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木苺(ラズベリー)育て方!鉢植え~収穫・最後まで楽しむコツをご紹介!

スイーツやジャムなどにアレンジされている甘酸っぱい木苺(ラズベリー)。実は自宅で苗を鉢植えしても育てられます。今回は、木苺(ラズベリー)の種まきや挿し木で増やす方法から剪定、収穫、実のアレンジ方法など育て方をご紹介します。初心者でも簡単な育て方、ぜひ必見です。
2020年8月27日
printemps117
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初心者でも大丈夫!木苺(ラズベリー)の育て方をご紹介!

春先に真っ白な花を咲かせ、初夏にかけて実がふくらみ、小さな粒がたくさん寄り集まって真っ赤な赤い実をつけるラズベリー。ラズベリーの実はスイーツやソース、ジャムなどに利用されることが多く、皆さんも一度はケーキやジェラートなどに載っているのを見かけたことがあるかもしれません。ラズベリーの苗は園芸店などで、鉢植えにして売られていることもあり、手ごろな価格で買えるので自宅で育てることも可能なんです。

何種類ある?木苺(ラズベリー)の種類

ラズベリーは木苺の中の1種類だった!?

木苺とはその名の通り、木に成るイチゴの意味です。ラズベリーはこの木苺の1種類として人気を誇っています。 木苺の種類の特徴の1つに「小さな粒がたくさん寄り集まって丸い実になる」ということがあげられています。 実の中はぽこんとくぼみがあり中は空洞になっているのも特徴です。実を食べると意外に果汁が多く、さわやかな甘酸っぱさが感じられます。生で食べるには甘みが少ないので、ケーキやジャム、タルトなどにアレンジされることが多いです。

木苺(ラズベリー)にはトゲがある!?

木苺の苗をよく見てみると小さなトゲが生えているのがわかります。ただ、触ってみても痛くないのです。

木苺(ラズベリー)の育て方その1. 苗植えの時期や方法は?

苗植えの時期は9月~3月頃

木苺(ラズベリー)の種類にもよりますが、大体は9月~3月頃が苗の植え付けに適した時期だといわれています。木苺(ラズベリー)は耐暑性や耐寒性ともに優れていますが、幼い苗に関しては真冬の寒さにあたりすぎないほうがベター。それ以外の苗に関しても12月中旬~2月中旬までは植え替えなどの作業は避けたほうが良いです。

1.苗木の選び方


木苺(ラズベリー)の苗の選び方ですが、「枝が太く多くついているもの」、「根がしっかり伸びているもの」「病害虫などで弱っていないもの」「芽と芽の間が詰まっているもの」などが選ぶ際のポイントです。

2.苗は日当たりがよく水はけのよい場所に植えよう。

日当たりがよい場所を選び、水はけのよい土に植えることが大事です。 日当たりは大事ですが、直射日光に当たりすぎると弱ってしまうので注意しましょう 植える際は、5号鉢以上であれば鉢植えでもOK。畑や花壇などスペースがあれば地植えでも楽しめますが、地下茎で増える性質があるのでご注意を。栽培スペースに限りがある場合は鉢植えをおすすめします。

3-1.株と株の間は1~2mあける

木苺(ラズベリー)の植え付けは、晩秋から春の発芽前までに行うのが基本とされています。1本立ての場合は特に問題ありませんが、垣根仕立てにする際は、列の間2m、株と株の間2mぐらいが目安です。また植え付け後1~2年未満と比較的若い年から収穫したいのであれば、株と株の間を1mにしても十分育ちます。

3-2.根っこはほぐしてから植えましょう。

木苺(ラズベリー)は収穫時の作業のしやすさから考えて垣根仕立てにしたほうが収穫しやすいでしょう。垣根仕立てにする場合は、植えつけの穴の深さを50㎝、幅を40㎝と大きめに堀り、穴を作る際に掘りあげた土の2割程度(やせた土地では4割)の堆肥を土とよく混ぜてから穴に戻します。 苗はあらかじめ水につけておいてから植え付けます。植え付けの際は苗の根っこをほぐして広げてから植え付けると根付きやすくなります。苗木は茎の太い部分を切り詰めておきましょう。植え付けた後は十分に水やりをし、その後も欠かさず定期的に水やりをしましょう。株元には乾燥防止や雑草防止のためにピートモスや堆肥でマルチングをしておきます。 植え付け後は十分に水やりし、その後も定期的に水やりします。株元には乾燥防止・雑草防止のために、ピートモスや堆肥でマルチをします。

木苺(ラズベリー)の育て方その2.種まきの方法

木苺(ラズベリー)は種から育てることも可能です。「ラズベリーの種」として園芸店や通販で販売されていますし、ラズベリーから直接採取することもできます。種は種まき用の土など水をよく吸収する土を使いをビニールポットや育苗箱などに入れて育てます。土の上に直接種を蒔き、上から軽く土をかぶせるもしくは湿らせた新聞紙などをかけておきます。 芽が出るまで水やりを欠かさずにします。本葉3~4枚になったら鉢植えの場合は5号以上の大きさのポットに移し替えます。

木苺(ラズベリー)の育て方その3.肥料や水やりの方法は?

水やりについて

木苺(ラズベリー)の水やりですが、鉢植えの場合は土の表面が乾いて白っぽくなったら水やりの目安です。鉢底の穴から流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。 春先は1日1回程度のペースで大丈夫ですが、7~9月上旬までの暑い季節は朝夕2回ぐらいの頻度で水やりしたほうがいいでしょう。 地植えの場合は特に水やりする必要はないですが、日照りが続いたときや、葉がしなっとなている状態であれば水やりをしましょう。鉢植え、地植えどちらにしても、夏場の乾燥には注意したいところです。

肥料は?

木苺(ラズベリー)の追肥は、2~3月、5~6月、9月がおすすめです。有機肥料もしくは速効性の化成肥料を1回ずつ与えるのがポイント。また株元ではなく、枝の広がりよりも外側に施すと肥料焼けせずにうまく肥料を効かせることができます。


木苺(ラズベリー)の育て方その4.剪定時期と剪定方法とは

木苺(ラズベリー)は剪定が必要

木苺(ラズベリー)は実の収穫後すぐに剪定するようにします。枝の生育が旺盛で混み合ってくると、花や果実に灰色かび病など病気が発生しやすくなるため、梅雨前までに実が育った枝を間引くように選定します。株元から切除し、株と株の隙間をあけ、風通しをよくしましょう。

一季なりと二季なりで剪定方法が変わる

木苺(ラズベリー)の特徴として、1つの芽の中に葉芽と葉芽の両方を持つ「混合花芽」という性質があります。葉芽か花芽になるかどうかは、7月上旬頃にきまるそうです。 また種類によっては1年に1回だけの収穫を楽しめる「一季なり性」と2回収穫を楽しめる「二季なり性」の2種類があり、この種類によっても剪定方法や時期が異なるので注意しましょう。

一季なり性の剪定は6~7月頃が目安

一季なり性の場合は、ちょうど実の収穫が終わったころの剪定がベスト。6~7月頃に剪定します。剪定の仕方は、今年伸びた枝を4~5本残して他は切り落とします。そして12月~3月頃になったら、前年度に伸びた枝を地面すれすれのところで切ります。この場合も今年になってから伸びた新しい枝は残しておくようにします。

二季なり性の場合は12月~3月頃が目安

二季なり性の場合は12月~3月が目安です。すべての枝を地面ぎりぎりまで切ってしまって大丈夫です。

木苺(ラズベリー)の育て方その5.収穫時期

木苺(ラズベリー)の実の収穫は6~7月頃にたくさん収穫できます。実は熟すほどどんどん実がやわらかくなり、それと同時に傷みやすくなっています。 特に生食で食べる場合やジャム、ジュースなどにアレンジする場合は完熟したものから順に収穫していきましょう。完熟した実を使用すると香りのよいものができあがります。 実を収穫するときは、ラズベリーのつぼみから実をそっと抜くようにして取ります。実は強く引っ張ると粒がばらけてしまいますから注意しましょう。 実を取ったあとすぐに食べない場合は、すぐに冷凍保存しておいておきましょう。

木苺(ラズベリー)の育て方その6.植え替えの時期や方法について

木苺(ラズベリー)の株を一回り大きくしたい、株が混み合ってきたから場所を植え替えたいという方もいらっしゃるかもしれません。 木苺(ラズベリー)の植え替えに適した時期は、花や実が成り終わり、休眠中でもある12月~2月頃がおすすめです。また植え替えは鉢植えであれば根詰まりを防いだり、通気を良くしたりするのが目的です。生育具合により通常2~3年に1回は必要とされています。

酸性土が最適。ピートモスや赤玉土も有効


植え替えに重要な、「最適な土を選ぶ」「バランスにあった鉢を選ぶ」というポイントについて少しご説明いたします。 木苺(ラズベリー)は酸性の土壌でよく育つ性質がありますので、栽培にはもちろん、植え替えにもこのような酸性の土を用意しましょう。 慣れないうちは、市販の培養土で間に合わせたり、同じく酸性土壌で育つ「ブルーベリーの土」やすべての種類のベリー類が育つ「ベリーの土」などもあるようなので、それで代用することも可能です。自分で配合する場合は、ピートモスや赤玉土などを混ぜて作ることもできます。

バランスに合った鉢選び

バランスにあった鉢を選ぶということも重要です。 植え替え時には、ひと回り大きい鉢に植え替えるのがポイント。苗を購入してから2年ほどたつと、根も幹もそれなりに大きくし成長しているはずですので、その苗の大きさに見合った鉢を見つけて植え替えます。目安は今植えてある鉢の直径より3㎝程大きい直径の鉢を選ぶようにするといいでしょう。 ただし、大きすぎる鉢はNGとされています。なぜかといいますと、ひと回りよりも大きな鉢に植えると土の量に対して根の量が少ないので吸い上げる水の量が少なくなり鉢土がなかなか乾かず、根腐れを起こす原因になってしまいます。また根が鉢壁になかなかぶつからず枝分かれすることが少なくなり、根の量が少なく弱々しい株になってしまうからです。

根っこはほぐし、植え替え後は置き場所を一時的に固定

鉢から鉢へ移植する場合は、鉢の底にある穴からぐっと上に押し上げるようにし、固まった土や枯れた根っこを水で洗いながらほぐしていきます。土が硬い場合は移植ごてなどでゆっくりと丁寧に掘りほぐしながら抜いていきます。 植え込み時は排水をよくするために、鉢底の土や軽石を2~3㎝入れてから培養土を入れるようにします。また鉢に大きな穴が開いている場合は石や土が落ちないように鉢底用ネットを敷きましょう。 そこに先ほど根を整理した苗を入れ、向きや傾きが無いよう、根の隙間に土を埋め込んでいきます。土は鉢の8分目ぐらいまでが目安。水が溜まるような水しろを作っておきましょう。土を入れ終わったらまんべんなく水やりをし、幹を前後左右にゆするようにして水やりをしましょう。 植え替え後は、風の当たらない明るい日陰に置き、水やりは土が乾いてから与え、こまめに葉水(葉を湿らせる水)を与えるようにします。また植え替え後に肥料を与えすぎると根焼けして根が傷んでしまう原因となるので避けましょう。あとは植え替え後は置く場所をあちこち変えず、その場所でなじませるようにして育てるのがポイントです。 1週間ほど経ったら元の置き場所に移動しても構いません。

木苺(ラズベリー)の育て方その7.挿し木について

木苺(ラズベリー)の増やし方の方法として、「挿し木」があります。挿し木は6月~7月に緑枝ざしといって、緑の葉がついた枝を土に挿し木して増やす方法と、2月から3月に根ざしといって地下茎で伸びる「根」を土に埋めて増やす方法があります。 枝だけでなく、地下茎からもたくさん新しい茎が出てくるので増やすのは簡単です。 挿し木の方法ですが、1時間ほど切り口を水に浸けてから、赤玉土(小粒)など清潔な土に挿しておくだけでOKです。そこから簡単に根が出て、新しい株へと生長していきます。 挿し木する場合は、節を土に埋めるようにするのもポイント。節から発根しやすくなります。 木苺(ラズベリー)の挿し木においては、地植えの場合はほとんど行う必要がありません。地下茎でどんどん増えるためです。

赤い宝石のような実がかわいい木苺(ラズベリー)

ラズベリーの育て方ですが、比較的病気になりにくく、繁殖力も旺盛なので、初心者の方でも簡単に育てられます。初夏に取れる赤い宝石のような実がかわいいですよ。 最後に注意点ですが、地植えする場合は増えすぎることも考えられますので、近くに大切な植物がないことを確認してから植えるようにしましょう。