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ピートモスとは?効果や使い方を徹底解説!相性の良い植物&使用時の注意点も!

土のphを酸性に傾けるピートモス。水苔やシダなどが堆積されてできた強酸性用土です。 ブルーベリーや青アジサイを元気に育てるために必要になることがあります。今回はピートモスの特徴や使い方・注意点などをまとめてご紹介いたします。
更新: 2021年3月23日
printemps117
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ピートモスって何?

ピートモスとは水苔やシダ類が蓄積され、炭化して固まったものをさらに細かく砕いたものです。 ピートモスだけでは植使って土として植物を植えて育てることはできないので、市販の培養土や、赤玉土、腐葉土などに混ぜ込んで使う資材です。

土を酸性寄りにするピートモスの効果

またその他にも水はけを良くしたり、肥料の効果を長持ちさせたり、通気性を高めたりする特徴や効果があります。またピートモスは、他の種類の土に混ぜることで、土全体のphを酸性に傾ける働きがあります。 ピートモスの中にもいくつか種類があり、酸性度が調整済みのものと無調整のものとがあります。 無調整のピートモスは、強酸性になっているので、混ぜた土をより高い酸性にする効果があります。

ピートモスの特徴や使い方

あらかじめ水をなじませてから使う

ピートモスは腐葉土のように育苗や鉢土として使用しますが、ピートモス自体が持つ性質から、水ごけを使って植え付けるような草花など、温地帯の植物や山野草などに用いると生育が良くなります。 使い始めは、水がしみこみにくく、用土が浮いて流れ出やすいというデメリットがありますが、水が一度なじむと、水はけを良くするとともに、保水性もよく、軽くて柔らかいので使いやすい土壌になります。

ハンギングバスケットや種まき用土としても


ピートモスはベランダガーデニングのハンキングバスケットなどにも利用しやすい用土として知られています。 ピートモス自体には清潔感もあり、無菌状態なので種まき用土としても使用できます。 ピートモスは土に混ぜて使いますが、混ぜる前に必ずたっぷりと水をかけて湿らせたら、ピートモスが水を吸いきるまでそのままにしておきます。ピートモスが十分に水を吸いきったら土の全体の3割ぐらいになるように混ぜて使います。

土を酸性に変える働きがある

日本の土はもともと少し酸性よりにあるのですが、それをもっと酸性にするのが「ピートモス」です。この土を酸性にするという大きな役割以外にも土の保水力を上げたり、土をふわふわにすることもできるいい土作りの土壌改良剤といえます。

保水性や保肥性にも優れている

ピートモスは土を酸性土壌に変えるだけでなく、保水性や保肥性にも優れているので培養土として使われることもあります。 培養土として使う際には、ブルーベリーやツツジ、サツキ、青色アジサイを育てる際に向いています。山野草や湿地帯の植物を育てるのに向いています。 その際に鹿沼土6:ピートモス4などの割合で使うといいでしょう。 また観葉植物を育てる際にもピートモスを用いるとよいです。 配合例としては観葉植物用の土7:ピートモス3の割合で混ぜて使います。

ピートモスと相性のよい植物

酸性の土で栽培するのがおすすめのブルーベリー

ピートモスと最も相性の良い植物はブルーベリーだと言われています。ブルーベリーは強酸性を好むので、ピートモスを使った酸性の土とは相性がとても良いです。 ブルーベリーの品種にもよりますが、ブルーベリーに適した酸度はpH4.3~5.3程度といわれています。強酸性といわれる無調整のピートモスでも使用できます。あとは、排水性・通気性を考慮に入れ、鹿沼土・日向土・パーライトなどをブレンドすると良いでしょう。

ピートモス主体でブルーベリーを育てるとき

ブルーベリーをピートモス主体で育てるのであれば、上記でご紹介した鹿沼土、日向土、パーライトのほか、ココヤシ繊維、シュロ皮、腐熟松葉など保水性が高い資材を混ぜ合わせます。 例えばピートモス60:腐熟松葉20:鹿沼土20などという構成比もブルーベリー用土として使えます。

観葉植物や青アジサイの栽培にも


観葉植物や青アジサイの栽培にもピートモスは向いています。 市販の観葉植物用の土だけでも水はけと保水性の条件を満たしていますので、それだけでも構いませんが、さらに肥料の持ちをよくしたり、しっかりと根付かせるためにはピートモスや腐葉土を混ぜるとさらに質の良い土になります。 また鮮やかな青色に彩る青アジサイの栽培にも酸性土が適しているということで、ピートモスを混ぜて育てることをおすすめします。

ピートモスを使い方と注意点

使い方には2パターンがある

ピートモスの使い方には2パターンがあり、1つはそのまま使う場合、もう一つは他の土と混ぜて使う方法です。 そのまま植木鉢などに入れて使うことで保水性を高めることができます。 ピートモスのもともとの状態は乾燥させてありますので、しばらく水につけて吸水してから使います。 しっかりと吸水させてから使うこともピートモスの保水性を高めるコツで、最初にしっかりと水に漬けて使うことが注意点です。吸水させないと保水性が悪く逆効果になってしまうので注意しましょう。 ピートモスは使う前にこのようにしっかりと吸水して使いますが、その後も乾燥しやすいので常に湿った状態にしておくことが重要です。

酸度の調整に注意する

無調整のピートモスはph3.8~4.8程度で、ph調整済みのものはph6前後とされています。ピートモスを使いたいけれども酸性になるのは困る場合は、酸度調整隅で酸性に傾いていないものを使うか、アルカリ性の改良用土も合わせて使用します。

水はけを良くする植物には向かない

ピートモス主体の土は水はけを良くして育てる一般的な植物にはどちらかというと向いていません。 ピートモスを湿らせて使う場合は、実際にはこうした状態で長く植物を育てると、根腐れを起こすことがあります。ピートモスを使う場合には湿った状態を維持した方がいい植物だけに使用することもおすすめします。通常の植物は土が乾いたら水をあげて育てるのが理想のため、ずっと湿った状態というのはあまりむきません。 ピートモスを使う場合は、常に湿った状態を望んでいるものに多く使います。 ピートモスは苔などが堆積して分解されたものなので、あまり分解が進んでいる場合は逆に排水性を悪くすることもありますので、配合の割合には気を付ける必要があります。 またピートモスは外国産のものが多いですが、一般的なカナダ産のピートモスは分解度が高く保水性があり排水性が悪い傾向にあるようです。

ピートモスの産地を選ぶ


ピートモスには、国内では北海道産、カナダ産、ロシア産などがありますが、海外のピートモスの方が酸度が高い傾向にあるので、購入するときは使用目的に合わせて酸度を確認しましょう。 キメが細かく、不純物が少ないものほど水になじみやすく、サイズもバラバラで不純物が混じっているものは水がなじみにくいです。

容量を確認する

ピートモスの容量は小さいものですと2リットルから、海外産の圧縮された大容量のものまで販売されています。 ブルーベリーなどの果樹にピートモスを用意する場合は、1~2年ものの果樹ですとプランターの容量に合わせて5リットルぐらいになりますし、2~3年ものの果樹ですとプランターの容量は9リットルぐらいになります。

ピートモスは肥料成分として使えるのか?

ピートモスに肥料を混ぜて使ってもいいのか?

ピートモスは鶏糞などの有機肥料として培養土に混ぜて使うこともできますが、肥料としてではなく、保水性をよくする、土の酸度を調整するという目的で使うのがおすすめです。 土に混ぜてからすぐに植物を植え付けるのではなく、数週間から数か月かけて植物が吸収しやすい肥料分として分解してから植え付けるようにすると、安心です。 ちなみに植物は植え付ける際に肥料が多すぎると根の周りに肥料分が充満し、浸透圧が高まることで根が水を吸収することができなくなります。 濃度に濃い肥料が直接根に触れると、浸透圧の関係で根が芯でしまうことがあります。 濃度の濃い肥料が直接根に触れると、浸透圧の関係で根が死んでしまうことがあります。例えば鶏糞は有機肥料として使う際は、肥料分が多いので、施肥するときは直接根が触れないようにするか、一定程度時間をおいて肥料分が分散、分解してから植え付けるのをおすすめします。

ピートモスを上手に使って植物によい影響を!

ピートモスの特徴である、保水性や肥料持ちを良くする効果などを知って、ブルーベリーをはじめさまざまな植物に応用してみましょう。 効果が高い分、使いすぎると植物を枯らしてしまうこともありますので、様子を見ながら適度に使っていきましょう。