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ブルーベリーに与える肥料の時期とおすすめのやり方をご紹介!

ブルーベリーを育てていらっしゃる方は、またこれから育てようと思っている方は、栽培時の肥料のやり方に気を付けましょう。ブルーベリーは肥料の与え方で実付きや実の味が変わってくるなど重要なものです。肥料を与える時期、肥料の選び方などについてご紹介しています。
更新: 2021年2月26日
printemps117
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甘いブルーベリーを育てるには肥料が必要

ブルーベリーを育てるときは、栽培時に肥料を与える必要がありますが、選ぶ肥料や肥料の与え方などで、実の付き方や味が全然違ってきます。 ブルーベリーは、木の生長と剪定が済んだ2月頃に肥料を与える必要があります。

なぜ追肥が必要なのか?

ブルーベリーは、暖かくなる時期になると、発根が促されます。ですので、寒い時期に施肥をしてあげることにより、春に新しい根がたっぷりと出てきて木の生長が促されます。

ブルーベリーの施肥は、遅くても2月中には済ませるようにしましょう。 3月頃になると新芽が出てきますので、木々の休眠期である時期に肥料を与えることで肥料が土の中で分解され、春の成長期の合わせて効き始めるのです。これを「寒肥」といいます。

ブルーベリーの肥料は、市販の「ブルーベリーの肥料」を使うのがおすすめです。ブルーベリーに必要な養分がバランスよく含まれるだけでなく、ブルーベリーが育ちやすい酸性の土に対して酸度を変えずに施肥することができるからです。

ブルーベリーの肥料を与える時期

ブルーベリーの肥料を与える時期ですが、基本的には春、ブルーベリーの新芽が芽吹く時期に与えるのがおすすめです。

ブルーベリーは春に1回の施肥でも元気に育ちますが、樹の状態をよりよくするためには、成長期に合わせて数回、施肥をおこなうのがおすすめです。

ブルーベリーの樹は春の芽吹きから梅雨明けの時期にかけて生長が著しいですし、夏の暑さが過ぎた初秋から紅葉前までにかけても旺盛な成長を見せてくれます。 この1年に2回の旺盛な成長を見せる期間に、肥料成分が途切れなく効いているようにするとベストです。

芽吹きの時期~7月中旬と9月から2か月間


具体的にブルーベリーの肥料を与える時期としては、春の芽吹き頃から7月中旬ぐらいまでと、9月からの2か月間の間です。 7月中旬頃までで効くような肥料をまず与え、7月中旬~8月いっぱいは肥料をいったん止めます。

そして、また9月から2か月間ぐらいにわたって肥料を効かせたら、そのあと紅葉の頃には肥料が完全に切れているという状態にするのがよいです。

ブルーベリーの肥料を与える量

基本は各肥料の使用目安量に沿って与える

ブルーベリーに与える肥料の量ですが、1回の施肥に使う肥料の量は肥料のパッケージに記載されている標準的な施肥量で構いません。 ただ、少し考慮して与えるとするならば、速効性肥料を使う場合です。

標準的な施肥量よりも数割程度量を減らして与え、様子を見て量を調節していく方が、いいでしょう。樹の大きさによっては、根焼けを起こす場合もあるからです。

施肥量を選択するとともに、量もコントロールするのが大切です。

またブルーベリーの1株当たりの年間に必要な窒素量は、鉢植えの場合ですと

・18cm鉢で2~3g程度 ・30cm鉢で4~6g程度 地植え株の場合は、 ・樹高1m未満で10g程度 ・樹高1m超えた場合は20g程度が目安です。 速効性肥料の場合は、一度にこの量を与えるのは成長障害の原因になってしまうので注意しましょう。

樹齢によって施肥量を変える

先ほど、鉢植えで鉢の大きさや樹高によって必要な窒素量が異なってくるというふうにご紹介しましたが、樹齢とともに大きくなってくる実際の施肥量の目安も合わせてご紹介します。

庭植え(地植え)の場合の年間施肥量は、 ・樹齢2~3年…110g ・4~5年…140g ・6~7年…160g ・8年以上…200gぐらいが目安となっています。参考にしてみてください。

ブルーベリーの肥料のやり方

ブルーベリーの施肥には、いくつかやり方があります。 1.用土全層に均一に撒くやり方 2.土表面に均一に撒くやり方 3.根元から話した土の表面にまとめて肥料を置くやり方

4.根元から話した場所にまとめて埋め込むやり方 などです。 ただ、1や2のように根全体に均一に肥料が効くような施し方をすると、肥料濃度による障害が起きたり、肥料が用土全体のphに影響を与えるなど、好ましくない結果を引き起こすことがあります。

3.や4.のような方法で肥料を与えると、肥料の量を多く与えすぎても、肥料による障害が起こりにくく安心です。 特に有機肥料を与える場合は、有機態窒素を微生物が分解することも視野に入れて、4.の方法で与えることをおすすめします。


ブルーベリーの肥料の選び方

肥料は沢山の種類があります。肥料の効果が現れるまでの時間や、効果が継続する期間がそれぞれ違います。異なる種類の肥料をうまく組み合わせたろ、栽培環境にあわせて肥料を効かせると生育が順調に進みます。 ここでは肥料を選ぶ際のポイントをあげてみます。

速効性肥料or緩効性肥料

「緩効性肥料」とは、ゆっくりと長期間にわたって土になじみ、肥料の成分が効きだす肥料の種類です。市販の化成肥料にも緩効性のものがあります。 肥料の効く期間は、各肥料のパッケージに書かれていますのでそれを参考にしてみてください。

また速効性肥料は緩効性肥料に比べて効果が出るのが早いですが、与えすぎると肥料成分で根元を傷めたり、葉が肥料焼けしてしまうことがあるので注意しましょう。

ブルーベリーは春に1回の施肥でも元気に育ちますが、樹の状態をよりよくするためには、成長期に合わせて施肥をおこなうのがおすすめです。

化成肥料or有機肥料

肥料の必要成分である、窒素、リン、カリウムなどの成分がバランスよく含まれた化学肥料もおすすめですが、ブルーベリーは、特に土のphを酸性に保つのが大事なので、窒素だけが突出しておらず、かつマグネシウムなどの成分も微量に含まれているものがおすすめです。 各肥料にはそれぞれ成分表示や含有量などが書かれてありますから、それをチェックしてみましょう。

あと、有機肥料に関してですが、硫安や鶏糞は実の味を悪くする、また未熟な堆肥は害虫を引き寄せやすくなるので、肥料として与えるのは避けましょう。

ブルーベリーが肥料過多になってしまった時

うっかり、ブルーベリーに与える肥料の量が多過ぎて、樹が弱ってきた、肥料に含まれる窒素だけが異常に多すぎたりすると、実の成長期になっても葉ばかりが茂るという芳しくない結果になってしまうことがあります。 こういう事態に陥ってしまった時の対処法について少しご紹介いたします。


肥料の成分が偏りすぎてしまった時

肥料過多(やり過ぎ)によって、木を弱らせてしまったり、肥料の成分(例えば、窒素の量が偏りすぎてしまった場合)に、葉の色が濃くなって葉ばかりが茂りすぎてしまったなどのケースもあります。

葉が茂り過ぎると、アブラムシが発生したり、害虫の被害を受けやすくなります。 このようにすでに施してしまった肥料は取り除くことが難しいです。

直接地植えしている、もしくは鉢やプランターに植えているかどうかによっても違いますが、鉢やプランターの場合は、大量の水で根元の土を洗い流して、植え替えるとしばらくしてから復活する場合があります。

そして、再度肥料を与える際はリン酸とカリを追加してあげると肥料成分のバランスが取れるようになります。

ブルーベリーを施肥したときの実の味について

ブルーベリーは、使う肥料の種類と施肥時期によって、実の味に密接に関係するといわれています。 例えば、収穫期に窒素が効いた状態だと、実に酸味が残るということがあります。

実が食べごろの時期に甘い状態にするには、実が完全に熟す時期に窒素が切れている状態であることがベストです。そのようにして肥料をコントロールする必要があります。

また、肥料にカルシウムを効かせると甘みが増します。 酸性土壌を好むブルーベリーは単純にカルシウムを効かせただけでは、土壌の酸度がアルカリ性に傾いてしまうため、カルシウムを与えるときは工夫が必要です。

カルシウムをうまく与える方法の一つに、「ブルーベリー用・硫酸カルシウム」というのがあります。土のphを上げずにカルシウムの成分を効かせることができる肥料です。

甘くておいしいブルーベリーになあれ。

最近では、これ一つでおいしいブルーベリーが育つという、とてもバランスの優れた肥料が販売されており、肥料のやり方や量について悩まれることは少ないかと思います。ただ、甘いブルーベリーにするには肥料は欠かせないもの。与え方と目安量を知っておいしいブルーベリーを育てましょう。