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【実は簡単】ヘチマの育て方!栽培方法や収穫時期など最後まで楽しむコツをご紹介!

ヘチマって実際にはあまり目にしたことがない人もいるのではないでしょうか。しかし育てるのも簡単、収穫後も化粧水や料理、また夏は緑のカーテンなどと楽しめることも沢山です。ここではそのヘチマの育て方と収穫後の楽しみ方をご紹介します。
更新: 2024年2月18日
sarabande
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育て方も簡単!幅広いヘチマの活用性

食用やタワシ、化粧水としても活用できる!

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日本では沖縄以外でスーパーなどでもあまり目にしないヘチマ。しかしその活用性は幅広く、成長していく様や黄色の大きな花を楽しみ、植え方や摘芯によって夏の暑い日差しを遮ってくれる緑のカーテンにもなり、実がなり収穫後は調理してもクセがなくて美味しく食べることができたり、最後は化粧水として使用するなど楽しみ方がいろいろです。

しかもプランターで栽培することができ、育て方がとても簡単です。ここではそのヘチマの育て方、種まきから収穫後の楽しみ方までをご紹介します。

育て方の前にヘチマについて

ヘチマの由来

原産国は熱帯アジアでインドや中国でも薬や食用として栽培されていました。日本へは江戸時代に渡来して「糸瓜」と書いて「イトウリ」と呼ばれこれが「トウリ」となり「ト」はいろは歌によると「へ」と「チ」の間にあることから「ヘチマ」と言われるようになりました。

沖縄では「ナベラ(鍋羅)」と呼ばれ、中国での繊維質のヘチマで鍋を洗っていたと思われる「洗鍋羅(シークオロー)」という名が語源です。

ヘチマの花やその特徴は

大きな物は手のひらサイズの物もありどれも黄色の5枚花弁。

花の下に長い筒状の子房があり、のちにこれが実となります。

・ウリ科ヘチマ属  ・蔓性一年草 ・学名:Luffa cylindrica Roem 又は Luffa aegyptica Mill プランターで種まきからでも簡単に育ち、大きな葉が特徴でその付け根からつるを伸ばしてネットなどに絡めていきます。その苗の成長は凄まじく数メートルまで伸びます。開花時期は植え付け時期によりますが早いと7月から10月初旬までと長いです。

暑い夏の時期に元気のでる黄色の大振りな花で、大きな葉に対して劣らず10センチほどの5枚花弁の花です。水やりをたっぷりと行い、開花後は適度の肥料で次々と30センチくらいの緑色の実がなります。雌雄同株なので実がつきやすく、その実をいろいろな方法で楽しむことができます。

ヘチマの育て方①準備する物(緑のカーテンにしたい場合)

適したプランター又は鉢

アイリスオーヤマ プランター 680 グリーン

出典:Amazon
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植え方にもよりますが緑のカーテンにする場合は、野菜プランターと呼ばれる長方形の物で、幅575m×奥行235m×高さ27mの容量38Lくらいの物を使います。ヘチマは根がはる植物で、成長とともにつまってきますし、水やりも多く必要なので深めのタイプがいいです。ただ見て楽しむのであれば、鉢タイプの物でも深型で10号以上の大きな物がお勧めです。

支柱とネット

窓の大きさと高さに合わせて購入する必要があります。実が重いので耐えられるように、太さも大きめで窓の高さある物を2本と、横を固定するための物を1本の計3本は必要です。それに合わせてネットも必要な幅と高さを図って購入します。ベランダでの栽培ならば突っ張り棒を活用するとよいでしょう。

下の部分をプランターの中に入れた後に上の部分を固定する必要があります。丈夫な紐や針金でしっかりと結んで固定します。

上の部分が固定できなければ下部分を地面の下に埋め込む方法もあります。

ヘチマの育て方②種まきから発芽まで

種のまき方

種まきの時期は地面に霜が降りなくなる4月中旬から5月初旬です。栽培に必要な物は3号ポリポットと市販の野菜用の培養土です。種まきからでなく苗からの栽培でも充分に育ちますが、種まきからの栽培の方が自分の庭の環境に早く慣れるので、より丈夫な苗に栽培することができます。


①ヘチマの種は一晩、水につけておく。この時に市販のメネデールなどの発芽促進剤を使うとより効果的です。なくても大丈夫です。②種まき用に3号ポリポットに土を入れて2センチの深さの穴をあけそこに種をいれます。③あとは土が乾いたら水やりをまめに行います。肥料はやる必要はありません。

発芽するには

出典: http://yasai.aromahow.com/yakuyou/hetima.html

発芽適温度は25~30℃です。種まきから1~2週間くらいで発芽します。発芽のポイントはそこまで難しくなく肥料なしの水やりをしっかりと行うことくらいです。最初は2枚の子葉が出てきて徐々に葉が増えていき、4~5枚くらいになったら植え替えの時期です。

ヘチマの育て方③プランターへの定植

プランターへの植え付け

朝日工業 ハイパワー苦土石灰 600g

出典:Amazon
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①幅60~70センチくらいのプランターに培養土をいれ、植え付ける2週間まえくらいに、苦土石灰を1㎡に対して150gくらい入れて混ぜておきます。肥料で言えば、堆肥を混ぜると良質の土になります。

②1~2苗を遅くても5月中旬くらいまでには植え付けます。植え方が遅いと育ちも遅くなり、暑い時期のカーテンに間に合わなくなります。③植え方は株と株の間を30センチくらいは開けて、株元が隠れないように土を被せます。④棚に這わせる場合も植え方は同じです。

ヘチマの育て方④摘芯と肥料

摘芯の仕方

出典: http://www.city.yokohama.lg.jp/asahi/oshirase/kouhou/201204/04-tokushuu1.html

苗が勢いづいてから葉が増え始めたら、一番上の部分を摘み取ります(摘芯)。この摘芯を行うことで子づるが増え、この子づるを更にまた摘芯すると孫づるも増え、苗も広がり結果的にカーテンも広がるようになります。

植え方にもよりますが摘芯を行うのは最初の段階で、ある程度成長してからでは摘芯しても効果がなくなります。忘れないようにするのが大切です。

肥料

ハイポネックスいろいろな野菜用肥料アンプル

出典:楽天

肥料は定植した後の10日たった頃に即効性の液肥を追肥として与えます。その後は1ヵ月に1度くらいの割合で液肥を与えるとよいでしょう。水やりは毎日、1度は必ず行います。

ヘチマの育て方④誘引の仕方

まっすぐに伸びる習性を蛇腹の形に

ヘチマは上へ上へと伸びていきます。植え方にもよりますが子づるが多めに出ていれば真っすぐのままで構いません。しかしあまりない時にはこのままだと隙間ができてしまいます。これを自分で蛇腹のようにしてネットに誘引してからませるとよいでしょう。

もし摘芯を忘れてしまっても親づるでこのように誘引すれば、びっしりと隙間なくカーテンを作ることができます。ネットからはみ出してしまっているつるも誘引してあげます。肥料も忘れずに与えて花付きをよくすること、そして水やりもたっぷりと与えましょう。

ヘチマの育て方⑤花と結実から収穫まで

用途に合わせて花摘み

雄花と雌花が咲き始める時期は7月初旬からです。緑の大きな葉の中に鮮やかな黄色の花は、夏らしくて涼し気で見た目にも爽やかな気持ちになります。この頃から根も広がり栽培する上で、水やりもプランターの端から端までたっぷりと多めに与えます。

緑のカーテンだけを目的に葉を大きくしたいのであれば、結実させずに蕾の段階で摘み取ってしまいます。また収穫することを考えて、あまりにも高い位置に咲いた花は中々収穫できませんので、そのままにしていると苗が弱ってしまいます。収穫しづらい位置の花は摘み取るようにします。


雌花と雄花で受粉

出典: https://www.instagram.com/p/tIYO76OplZ/?tagged=%E3%83%98%E3%83%81%E3%83%9E%E3%81%AE%E5%AE%9F&hl=ja

いよいよ結実。受粉しやすい方なので何もしなくても実がなります。それでも確実に実をつけたい場合は、雄花を摘み取り雌花に押し付けて人口受粉すれば結実します。肥料も忘れずに与えましょう。暑い時期でどんどん成長する時期でもあるので、水やりは1日2回必要な場合もあります。

収穫

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出典:Amazon

やっと楽しみな収穫です。薄い緑色をしていて大きなきゅうりのような形で、20センチから大きな物は30センチにもなります。用途によって収穫時期が変わりますが食用でしたら結実してから10日から15日くらいです。

タワシとして活用したのであれば、9月くらいになって実が黄色を帯びてきたら収穫します。化粧水を取るには9月中旬に土から近い場所を切ってしまいます。

ヘチマの栄養と効能

つけて美肌、食べて健康、薬としても活躍!

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ヘチマ水は化粧水としても活用されるのは、サポニンという成分のおかげです。このヘチマサポニンには抗酸化作用を促し、それが美肌効果に繋がるのです。その他老化やガン予防、コレステロール低下の役目などもあります。 その他に含まれている栄養素とその効能は次の通りです。

・カリウム→むくみ予防や高血圧予防 ・葉酸→胎児の成長に必要な物なので妊婦にお勧め ・ビタミンC→美白効果でより美肌に またヘチマは塗り薬としても使用され、あせもやあかぎれ、やけどなどの炎症も抑える働きを持つとされています。

ヘチマ(ナーベラー)を美味しく料理する

ナスに似ている味覚

実がなってから10~15日くらいのヘチマを収穫します。ヘチマはあまり食べられていませんが思ったほどクセがなく、タワシのイメージとは程遠い柔らかな食感でナスに似たような味で美味しくいただけます。沖縄ではナーベラーという呼び名で頻繁に食べられていますので、代表的な料理をご紹介します。

ナーベラーのみそ炒め(沖縄)

出典: http://blog.goo.ne.jp/1008kotarou/e/8f92c9161aa903e687e2982a09a75872

ヘチマは味噌との相性もよくナスの代用品としても使われます。沖縄では豆腐もよく食べますのでヘチマと一緒に炒めて料理されます。

ヘチマとスパムのスープ

出典: https://cookpad.com/recipe/3284798

ヘチマを火を通すとトロンとしたゼリーのような食感になりそれがスープによく合います。暑い夏、食欲が落ちる時でもこれなら口当たりよく食べることができます。

ヘチマでタワシを作ろう!

使いやすく用途も多いタワシ

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ヘチマは繊維質が多い植物でその使い道はいろいろです。乾いている時はすごく硬いですが水分を吸収すると柔らかくなります。それを体をこするボディタワシとして、又普段のキッチンやお風呂掃除で使うタワシなど幅広く活用できます。

またボロボロになるまで使った後も自然素材なので、そのまま土に埋めてしまうこともでき環境にもやさしい物なのです。では早速、作り方をご紹介します。

タワシの作り方


出典: https://blogs.yahoo.co.jp/balu6446/55780922.html

①少しだけ黄色を帯びたヘチマを収穫して作りたいタワシの大きさに切りお湯で数分茹でます。

出典: http://ameblo.jp/tama-taniku-craft-diy/entry-11941550986.html

②茹でたヘチマを水につけると皮がむきやすくなります。 ③後は天日で干して乾かしたら出来上がりです。

収穫する時に茶色になってからだと繊維質が硬くなりタワシとして使いづらくなるので、収穫時期を注意することが大事です。

ヘチマ水で美肌効果がある化粧水を

その秘密はヘチマヘポニン

ヘチマに含まれるサポニンという成分のおかげで、皮膚の活性化を促しシミやシワを抑え、抗炎症の効き目もあるので、ニキビ予防、日焼けのほてり、やけどなど塗り薬としても万能です。またペクチンという成分により保湿効果もあるのです。

ヘチマ水の採り方

ヘチマの茎からは肌によい良質の水が採れます。このヘチマ水を使って化粧水を作ることができます。まずはこのヘチマ水の採り方をご紹介します。

出典: http://hechima-nikki.jp/infowater.html

①9月初旬から中旬にかけて収穫終えた茎を地面から40センチくらいの所から斜めにカットします。 ②その先をペットボトルに入れて口は埃などが入れないように、アルミホイル又は脱脂綿などでふさぎます。 ③9月はまだ暑いのでできれば直接日が当たらないように影を作るなどの工夫が必要です。 ④一晩もするとヘチマ水がペットボトルに溜まります。

ヘチマ水100%でも充分!

出典: https://blogs.yahoo.co.jp/ilove_momonga/6064748.html?__ysp=44OY44OB44Oe5rC054Wu5rK4

採取したヘチマ水をコーヒーフィルターなどでろ過して鍋で1分間煮沸消毒します。ここまででも充分なヘチマ100%の化粧水が出来上がりです。冷めたらボトルなどに移して保存期間は冷蔵庫で1週間です。

少し手を加えてヘチマ化粧水を!

もう少し長い期間保存できるように、又少しの保湿成分を入れるためにいくつかこれに添加していきます。

出典: http://ameblo.jp/haiji-nonno/theme-10025356211.html

①煮沸消毒したヘチマ水500mlが冷めたら無水エタノール50ml、グリセリン15mlを加えてヘチマ化粧水の出来上がりです。 ②少し青臭さが気になる人はこれにアロマオイルを入れれば爽やかな香りに変身します。 ③保存期間はやはり生ものですので冷蔵庫で1ヵ月くらいです。

まとめ

これがヘチマの魅力

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このようにヘチマの活用性は幅広いです。育てることを楽しみながら、涼し気な葉や花を見て楽しみ、収穫後は食べる楽しみ、さらに家中をきれいにしてくれる道具として、最後は自分をきれいにしてくれる魔法の化粧水として、最後の最後まで大活躍の植物なのです。