コニファーはどんな樹木?特徴とは?
クリスマスツリーとしても、リースの材料としても活用できる「コニファー」。庭木として楽しむ針葉樹です。幼苗から形が整ったものが多く、特別に仕立てなくてもある程度形が整いながら育ちます。
コニファーの種類の中には、自然に形作られた円錐形や、丸形など樹形もさまざまですし、葉の色もライムグリーンや濃い緑、エメラルドグリーンなどいろいろあります。
生長すると高さが出てくる樹木
コニファーは、園芸店やホームセンターなどで手軽に購入できますが、高さ30cmぐらいの小さいものからさまざまな大きさで売られています。
そのような小さい苗を植えた当初は手がかかりませんが、大きすぎて倒れそうなものや下枝だけ切られていびつな形になっているものなどいろいろです。
コニファーは生長すると高さがある樹木なので、庭にコニファーを植える際は、敷地の周りや背後に植えるようにすると、他の植物の生育への影響も少なくうまくなじめるでしょう。
コニファーは剪定が必要
『ゴールドクレスト』をラセンに刈り込む剪定作業。
— EASTGARDEN (@EastGardenStaff) September 24, 2017
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コニファーは定期的な剪定が必要ですが、一度に大きく刈り込むと葉が茶色くなって枯れてしまうこともあるので、こまめに少しずつ手入れしていくといつまでもきれいなグリーンの樹木として保つことができます。
コニファーの種類によって剪定方法が変わる?
コニファーと一言で言っても、樹形をはじめ葉の形なども違います。日本の気候に合わせて生育できるのは200種ほどがあります。 このような種類の違いによって、剪定時期剪定頻度、葉の摘み方なども違ってきます。
刈り込みを行う品種、あまり必要ない品種
刈り込みをおこなうとよい種類
この他にも「コニファー・ブルーエンジェル」、「コニファー・エレガンテシマ」、「コニファー・ヨーロッパゴールド」、「コニファー・グリーンコーン」などは刈り込みを定期的におこなうのがよいとされています。
1、コニファー・エメラルド
・葉の摘み方・剪定方法 株から飛び出して長く伸びている枝など樹形を乱している枝があれば見つけては切り取りましょう。株全体の幅が広がってきたら新芽が出る前に剪定します。
2、コニファー・ブルーアイス
・葉の摘み方・剪定方法 剪定の頻度は1~2年に1度ぐらいです。円錐形の樹形の品種なので全体を刈り込むようにして樹形を保ちましょう。
3、コニファー・ゴールドクレスト
・葉の摘み方・剪定方法 樹形を保つための剪定は必要ですが、大まかな形を作る外側だけをハサミで刈り込みますが、すべてハサミで刈り込むと葉が茶色く変色してしまうので、細かい部分は手で摘み取るような刈り込みの仕方で行いましょう。
あまり刈り込みを行わなくてもよい種類
コニファー・ブルーヘブン、コニファー・シルバースター、コニファー・ブルーバードコニファー・ブルーアローなどがこれにあたります。
例えば「コニファー・ブルーヘブン」は元から刈り込みに弱い品種ですし、「コニファー・ブルーバード(ボールバード)」は生長がゆっくりな性質のため、剪定を行う必要があまりないとされています。
コニファーの剪定時期はいつ?
6月~10月まではこまめに
コニファーの剪定時期ですが、基本的には6~10月、もしくは3~4月頃がおすすめです。 コニファーは暑さに弱いので、7末〜9月上旬頃まで、真夏と気温が高い時期は剪定を避けましょう。
6~10月までの時期は、大きく刈り込むのではなく、こまめに葉の整理をするといいでしょう。 株からはみ出した葉は手で軽く摘み取り、長く伸びた枝があればセラミック製のハサミで切り落とします。
コニファー全体を見ながら、葉の密度が均等になるよう、適度に鋤をいれるといいでしょう。
3~4月は強剪定もOK!
この頃には、短く刈り込み大幅に葉や枝の量を減らす「強剪定」を行っても構いません。 この強剪定では、徒長した枝や葉を株元からざっくり切り落とします。こうすることで、樹木全体を若返らせ、必要な枝に養分がいきわたるようにします。
休眠期の大幅な枝の刈り込みは枝の切り口が乾燥しやすく細菌が入り込む危険性も少なくないのでおすすめです。
コニファーの剪定、上手に切りそろえる3つのコツ
庭のコニファーを適当に剪定してみたw:grin:
— ユキさんとタマさん (@yukitamatora) August 6, 2017
左が剪定前で右が剪定後
これで良いのかわかりませんが、何となくスッキリ〜(´▽`)ホッ pic.twitter.com/yRtr2cwCk4
1.切り過ぎや刈り込みすぎは厳禁!
コニファーをはじめ、針葉樹は葉っぱが付いていない枝を途中から切り落とすと、新芽が出にくくなり、枝も枯れてしまいますので、葉を残すことに心がけながら刈り込みます。 電動バリカンなどは刈り込みすぎることがあるので、使用するときは注意してください。
2.ちょっと太い枝は付け根から切る
刈り込む際は、柔らかい葉だけを刈り込むことはできません。表面からちょっと太い枝の切り口が見えてしまうこともあります。 このようなちょっと太い枝の切り口が表面から見えてしまうと見た目もよくないので、こういう場合は付け根から切り落とすようにします。
ただし、付け根から切ってよい枝とダメな枝があるにで、切ってはいけない枝の場合は、剪定ハサミで切り口が見えにくい角度になるように切り方を工夫します。
3.枯れ葉も忘れずに取り除く
コニファーの木の内側に、枯れた葉や枝が詰まっている場合があります。これらはできるだけ取り除くようにしてください。枯れ葉や枯れ枝が木の内部に残っていると、日光が内部に届く妨げになるだけでなく、新芽の生長に影響がでたり、病害虫が発生しやすくなることもあります。
内部についた枯れ枝や枯れ葉や、軽く振って落とすか、手で落とす場合は、軍手やゴム手袋などをはめて枝と枝の間からそっと突っ込んで、丁寧にかき落としましょう。
4.コニファーはハサミを嫌う?
ガーデンセンター古河店【茨城県】
— ジョイフル本田 ガーデンセンター (@gc_joyfulhonda) January 26, 2016
2月のお手入れ情報~庭木編~
2月はコニファー類の剪定に適した季節。
懐の枯葉は手で取り、剪定は全体を軽く刈り込み整える。
葉がなくなると枝は枯れてしまうので、必ず葉は残します。#コニファー手入れ pic.twitter.com/65aUWayekG
コニファーの剪定で気を付けたいこと、それは金属製のハサミが触れると葉が茶色く変色してしまうことがあります。 コニファーの中でも人気の「ゴールドクレスト」の葉をじっくり観察してみると、葉にいくつかの節があり、この節の先端を傷めると先端から全体に変色してしまいます。
このようにハサミなどで一定の高さに刈り込むことで、表面が茶色くなってしまうことから「ハサミや金属製のものを嫌う」といわれています。
5.コニファーの剪定の仕方が意外…手で!?
コニファーについては、ぼさぼさになった葉や細い枝などは手で簡単に折ることができるので、できる限り手でぽきぽきと葉の先端がピーンと伸びた時期に,指でつまんで摘み取るようにして摘み取っていきます。
時間はかかりますが、初めて剪定をされる方でもどなたでも簡単にできます。 手で折れないような太い枝はハサミが必要ですが、あればセラミック製の剪定ばさみを使用しましょう。
コニファーのいろいろな剪定方法
コニファーの葉先を摘む剪定方法
これは、生育期に伸びた新芽の葉先を1年に1度摘み取る作業で、手やセラミック製のハサミなどを使っておこないます。樹形を整えるように1cmぐらい摘み取るように行う剪定の仕方です。
すべての葉に対して行うため、木が大きければ大きいほど時間も手間も非常にかかりますが、一度摘むとそこからやわらかい葉が出てきて葉の密度が増したりボリュームが出たりするので、樹形を整えるにはおすすめの方法です。
コニファーの頂点を止める剪定方法
昨日はまた義父がコニファーの剪定に来たようです:evergreen_tree::evergreen_tree::evergreen_tree:これでいつ雪が積もっても大丈夫! pic.twitter.com/eXIJT6MrSy
— 岬.jp 〜オホーツク〜 (@misaki_okhotsk) October 13, 2017
コニファーの高さをこれ以上出したくない時に用いる剪定の仕方です。まず理想の芯ラインを決め、その高さで切ります。あとはその芯に合わせて剪定し、樹形を整えていきましょう。
芯止めラインを決めて頂点を定めることで、それ以上高くなりませんが、横幅や周りの枝は常に広がってきますので、その部分の剪定は毎年必要になります。
枝を抜く剪定
コニファーの頂点部分に勢いよく飛び出す枝が数本見つかることがありますが、この枝は放っておくと頂点が割れてしまう原因になりますので、一番生長のよい枝を1本だけ残しそれ以外は切り落とすようにしましょう。
剪定も楽しみながら育てよう!
コニファーの剪定のコツを抑えれば、それほど難しくありませんが、剪定の仕方や金属製のハサミをできるだけ使わないようにしましょう。 品種による剪定方法の違いや、剪定時期や剪定方法を守って庭木の一つとして楽しみましょう。