検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【花言葉辞典】「怖い」の花言葉特集!花の由来や開花時期をご紹介

花言葉を添えて花束のプレゼントって素敵ですよね。今回は花束を贈り物にする方必見。プレゼント用にはちょっと避けて通りたいネガティブな「怖い」花言葉がついている花について特集です。なぜそんな「怖い」花言葉がついたのか?その背景にある伝承秘話も合わせてご紹介します。
2020年8月27日
MMRICH
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

「怖い」が花言葉の花を5つご紹介

今回のテーマである「怖い」。 花といえば華やかなイメージがありますが、「怖い」という華やかさとは逆のイメージをもつ花言葉がなぜついたのか。その理由やその花・植物の特徴についてもご説明していきます。それでは早速ですがご覧ください。

怖い花言葉 1/5 あざみ

あざみ/科名・属名

科名:キク科/ 属名:アザミ属 ノアザミや野原アザミは通称であ「アザミ種」という植物は存在しません。多くが多年草でまれに1年草の種類もあります。

あざみ/和名・英名

和名:薊(アザミ) 英名:Thistle(シスル) 山ゴボウやキクゴボウと呼ばれることもあり、新芽や根は天ぷらや山菜にして食べることができます。

あざみ/原産地

アザミは日本でも多く自生している自然種。北海道から九州まで、高山に生えるものから海岸沿いに群生するものまで実に種類は日本だけで60種類は超えます。基本的に葉っぱが非常に分厚くとげがあることが特徴で、筒状の花を咲かせ、茎にはうぶ毛のようなものが生えています。北半球の温帯から寒帯にかけて広く分布し、北アメリカでは90種、ヨーロッパ全体で60種類、中国でも50種類と、世界では約300種類が確認されています。

あざみ/花名由来

あざみの名前は「あざむく」が語源。花を折ろうとおもって触るととげがささって欺かれた気持ちになる。というところから古語の「あざむ」があざみに変化しました。ヨーロッパではキリストが処刑されたときに、聖母マリアが十字架を抜き取り地面に埋めたところ、アザミが生えてきたことから、「聖なるアザミ」と呼ばれます。

あざみ/花言葉由来

1263年にスコットランドがノルウェー軍に攻撃された際、アザミのとげが国土を守ったとう言い伝えがあり、スコットランドの国の花に指定されます。花言葉の「独立」「報復」はこのエピソードから由来。英語でausterity(厳格)misanthropy(人間嫌い)があり、否定的な意味合いの人間嫌いや復讐はアザミのもつトゲが人を寄せ付けないという背景から表現される花言葉です。

あざみ/誕生花

3月19日、4月19日、9月18日、10月12日。

あざみ/開花時期

アザミは春から夏にかけて開花し、ピークは3月~7月が開花時期。種類によっては11月ごろまで花が咲く種類もあり、花は茎の先に頭花ををたくさんつけて、筒状の花を咲かせるのが特徴。葉には縁に必ずとげがあり、実は熟しても破裂しない(そう果)で種は1つしかできません。

あざみ/その他

アザミには伝説の神話がたくさん存在します。北欧の神話にはアザミは雷の神トールがつかさどる花で、アザミを身に着けていると雷に打たれないと言われています。またギリシャ神話の中では大地の女神が美少年ダフニスとの恋が見ならなかったことが心を傷つけトゲが刺さっていますという表現を思わせるようなアザミの花を咲かせたと言われています。

怖い花言葉 2/5 アネモネ

アネモネ/科名・属名

科名:キンポウゲ科/ 属名:イチリンソウ属 プロトアネモニンという毒性の強い汁があり、触ると皮膚炎を起こす可能性があるので、取り扱いには注意が必要です。

アネモネ/和名・英名

和名:アネモネ 英名:Anemone, Windflower 別名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)などがあります。

アネモネ/原産地

地中海原産の野生種であるアネモネ・コロネリアや雑種と言われるアネモネ・フルゲンスが現在園芸用で栽培されている種類の原種で、北半球の温帯地域から寒冷地域まで広い範囲に分布。ヨーロッパ北部から地中海東部沿岸が原産地から十字軍や巡礼者によって全国に広まりました。原生している地域は、雨の多い冬に生育し初夏に花が枯れてしまうと、球根のまま暑い夏を越します。


アネモネ/花名由来

アネモネはギリシャ語のアネモス「風」が語源。英語でも風の花と訳す「Windflower」と呼ばれています。これは風に揺れるひらひらとした花びらが美しいことからや、種が風にのって運ばれ遠くまでたどり着くことをとってなどという説がありますが真意は分かっていません。

アネモネ/花言葉由来

アネモネは総合的にはかない気持ちを表す花言葉がつけられているのが特徴。ヨーロッパでは繊細ではかない花の象徴としてとらえられてきました。英語ではanticipation(期待)forsaken(見捨てられる・見放される)といった一見相反する言葉がつけられているのは神話に起源するはかない恋の物語のせいでしょう。(神話はその他で紹介)

花言葉(色違い)

・真実 ・期待 ・希望

・希望 ・待ち望む

アネモネ/誕生花

1月22日、3月12日、3月13日、4月2日(白)、4月4日(赤)、4月6日

アネモネ/開花時期

アネモネは3月~5月開花の春の花。アネモネもカラフルにみえている花びらの部分は実は「萼片」(がくへん)とよばれる部分で、ガクの根元に白い斑点のような模様があり、蛇の目のようにみえるのが特徴です

アネモネ/その他

ギリシャ神話の中にはかない愛の物語があります。愛と美の女神アプロディーテは息子のキューピットと遊んでいるときにあやまってキューピットの矢を胸に受けてしまいます。そのときに美少年アドニスを見た女神はすぐに恋に落ちてしまいます。ある日アドニスが狩りにでてイノシシを追っていたところ、もう少しで射止めるというときにイノシシの攻撃をうけて死んでしまいます。女神アプロディーテは悲しみに暮れて、アドニスの流した血をアネモネの花に変えていつまでも見捨てられないよう、貴方を愛し続けますと祈り続けたといいます

怖い花言葉 3/5 ダリア

ダリア/科名・属名

科名:キク科/ 属名:ダリア属 別名を天竺牡丹(テンジクボタン)といい、かつてダリアに毒があると定説になっていたのは全くの偽りで、球根を菊芋のように食用とする試みが行われています。ただし慣れない人は多糖類イヌリン成分で腹痛を起こす場合がありますので要注意。

ダリア/和名・英名

和名:天竺牡丹(テンジクボタン) 英名: Dahlia(ダリア) 和名の牡丹はその花の形が牡丹に似ていることから呼び名がついています。

ダリア/原産地

原産地はメキシコ・グアテマラ。15種類くらいが確認されている球根植物。高地自生するものが多いため暑い気候が苦手。サツマイモやキク科のヤーコンと同じ原理の球根で、芽が出た球根から株分けはできるがないものは発芽しません。

ダリア/花名由来

スウェーデンの植物学者(リンネの弟子)のAnders Dahl(アンデシュ・ダール)にちなんで、ダリアとなずけられました。1789年にメキシコからマドリッドの植物園に導入され、ヨーロッパで初めてダリアが開花し、日本へは1842年にオランダから持ち込まれたのが最初でした。日本にダリアが入ってくると、その花の形が牡丹に似ていることと、遠くの国(当時天竺とはインドを指していましたが海外からの品物を天竺産とする傾向があった)から入ってきたということで、天竺牡丹と命名されました。

ダリア/花言葉由来

「裏切り」「気まぐれ」「移り気」「不安定」

ダリアはナポレオン1世の皇后、ジョセフィーヌ・ド・ボアルネが非常に好んだ花でした。ジョセフィーヌはダリアを自分個人の花として独占的に育てました。ところが、ジョセフィーヌの侍女が球根をこっそり盗み出し自宅の庭で育てていることを知ったジョセフィーヌは裏切られた気持ちから、ダリアを育てなくなりました。花言葉の「裏切り」「移り気」「気まぐれ」「不安定」はこのエピソードが起源。

ダリア/誕生花

6月5日、7月29日、9月10日、9月15日(赤)、9月24日(黄)


ダリア/開花時期

ダリアは初夏から秋にかけて咲く花。開花の最盛期は5月~6月と10月~11月。ダリアは昭和中期まではどこの家庭の庭にも咲いている非常に親しみのある花でした。近年の生活スタイルが欧米化してからは庭からベランダへの生活が変化するのに従って、庭植えからポット植え、ハンギングに変わってきています

ダリア/その他

1963年に国の花として指定されたダリアは、その昔アステカ時代から栽培をされていた花で、現在でも自生する原種があちこちで見られる。メキシコでもっとも尊敬された大統領ペニート・ファーレスの誉れとして知られている「Dalia Juarezzi」はダリアの中でもメキシコでは一目置かれている品種。8月4日がダリアの日に指定されていて、50周年を迎えた2013年には大きなお祭りでお祝いされました。メキシコの原生に自生している「皇帝ダリア」や「ツリーダリア」は大きいものは2,3メーターの高さになり、花も大きく、人の手のひらほどの花をさかせます。

怖い花言葉 4/5 スノードロップ

スノードロップ/科名・属名

科名:ヒガンバナ科/ 属名:ガランサス属 北米の一部では、キンポウゲ科アネモネ属のアネモネクンケフォリアをスノードロップと呼ぶことがあります。

スノードロップ/和名・英名

和名:待雪草(マツユキソウ) 英名:Snowdrop スノーフレークという花がありますが、これはスノードロップとは全く違う品種。

スノードロップ/原産地

原産はヨーロッパからコーカサス山脈にかけての高山帯に分布。耐寒性に優れた花ですが、土壌を選ぶため、10種類ほどの品種が確認されるのみです。スノードロップは宗教とのかかわりが強く、修道院によく植えられていることから、その跡地でもよく見かけられます。イギリスで見かけられるスノードロップはイタリアから渡った修道院によって広められたものです。

現存する園芸用のスノードロップは「二ヴァリス」と「エルウェシー」のどちらかの品種が基になっています。「二ヴァリスは英名で、コモン・スノードロップと呼ばれていて、ユーゴスラビア・アルバニア・ブルガリアなどで盛んに栽培されています。日本で見られる待雪草は「エルウェシー」種で、もともとトルコに分布していたものをイギリス人の宣教師エルウェシーが持ち込んだことによって広く分布するようになります。英名でジャイアント・スノードロップと呼ばれ、「二ヴァリス」種に比べて少し球根も花も大きいのが特徴。

スノードロップ/花名由来

スノードロップ(雪のしずく)の英名はギリシャ語で「雪のように白い花」が起源となっています。種小名の「nivalis」二バリスはラテン語の「雪」を意味し、雪の中で成長するといった意味が含まれます。日本名のマツユキソウは、雪の積もる冬の間はじっと地中で待どおしく耐えて、春になって芽をだす

スノードロップ/花言葉由来

この花言葉の起源はイギリスの一部の農村から語り続けられてきた伝説によるものです。イギリスでは聖しょく祭(イエスキリストが聖母マリアによって神殿に連れてこられた日)を祝って、スノードロップをたくさん積んで家に持ち帰ると、家が清められるという言い伝えがありました。この地方の村に住んでいた乙女ケルマは、傷を受けて倒れた最愛の恋人を生き返らせようとスノードロップの花を彼の傷にあて、祈りましたが、彼は息を吹き返すことはありませんでした。スノードロップが彼に触れると、彼の肉体が雪の固まりに変わってしまったのです。 この伝説がスノードロップそのものが死を象徴する花として広く伝わり、家の中に持ち込むと家族が不幸になったり、死に追いやられたりすると信じられています。スノードロップを贈り物にしてしまうと、相手への「希望」と「死」がかさなって、「あなたの死を望みます」のような意訳になり、贈り物には決しておすすめできません。

慰めるという意味の花言葉もあるスノードロップ。これは神話の中のアダムとイヴが禁断の果実を食べたことで楽園を追い出され、そのことを哀れんだ雪の妖精が、空から落ちる雪の結晶をスノードロップに変えました。それを見て「もうすぐ春が来るから悲しんではいけません」と慰めたということです。このストーリーを受けて、「慰め」という花言葉が誕生しました。

スノードロップ/誕生花

1月1日、1月7日、1月16、2月2日、2月26日

スノードロップ/開花時期

スノードロップの開花はまだ地方によっては雪の残る早春のの2月~3月。花の少ない時期に最盛期を迎えるため、冬の間さみしいお庭に活気をつけるのに最適。花が咲き終わると、休眠期に入り、苦手の夏を土のなかで越します。

スノードロップ/その他

スノードロップの花は下向きになっているので、日が当たると花弁が開き、夜になるとつぼみのように閉じてしまいます。害虫がつきにくいので、初心者でも簡単に育てることができます。乾燥を極度にきらうので、株分けをわざわざせず、植えっぱなしでも自然と増殖していきます。

スノードロップとよく間違えるのがこのスノーフレーク。花弁の先に黄色っぽい斑点があるのが特徴で、開花時期は春の4月。ヒガンバナ科に属し、水仙の仲間です。

怖い花言葉 5/5 オトギリソウ


オトギリソウ/科名・属名

科名:オトギリソウ科/属名:オトギリソウ属 別名、鷹の傷くすり(タカノキズくすり)血止め草(チドメクサ)とも言われ薬草として古くから使用されてきました。

オトギリソウ/和名・英名

和名:弟切草(オトギリソウ) 英名:St. John’s wort(セイヨウオトギリ) 英名のセイントジョンズウオートは「聖ヨハネの草}という意味です。

オトギリソウ/原産地

オトギリソウは昔から日本にも自生する自然の漢方で、中国や朝鮮半島にも分布します。アジアの熱帯地域から亜熱帯地域まで広がっており、オトギリソウ属の植物は全部で200~300種もが自生をしています。ガーデニングとして広く知られる品種には、「ヒペリカム」や「西洋オトギリソウ」があり、これらはヨーロッパで品種改良が施されたものです。

オトギリソウ/花名由来

オトギリソウの名前の由来は、花山天皇時代(968年~1008年)の頃の言い伝えに起源があります。晴頼という鷹遣いの名手がいました。鷹が負傷をしたときに晴頼はある薬草を使って、鷹の傷を癒していました。同じ仲間の鷹遣いが、その薬草の名前を尋ねても、晴頼は決して教えることはありませんでした。しかしある時弟の口から薬草の秘密が漏れてしまい、激怒した晴頼は、弟を斬り殺してしまうのでした。ここから使われていた薬草を「弟をも斬ってしまう草」弟斬り草=オトギリソウとなったのです。

英名であるSt. John’s wortはセイントヨハネの草といった名前ですが、6月24日は「聖ヨハネの日」で昔から薬草を集めるのが習慣でした。この時こぞって集められるのはオトギリソウです。夏至の頃、夏の一番日差しが強い時に最盛期を迎えるオトギリソウの効力が強く、魔よけになると考えられていて、重要な年行事の一つになっています。この日は豊作を祈る焚き木火のお祭りの日でもあり、お祭り前夜に若い女性が、オトギリソウを枕に敷いて寝ると、将来の夫を夢で見ることができるという言い伝えも信じられています。

オトギリソウ/花言葉由来

オトギリソウに怖い花言葉が並ぶのは、もちろんこの花の名前がついた背景にあります。兄弟でありながら、兄がずっと秘密にしていた薬草の名前を明かしてしまい、弟を手にかけてしまわなければ済まなかったほど、恨みと、敵意とが募って、本当に大切なものは何なのか自分の秘密の事を重要と盲信してしまうほど、この薬草への独占欲が強かったのですから、花言葉がすべてネガティブでも仕方ありません。またオトギリソウの葉に赤い模様があるのは、弟を殺めた時に、飛び散った血が模様として残ってしまったとも言われています。

オトギリソウ/誕生花

6月24日、11月19日

オトギリソウ/開花時期

オトギリソウの開花時期は7月~8月。草丈は20㎝~80㎝まで伸びるものもあり、茎に楕円形の葉っぱが向かい合って成長するのが特徴。花の直径は15㎝程度で、長く伸びた茎の先に花が咲きます。花の中心におしべが長く突き出ているのもオトギリソウの特色で、葉と花には細かい黒い点々やラインが入っているのが近づいてみると良く分かります。

オトギリソウ/その他

オトギリソウは日本古来から重宝されてきた自然の漢方薬でした。タンニンをたくさん含有しているため口から服用する場合は、収れん作用によって胃酸を調節して胃の調子を整えたり、女性には生理不順などによる腹痛の鎮静効果もあります。タンニンはワインに良く含まれる渋みの元で、酸化を防ぐため、肌の活性化や腐食防止にも大きな効果がある。

まとめ

「怖い」花言葉を持つ植物のその名前の背景には、誕生の秘話が隠されていることがあり、非常に納得させられますが、花は鑑賞して楽しむものですので、家庭では好きな花を気軽に楽しみたいですね。もし皆さんがプレゼントでお花を贈られるときは、ふとこれらのちょっと「怖い」花ことばを思い出して,参考になさってください。転ばぬ先の杖になるかもしれません。