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イングリッシュラベンダーの育て方!基本や夏越しまで長く育てるコツとは?

初めてイングリッシュラベンダーを育てる方必見!難しそうなイングリッシュラベンダーの基本を徹底解説!イングリッシュラベンダーの種まきから育て方、挿し木のやり方、剪定のやり方、植え替え、季節ごとのお手入れまで初心者でもわかるように詳しく説明します。
2020年8月27日
parakeet7
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イングリッシュラベンダーとは

イングリッシュラベンダーの名称

イングリッシュラベンダーは、シソ科の耐寒性常緑多年草で、学名をLavandula angustifolia(ラバンデュラ・アングスティフォリア)といいます。 コモンラベンダー、オールドイングリッシュラベンダー、トゥルーラベンダー、真正ラベンダーとも呼ばれます。

イングリッシュラベンダーの基本データ

イングリッシュラベンダーの開花期は5~7月です。 薄紫色、紫色、ピンク色、白色の花色があります。 性質は、以下の4点です。 1.高温多湿に弱いです。 2.日当たりを好みます。 3.乾燥を好みます。 4.弱アルカリ性の土壌を好みます。 このため、北海道などの冷涼地以外では夏越しが困難ですが、近年では暖地でも栽培可能な品種も販売されています。

イングリッシュラベンダーの育て方の流れ

種まき→ポット上げ→定植(地植えか鉢植え)の流れとなります。 また、定植後は、夏越しのための剪定や、根詰まりを防ぐための植え替えが必要となります。 増やしたい場合は挿し木をすることで株を増やすこともできます。 詳しい育て方をこれからご紹介します。

育て方1.イングリッシュラベンダーの種まき

種まきで用意するもの

・種まき用の土 バーミュキュライト、パーライト、ピートバンなどが適しています。 ・種まき用の容器 育苗箱やセルトレイを用います。 卵パックで代用もできます。卵パックの底にキリで穴をあけるだけで、種まき用の容器になります。

種まきのしかた

1)発芽適温は15~20℃で、3~4月頃か9~10月頃がまきどきです。 2)種まき容器に種まき用の土をいれ湿らせておきます。 3)種が重ならないようにばらまきし、2~3mmほど覆土します。 4)ジョウロで上から水やりすると種が流れてしまいますので、底面給水で水やりし、乾燥させないように発芽まで日陰で管理します。 底面給水とは、種まき容器が入る大きさの入れ物に水をはり、そこに種まき容器を入れて、容器の底から水やりする方法です。 5)10~15日ほどで発芽が始まります。発芽後はしっかり日にあてます。

育て方2.イングリッシュラベンダーの苗のポット上げ

ポット上げで用意するもの

・ポット ホームセンターなどで販売されています。 小さな苗には6cmのものが使いやすいです。 ・スプーン 苗をすくい上げるのに使います。 ・土 ハーブ専用の用土が販売されています。

ポット上げのやり方

1)本葉4~6枚がポット上げの適期です。 2)ポットに土を入れておきます。 3)苗をスプーンで土ごとすくい、植えつけます。 4)ポット上げ直後はポットの底から水が流れ出るまでたっぷり水やりし、2~3日風通しのよい日陰で休ませます。

育て方3.イングリッシュラベンダーの定植ー地植えの場合ー

地植えの場合の定植のときに用意するもの

・石灰 土壌を中和します。 消石灰、苦土石灰、有機石灰などがあります。 初心者には作用が穏やかな苦土石灰、有機石灰が使いやすいです。 ・堆肥か腐葉土 1平方メートルにつき5kgほどを用います。 ・緩効性化成肥料 ホームセンターで販売されています。1年~半年ほど効果のある元肥用と記載されているものを選びましょう。


地植えの場合の定植のやり方

1)5~6月頃、苗の根がポットの底から見えるようになったら、定植の適期です。 2)水はけをよくするため、20~30cmほど土を盛り、よく耕しておきます。 3)植え付け2週間前に石灰をまいて土壌を中和しておきます。 4)植え付け1週間前に堆肥か腐葉土をすきこみます。 5)植え付けの日は、風のない曇りの日を選ぶと、植えつけた株に負担がかかりません。 6)植え付けするときに、元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。 7)苗の根をくずさないようにして植え、たっぷりと水をやりましょう。

育て方4.イングリッシュラベンダーの定植ー鉢植えの場合ー

鉢植えの場合の定植のときに用意するもの

・植木鉢 深めの5~6号のものを用意します。 ・鉢底ネット 鉢の底穴から土が流れ出ないようにするものです。 ・用土 ハーブ専用の用土が販売されています。 ・鉢底石 水はけをよくするのに必要です。何度も繰り返し使用できるネット入りのものが便利です。 ・緩効性化成肥料 ホームセンターで販売されています。1年~半年ほど効果のある元肥用と記載されているものを選びましょう。市販の用土ではじめから肥料が混ぜ込まれているものであれば不要です。 ・使わなくなったおはし 植え付け後、土をつついて隙間をなくすのに使います。

鉢植えの場合の定植のやり方

1)鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れます。 2)ポットをそのまま鉢に入れ、どのくらい土をいれたらよいか確認します。 植えたときに鉢の縁から2~3cm下がった状態になるように底に土を少量いれて調節します。 この上部のスペースをウォータースペースといいます。 ウォータースペースがあると水やりのときに水があふれ出ません。 3)苗の根をくずさないようにして植えます。 4)おはしで土をさし、土の中の余分な隙間をなくします。 5)鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりし、2~3日風通しのよい日陰で休ませます。

育て方5.イングリッシュラベンダーの寄せ植え

イングリッシュラベンダーは蒸れを嫌うので、たくさんの花をつめる寄せ植えは向きません。 イングリッシュラベンダーは別の鉢にして、ほかの寄せ植えと並べると寄せ植え風になります。 どうしても1つの鉢で寄せ植えしたいときは、「水はけ、日当たり、弱アルカリ性土壌」を好む草花を選び、株同士の間隔をあけて風通しをよくしましょう。

育て方6.イングリッシュラベンダーの挿し木

挿し木をするときに用意するもの

・ポット ホームセンターなどで販売されています。 6cmのものが使いやすいです。 ・土 赤玉土を用います。 挿し木専用の土もホームセンターなどで販売されています。

挿し木のやり方

1)土をあらかじめポットに入れ、水で湿らせておきます。 2)春か秋の木化していない若枝を使い、茎の中間部分の2節分を切り出します。 3)挿し木用の土に挿します。 4)涼しい日陰におくと、2週間ほどで発根します。 5)4週間ほど経た後、鉢植えと同じ用土をいれた一回り大きなポットに移植します。

育て方7.イングリッシュラベンダーの剪定

新芽の手前で伸びた枝を剪定することを、一般に「切り戻し」といいます。株元から1/3~2/3の位置でばっさりと剪定します。このとき新芽は切らないようにします。剪定をすることで、イングリッシュラベンダーが苦手である蒸れを防ぎ、風通しをよくします。これは、夏越しのために、絶対に必要な作業です。剪定に適した時期は、初夏に花が終わった後と秋です。

育て方8.イングリッシュラベンダーの植え替え

植え替えするときに用意するもの


・鉢 現在使っている鉢より1号ほど大きな鉢(直径でいえば3cmほど大きいもの)を使いましょう。 ・鉢底ネット 鉢の底穴から土が流れ出ないようにするものです。 ・用土 ハーブ専用の用土が販売されています。 ・鉢底石 水はけをよくするのに必要です。何度も繰り返し使用できるネット入りのものが便利です。 ・緩効性化成肥料 ホームセンターで販売されています。1年~半年ほど効果のある元肥用と記載されているものを選びましょう。市販の用土ではじめから肥料が混ぜ込まれているものであれば不要です。 ・使わなくなったおはし 植え付け後、土をつついて隙間をなくすのに使います。

植え替えのやり方

1)根詰まりしないように、おおよそ1~3年おきに植え替えしてあげましょう。 植え替え時期は秋が適しています。根詰まりを放置すると最悪の場合枯れてしまいます。 2)根を鉢から抜き、根についている土をよく落とし、根を軽く切ります。 3)植えつけます。 4)おはしで土をさし、土の中の余分な隙間をなくします。 5)鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりし、2~3日風通しのよい日陰で休ませます。

育て方9.イングリッシュラベンダーの季節ごとのお手入れ

春のお手入れ ー芽が動き出す季節ー

芽が動き出す時期なので、しっかり日光にあてましょう。 肥料は早春に与えます。

初夏のお手入れ ー満開の花を楽しみましょうー

初夏は、満開のイングリッシュラベンダーを楽しめる季節です。 引き続きしっかり日光にあてましょう。 花後には堆肥などの有機質肥料を施し、夏越ししやすいように剪定を行います。

梅雨のお手入れ ーじめじめは苦手ー

イングリッシュラベンダーは、じめじめした場所が苦手です。 鉢植えの場合は雨の当たらない軒下などへ移動します。

夏のお手入れ ー夏越しが最大の難所ー

日本の高温多湿の夏はイングリッシュラベンダーが最も苦手とする季節です。 北海道以外で育てる場合は、暖地でも育てられる品種を選びましょう。 初夏にしっかり剪定してあれば、夏越しに成功しやすくなります。 鉢植えの場合、西日の当たらない風通しのよい場所におきます。

秋のお手入れ  ー再び元気にー

夏越しした株は、再び活動を始めます。 株の成長のために、置き肥をします。 また、秋は植え替えに適した季節です。 根詰まりした株は寒くなる前に植え替えましょう。 剪定も行ってすっきりさせます。

冬のお手入れ ー寒さには強いー

寒さに強いので、屋外での越冬は問題ありません。 風に当たったり、霜で根が露出すると、株が弱ることがあります。 このため必要に応じて、株元に腐葉土をおくなどのマルチングを行い、霜柱対策をします。 鉢植えの場合は風の当たらない場所に移動します。 水やりは様子をみて乾いていたら行いましょう。

イングリッシュラベンダーの種類 ーおすすめ5選ー

おすすめ.1 長崎ラベンダー


出典: https://shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/detail.cgi?item_code=NHB061&prev=enable

草丈40~100cm。 暖地でも咲かせることができるラベンダーです。 明青紫色花がつきます。 苗が販売されています。

北海道のような冷涼な地域以外では栽培することが難しいとされるイングリッシュラベンダーが、暖地でも栽培できるとは、画期的です。 夏越しが難しい地域では、このような品種を選ぶのがおすすめです。

おすすめ.2 オックスフォードゼム

出典: https://shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/image_loader.cgi?item_code=NHB233&type=1

草丈30~35cm。濃青紫色花で、コンパクトに育ちます。苗が販売されています。

コンパクトなので、鉢植えにおすすめです。小さめの花壇に植えるのもかわいいですね。

おすすめ.3 ラベンダー・アングスティフォリア ロゼア

出典: https://shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/image_loader.cgi?item_code=NHB045&type=1

草丈75cm。桃花種で香りがよい品種です。苗が販売されています。

とても香りのよい桃色の花の品種です。香りを楽しみたい方におすすめです。

おすすめ.4 ラベンダーレディー

出典: http://sakata-netshop.com/shop/home/1/c_img/81082754_0.jpg

草丈40cm。四季咲き性で、花色は澄んだ青色です。種が販売されています。

四季咲き性なので長い間花を楽しめます。 種から育てるのにおすすめの品種です。

おすすめ.5 ラベンダー エレガンス

出典: http://sakata-netshop.com/shop/home/1/c_img/82001774_0.jpg

草丈25~40cm。青紫色、淡青紫色、淡藤桃色、白色があります。種と苗が販売されています。

コンパクトなサイズで、花色も豊富なのはうれしいですね。 種から育てるのにおすすめです。

まとめ

ここまでイングリッシュラベンダーの育て方やお手入れのやり方についてご説明してきました。 育て方が難しそうに見えるイングリッシュラベンダーですが、 夏越しできるように丁寧にお手入れすれば、どんどん大株になり、何年もきれいに花を咲かせてくれます。 イングリッシュラベンダーをぜひ育ててみてください!