カロライナジャスミンってどんな植物?
カロライナジャスミンとは?
カロライナジャスミンとは、可愛らしい黄色い花が特徴的なつる性の植物です。 名前に「ジャスミン」とついており、香りも似ているので、勘違いしてしまう人が多いのですが、「ジャスミン」とは全く別の植物。 葉や茎、花などすべてに毒性があります。
寒さや暑さに強いから育てやすい!
カロライナジャスミンは暑さや寒さに強く、初心者でも比較的育てやすい植物です。 水やりや剪定など最低限の手入れをしておけば、放っておいてもどんどんツルを伸ばして成長してくれます。 少しくらい暑かろうが寒かろうが、心配する必要はありません。
カロライナジャスミンは日陰が苦手
カロライナジャスミンは、日陰が苦手です。 なるべく太陽が当たる場所で育ててあげるようにしましょう。 最低でも半日以上は太陽の光が必要と言われています。 ベランダで育てる場合は、室外機の上に置くなどな高い位置に置くようにし、なるべく長い間太陽が当たる工夫をしましょう。
カロライナジャスミンの毒性について
毒性はどの部分にある?
カロライナジャスミンの毒性は一体どこにあるのでしょうか。 花の部分にだけ毒性があると思っている人が多いのですが、実は葉や茎、根などすべての部分に毒性があります。 小さいお子さんやペットがいる場合は、間違えて口に入れてしまわないよう注意しておきましょう。
毒性の強さはどれくらい?
カロライナジャスミンは植物の中でもかなり強い毒性を持っています。 少し口にしただけで死亡してしまうほどの猛毒ではないものの、万が一口にしてしまった場合は、体に様々な中毒症状があらわれるので注意が必要です。
万が一口にしてしまった場合、どんな症状が出るの?
毒性のあるカロライナジャスミンを口にしてしまった場合、強い痙攣や呼吸困難などの症状が出てきます。 そのまま放っておくと命を落とす危険性もあるため、万が一子供やペットがカロライナジャスミンを口にしてしまった場合は、すぐに病院へいきましょう。
カロライナジャスミンの花言葉
花言葉①:「長寿」
カロライナジャスミンの花言葉として一番有名なのが、「長寿」 そのため敬老の日やおじいちゃん、おばあちゃんへのプレゼントとしてもおすすめです。 しかし、意外と花言葉の意味を知らない人は多いもの。 なのでカロライナジャスミンを贈るときは、「長寿」という花言葉があることも一緒に伝えてあげるとより一層喜んでもらえるでしょう。
花言葉②:素直
母の日といえばカーネーションが有名ですが、あえてカロライナジャスミンを贈るのもおすすめ。 なぜかというと、カロライナジャスミンには「素直」という花言葉もあるからです。 普段は口にできない「ありがとう」いう気持ちを「素直」という花言葉の力を借りて伝えましょう。
花言葉③:甘いささやき
「甘いささやき」という花言葉は、ジャスミンと同じような甘く上品な香りがすることからつけられたと言われています。 黄色い花が咲き始めると、辺り一面に甘い香りが漂よってきて、まるで隣で好きな人がささやいてくれているかのような、うっとりした気分になりますよ。
カロライナジャスミンの基本の育て方
地植えと鉢植えどちらが良い?
カロライドジャスミンの育て方ですが、地植えと鉢植えのどちらでも可能です。 ツルを伸ばしてどんどん成長していくため、地植えでフェンスなどへ巻き付けるように育てる人が多いですが、鉢植えでも育てることはできますよ。 環境や自分の好みに合った育て方を選びましょう。
地植えする場合
カロライナジャスミンを庭などへ直接植える場合の育て方ですが、コツは特にありません。 水やりも基本的にする必要はなく、夏など雨不足が続き乾燥がひどい場合のみ水やりをする程度で大丈夫です。 基本的には雨のみで十分に育っていきます。
鉢植えする場合
鉢植えでの育て方も、地植えの場合とほとんど変わりありません。 ただ、鉢植えで育てる場合は、鉢の表面が乾いたらたっぷり水をやるようにしましょう。 またカロライナジャスミンの根が詰まってしまわないよう、2年に1回植え替えを行う必要があります。
カロライナジャスミンの上手な育て方のポイントは?
1.春から夏にかけてはたっぷり水やり
気温が温かくなり、花が咲き始めたらたっぷり水やりをするようにしましょう。 乾燥させないようこまめに水やりをすることで、カロライナジャスミンは元気にどんどん成長していきます。
2.1年に2回肥料を与える
肥料は2月と花が咲き終わった頃の年2回与えるようにしましょう。 化成肥料と油かすを混ぜたものを与えるか、緩効性のある固形肥料をカロライナジャスミンの根元に与えてあげると良く成長します。
3.成長してきたら植え替え
鉢植えで育てる場合、ある程度成長してきたら一回り大きな鉢へ植え替えするか、株分けをするようにしましょう。 そのままの状態にしていると、根詰まりを起こしてしまい、枯れてしまう可能性があるからです。
カロライナジャスミンを植え替えてから花が咲くまでは、少し時間がかかります。 1月頃に黄色いつぼみを見ることはできますが、実際に黄色い花が咲き始めるのは3月を過ぎた頃。 3月までは花が咲かなくても異常ではないですので、焦らず待ちましょう。
カロライナジャスミンの増やし方
増やし方は?
カロライナジャスミンの増やし方ですが、基本的に「挿し木」という方法で増やしていきます。 種から育てて増やすこともできますが、初心者は「挿し木」という増やし方のほうが簡単なのでおすすめです。
挿し木での増やし方
カロライナジャスミンの増やし方は「挿し木」という方法を使えば、初心者でも簡単! 特別な道具を揃える必要もありません。 では、挿し木の増やし方の手順について、一緒に確認していきましょう。
1.カロライナジャスミンのつるを切り取る
挿し木をするためには、まずつるを切り取らなければいけません。 葉が3組ついた状態で、園芸ばさみを使って、丁寧にカロライナジャスミンのつるを切り取りましょう。
2.上の葉以外はすべて取り除く
さらに先端を切り落としたら、一番上の葉を一組のみ残し、他の葉はすべて取り除きましょう。 葉を取り除くときは、手で優しく摘み取るようにします。
3.水につけて放置
上の一組の葉だけ残る状態にしたら、つるの下の部分を1時間ほど水につけた状態にします。 1時間以上水につけてしまうと、上手く挿し木で増えない可能性もあるので、放置しすぎないように気を付けましょう。
4.半日陰に植えれば、根が出てくる!
カロライナジャスミンのつるにしっかり水を吸わせたら、あとは半日陰に植えてあげるだけ。 土が乾きすぎない程度に水をあげれば、2~3週間でにょきにょきつるから根が生えてきますよ!
増やし方が上手くいかない場合は?
ちゃんとした方法で増やしているものの上手く増えない場合は、どこかに原因があるはずです。 何度か試してみて、それでも失敗してしまうようであれば、一度近くの園芸ショップの店員さんなどにアドバイスを求めてみてください。
カロライナジャスミンの植え替え
カロライナジャスミンを増やすことに成功したら、今度は植え替えに挑戦してみましょう。 植え替えの時期さえちゃんと守っておけば、難しくはないですよ。 では、植え替えのポイントについてみてきましょう。
1.時期
地植えで植え替えをする場合、春と秋2回のタイミングがあります。 挿し木で根を生やしたつるを植え替える場合も、春か秋に行うようにしましょう。 夏や冬に増え替えをしてしまうと、暑さや寒さにやられて上手く育たない場合があります。
2.タイミング
鉢植えの場合、根が鉢からはみ出るようになったら植え替えをしてあげましょう。 そのままの状態にしていると、根詰まりを起こし、枯れてしまう場合はあるからです。 目安としては2年に1回の植え替えすることがベストです。
花はいつ咲くの?
見ごろは春から夏にかけて
カロライナジャスミンの見ごろは、春から夏にかけてです。 4月から7月にかけて、黄色く可愛らしい花が次々と咲くようになります。 花が咲き始めたら、水を切らさないように気を付けましょう。
植え替え後は時間がかかる
植え替え後は、花が咲くまで時間がかかります。 なかなか花が咲かないと不安になると思いますが、1月頃に黄色いつぼみが見られるようになれば大丈夫です。 焦らずにゆっくり花が咲くのを待ちましょう。
カロライナジャスミンの剪定
カロライナジャスミンは生育が早いほうなので、放っておくと次々にツルを伸ばして成長していきます。 そのままにしていると成長を妨げてしまいますし、見た目的にも悪いですよね。 ある程度大きくなってきたら、剪定をして形を整えてあげましょう!
剪定ってなに?
剪定とは枝や葉をハサミで切り、形を整えること。 もちろん見た目をきれいにする目的もありますが、剪定をすることで、植物の成長を助けたり、日照不足や病害虫から守る効果もあり、とても大事な作業なのです。
カロライナジャスミンの剪定
カロライナジャスミンの剪定には、園芸用のハサミを使います。 花が咲いた後、つるを全体の3分の1ほどの大きさに切ってあげましょう。 そうすることで、新しい枝が出てきやすくなります。
秋以降は剪定しない!
カロライナジャスミンの剪定は、春から秋までに終わらせておきましょう。 秋以降は剪定をしてはいけません。 寒い中、カロライナジャスミンのつるを切ってしまうと、弱ってしまうからです。
カロライナジャスミンの楽しみ方
華やかな見た目
カロライナジャスミンは、まず目で見て楽しみましょう。 春から夏にかけて、次々に黄色い花を咲かせると、華やかで見ごたえ満点! 輝くような黄色い花を見ていると、落ち込んでいても元気が出てきます。
上品な香り
カロライナジャスミンの花からは、ジャスミンに似た甘く上品な香りがします。 家の中に飾っておくと、天然のアロマとしても楽しめますよね。 ただ、ジャスミンとは全く別の植物なので、間違えてハーブティーにはしないように気をつけましょう。
カロライナジャスミンの素敵な魅せるには?
フェンスに添わせる
地植でカロライナジャスミンを育てる場合、家のフェンスへ添わせるよう飾ってみましょう。 フェンス一面に黄色い花が咲く姿は、とても幻想的です。 カロライナジャスミンの黄色をバックにして、手前に他の色の花を飾っても素敵ですよね。
上から垂らす
2階にベランダがある場合、下へつるを垂らすように飾るのも素敵です。 根が大きくなっても大丈夫なように、大きめのプランターで育てましょう。 真っ白な家の壁をカロライナジャスミンの黄色い花で、色鮮やかに変身させてみましょう。
鉢植えにして飾る
伸びてきたつるをある程度束ね、盛り上げあるように支柱へ巻き付ければ、ボリュームのある見ごたえになりますよ。 挿し木で増やしたものを鉢植えに植え替え、小さなカロライナジャスミンを並べて飾ってもかわいく見えます。
カロライナジャスミンで花のある生活を楽しもう!
初心者でも育てやすい花
花が咲く植物は、育てるのが難しいことも多いのですが、カロライナジャスミンは簡単! 家に花がある生活って憧れませんか。 玄関、リビング、ベランダなどにちょっと花があると、とても気持ちが癒されますよね。 あなたもカロライナジャスミンを育てて、花のある生活を楽しんでみませんか?