国産ブランド［マウンテンダックス］って？
「質実剛健」！ジャパンブランド
「マウンテンダックス」は、1977年に半谷貞夫によって設立された株式会社ダックスの自社ブランドで、バックパックやアイゼンなどの登山アイテムを中心に作っています。当時、登山用品は殆どが海外製のもので、日本人の体型や日本特有の自然環境に適した登山用品を作り始めました。シンプルなデザインでありながら縫製や耐久性にこだわった、まさに「質実剛健」な製品開発を行っています。社名のDAXとは、「Daring」（冒険的気性）、「Attempt」（試み）、「X」（未知）の頭文字を取ったものだとか。
ザックは故・長谷川恒夫氏も愛用！
故・長谷川恒夫氏が遠征に使用するバックパックをサポートするなど、実際の厳しい登山に耐えうるタフな製品を製造してきました。アルプス三大北壁冬期単独登頂、アコンカグア南壁フランスルート冬期単独初登頂など大きな登攀を成し遂げた長谷川恒夫が愛用していたブランドですから、その品質は確かなもの。マウンテンダックスブランドのギアは、山を知り尽くした者たちが作り出すギアなのです。
マウンテンダックスは価格も魅力的！
さらに、マウンテンダックスのブランドの魅力は、タフで高品質な製品展開だけでなく、ザックからカラビナまで登山用品全てが低価格で購入できることです。素材や縫製にこだわり、確かな信頼のもとに国内とベトナムの自社工場で生産するからこその、低価格の実現。ユーザーのアウトドアライフがより充実したものとなるように、というマウンテンダックスの熱い企業努力を感じます！
マウンテンダックスのギア＆アイテム
ザックだけじゃない！アイテム色々そろいます！
マウンテンダックスでは、ザックやチェストバック、アイゼン・ピッケル・ハーネス・カラビナ・ロープなどの、高品質・高機能なアイテムが豊富にそろいます。日本人の体型に合わせて設計されたハーネス、高い強度と操作性を備えたカラビナなど、実際に山で使用してこそわかる、高い品質の信頼できるアイテムばかりです。
マウンテンダックスのアイゼンには、4本爪と6本爪アイゼン、渓流用X型アイゼン、チェーンアイゼンがあります。それぞれ、部材調達から組み立てまでを国内で行っており、低価格で信頼性の高いアイゼンです。シンプルな構造で使いやすいのも特徴です。また、収納ケースが付いており、コンパクトに収納することも可能です。
こちらはシンプルで頑丈なクラッシュパッド。接地面には、マウンテンダックスのクライミングザックで耐久性に定評のある素材、ナイロン630Dnが採用されています。耐久性・衝撃吸収性・軽量性に優れた構造でありながら、やはりリーズナブルな価格が魅力な製品です。
カートリッジカバーやクーラーバッグなども1000円代という低価格！クーラーバックは、保冷効果を高めるために断熱素材として高品質なミラーシートを内貼りし、更にミラーシート表面をメッシュ生地で覆い保護することで高い耐久性も併せ持ちます。登山はもちろん、日常での様々な場面で活躍します！価格が安いので、クーラーバックとしての使用だけでなく、色違いで揃えて、ザックの荷物を分ける仕分け用としても活用できそうですね。
再出発したマウンテンダックス！
老舗ブランドですが、ザックなどが少しモデルチェンジしていることにお気づきでしょうか？
製品のラインナップも変わり、マウンテンダックスのテントはなくなってしましました。山岳テントとしては、今のウルトラライトの流れとは逆を行く質実剛健タイプで重量が少し気になる点でしたが、居住性も高く人気のテントでした。今ではテント場で見かけることも少なくなり、貴重なテントとなってしまいました。
2015年に倒産！そして復活！
マウンテンダックスは、2015年に一度倒産しています。海外メーカーとの価格競争や需要の低迷、大規模リコール対応などが破産理由だそうですが、それに加えて、製造工場の一部が福島第一原発の警戒区域内にあり、東日本大震災の際に移動を余儀なくされたことなどからも資金繰りが厳しくなってしまったようです。昔からのユーザーが多く、また多くの登山家やクライマーに惜しまれるブランドですから、すぐに「オクトス」の新ブランドとして再スタートしました。
「マウンテンダックス」と「オクトス」
「オクトス」はどんなブランド？
株式会社オクトス（oxtos）は石川県に本社を置き、1985年より登山用ザックを作り始めました。自分たちが使いたい登山ザックやカバンの企画・製造・販売を通して、ナチュラルな生活提案をおこなっている会社です。
オクトスが得意とする素材の帆布製バッグは、サイズ展開が豊富で機能性も高く、丈夫で使いこむほどに味が出てくる人気の商品です。全て受注生産で手元に届くまでに２～３週間かかります。しかし一貫して自社工房で作られているため、高品質であるにも関わらず低価格で購入できるのも、オクトスの魅力です。オクトスの製品は、直営店とweb shopのみの販売になります。また、オクトスでは、自社製品とマウンテンダックス製品に加えて、ナンガ(NANGA)、ソト(SOTO)、プロモンテ(PUROMONTE)、モンチュラ(MONTURA)などのブランドも取り扱っています。
4つのカテゴリに分けられたザック
マウンテンダックスのザックは、ピッケルホルダーついたモデルや、長期縦走登山に対応する大型モデルなどの[アルパインパック（容量25L～70L）］、日帰りから小屋泊のトレッキングや登山に対応するモデルの［トレッキングパック（容量28L～40L）］、ハイキングやトレッキング、タウンユースにもなるモデルの［ディパック（容量25L）］、そしてコンパクトに収納できるモデルの［パッカブルパック（容量20～25L）］の4つのカテゴリに分けられています。購入の際は目安にして下さい。
マウンテンダックスの有能ザック5選！
「ハイキングだから」「縦走だから」このザックでなければならない、ということはありません。しかし、それぞれのザックの機能を理解し、荷物の量や季節、ルートに合わせたサイズのザックを選ぶようにしましょう。ここでは、マウンテンダックスのザックの中から、日帰りハイキングの荷物から小屋泊りのトレッキングの荷物まで対応する、応用性の高い25L～40Lのおすすめザックを5選紹介します。
１．マウンテンダックスザック / ソーカー25
色違いで欲しくなるザック！
マウンテンダックス定番のディパックシリーズ。背面の通気性に優れたメッシュで、背中の蒸れを最小限に抑えられます。また、標準装備としてレインカバーが付いているのも魅力的。25Ｌの容量は、ライトハイキングからディユースまでの荷物が十分に収納でき、幅広く活躍してくれるサイズ感です。ナチュラルなカラー展開も魅力的で、価格的にも手頃ですのでプレゼントとして選ばれることが多いようです。
２．マウンテンダックスザック / クルーズ25
用途に応じて変化するザック！
マウンテンダックス｜クルーズ 25 DM-611-17
●素材：ナイロン 330D HD ●本体サイズ：52×28×19㎝（高さ×幅×厚さ） ●容量：25L ●背面長：46㎝ ●平均重量：本体・930ｇ ザックカバー・60ｇ ●付属品：ザックカバー ●カラー：ブラック、ブルー、マホガニー ●機能：・脱着可能なウエストベルト
ディパックの新シリーズです！こちらも使いやすい25Ｌサイズで、「ソーカー25」よりも重量が930ｇと若干軽くなっています。フロントポケットは大きく開くので、荷物の出し入れも楽に行うことができます。大型ハンドルやオーガナイザー、脱着可能なウエストベルトなど、使いやすさを追求したモデルで、ライトハイキングからディユースまで、様々な場面に応じて幅広く活躍してくれます。
３．マウンテンダックスザック / シフティー32（Ｒ）
シンプルだけど頼れるザック！
マウンテンダックス｜シフティー32R DM-305R-17
●素材：ナイロン 70D Diamond R/S シリコンコーティング ナイロン 330D HD OX ●本体サイズ：64×29×20㎝（高さ×幅×厚さ） ●容量：32L ●背面長：48㎝ ●平均重量：本体・1120ｇ ザックカバー・80ｇ ●付属品：ザックカバー ●カラー：カーボン、コバルトブルー、フレイム ●機能：・1気室構造 ・サイドダイレクトアクセス ・雨蓋可動式
70Dナイロンを採用し、32Lサイズで重量1120ｇという軽量トレッキングパックです。生地表面に、強度と撥水性を高めるシリコンコーティングが施されています。軽量性と共に、ヘルメットが収納できる大容量のフロントフラップポケットやメッシュ仕様の背面構造など、使い勝手の良さとフィット感にもこだわったモデルで、価格が一万円代前半！大型ザックの入門としても、シンプルな作りで十分な荷物を収納できますので、安心しておすすめできるザックです。
「シフティー」シリーズには、30Lのショートタイプもあります。43㎝の背面長、そしてハーネスの形状や大きさなどが、女性や小柄な男性にもフィットする専用設計になっています。重量も1000ｇちょっと！カラーリングもおしゃれですね。
４．マウンテンダックスザック / フリーダム40
大容量・機能性・低価格！なザック
ハイキングから登山まで、汎用性の高いマルチユースなトレッキングザックです。従来のアルパインザックのバランスを残しつつ、使いやすさを追求した多機能モデルです。２気室構造の本体は、荷物の整理がしやすく、またサイドに付いたダイレクトアクセスファスナーから荷物を取り出すことも可能です。背面素材には「AIR CIRCULATION」を採用、通気性を高めています。
容量40Lのザックで、一万円代前半という、驚きの低価格！「大容量・高機能・低価格」と、3拍子揃ったザックです！「フリーダム」シリーズには、容量30Ｌの「フリーダム30」もあります。こちらも同じく2気室構造で、サイドのダイレクトアクセスファスナーも装備。使いやすいモデルです。重量は1360ｇと、40Ｌタイプとさほど変わりません。
５．マウンテンダックスザック / ポケッタ20
ポケッタブルザックで荷物が増えても安心！
こちらは、マウンテンダックスのポケッタブルシリーズで、重量280ｇと軽量なうえにコンパクトに収納できます。メイン素材には軽量なナイロン70Dnを使用し、裡面には耐久性の高いＰＵコーティングを施しています。携帯に便利なので、登山時のアタックザックとして、またタウンユースや旅行時のサブバッグとして、様々なシチュエーションで利用できるリュックです。
ザックにプラスα 「チェストバッグ」
マウンテンダックス［アルパインチェストバッグ］
こちらはザックのショルダー部分に取り付け、地図・カメラ・携帯・行動食など、頻繁に出し入れする荷物を身体の前にぶら下げておくのにちょうどいいサイズの「アルパインチェストバッグ」。荷物の出し入れの度にザックをおろす必要がなく、ベルトの調節でしっかりと胸元に固定できるので、行動中もストレスなく使用することができます。ＳサイズとＭサイズがあり、ザックの容量に合わせて選べます。また、カラー展開も5色あるので、ザックとのカラーコーディネートを楽しんでみてください！
また、ショルダーストラップが付いているので、ザックに取り付ける以外に、普段使いのショルダーバッグとして、そして山小屋での貴重品管理としても活用できて便利です。
赤のザックにグレーのチェストバックがおしゃれです！
今回紹介したザックの他にも、マウンテンダックスのこだわりが詰まったザックがまだまだあります。また、マウンテンダックスの製品は、東京・大阪・石川・富山のオクトス直営店と、公式のオンラインショップのみでの取り扱いになります。お近くにショップがないという方は、ぜひオクトスのオンラインサイトをチェックしてみてください！
まとめ
いかがでしたか？日本が誇るブランド「マウンテンダックス」。倒産という苦難を乗り越え、再び多くの登山者やクライマーの期待に応える製品を生み出し続けています。シンプルで低価格、そして高機能な「質実剛健」のマウンテンダックスのザックを、ぜひ試してみてください！
突然の雨にも嬉しい、レインカバー付き。