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バーク堆肥とは?効果や特徴をおさえて正しい使い方をマスターしよう!

今回はバーク堆肥の効果や特徴、使い方についてご紹介します。土壌を改良するために使用される土を堆肥と呼びますが、ほかの堆肥より効果が長持ちすると言われているバーク堆肥を上手に使って、花壇や菜園の植物がよりいきいき育つ環境を作ってあげましょう。
2020年8月27日
凡百のオフィスレディ
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目次

バーク堆肥で土壌作りにチャレンジ

ホームセンターなどに花や野菜の苗を買い求めに行くと、そのかたわらに土や肥料が売られていますが、種類がたくさんあって何が何だかよくわかりませんよね。 でも土や肥料のことを知ると、今まで以上にガーデニングが楽しくなります。 植物によりきれいに、よりおいしく育ってもらうため、バーク堆肥でよい土壌作りにチャレンジしてみましょう。

バーク堆肥とは?

バーク堆肥の原料は?

バーク堆肥の原料となるのは、樹木の伐採やそれらを加工する工程で生じるバークチップです。 バークチップとは、針葉樹や広葉樹などの樹皮を細かくチップ状にしたもので、そのまま園芸資材として使われることもあります。

バーク堆肥はどうやって作られる?


まずバークチップを長期間野外に堆積させ、堆肥化を促します。 次にチップを細かく砕き、栄養素(家畜ふんや化学肥料)と発酵補助材を混ぜあわせます。 これを再び野外に出し、発酵の様子をみながら何度も切り返しを行います。 そしてさらなる熟成期間を経た後、ようやくバーク堆肥が完成します。

バーク堆肥の効果や特徴

バーク堆肥の特徴

堆肥とは土壌を改良するために使用される土のことを指しますが、植物由来のものと動物由来のものがあります。 植物由来の堆肥は、バーク堆肥のほかに、広葉樹の落ち葉を発酵・熟成させて作った腐葉土や、もみ殻を炭化させたもみ殻くん炭などがあります。 いずれも、通気性や排水性を良くし、微生物の働きを助けて、肥沃な土壌を作るのに役立ちま。 バーク堆肥は腐葉土やもみ殻くん炭よりも、効果が長持ちすると言われているのでおすすめです。 長持ちの理由は、主な原料である広葉樹や針葉樹の樹皮が繊維質に富んでいるため、分解されるのに時間がかかるからです。

バーク堆肥の3つの土壌改良効果

バーク堆肥には、主に3つの土壌改良効果があります。 1. 土壌の通気性・排水性・保湿性を向上させる。 2. 土壌に栄養分を蓄えておく力が増す。 3. 土壌の微生物の働きを活発にする。 通気性・排水性・保湿性がよいと、根は新鮮な空気をたくさん取り込むことができます。 新鮮な空気をたくさん吸って成長した根が土から栄養分を吸収し、植物をぐんぐん成長させるのです。

バーク堆肥の使い方


バーク堆肥を土と混ぜあわせて使う

花壇や菜園などに使用する場合は、まず土壌を30センチほど掘り起こし、掘り起こした土ににバーク堆肥を混ぜあわせて埋め戻します。 適量は1坪(3.3平方メートル)あたり、30~60リットルです。 プランターなどに使用する場合は、用土に対して2~3割を混ぜあわせます。 新しい苗を植えたり、種を撒いたりする1~2週間前に行っておくことをおすすめします。

バーク堆肥を土にかぶせて使う

すでに植物が植えてある場合は、その植物のまわりに溝ができるよう掘り起こし、それにバーク堆肥を混ぜあわせて埋め戻しますが、根を傷つけてしまう恐れがあります。 バーク堆肥は、植物の株元に敷くだけでも土壌改良の効果が期待できるので、掘り起こすのが大変な場合は、厚めに敷きつめてあげるとよいでしょう。 なお、こうして植物の株元をビニールや堆肥で覆うことをマルチングといいます。 雑草の繁殖を抑えたり、泥はねによる病気の発生を防いだり、土壌の乾燥や凍結を防ぐ効果があります。 マルチング材には腐葉土も使われますが、風で吹き飛ばされてしまうことがあるため、バーク堆肥がおすすめです。

バーク堆肥の注意点

バーク堆肥の選び方


バーク堆肥はホームセンターなどで簡単に手に入りますが、購入する際は次の3点に注意することをおすすめします。 1. 色が濃い茶色~黒色である 2. においがほとんどない 3. カビが生えてない バーク堆肥は熟度が高いものほど色が濃く、においがありません。 発酵が未熟なもの土壌に投入すると、植物の生育に欠かせない栄養素であるチッ素が堆肥の分解のために消費されてしまいます。 すると、植物が育たなくなるだけでなく、ひどいときには枯れてしまいます。 なお、上記の注意点は腐葉土にも有効です。

バーク堆肥を正しく使用するには?

バーク堆肥を使用する際は、次の3点に注意しましょう。 1. 乾燥したものは湿らせてから使用する。 2. 一度に多量に投入しない。 3. 適度に肥料を加える。 バーク堆肥は、極度に乾燥すると吸水力が低下する性質を持っています。 乾燥してしまった場合は、水やりをしてよく湿らせてから使用しましょう。 また、一度に多量に投入すると、土壌になじむまでに乾燥害を引き起こす恐れがあります。 さらに、土壌のチッ素を大量に消費し、未熟な堆肥を投入した場合と同じく、植物の生育が滞る可能性があります。 最後に、バーク堆肥にはほとんど肥料が含まれていません。 植物の成長を促進させるため、適度な肥料を施すことをおすすめします。

バーク堆肥で植物がいきいき育つ土壌を

バーク堆肥の特徴や使い方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 普段は花や実ばかりに目がいきがちですが、植物の生育に土は欠かすことのできない要素です。 日差しは十分なはずなのに、水はしっかりやっているのに、元気がない。 そんなときには土台を見直して、植物がしっかり根をはれる環境を整えてあげましょう。