してしまうことを防ぐためのアイテムで、様々な種類の形状やサイズのものが市販されています。 カゴ釣りでは、最もポピュラーな形状である「球体型」が無難で、ウキの 道糸を通すための穴 を通過しないサイズのものが最適です。

カゴ釣り仕掛け4【ウキ】

カゴ釣りではアタリが明確に出るため、感度よりも、カゴ釣り独特の重い仕掛けを背負える「浮力」や「遠投性能」を重視したウキを選びます。 カゴ釣り用ウキのボディー形状には、「円錐型」や「棒型」などの種類があり、ほかにも、飛しょう中の姿勢を安定させるための「羽根」の有無による 種類の分類 もあります。

円錐型に近いボディー形状のウキは、高い浮力が自慢ですが、視認性の低さが否定できません。 一方の 棒型に近いボディー形状のウキ は、水面から露出する部分が多く、遠投時にも非常に見やすい特徴がありますが、風や波による影響を受けやすい弱点もありますので、そうした点を考慮に入れてウキを選択する必要があります。

カゴ釣り仕掛け5【ストッパー】

ストッパーは、仕掛けの飛しょう中や回収時に、ウキが自重によってコマセカゴの位置まで落ちてきてしまう (ウキや仕掛けの破損につながる)ことを防止するためのアイテムです。 使う道糸 (メインライン)に対応しており、ウキが落ちる際の衝撃によって動いてしまわないものをチョイスしましょう。

カゴ釣り仕掛け6【コマセカゴ】

ダイワ

ダイワ シャベルカゴ 遠投2 M8-号

出典:Amazon

カゴ釣りで用いられるコマセカゴは、テンビンと一体になっているもの (オモリ内蔵)と、クッションゴムと一体になっているものとの、2種類が一般的に使用されています。

クッションゴム一体型のものは、掛かった魚の引きを緩衝してくれるため、潮になじみやすい 細いハリス を使える利点がありますが、ハリスが非常に絡みやすく、使用できるハリスの長さは、最長でも120cmが限界です。

第一精工

一方、テンビン一体型のものは、エサをカプセルに入れておくことができるため、遠投時にオキアミが取れてしまうこともありませんし、カゴ釣りでは、時に250cmのハリスを用いることもあるため、テンビン一体型のものでないと、まるで使い物にならないこともしばしばです。

なお筆者は、長いハリスを使う必要が生じるポイントは、潮流が速かったり複雑であったりすることが多く、ターゲットの平均サイズも大きくなる傾向があるため、細いハリスの使用は元から想定されないと考えています。

カゴ釣り仕掛け7【ハリス】

シーガー グランドマックスFX 60m2.5

出典:楽天

コマセエサと付けエサとの同調は、カゴ釣りの釣果を左右する重要な点ですので、比重が最適で、素早く潮になじむ「フロロカーボン」ハリスが持って来いと言えるでしょう。

道糸 (メインラインと同様)、竿や仕掛け全体のパワー、並びにターゲットの平均サイズなどを総合的に考慮した 太さの選び方 が肝心で、例えばチヌの場合は、45cm未満では1.5 - 1.7号、50cm以上では2 - 2.5号を選択します。

カゴ釣り仕掛け8【ハリ】

がまかつ(Gamakatsu) 糸付 伊勢尼

出典:楽天

カゴ釣りに限らず、どの釣りにおいても言えることですが、ハリの選び方においては、ターゲットの平均サイズや口の形状を十分に考慮することが鉄則です。

上級者ですと、「チヌバリ」や「グレバリ」などの 複数の種類のハリ を使い分けることも可能ですが、カゴ釣り初心者の場合は、最もオーソドックスな海釣り用ハリである「伊勢尼バリ」の、それぞれサイズの異なるものを5種類程度用意しておけば万全でしょう。

カゴ釣り仕掛けの作り方を解説!

カゴ釣り仕掛けは、様々なアイテムが随所に使われており、それぞれが異なる役割を果たしていますので、特にカゴ釣り初心者は、仕掛けの作り方についての悩みが絶えないでしょう。 ここでは、カゴ釣りの仕掛けの作り方「3ステップ」を解説していきます。

カゴ釣り仕掛けの作り方【ステップ1】

道糸に各種アイテムを、シモリ玉、ウキ (ウキペット付きウキの場合は、ウキペットのみでも可)、上ストッパーゴム (穴が太い側を下に向ける)、下ストッパーゴム (穴が太い側を下に向ける)の順に通し、コマセカゴと道糸とを接続します。

なお、カゴ釣りは仕掛けの構成上、竿にリールをセットし、道糸をガイドリングに通してから、仕掛け作りを行うことになるため、ここで取り上げている内容は、必然的に釣り場での仕掛けの作り方のものとなります。

カゴ釣り仕掛けの作り方【ステップ2】

ハリにハリスを結び、ハリスをコマセカゴに接続します。 なお、ハリスの長さは150cmを基準に、潮流が速いポイントでは200cm前後まで、潮流がゆるやかなポイントでは70cm前後まで、それぞれ長さを調整し、コマセエサと付けエサとが確実に同調する 仕掛けの作り方 を心掛けましょう。

カゴ釣り仕掛けの作り方【ステップ3】

まず下ストッパーゴムを、コマセカゴと道糸との接続部から、ウキの全長の2倍の長さ分上部にずらし、ストッパースティックを、下ストッパーゴム、上ストッパーゴムの順に挿します。 あとは、シモリ玉より上部の道糸にウキ止めを固定すれば、カゴ釣りの仕掛けの作り方は完了です。

カゴ釣りで大物を狙おう!

カゴ釣りは、あらゆる面において非常に理にかなった仕掛けで、釣り初心者でも様々な魚を手軽に狙うことができます。 皆さんも、竿やリールなどの必要なタックルをそろえて、大海原に向かって仕掛けを思い切り遠投し、青物類などの大物を狙ってみませんか。