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【パクチーの育て方】初心者必見!上手に栽培するための8つのポイントをご紹介!

時代は今、空前のパクチーブーム! パクチーラーメンにパクチードリンク、スイーツまであります。一度食べてやみつきになり、家での育て方が知りたいと思っている人も多いのでは? ここでは、初心者でも失敗しないパクチーの育て方を8つのポイントに絞って解説していきます。
更新: 2021年3月10日
atsugon
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この記事で紹介しているアイテム

パクチーの種子付き 水耕栽培 苗作りキット

パクチーってどんな植物?

パクチーの分類や原産地は?

パクチーは、コリアンダーや香菜(シャンツァイ)という別名もある、セリ科の一年草です。 原産地は地中海沿岸で、古来から薬草や食草として用いられてきました。 カメムシに似ているという独特の匂いは「デセナール」や「ヘキサナール」という成分によるもので、実際にカメムシの臭い成分と共通なんだそうです。 乾燥させて香辛料として扱うものを「コリアンダー」、生で料理に用いるものを「パクチー」と呼んで区別している場合もあります。

パクチーとイタリアンパセリの違いは?

パクチーの代用品として使われることのあるイタリアンパセリもセリ科の植物です。 どちらも香りがあるところ、ギザギザの切れ込みのある葉が似ていますが、パクチーよりもイタリアンパセリの方が葉の切れ込みが深くなっています。 また、イタリアンパセリの方が香りがマイルドです。

パクチーの栄養価や香り成分は?

パクチーには、ビタミンB1・B2、ビタミンC、ビタミンEなどが豊富で、美肌を保つのに効果があるといわれています。 また、パクチーに含まれているβカロチンには強い抗酸化力があり、デトックスやアンチエイジング効果があることから、女性の熱い支持を受けているのです。 さらに、キレート作用という有害重金属を身体の外に排出する働きもあるんだそうですよ。 独特の香りは、ゲラニオールという成分によるもので、胃腸の消化を助けてくれる働きがあります。 確かに、エスニック料理と一緒にパクチーを食べると、消化が進む気がしますね。 食欲の増進作用や抗菌作用もあるので、風邪をひいた時におかゆの上に少しのせて食べるのもおすすめです。 ただし、「パクチー食べ放題」などでの食べ過ぎには注意! 腸の働きが活発になりすぎて、人によっては下痢や腹痛などの症状が起きることもあります。 まれにアレルギーを起こす人もいます。

パクチーはいつ頃日本に入ってきたの?

パクチーが最初に日本に入ってきたのは、平安時代の頃。 独特の匂いが敬遠されたのか、風土に根付きませんでした。 その後、1990年代にエスニック料理のブームとともに日本へ再上陸。 高価な野菜というイメージでしたが、日本の気候に合い、栽培も容易なことから、最近はスーパーの野菜コーナーでも普通に見かけるようになりました。 園芸店では、苗や種が一年を通じて手に入り、ベランダなどでもプランターで簡単に育てられます。

空前のパクチーブームはどこから?


最近までは、タイ料理やベトナム料理の添え物的な扱いだったパクチーですが、3年ほど前から大ブレイク! 料理雑誌がパクチーの特集を組んだり、パクチー専門店が次々にオープンしたりと、空前のブームを巻き起こしています。 パクチーを愛する人=パクチストなんて言葉も生まれるほど! クセのある香りを嫌う人もいますが、その半面、一度食べたらやみつきになってしまったという人も大勢います。 アジアの国々では、パクチーはあくまでも料理の彩りや香り付けに使うので、日本のように山盛りにして食べることはないそうです。 しかし、個性的な香りと美容や健康への効用、料理との相性の良さなどで今後もますますファンが増えていきそうですね。

初心者でも簡単に取り組める!パクチーの育て方 8つのポイント

それでは、ここからはパクチーの詳しい栽培方法を8つのポイントに絞って書いていきます。 お悩みポイントごとに分けているので、現在パクチーを栽培中の人も参考にして下さいね。

【育て方のポイント その1】パクチーに適した土や肥料は?

肥料入りのハーブ専用土を使えば簡単

パクチーはほかの多くの植物と同じように、水はけがよい土を好みます。 プランターに植える場合は、園芸店などで売っているハーブ用の培養土を使えば簡単ですが、自分で土作りをする場合は、赤玉土6:腐葉土4ぐらいの割合に調合した土を使います。 元肥として、少量の有機肥料や化成肥料を混ぜてもOKです。 庭に地植えする場合は、あらかじめ土を耕して石灰などをまき、土壌を中和しておきます。 耕した時に緩効性肥料を混ぜ込んでおくと、追肥はほとんど必要ありません。 秋に種まきや植え付けをする場合は、生育期間が長くなるので、春先に液体肥料などの追肥を与えます。

【育て方のポイント その2】いつ頃種まきや植え付けをする? 

春まきはすぐに葉が収穫でき、秋まきは栽培期間が長い

パクチーは、3~4月頃の春先と9~10月頃の秋口の2回、植え付けの適期があります。 種まきをするのも同じ時期です。 春に栽培するメリットは、成長が速く、葉を収穫するまでの期間が短いこと。 半面、花芽が分化して「トウ立ち」するのも早く、トウ立ちした後の葉は硬くなって食べにくいので、収穫できる期間は短くなります。 秋に栽培をするメリットは、生育期間が長く、栽培を長く楽しめること。 しかし、耐寒性がないので、冬の寒い時期に戸外に置いておくと霜などにやられて枯れてしまいます。 プランターで育てている場合は、冬場は室内に入れるなどの対策が必要です。 どちらも試してみたい人には、春に種まきや植え付けをしたパクチーから種を取り、秋に種まきするという方法がおすすめ。 このサイクルを続ければ、一年中新鮮なパクチーの葉が食べられます。 室温が20℃くらいある場所なら、季節を問わずに水耕栽培が楽しめますよ。

【育て方のポイント その3】苗から育てる? 種から育てる?

初心者は苗からの栽培がおすすめ


初心者は、まずは植えてから収穫までの期間が短い苗からの栽培にチャレンジしてみましょう。 店頭で苗を購入する時は、茎がしっかりしていて、根元の葉が黄色く枯れていないものを選びます。 小さめの苗がよいです。 大きくなりすぎた苗は、根付きが悪くなり、葉も硬くなるのでおすすめしません。 直根性で移植を嫌うので、ポットからプランターなどに植え付ける時は、なるべく根を崩さないようにして下さい。

発芽から観察してみたい人は種からの栽培にチャレンジ

種からじっくりと育ててみたい人は、発芽にチャレンジ。 パクチーの種は固い殻に覆われているので、発芽率をよくするために丸一日くらい浸水させてみましょう。 種の外側の殻をサンドペーパーなどでこすって削り落とし、中の種を取り出してまいてもOKです。 パクチーの苗は細くて風などに弱いので、5cmくらいの間隔で1ヶ所に3~5粒ずつまとめて種まきをし、密集して育ってきたら間引きをします。 大きくて浅めのプランターにばらまきするか、長めのプランターにすじまきするとよいでしょう。 できれば、種まきをしたのと同じ場所で栽培を続けるのが望ましいです。 地植えする場合は、日当たりのよい場所に種をまいて下さい。 発芽するまでは、水を切らさないようにして様子を見ます。 2週間ほど経つと発芽します。 春に種まきすると、発芽から1ヶ月ほどで葉が収穫できます。

【育て方のポイント その4】どんな場所で育てる?水やりの頻度は?

日当たりがよく、乾燥しすぎない場所がおすすめ

パクチーは、半日陰でも栽培できますが、日当たりのよい方が成長がよくなります。 しかし、真夏の直射日光は苦手です。寒さにも弱いです。 プランターで育てている場合は、季節に合わせてなるべく日当たりのよい場所に移動しながら育てましょう。 パクチーは、比較的水を好む植物なので、表面の土が乾いていたらこまめに水を与えて下さい。 特に夏場は、朝と夕方の2回与えてもOKです。 プランターなどで育てている場合は、水をあげ過ぎると根腐れすることもあるので、地植えよりも 控えめに水管理をして下さい。

【育て方のポイント その5】間引きはどのくらい育ったタイミングですればいい?

間引きは本葉が4~5枚になってから

パクチーは、最初に双葉が出て、その次におなじみのギザギザした形の本葉が生えてきます。 最初はヒョロヒョロしているので、苗がしっかりと自立してくるまでは間引きはしません。 本葉が4~5枚ほどに成長したら、苗と苗の間隔が15cmくらいになるように間引きをします。 その後も、成長して苗が混んできたなと感じたら適宜間引きをします。 間引きをしないと、苗が大きく育たず、病気の原因にもなります。 間引きした若い葉は食べられるので、捨てずに味わって下さいね。

【育て方のポイント その6】パクチーに害虫はつくの?

匂いを気にしない害虫もいる


強烈な匂いのパクチーは、害虫がつかないのでは?と期待してしまいますが、残念ながら害虫はつきます。 庭植えのパクチーにつきやすいのが、アブラムシ。 気がつくと葉の裏にびっしり…ということになってしまうと、せっかくの葉も食べる気をなくしてしまいますよね。 アブラムシの予防には、木酢液や牛乳を薄めたものを葉に吹きかけておくと効果的です。 そのほかに付きやすい害虫としては、ハダニ・ナメクジ・ヨトウムシなどがいます。 パクチーを植えたプランターに生えてきた雑草をそのままにしていると、いつのまにか害虫が卵を産んで増えてしまうので、雑草はこまめに抜きとるようにしましょう。

【育て方のポイント その7】パクチーは水耕栽培できる?

手軽に始めたい人は水耕栽培用のキットを。自作もできる

パクチーは、室内で水耕栽培で育てることもできます。 種や肥料がセットされた水耕栽培用のキットが市販されているので、思い立った時にいつでも始められます。 自作する場合は、種と容器、培地用のスポンジ、液体肥料を用意して下さい。 容器は、ペットボトルを切ったものや使い捨てのプラカップなどの不要品を利用しても構いません。 水耕栽培では、土で育てるよりも害虫の発生は少ないといわれていますが、ゼロではありません。 ハダニやアブラムシなどの害虫は、室内でも発生するので注意して下さい。 霧吹きなどでなるべく葉を湿らせた状態にしておくと、ハダニの発生が抑えられます。

パクチーの種子付き 水耕栽培 苗作りキット

出典:Amazon
出典:Amazon
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出典:Amazon
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パクチーの種(約60粒)、育苗トレイ、ウレタン培地、液体肥料、ピンセット、ガイドブックなどがセットになったキットです。

【育て方のポイント その8】パクチーの収穫や種の取り方は?

種を取りたい場合は花芽は切らずに残しておく

葉が10枚、草丈が20cmくらいになってきたら、収穫の適期です。 葉が増えてきたら、下の方の葉からどんどん摘み取りましょう。 茎が太くなってくると葉も硬くなり、食感が悪くなってしまいます。 花が咲くとそれ以上葉が増えなくなってしまうので、葉をたくさん収穫したい場合は、花芽の下の方で剪定しておくと長く楽しめます。 花が咲いた後に、種を取ることもできます。 花が咲いてしばらくすると、緑色の実ができます。この実が熟して茶色になったら、茎からひと粒ずつ外して乾燥させながら保管します。 種は、コショウのように挽いて香辛料として利用することもできますよ。

パクチーの育て方! まとめ

パクチーの高い栄養価や効能、栽培方法などについて詳しくなって頂けたでしょうか? パクチーは、丈夫で育てやすく、水やりと害虫に気をつければあとはそれほど手がかからないので、ガーデニング初心者にもおすすめのハーブです。 パクチーブームの影響で、パクチーを利用したレシピなどもネット上にたくさん公開されています。 ぜひ自家製のパクチーを使って、色々な料理を楽しんでみて下さいね。