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家庭菜園 初心者ガイド|育てやすい野菜からはじめる家庭菜園!

この記事では家庭菜園の初心者の方にとって必要な道具や準備物などについてまとめてあります。また家庭菜園の初心者の方にとって比較的育てやすい野菜についてもご紹介いたします。家庭菜園はなにも難しいことはありませんので、興味があれば一度取り組んでみましょう。
2020年8月27日
printemps117
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家庭菜園、初心者なんだけど大丈夫かな…。

お家でトマトやナスなど、野菜を育てて収穫したいな。でも家庭菜園って道具を揃えたり、土作りをしたりしないといけないのでそう…と思われている方もいらっしゃるかもしれません。でも大丈夫。最近では野菜や花の専用培養土がたくさん出回っていますし、広いお庭や畑がなくてもベランダにプランターを置いてそこで育てるだけでも立派な家庭菜園です。

家庭菜園初心者ガイド1.道具を揃えよう

道具は使い勝手の良さで選ぼう!

初心者の方が家庭菜園を始めるにあたって何から始めたらいいのかよくわからない…という方はまずは道具を揃えましょう。道具を揃えることで、畑を耕したり、種まきや植え付けの準備などあらゆる農作業を効率よく楽しく行うことができます。 道具はいろいろあれば便利ですが、費用面や置き場所、家庭菜園の規模によって必要な道具は変わってきますので、まずは必要最低限の道具をご紹介いたします。 道具は丈夫なものを選ぶようにすると手入れ次第で何年でも使うことができます。 また自分の体格や体力にあった大きさや重さのものを選ぶのも重要です。ホームセンターや園芸店などで実際手にとってみて、ご自身でしっくりくる道具を選ぶようにしましょう。

こんな道具があると便利

・鍬(備中ぐわ)…畑を耕したり畝を作るときに使う。 ・スコップ…土を掘ったり、野菜の苗を植えたりする他、プランターの天地返しなどに便利。 ・ジョウロ…水やりや液肥を与えるときに使う ・ハサミ…野菜の収穫、支柱を結ぶ紐を切ったりするのに使います。錆びてきたら油をさします。 ・メジャー…畑で畝幅や株間の間隔を正確に測るのにあるとおすすめ。 ・バケツ…水や肥料などを運んだり収穫した野菜を集めて入れるのに便利。

家庭菜園初心者ガイド2.野菜について知る

野菜の栽培に適した時期や季節がある

野菜にはそれぞれ栽培に適した時期や季節があるので、その時期に合った野菜を選ぶとよく育ちます。栽培に適した時期や季節から外すと野菜の生育が悪くなったり、病害虫の被害にあいやすくなり、思ったような収穫量が見込めなくなります。 また国内でも各地で気温差があるように、冷涼地(寒冷地)や平暖地(中間地・温暖地)によって栽培時期が異なりますので、種の袋に書かれているスケジュールなども参考に植えましょう。

栽培にかかる時期や季節は野菜によって違う

ほうれん草などの葉物野菜は1か月~2か月と短い期間で収穫できるものから、トマトやきゅうりなど収穫までに数か月と時間を要するものもあります。またアスパラガスやこんにゃく芋などは栽培から収穫まで1年以上かかります。こうした栽培期間を知って野菜を選ぶのもおすすめします。

野菜の育てやすさについて

どんな野菜でも手間と時間をかけて大事に育てる必要があります。 野菜の苗売り場や本などを眺めていると、「あれもほしい、これもほしい」となりがちですが、実際育ててみると思った以上に場所を取ってしまったり、なかなか実が付かなかったりと、難しいこともあります。 野菜によって育てやすさが違いますので、特に初心者の方が初めて家庭菜園を始める場合は、育てたい野菜の特性や栽培の難易度などを知った上で、品目を選ぶようにしましょう。

家庭菜園初心者ガイド3.栽培しやすい野菜

ミニトマト

トマトの中でも特に「ミニトマト」が。花が咲いてから実が熟すまでの日数も短くて済みますし、ベランダなどプランター栽培する品目としても向いています。お子さんと一緒に収穫も楽しめる、果菜としておすすめの野菜です。

ラディッシュ

二十日大根のことです。種を蒔いてから収穫までちょうど20日(約3週間程度)で収穫できることから、初心者にもおすすめの野菜です。サラダの彩りを良くしてくれますし、小さな野菜なのでベランダのプランター菜園にもおすすめ。

ネギ

ベランダのプランター栽培にもおすすめの野菜3つめはネギ。ネギはスーパーなどで買ってきたネギの根っこの部分を切り落として土に埋めておくだけでも立派に育てることができます。手入れも特に必要なく病害虫の被害もほとんどありません。お蕎麦などの薬味にも重宝するのでおすすめ。

ジャガイモ・サツマイモ


春と秋の2回の季節で栽培できる野菜ですが、春に植えるのが特におすすめです。じゃがいもの場合は「種イモ」といって芽が出かけた芋を植える、サツマイモであれば、苗をそのまま土に挿しておくことで実ができます。特にサツマイモは砂地など痩せた土で育ちやすいです。

ナス

「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」ということわざがありますが、花を付けた分だけ実がなるというように、初めて育てる方にも十分に収穫を楽しんでいただける野菜です。良い苗を選んで植え付けば、あとは放任でも育ちます。手入れをすれば収穫量が増します。

ピーマン

ナスと同様、手入れをしっかりすれば、初夏から霜が降り始める10月下旬ごろまで実がなることもあります。放任でも育ちやすい野菜です。冷蔵庫の常備菜としておすすめの野菜。調理アレンジもいろいろです。

家庭菜園初心者ガイド4.栽培計画を立てる

栽培計画を立てるのが大事

家庭菜園とはいえ、野菜の栽培には失敗がつきもの。「収穫ができれば」というだけではなかなかモチベーションを高めることは難しいものです。 家庭菜園にも目的意識を持ち、栽培計画をしっかり立てて野菜を管理していくことが大事です。 また季節ごとに育てたいと思う野菜をリストアップしてみましょう。どんな野菜があるのか整理できますし、例えば、 ・消費量が多い ・採りたての新鮮なものを味わってみたい ・健康によい ・夏にあるとうれしい…など理由はなんでも構いませんが、ご自身が育てられるスペースと野菜にあった季節を考慮しましょう。

家庭菜園初心者ガイド5.土壌選び、準備をする

家の庭や空き地などを利用して家庭菜園を行う場合は、日当たりがよく水はけと風通しのよい場所を選びましょう。畑で育てたいという場合は市民農園を借りるという方法も初心者の方におすすめです。

植える前にゴミや雑草、小石などを除きましょう。

畑で栽培を始める場合は、支柱の破片やビニールマルチなどの残留物のほか、雑草や石ころなどを取り除いておきましょう。 小さな草は手で抜き取れますが、大きな草は備中ぐわなどを使って根っこから掘り起こします。

家庭菜園初心者ガイド6.畑を耕そう

元気な野菜の栽培には土作りが重要!

野菜を栽培するうえで一番重要なのが土作り。通気性と保水性のよい土作りをすることで、野菜の生育が違ってきます。 畑の土は作物が根付いていき、そこから生育に必要な水分や養分を蓄える役割があります。よく耕された柔らかい土では野菜の根が土中深くまでよく伸び、水分や養分をよく吸収し元気に育ちます。 またこのような良質な土作りをすることで、有用な微生物が自然と生息するので、野菜の生育を助けてくれます。

野菜作りに適した土とは

野菜作りに適した土作りのポイントとして以下のようなポイントがあげられます。 ・有機物を多く含んでいること ・排水、保水、通気性がよいこと ・土の酸度がちょうどよいこと ・見た目が黒っぽく、フカフカした感じがあること などです。 石ころだけ、砂だけもしくは泥質の土だけといった「単粒構造」の土は土の隙間がなく、排水や通気性が悪く野菜の根が伸びにくくなります。 土作りをする際は、堆肥や腐葉土などを混ぜ込み、良く耕すことで、土の中に隙間ができ、水や空気、肥料などが保たれるので、根も良く伸びるようになります。土作りの際はぜひ参考にしてみてください。

土の酸度を見る

土作りには、通気性や保水性だけでなく土の酸度を野菜の種類によって合わせる必要があります。日本は雨が多く、ほとんどの土は酸性になっています。 ところがほとんどの野菜は弱酸性~中性を好むので中和させることが必要になってきます。 酸性土の簡単な見分け方としては、その土に生えている雑草を見ること。 スギナやオオバコ、スミレやヨモギなどが生えていたら酸性が強い土の証拠です。土作りをする際に、このような植物を見かけることがあるかもしれません。

苦土石灰を混ぜて中和しましょう。

野菜の土作りに欠かせない酸度調整。酸性土壌の改善には苦土石灰を使うのがおすすめです。 苦土石灰の使い方の基本ですが、基本は種まき(苗の植え付け)の2週間前に、1㎡あたり100g、スギナの生えているような酸度の強い畑では1㎡あたり200gをまき、よく耕しておきます。 また逆に石灰の与えすぎにより、土を固くしてしまい、アルカリ化させ過ぎることもあるので注意です。石灰の有効期間は6か月とされています。

家庭菜園初心者ガイド7.畝立て、マルチなど

土作りができたら、畑の場合は畝立てが必要です。畑ではどこでも当然のように畝立てをしていますが、この畝立てする理由は畑全体の水はけをよくし、作物が水害にやられないようにするためです。地面より高くした分だけ排水は良くなりますし、作物によって根を張る深さが違うので高畝にしたほうが水はけ効果がよくなります。

畝立ては鍬やメジャーを使いましょう。


畝立てに必要不可欠な道具として、以下のものを一通りそろえておくと作業がスムースに進みます。 ・メジャー ・紐(またはロープ) ・鍬(クワ) ・角材(またはレーキ) 園芸店やホームセンターなどに行くと、「スターティングセット」として一式で売られていることがありますのでまた見てみましょう。

マルチやトンネル・寒冷紗などについて

土の上に物を敷くことを「マルチング」といいますが、ビニール、ポリエチレンなどの素材のものを使うことが多いです。冬の寒い季節に用いるのもおすすめ。 色は透明のものや黒色、表面がシルバーのものなど種類はいくつかあります。マルチングをする効果としては以下のようなものです。 ・雑草防止 ・地温を上げる ・肥料の流出防止 ・土の水分の蒸発防止 などです。 またマルチの貼り方を簡単にご説明すると以下のような手順になります。 1.床面を平らにして周りを掘る 2.片側を埋める 3.畝の長さより少し長くして切る 4.周りを土に埋める 5.種をまいたり苗を植える位置にカッターなどで穴をあける(初めから穴の開いたタイプのものも売られています)

トンネルについて

トンネルとは、半円型の支柱にフィルムや寒冷紗などをかけ、その中で野菜を栽培することで、これを使う理由には ・まだ寒い時期でも種まきや苗植えができる ・冬の防寒と保温に役立つ ・雨の被害や病害虫の発生を軽減できる などのメリットがあります。 また寒冷紗も同じく、寒さや病害虫から作物を守るのに役立ちます。

家庭菜園初心者ガイド8.ベランダでプランター栽培

作物の大きさに合わせてプランターを選ぼう

市販のプランターは大体深さが20~30㎝、横幅幅40㎝~60㎝のものが多いですが、野菜の種類によって植えられる株数、株間が違います。 例えば、イチゴのように根っこが広く張る植物の場合は、横幅60㎝タイプのもので2株が限度です。 また葉物野菜など根っこが少ないものでも、でもルッコラやほうれん草のように葉っぱが横に広がるものは、株が混み合うと病気や害虫がこもりやすくなるので、途中で間引きをするか60㎝プランターに2~3株ぐらいで少なめに植えると一つ一つが大きく育ちます。

市販の野菜用培養土を使うと便利!

プランター栽培では、最初にプランターに入れる土を用意しなければなりません。 その場合は市販の野菜用培養土を使うと便利です。堆肥や肥料などを混ぜ込む必要がありませんし、土の酸度も調整されています。 大体深さ30㎝横幅60㎝のプランターで25ℓの培養土が2つ分ぐらい入ります。土を入れるときは上から下まで満タンにするのではなく、8分目ぐらいまで入れるのがポイント。水やりした時、土が一緒に流れ出ないようにしましょう。

ベランダで育てるときはお隣や隣接する階の方を考慮して

ベランダで育てる、一戸建ての2階や3階などではさほど問題ありませんが、特にマンションや団地などのベランダのときは、葉や苗がベランダの外や、お隣さんのベランダを区切る柵や区切りを超えて伸びないようにしましょう。 トウモロコシやきゅうり、ゴーヤーなどは、最初は小さくても途中からツルが上にぐんぐん伸びてきます。そのようなことを考慮せずに育ててしまった場合、知らず知らずの間に上の階や、お隣の区域まで届いてしまうこともあります。 限られたスペースの範囲内で収まるようにし、お隣の方とトラブルにならないよう注意しましょう。

ベランダの日照時間と野菜の選び方

ベランダの立地条件では南向き、東向き、西向き、北向きなどがあります。 マンションや団地などでは比較的日当たりのよい南側のベランダと北側のバルコニーがついていたりしますね。 日当たりのよいベランダでは、強い日差しが必要なピーマンやナス、インゲンなどがよく育ちますし、反対に日当たりがあまり良くない側のベランダでは、ミツバやミョウガ、弱い光によって葉がやわらかくなるネギなどを育てるのに向いています。

家庭菜園初心者ガイド9.種や苗を用意する

種まきのポイント

種まきもただ蒔けばいいというのではなく、作物によって蒔き方コツがありますので覚えておきましょう。 種が発芽するには、温度や水分、酸素や種類によっては光が必要となります。 また野菜によって発芽温度が違います。一般的にトマトやピーマンなど春から育てる実もの野菜は発芽温度が高く、秋まきの葉もの野菜は比較的低い温度を好む性質があります。

元気で強い苗を選ぼう

苗は、できるだけたくさんの選択肢がある中から選びましょう。売れ残った苗は老化して弱っていることも考えられるので避けたほうがいいです。

苗選びでチェックしたい「良い苗」の特徴

・病気や害虫に侵されていない ・茎の節間が短くて太く、しっかりしている ・葉が大きくて厚く、色が濃い ・子葉がしっかりしている ・根がしっかりと巻いている ・接ぎ木苗では接いだ部分が密着してしっかりしている などです。

家庭菜園初心者ガイド10.種まきをする

発芽や温度、光の加減は野菜によって違う


種まきは野菜の種類によって、種まきに適した時期や季節が違います。 一般的にトマトやピーマンなど春頃の季節から種まきするものは発芽適温が高く、秋まきの葉もの野菜の発芽温度は比較的低いです。

種が順調に発芽するためには光が必要ですが、野菜の種類によっては光を好むものと反対に暗い環境で発芽するものがあります。光を好むものは土を薄くかけ、光を嫌うものは土を多めにかけて遮るようにします。

家庭菜園初心者ガイド11.間引き、整枝・肥料などについて

間引きについて

種まきするときは、蒔いただけの種がすべて発芽するとは限らないため、必要な株数より多く蒔きます。 また蒔いた種がすべて発芽しても、そのままにしておくと徒長といってヒョロヒョロと伸びてしまうため、間引きをし一番丈夫なものだけを残して育てあげるのです。

整枝について

ウリ科の植物など、放っておくとわき芽やツルがどんどん伸びる作物において、栽培途中に樹形を仕立てることです。わき芽やツルを整理することによって、実を大きくしたり収穫量が増えたりします。 またわき芽やツル以外にも、つぼみや実つきの悪い花なども適宜取り除くことが必要です。

肥料について

市販の肥料には化学的に作られた「無機質肥料」と動植物を原料に作られた、鶏糞や牛糞、油粕や堆肥、米ぬかなどの有機質肥料があります。一般的には味がよく、土も荒らさない「有機質肥料」がおすすめです。 肥料の三大要素としては葉を大きく茂らせる「チッ素」、実を大きくする「リン酸」、根を深く強く張らす「カリ」です。よく市販の化学肥料にはこの要素が8:8:8の割合で配合されています。 また草木灰や油かすを水に溶かして自分で肥料を作ることもできます。

家庭菜園初心者ガイド12.コンパニオンプランツ・防虫ネットなど

コンパニオンプランツとは

家庭菜園初心者ガイド13.冬の季節について

コンパニオンプランツとは、作物の近くに植えておくとお互いの成長を促したり、病害虫から守ったりする働きがある植物の組み合わせのことです。 一例をあげてみますと ・トマト×バジル 乾燥を好むトマトの横に水を好むバジルを植えておくことで、バジルがトマトにとって余分な水分を吸い取り、どちらも元気に育ちます。またトマトの風味が良くなるといわれています。 このように相性のよい組み合わせもあれば、逆に悪い組み合わせもあります。 例えば ・ジャガイモ×カボチャ ジャガイモの近くにかぼちゃを植えるとかぼちゃの育ちが悪くなるので避けたほうがいいといわれています。かぼちゃの近くにはトウモロコシがいいといわれています。これはカボチャは巻きヒゲをトウモロコシの茎に伸ばして、自身を支えることができるからだそうです。 畑などで作物を同時に植える際の区画デザインの参考にしてみてください。

夏から秋にかけて野菜の収穫が終わったら、1月、2月と真冬の時期も迎えるようになります。この寒い季節から植えられる野菜や、収穫できる野菜も少なくなります。 この季節は、土を休ませるほか、1年間の作付計画の作成や、畑の片づけ、追肥などをし、来春に向けた土作りをおこなうとよいでしょう。

旬の季節の野菜が食べられるメリット!

家庭菜園のよさの一つに、採りたての新鮮な野菜を食べられるということや、日々作物の成長を見て楽しめるということがあげられます。 ここに書いてある限りではありませんが、家庭菜園の一通りの流れがわかったらさっそく取り組んでみましょう。また市民農園などがお近くにあるという方は区画を借りてみるのもおすすめです。楽しい家庭菜園ライフを楽しみましょう。