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【クレマチス】モンタナ系の育て方!長く元気に育てるコツをご紹介

クレマチスの中でモンタナ系は一季咲きで春に咲き、ほとんどが多花性なので咲いた時の様子は鉢植えでも見事な姿で、地植えならアーチやフェンスに這わせるとそれだけでインパクトがあります。そんなクレマチスのモンタナ系の寿命をできるだけ長く元気に育てるコツをご紹介します。
更新: 2022年1月29日
sarabande
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クレマチス モンタナ系とは?

数多いクレマチスの中のモンタナ系

ツル性植物の女王と言われているクレマチス。その種類は数多く原種も様々で世界中に約300種もありそこから品種改良されて育てやすい物になり、気軽に鉢植えやお庭などで親しまれています。季節別、系統別に見てみると ★春に咲くモンタナ系、アトラゲネ系、パテンス系 ★初夏から晩秋までに咲くオリエンタリス・タングチカ系 ★冬に咲くカンパネラ系 ★四季咲きのジャックマニー系、ビチセラ系、テキセンシス系 この他にもまだまだ数多くありますがここでは早咲きで人気のモンタナ系に着目します。 高温に弱くて寿命が短く日本の夏の高温に枯れると言われるモンタナ系を長く育てるコツをご紹介します。

クレマチス モンタナ系の特徴

春に桜のように咲きこぼれる

クレマチスのモンタナ系の原種は元々ヒマラヤから中国にかけて高山に自生している事から高温に弱い性質を持っています。 春に一季だけこぼれんばかりの花を見せてくれます。このように多花性でありながら花は小さめなので他の植物との相性も良く、どこまでも伸びるツルを生かし地植えならアーチ、フェンス、鉢植えならオベリスク、支柱などに這わせる事でシンボルツリーに匹敵するくらいのインパクトを与えてくれます。

クレマチス モンタナ系の主な人気の品種

ルーベンス

淡いピンクのはっきりとした花で花付きがとても良くモンタナ系ならこれと言われる程の多花性ぶりは全部を花で覆いつくしてしまう程です。 甘い香りがしてそばに寄るとその沢山の花から放つ香りはかなり強いです。強健で育てやすいのが人気の理由です。

エリザベス


ピンクと白のバイカラーを楽しめます。モンタナ系の中では大輪の方で花径は8センチほどもあります。育て方は高温多湿が苦手で涼しい場所での栽培が向いています。ツルの伸びがいいので他の植物に絡ませて楽しむ事ができます。バニラの香りがするのが特徴です。

スノーフレーク

その名の通り真っ白な6センチほどの花がこぼれる程に咲き乱れます。成長が早くて花付きが良く育て方は株元に当たる西日は避け、水やりを多めにします。 覆いつくすほどの花は純白なのと小さめである為に他の植物とのコラボを楽しめます。濃い色のバラなどと一緒に絡めても素敵な組み合わせになります。

寿命が短いクレマチス モンタナ系

長くても5~7年、元気な姿は3~4年

クレマチスの中でもモンタナ系は高山地方で生まれた為、寒冷地向けであり日本の夏の高温で枯れてしまう事もあります。品種によって寿命も様々ですが比較的、モンタナ系は寿命が短いと言われています。長くもって7年、その中で花色も鮮やかで元気な姿でいるのは3~5年で早い物だと2年で枯れる事も多々あります。

クレマチスモンタナ系を寿命を長くする育て方①植え付け

植え付ける場所を選ぶ

クレマチスのモンタナ系は高温に弱いので、夏の暑い日差しが長時間当たる場所では弱ってしまって最悪は枯れるという事もあります。 庭の地植えにする場合は夏の日照時間などを考慮して場所を見極める事が大切です。  半日陰の場所があれば良いですが、まるで日光が当たらない場所だと逆に日照不足となりあまり育たなくなります。 理想の場所は株元は半日陰、苗の上部はに日当たりの良い場所です。

鉢植えにする

高温のせいで枯れるという状態を避ける為に鉢植えにするというのも1つの方法と言えます。鉢植えにすれば冬の間は南側の日がよく当たる場所で、夏になれば半日陰の場所へと移動すれば良いのです。 ただクレマチスの中でもモンタナ系はツルの伸び方がすごく花数が多いので庭のアーチやフェンスに這わせて見事な姿に仕立てる方が好まれる場合が多いです。 鉢植えにするのであれば大きな深鉢に植え替えて、大き目のオベリスクを仕立てるとより豪華になります。


深植えにする

これはクレマチス全般に言える事ですが根がとてもデリケートなのでどのクレマチスも植え付けの時に、苗の1節目と2節目の間を土に埋める形で深植えします。 特にモンタナ系は根を深く埋める事で外からの高温な光から遠ざけるようにする事が大切です。

クレマチス モンタナ系の寿命を長くする育て方②植え替え

大き目の鉢で

購入時は一回り大きめの鉢植え替えて根が定着するまで育てます。クレマチスのモンタナ系は特に根がはりますので、鉢植えにする場合は最終的には、素焼き鉢の10号サイズくらい大きな物への植え替えが望ましいです。高温をより避けやすくする為にプラスチックより通気性の良い素焼き鉢の方が良いでしょう。 地植えにする場合でも1年苗を購入した場合はそれよりも一回り大きな鉢に植え替えて、更にもう1年根が定着するまで育てた後に地に植え替えます。

クレマチス モンタナ系の寿命を長くする育て方③誘引

長く伸びるツルを生かす

モンタナ系の長いツルはどこまでも伸びるので上手に誘引する事で株元から離しても大丈夫です。 植え付けの時に地植えの場合、株元には直射日光が長時間当たらないような場所を選んで植えた後に、ツルだけを日当たりのよい所まで誘引する事で高温から根を守れる形になります。 鉢植えの場合も同様ですが、地植えよりはツルの伸びが多少は短くはなりますがそれでも充分に伸びます。 鉢植えからフェンスなどに誘引する場合は別ですが鉢にオベリスクを立ててそのまわりにらせん状に誘引して鉢独自で楽しむようにすると移動ができて便利です。

クレマチス モンタナ系の寿命を長くする育て方④管理場所

半日陰が理想

地植えであれば株元に直接当たる日照時間が少ない場所、できれば朝日は当たっても西日は避ける場所にしましょう。更に苗の上部は日照時間が多くても大丈夫です。 鉢植えであれば移動できるので冬は日の当たる場所、夏は半日陰の場所で移動して管理します。


クレマチス モンタナ系の寿命を長くする為の育て方⑤剪定

旧枝咲きなので弱剪定に

剪定の仕方によってより多くの花を楽しめます。 旧枝咲きタイプで、去年のツルから花が咲くのでなるべくこの枝は剪定しないように気を付けます。春の開花後はその花殻を摘む程度にします。強剪定してしまうと来年、花が咲かなくなるので気を付けましょう。 冬に剪定する場合は、今年咲いた花の枝(旧枝)を花の下から2、3節目を剪定します。 何年も経過して枝が混みあっている状態であれば、調整するように剪定しますがそれでも上から2割程度にしておきます。 このようにほとんどツルが長いままの管理なので、鉢植えの場合は最終植え替えからは、そのままの鉢で育てます。オベリスクや支柱がささったままである事や、根がとてもデリケートな事から土の入れ替えなどができないのも寿命の短い原因の1つと言えます。

クレマチス モンタナ系の育て方|挿し木

枯れる前に挿し木をしておこう!

寿命が短いモンタナ系は枯れる前に挿し木をしておくと安心です。 ①挿し木する時期は5~6月、花が咲いていない新枝(今年出たツル)を先の方ではなくて中ごろの2節を挿し木として切り取ります。切り口は鋭利な刃物で斜めに切ります。 ②メネデール液(発根促進剤)を垂らした液に1~2時間くらい挿し木をつけておきます。 ③鉢の底に鹿沼土を入れ、その上にパーミキュライトまたはパーライトを入れ、赤玉土で蓋をします。 ④割りばしなどで穴をあけてその中に挿し木の根を傷つけないようにそっと入れます。 ⑤水をはった鉢皿の上に鉢を置いて下からの底面給水での水やりをして10間は半日陰で、その後は日に当て下の鉢皿の水が無くなると枯れるので気を付けて、また挿し木の葉にも霧吹きで1日1回はかけてあげます。 ⑥2ヵ月経ったら一回り大きめの鉢に植え替えします。根が定着していないと枯れる事があるので充分に注意します。

まとめ

寒冷地で生まれたモンタナ系、温暖な日本の土地では数年のうちに枯れる事が多いですが、長く楽しむコツの基本は地植えならば株元を半日陰にする事、鉢植えならば夏の間は日照時間が短い場所に移動させる事、この事を踏まえていれば寿命を長くする事ができます。 育てるのに少々大変なモンタナ系。なのに人気なのは春になればあの可愛くて小さなが花がびっしりと咲き乱れ、それでなおかつ強調しすぎる事なく上品な愛らしさがあるからでしょう。それを楽しみにまた1年間お世話に励みます。